プチ保険はコンビニで(4)保険の組立
保険とは、保険者と被保険者の契約であり、保険者の提示に対して、被保険者が、イェスorノーで答えて行く契約の積み上げで成立する。
いわば、コンピューターと同じ論理回路の世界であり、その束ねが複雑に絡まってできている。契約はもちろん金銭が裏付けであり、商品はリスクを金銭化して、その確率で決定される。
博打でいえば、保険者が胴元であり、張り手は被保険者、競馬でいえば、宝くじでいえば、同じ発想で考えればいい。胴元の取り分が確定しているか、推定ではあるが、公的査定を経ているかの違いはあるにせよ、利益リスクが大きいものが保険、皆無な物が、宝くじであり、競馬である。経費を除いて何れも配当率も法的に定められている。その配当率が「純率」として認可が必要なものが保険だ。配当率などと比べると一般的に、張り手にとってその支払い率は極めて良く無い?
理由は一つ、販売流通コストが、高いからである。保険者はリスクがあるものの半ば公的判定を得た上で、経営手法によっては、予定配当、予定経費、予定利益の3つの利益の源泉がある。おまけに配当予定は預り金であり、運用益も想定できる。
金融機関としての位置づけを持つ保険会社は、本来その主たる利益の源泉は、運用益であるはずだが、最近の保険会社危機は、おしなべて運用損で発生している。支払い損や経費過多で経営が生きづまるはなしなど聞いた事は無い。
護送船団時代には、最小保険会社にそのスピードは合わされるし、それが赤字
が、想定されるや公的に料率修正の公的仲介が入る。最近は、効率化での利益確保で合併ばやりではあるが、完全市場自由化とは程遠い状況であり、高コスト体制もそのお陰で遠のく選択を可能にした。
保険は、契約の積み上げで0か1の関係、「10か100の対価が得られる」と言った計算式をアクチャリーという専門家が決定し、決して損の発生しない掛け率が決まる。問題は、契約件数が無数に束ねられスパゲテイ状態にあることであり、解きほぐして行けさえすれば、保険は最小化して、必要なニーズのものだけになり、誰でも一目で理解出来る保険商品の設計が可能なはずである。難しい説明は不要であり、チラシ一枚で誰でも理解が出来るし、ワンコインで購入、コンビニで決済も可能である。
前述した自転車保険を例に考えて見たい。この場合の保険ニーズは、概ね万一他人様を傷つけた場合であろう。それもサイクリングで明日遠乗りをする瞬間かもしれない。自転車そのものの破損など保険で填補するような代物では無いし、自転者で他人様の財物を壊しても保険準備までする必要があるかどうか?
保険は万一の場合に、とても準備をできないほどの出費に備える事が、本来の役割であり、火災保険の発展が原点の一つであった。建物はきわめて高額な価値を持ち、火災などで消失すれば、とても取り返しのつかないもの、しかし100年に一度の事故の可能性に備えるので重要であった。
自動車時代になり、この機械が平気で他人の命を奪う可能性がある事から、自賠責保険を強制的に付帯させ、皆保険社会を作って今日も完全機能している。
さすれば、自転者保険としての真のニーズは、手軽で安価にコンビニで買える万一の場合の人身事故に備えるもので有ればよい。
恐らく、それも必要な時だけという日にちまで契約で限定してしまえば、100円で、1000万程度の賠償事故に備える事が可能なはずだ。
必要なものだけを、必要な時に手軽に手に入れる場所はコンビニが一番である。コンビニは今や集金機能をも備えている。もちろん保険の収受もコンビニには認められている。
しかし残念にも今日まで、自賠責保険を除いて、民間の保険は発売されていない。専任の資格者と的確な説明が出来るプロを備えるほどの販売量が期待できないからである。説明が必要な難しい商品で保険を高額化してきた結果である。
だが、時代が変わり自由化対応の保険会社と商品開発が可能となった。未だ完全自由化とまでは言えないが、プチ保険に特化すれば、法的にコンビニの陳列棚に、タイムリーな商品をを並べる事が出来る。むしろ保険の原点である必要な時に必要リスクヘッジを選択するなら、効率的に保険を買う場所はコンビニ
が一番良いかもしれない。そしてコンビニの薄利多売方式を打ち破り、在庫保有しないで高利益商品ができる可能性も高い。
保険業法の改訂と言う地味な法律変更が生み出す、ニッチビジネスであるが、消費者サービスには確実につながると思うのだが、、、。


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