北京五輪が2008年8月8日8時に開幕した。日経は高揚と厳戒の五輪開幕と報じている。映画監督の張芸謨が開会式をプロデュース。人の海が会場を凌駕した。
そのエネルギーは13億人が生活する中国大陸の地底から彷彿と湧き出てきているようだった。
しかしなにかがとても気になる。足を四角に上げて、中国の紅旗を運ぶ兵士の行進の仕方に、2008人の中国の青年がそれこそ画一の顔をして同じような表情で2008個の太鼓をたたく姿に、紙を発明したのが中国で羅針盤と火薬がそれにつづいて中国の偉業が一時間も説明もなく今ハリウッドで流行りのワイアーワークで演じられてゆくそのモノトーンな中華思想に。
日本のテレビではレポーターが感動したとか感銘したとか騒いでいる。
会場に参加国が入ってきた。あのギリシャからだがそのギリシャ人の入場でさえリラックスされてじつに人間的に突出した姿がその一時間まえまでの雰囲気と対照的であったことか。
中国大陸を現在覆っている厳戒と限界がテレビ画面を通じて見えた。1964年の東京、1988年のソウル、そして北京とアジアでの五輪は常に国家発揚が異常に前面にたった。その集大成が北京五輪である。
同日グルジアとロシアの対立はついに戦争という形にまでいたった。グルジアを支援するのが英国BPをはじめとする米英、オセチアを支援するのがロシアの石油国家主義である。新聞にはオセチア分離独立主義などと自由を表明するかのような記述となっているが要するにロシアが背面にいて操っている輩である。
イラク、イラン、グルジアと石油を中心に争いが勃発している。
一方チベットと人権は中国の将来に不安を投げかけている。「中国100年の夢」が将来どうなるのか、争って中国の13億人市場に命運をかけようとする世界主要国の要人の思惑。19世紀末の列強が清朝に迫る姿がだぶってみえる。また中国紅旗を運ぶ兵士に1936年のベルリン五輪の開会式が少しだが重なってみえたのは私だけではないだろう。
不安と不透明さをますます増している世界。オリンピック開会式当日に上海株式市場が下落。混沌とした21世紀はアテネ、北京と第二回目の五輪が開催されている。

フランスとフランス語の話し


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