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サンバカ物語④ 「KOMAGATAチーズ(1)」

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3000坪の土地活用について「Yさん」から相談を受けたのは、「Yさん」の主催するゴルフコンペの帰り道だったと思います。
(そのゴルフコンペはYさんと共に安心な食を求めて研究を重ねてきた生産者の人達が、息抜きの場として長く続けているものです)

常連メンバーの一人でもある駒形さんは75歳にして、そのゴルフの腕前はシングルクラス…
60歳になってから、千葉(房総)の「大原」でひたすらチーズを作り続けている方です。(元はと言えば、牛乳屋さんであり酪農家ですから、そのキャリアは50年以上の乳製品のプロフェショナルでもあったのですが…)

駒形さんのチーズ工房の周りには、100ヤードのゴルフ練習場があります。しっかりとした芝付きは、もちろん駒形さんの丹精込めた手作りと手入れで出来上がっています。
75歳とはとても思えぬ正確無比のアプローチショットはここでの日々の鍛錬によって今日の腕前が維持されているのでした。

駒形さん地にお伺いして、ご自宅と工房に加えて拝見したゴルフ練習場と周辺を囲む山…合計3000坪がご自身の所有地であると知りました。

この土地を何か社会福祉に有効利用できないかというのが駒形さんが「Yさん」に話された相談だったのです。
(Yさんは、今も現役の社会福祉法人の理事長であり、かつては駒形さんの同僚でもあったのです)

到着してすぐに頂いたのはもちろん、「駒形チーズ」…
知り人ぞ知るこのチーズ、頂くのはもちろん始めてでした。これまでにも何気無くチーズは口にしてきましたが、高級チーズと雖もたかが「チーズ」という程度の知識しかありませんでした。

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一口、口にしてその味の違いに驚いたものです。
「本物のチーズ」とはこれのことか…何の説明も受けず、シニアの域で始められたチーズ造りに専念された駒形チーズのとろけるまろやかさは、これまでのどのチーズとも違う驚きが有りました。

その食感は間違いなかったのです。
確たる売り場もなく、ただ口づてだけで、作ったチーズは全て消えてしまうということです。中でも駒形さんの説明では、このチーズどこからともなく、「JALのファーストクラスに乗れば、食せるらしい」とおっしゃるのでした。

らしいというのは、ご本人もまだ現実にその場に出くわしていないそうです。(ファーストクラスといってもJALの海外線でのみとのことですから、当然かもしれません)

その名も「ジャポニカ 酒びたし」と書かれた「JALファーストクラス」メニューとやらを拝見して納得するやら驚くやら…

驚いたのはこのチーズ、駒形工房から直にでなければ手に入りません。
量に限りがあり、一般市販はされていないのです。ただ口コミだけで全国の有名シェフを通じて、静かに浸透して行きつつあるものだったのでした。

大きなご自宅は、チリひとつなく片付けられており、酒が苦手だと言えば、美味しいコーヒーを入れて頂けます。
昨年連れ添われた奥方に先立たれて、今は独り住まいであるとか…地域の方々がチーズを食しに訪れて酒盛りになるのが楽しみと言われる駒形さんの「笑顔」は、まさに日本の生んだ熟練技術者の余裕というものが現れて、引き込まれて行きます。

「思わず後継者は?」と聞いてしまいました。(失礼でした?)
「引き継ぐ気もないし、引き継ぐことも難しいから…」と駒形さんは淡々とはなされました。

小さな工房を拝見して、全てが手作りであり、こだわりであり、日本のチーズでありそれはどこの国のものでもない千葉の大原の駒形さんのチーズであることを理解したのです。
「チーズとは、人でありその一つ一つに命があり、同じチーズなどあり得ない。生まれた命は人に食されてそれで終わるものであり、日々その息吹(息遣い)が違うものだからチーズは面白い…」

Yさんとの帰り道…
「3000坪の有効利用もさることながら「駒形チーズ」の継承こそが、優先課題ではないでしょうか?
違うチーズであってもその技術の継承と「KOMAGATAチーズ」のブランドを残すことはできるのではないでしょうか?」

「甘いよ…」と一言言われても生来のバカさのチャレンジ精神が、二人に残存していることだけは感じられました。

「直接、当たってみてもいいですよね?」
「・・・」

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