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Posts from — 2月 2013

腕白次郎長と江尻の熊五郎

腕白次郎長と江尻の熊五郎

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 見上げると突きあがる入道雲がもくもくとどこまでも続いている。そのうえ雲と雲が重なって厚くなって真っ青で澄み切っている天井を覆い隠すように動いている。次郎長はこの場所がすきだった。ここに寝そべってぼんやりと勝手に自分の未来を想像したりするのが好きだった。清水の美濃輪に生まれて自分の体のなかで疼くやりきれない思いも清水の湊を見下ろす日本平の草枕に癒されていた。日本平はその昔、日本武尊が東征の際、草薙の原で野火の難にあい賊を平定した後、この山の頂上に登り四方を眺めたところからこの名で呼ばれるようになった場所である。1参照

  元旦に生まれたものは後々不幸を生むとされた時代、次郎長は幼少から米屋甲田屋の養子にだされたが、山本次郎八という養父は実子以上に次郎長をかわいがって育ててくれた。父、雲不見の三右衛門ゆずりの破天荒で船頭仲間からも恐れられた豪胆さと無謀なとこは幼少の次郎長がそっくり継いでいた。
 次郎長の腕白ぶりは日を追うごとに激しくなって義父の次郎八も、どうしたものかと悩んで親戚の禅叢寺の住職に頼んで修行をさせようとした。
 朝早く起き、草堂の掃除からお勤めをさせようとした。さすればさすがの次郎長もその修行の苦しさから少しは身を改めるであろうとおもったのである。
 が、そんなもので生来の次郎長おさまるものではない。
 禅叢寺には七十人もの修行僧がいたが、次郎長の腕力と知恵に叶うものはいない。
 修行僧の頭を木魚がわりにポカポカやるので修行僧の頭にこぶができて皆嫌がったが、かまうことなく追いかけてはいたずらする始末だった。
 
 禅の修行僧のことを「雲水」とよぶ。『正法眼蔵隋聞記』には「雲の如く定まれる住所もなく、水の如く流れゆきて、よる処もなきをこそ僧といふなり」とあるように、本来、行雲流水のごとく諸国の師をたずね、道を求めて行脚する修行僧を「雲水」という。転じて禅寺で修行生活を送る僧をもいう。次郎長が少年時代にこの禅寺で学んだもの、それは実は雲水のごとき生活、なににも縛られずに空に浮かぶ雲のごとく漂白の中にこそ生の実感があるということだったのか。

 ある日そんな腕白次郎長を驚かせた事件が起きた。遊び友達で悪さを重ねた悪餓鬼、江尻の兄貴分熊五郎が博打で大星をつくっちまった。それもぐるになった相手のいかさまに引っかかった。その額二両。とても三下に返せる金じゃない。
 「ええこうなったら一か八か、もってけと着てるものから、脇差まで差し出すから最後の勝負だ」熊五郎が咆えて挑む。
 「熊五郎の兄貴、もうやめようぜよ」次郎長がたしなめる。
 「そうはいかねー、一人前の博打うちになるずら」
 星を貸してるのが、小富という男。
 「金は返してくれればいくらでも貸すでよ」
借りた金が三両、だがどうも小富が貸元と組んだいかさま賭場であった。この二人のいかさま賭場はこの世界では有名だったのに次郎長と熊五郎が知らなかっただけだった。
 「よくもいかさまをやりやがったな、落とし前をつけてやらー」熊五郎が博打場に戻っていった。

 次郎長は熊五郎を止めたが、聞かずに飛び出していって何時がすぎたか、血まみれになって熊五郎が戻ってきた。
 「待ち構えていやがった。全く引っかかったおれが情けねー」熊五郎が男泣きしていた。
 「もう勘弁ならねー、この次郎長が仇をうってやる。小富と竹五郎だな」 熊五郎がぐったりとして頷いた。

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1:(現在の日本平は日本観光地100選、国の名勝地、県立自然公園に指定された標高307メートルの丘陵地で、富士山の眺望は言うにおよばず、梅園、桜ロード、茶園、みかん畑などの自然味も豊かな観光地となっています。日本平ロープウェイで久能山に渡れば、国の重要文化財に指定された久能山東照宮があり歴史ロマンに浸ることができる)
 

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2月 19, 2013   No Comments

Hidden truth 隠された真実

 真実は常に隠されて見えないようになっているから、真実を見ようとすると相当の冒険と危険
を覚悟しなくてはならない。自分の思想も曲げなくてはたどりつけないし、たどりついた真実
の前にはその意外さに唖然とする。
 昨今では昨年からの円安、株高など経済の再生などとアベノミクスなる政策がとりざたされているが、
これだってどうなるものか分かりやしない。2%のインフレターゲットだの日銀の金融緩和だの、言葉だけで
踊っているが、真実はそんなところにはないのはワールドマーケットは見抜いている。
 イタリア国債やスペイン国債がどこの金で購入されているのか?ヘッジファンドのソロスがこの間の円安で稼いだ金が
1000億円だという。この二ヶ月から三ヶ月の間にだ。円キャリを推奨して欧州のソヴリン危機の穴埋めをしているのが
円キャリによるドル買いとユーロ買い。結果の円安というわけだから、IMFのラギャルド専務理事が文句をいうわけなどない。
 米国は2013年経済回復が鮮明である。住宅も好調だしなんといっても2020年にはシェールガスでエネルギーをまかなう。
だからもう中東に膨大な地理的な戦費と戦略費をパフォームするこtも激減してゆく。米国ドルはこの先10年は全くの買いである。
 だから、円が上がろうと下がろうとたいしたことはない。むしろ米国にとっては中国を含む太平洋内の経済戦略が重要なわけだ。
 日本に対してTPPをバーゲンで約束させ、この2月安倍首相がついに訪米する。TPPへの参加交渉というがもう参加は出来上がっている。
 だから95円の円は約束されたし、米国が日本財務省に約束させた、消費税も決定されている。
 評論家がこの間の状況について上っ面をなめて複雑なようにみえるが、むしろ真実はシンプルなものだ。
 

2月 19, 2013   1 Comment