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奇説一章 老人の迷宮

日の昇る国と言われた国があった。国の名前はじゃぱん。極東の小さな島国だったが、2015年にはいつの間にかアジア諸国の中の目立たない自閉症のような国になっていた。既に2010年には中国に国民総生産GDPの座を譲り渡し、一人当たりGDPでもシンガポールに300ドル近くも離された。シンガポール・チャンギ空港には年間4000万人の利用客があり、ジャカルタ、クアラルンプールの各空港が成田を抜く日が迫っていた。
 この国の人達は感覚は鈍くないのだが、行動に移すのがとても遅い。現実対応ができないのだ。だから問題は常に先送りされる。防衛、社会保障、国家予算、環境、外交という国の基本に対しても明確な指針がない。1946年以降の日本は自国で決定したものなどなかった。、
 それでも奇跡的な経済的発展を遂げ、米国についで世界第二位の経済大国となった。
 だから無為無策で米国に追随することが最善の策となった。敗戦後64年間で30人近くの首相が現れ消えていった。そのすべてが米国日本領管理人だった。そんな政治にも変革風が2009年吹き民主党による政権交代が起きた。
 期待された政策はやらないから実現できず、夢想家、鳩山、市民運動家 菅もそれぞれ365日も持たず首相の座をおりた。
2011年はそんな逼塞した状況とまったくの五里霧中のなかで年をあけたのだ。

 2015年春政治は中国に追随する中民党と米国に追随する米民党が存在する。結局自主的外交などできず、中国、米国からも尊敬されず唯々諾々の日本がある。その状況は東京、新宿、渋谷、銀座でなく、赤坂や、六本木、新大久保の街を訪れてしっかり目をあけて現実をみてみれば明確に把握できる。街はアジアの国々からきた人達であふれ中国、韓国、台湾、フィリピン、インドのエンタテインメントで埋まっている。ためしに新大久保の駅におりたってみればよいのだ。ソウルのミョンドン街がそこにある。韓国旅行に行く必要もないくらいにそこは韓国なのだ。国を分けるのはもうなにも必要ないかのようだ。唯一残されているのが言語の壁だが、幸いにもその壁があるおかげで文化がたもたれている。

 楽天という企業が社内言語を英語に統一するようなことを一時的には採用したりしたが、2011年やはりすぐ撤回したのは大正解だった。言語だけが祖先からのDNAをつなぐものとなる。

統計は正直なもので2015年には、65歳以上の人口が3000万人にせまる。人口の4人に一人が働かない世代となる。2010年には一円パチンコ店が出現した。時間をもてあました老人たちでいっぱいとなった。ウィークデイの病院にいってみるとよい。敗戦後の上野のガードしたに身を寄せていた人の群れががいまや立派な服そうで待合室を埋めている。その寂しさには何か共通に漂うなにものかがある。時代をこえて迷い込んでしまったラブリンス、老人の迷宮ともいえるものだ。

 

 

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