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Posts from — 11月 2010

お前は何様だ(13)リスクを取らない日本

今日、NHKの龍馬伝が無終了した。

司馬遼太郎の龍馬に憧れて、龍馬ファンとなったが、この歳になって多少の疑問を感じつつ有ったが、それを解決するには、至らなかったが、一つの答えを見出せたような気がする。

「お前は何様だ」と解いつつ、これまで見向きさえしなかった分野の小説を乱読しでいる。直近では、笹川良一、佐藤優、鈴木宗男、、、。
これまでなら、その顔だけで食わず嫌いの人たちである。三人とも長い拘置所ぐらしを余儀なくされ、その「塀」の中での体験が中心であり、当然ながら強いリアリテイが存在し、主張が読めてくるものだ。

竜馬の偶像性は別にしても、その関連性は、自らのリスクを十分に意識した上での確信犯である点において、強い共通点があり、それが必ず一時代を創る原動力になっていることに気づくのだ。

佐藤、鈴木ラインは、ロシアとの友好条約に向けた確信的行動で有ったと思うし、外交においては、その成否は別にしてもそう言った裏方なくしては成立しないものだろう。佐藤や鈴木が存在しない今、ヨンドン、尖閣、北方領土には、真の外交が全く存在していないのではないか?

笹川の思想は別にして、彼の福祉への想いは確信的で有ったのだろう。拘置所においても、一定の主張が出来るということは、自分が既に塀の上を歩いていることを承知の上で、リスクテークすることで成り立っているはずだ。児玉他腹心に裏切られても、真を通す確信はさすがと言わざるを得ない。

竜馬による大政奉還には、その他様々なリスクを享受した人が居て始めて成立したのではあろうが、彼とて、名実ともに決死の覚悟だけは、もとより有ったことに間違いない。

日本の状況が、危機であると感じるのは、政、官、財どこを見てもリスクを取る指導者がいないことに尽きると強く感じている。

菅さんの軟弱さは、彼をして今までも、これからも自らリスクを取る政治ができない事が致命傷である事がわかる。
官の実態は歴史的にリスクを取るはずもないが、その裏でリスクを享受する多くの官僚が存在していたのであろう。

そして、最もリスクを取らない経営者を揃えてしまった財界が、日本の危機を形作ってしまっている状況を最も危惧するのだ。

理由は、オーナー経営者が、極端に少なくなった事、一旦大手企業においてサラリーマンが、ボードともなれば、保身による処遇の価値が、いかに大きいかを天秤にかければ、決して冒険は出来ないのであろう。しかし米、中、韓の若手オーナー経営者の意思決定スピードと比較して、取会で民主的に議論をして、リスクを取らない決定しかしない日本企業は、決定的に遅れをとって行く。

今、日本でリスクを取る大手企業といったら、ソフトバンクとユニクロくらいのものではなかろうか?
21世紀型経営者を日本では、ことごとく潰して行った。ホリエモン、三木谷、村上ファンドなどは、体制順応せぬ見せしめとなったのかもしれない。今、ベンチャーも育ち、大発展する環境は皆無である。小さく個人資産を手に入れて、決してソニーや松下を望む事などない。

日本では、常にリスクは、塀の上にあるからだ。これでは、塀の上さえ歩けなくなり、やがてリスクを取る経営は、存在しなくなる。

間違いなく日本経済は、三流以下になる。政治も経済も三流であり、今や世界に誇る日本のシンクタンク官僚達の崩壊と海外流出が加速するのだろう。

大企業のサラリーマン経営者は、当然ながら政も官も抱える事など無く、日本の沈没を余儀なくする状況にある事を認める以外にはない!

決死の覚悟とは、当然リスクテークを前提とするものであり、自らを塀の上に置く事となるが、その事を世論(マスコミ)は塀の中を求めている時代背景がそこにあるのだろう。そして塀の中は、三日の体験でも決死の覚悟と言えるほど、「なまじではない」事が、よくわかる!!!

11月 29, 2010   No Comments

お前は何様だ(12)ぎりぎりの決断

一年が経過していた。

この間も、様々な業種にチャレンジせざるを得ず、印刷営業に注目しながらも、新たな事業再生の話が多数舞い込む忙しすぎる時代背景があった。印刷営業の強化は、赤字営業の積み上げとなる事など想像もしていなかった。入札に勝つということは、赤字でも売り上げを取るに等しかったのだ。

信用力の無い印刷業では、仕入れは現金で、かつ当然高めとなる。紙代が、売り上げの半分を占める業界では、いくら人件費を押さえても、利益など出るものではない。前職場からの注文は増えたが、それは当然入札の結果であり、面子をかけた無理を承知の受注である。締めてみると大赤字であってもいたし方ない・・・。

事業継続は難しいと観念せざるを得ない。
家賃は未払いとなり、そのままでは本体事業での借り入れ返済が不可能になる。已む無く同業者への売却先を探す。仲間業者で当社機械を欲しがるようなところは無いか?その機械には職人(社員)が着いて行ける。

中小企業は不況だが、不動産業界、中でもデベロッパーといわれる業界にバブルが起こっていた!!!。工場用地に買い手が現れたのだ。まさに地獄で仏に出会えるかもしれない。マンション用地に十分な土地ではあったのだ。

算数的例示(デタラメ)に直して言うと用地は、2億円だとしよう。1億円で買った土地建物が、2倍に化けるかもしれないのだ。赤字の5000万を埋め合せてもて工場を移転できれば、当面の危機を脱出できる!
近くに元印刷工場の空きビルががあった。大きな機械だ。移転は大変だが、十分に使用できるものだから、多少の費用は覚悟して、移転して事業継続を考えよう。しばらくの運転資金も捻出できそうだ。

この判断が間違いだった。

移転費にもろもろで5000万もかかるのは已む無しとしたが、問題は工場用地は宅地ではあったのだが、長い間印刷工場で時間が経過していたことから、土地調査が必要であり、土壌汚染の有無の調査に大きな費用がかかるという。勿論この費用はこちらもち、なおかつ問題なしの場合に始めて、商談は成立するという。土地のボーリングで約1000万かかるかもしれない。(幸いにも汚染は無かったようだ。)

しかし、赤字を埋めて諸費用を支払うと当面の運転資金も出てこない自転車操業が始まるだけのこととなってしまう。それでも決断する以外に道は無い。まずは仕事場を残す事と赤字の解消を優先する苦渋の選択をする決断をする。

最小限の赤字で、やはり事業撤退を引き続き考える。

わが社の印刷機械を持たない同業者で景気のいい印刷所は無いか?それは偶然にも、取引業者の中に存在した。

中小印刷事業者は、売り上げの半分は仲間業者の下請け、元受で成り立っている。わが社が下請けする場合わが社の機械が設備されていない事が多い。営業力といいクライアントを保有する事業者には、不況であっても業績を伸ばしている事業所もまだ存在していた。

工場と機械を全てレンタル(リース)してもらえないか。叉は全ての営業権を買ってもらえないか。

次々に発生するぎりぎりの交渉であった。

当社は機械を保持しながらも全ての営業権をほぼ無償で売却することで、従業員の仕事は維持できる家も知れない。何とかこの道にこぎつけて、この事業の清算に向かうことになった。

民事再生からそれに失敗して清算へ・・・。

大半の営業権を売却して、売れない営業権のみ新会社で引き受けるというぎりぎりの選択を考え出す。機械の所有権は残り、大半の営業権を無償で売却し、実質下請けとして,新たな会社を残すという奥の手は、かくして成立した。

何とか生き残りはできたが、すんでのところの綱渡りの苦い経験であった。大きな後遺症も残ったが、職人達は今も新たな職場として頑張っているのだから、良しとしなければ・・・。偶然の重なりは、この間も次々に発生していく!

11月 21, 2010   No Comments

お前は何様だ(10)失敗は成功の元??

大きな問題が残っている。
銀行債務の有担保債権処理だ。一体工場不動産は、いかほどの資産価値があり、銀行債権はどう処理すればいいのか?

銀行は、担保力分の優先回収権があり、最悪の場合でも競売すれば、債権は全額回収出来るかもしれないのだから、担保査定して、回収可能額と債権額を比較している。もちろんすでに担保割れを起こしているので、回収額を競売予想額との関連で想定する。即ち競売予想価格以上の買い手があれば、その額が回収額となり、そちらを優先して合意に至るのだが、業務を継続する為には、競売では解決するはずもなく、ぎりぎりの交渉が必要となる。

事業計画では、当然優先債権の返済可能額が算出されており、銀行債務の返済についてもその限界値が存在する。 経営としては、工場の使用料として銀行債務分を圧縮して考えるものの、それは再調達価格としての競売価格予想から、使用料としての家賃分が限界値である。

即ち銀行との交渉は、競売予想価格による売却価格まで、債務圧縮を了解させる作業が必要であり、かつその金額をベースに新たな購入者を探し、想定家賃で新たな購入者から借り入れる事を一気に解決するという難題の解決をしなければ、事業再生計画は成立しなくなるのだ。

正確な数字を調べる余裕は無いので、算数にして例示的に提示するならば、銀行債務が一億五千万、競売予想額が一億円、再生計画上の家賃負担額が月あたり百万円だとする。銀行は、やむなく債権回収を一億円で同意し、仮想の新たな購入者は、購入価格が、競売予想額である事から新たな担保力評価を他の金融機関から一億以上ありと認定してもらえれば、借入を起こしても、数パーセントの利ざやが稼げる計算が成り立つ。

しかし、問題は現状が印刷工場である不動産に対して、民事再生途上の家賃で数パーセントの利ざやを稼ぐなどといったリスクを負う投資など成立するものでは無い。堅牢な鉄筋構造の印刷工場は、不動産価値としては上物が大きなマイナス要素でもある。

時間的制約の中で、可能な判断は、わが社がそのファイナンスを受けて不動産の所有者となる以外には、やはり再生計画は頓挫するのだ。

その頃には、工場従業員との会話と再建に向けて努力する宣言と協力する旨の約束が交わされている。彼らは、事業継続の為ならしばらくは、無給も問わないと覚悟してくれているのだ。正確には、彼らは倒産と同時に二度と定職につける事はない事など誰にでも理解出来る紛れもない厳しい現実だけはまちがいないのだ。

幸か不幸か、これらの難しい条件が、全てクリアーされてしまった。
結果として、一億の借金と無用の重物かもしれない担保不動産と斜陽産業である印刷会社の経営が残った。

後は営業の拡大しかない。密かに自信もあった。
間違いなく工場の技術力は高い。しかし、間もなくその自信はあっけなく崩れてしまう。最大のクライアントが、経営交代を理由に、いや公的印刷物である事を理由に入札方式に変えると通告してきたのだ。話が違うと前社長に抗議するも、その前社長顧問氏は、何と全くその責任の大きさを理解できておらず、事業継続のみを条件に引き受けた事業の顧問での処遇に異を唱えてきたのであった。

果して、この印刷物が急に入札に変わったのも偶然であったのかどうか?20年以上に渡って継続受注していたのだ。勿論入札権はあったものの、過去の価格を肯定する側が大きくダンピングできるはずもない。

売上不足は、再生計画上大問題であった。利益率の大きなメインクライアント
を失った。
とにかく売上向上だ。前職会社の取引き口座がある。民事再生事業社ながら、取引継続については、恥ずかしながらお願いしてあった。「とにかく技術と価格では迷惑をかけないから」として、できる限りの入札に参加させと欲しい再び、前職の本社の重いモンヲ叩いた。

さすがに、社長には頼めない。しかし、無用なお願いをした事を会長には、話しておきたい。偶然にも在籍した会長には、「フレミヤ君、印刷屋だけは、賛成できないよ!早く撤退することを考えた方がいいよ」と厳しい忠告をいただいたが、「勿論応援はするけれどね」と了解していただきはしたが、頭に暗雲を漂わせながら、今更引き下がれない現状の説明まではできなかった。(続く)

11月 14, 2010   No Comments

お前は何様だ(10)民事再生

前職での取引先が、民事再生手続きをしたとの情報が入った。

歴史のある中堅印刷会社M印刷の社長にその間の事情を聴いてみたのは、その社長が前職の取引上における大事なキーマンであったからだった。本来はすでに不必要な心配にすぎないのだが、民事再生手続きの実態を知る機会でもあり、相談に乗って行く事になる。

社長はそのまま残り、再生が可能だと本人はいうのだが、果たしてそんな甘い再生計画が、承認されるものかどうか??

案の定、原案では再生計画は難しいということになったようで、本格的に計画の練り直しを社長氏から頼まれて引き受けてはみたものの、正直後悔する苦労を背負うこととなってしまった。

印刷会社については、多くの知り合いもあったことから、M社の実情分析と顧客内容を中心にプロジェクトを組み、再生案を作成、その最大ポイントをオーナー社長の完全退任とおいたのは当然であった。
この段階で絵を書くと机上論であっても再生可能に見えてきてしまうものだ。

社長もあっさりと退任を同意したところで、新再生計画を旧知の弁護士に持ち込んだ。「よし、OKが取れるだろうから、債権者集会を開催しよう」という。弁護士はベテランで、きっと債権者の同意もとれるはずと踏んだその修正原案は、一律90%の債権放棄を全債権者に同意させるというものであり、社長の引責辞任は絶対条件という案、しかも公後任の経営については、当社が当たるという条件も必須というものだ。

再生の可能性が高ければ、取引先の債権者はどうせ取れないよりは、事業の回復をわずかでも期待して、取引継続の可能性も考えてかけてみようとなるようだ。現金取引で様子をみることを前提に、やむなしとなるのは、互いに厳しい中小企業ならではの悲しいながらの傾向のようだ。

もちろん問題は、その他にも山積していた。信用力低下による顧客離れをどの程度とみるか?
最大の良質顧客は、公的雑誌の定期刊行物であった。これが後に禍根を残すこととなるのだが、社長が顧問ででも残るれるかぎりは、継続受注が出来ると読んだことと、新経営人で新たな顧客がとれるはずと算段したことであったが、甘い計算であったとあとで反省することとなる。
当社が経営を行なうことが、見せかけの新たな大口顧客が担保されると信じさせることは、債務者や裁判所への大きな説得材料となっていたのだ。

ところで、最大の債権者は、もちろん銀行であり、この印刷工場は自社ビルの中に高額の機械を設置しているのだから銀行債務の額も当然大きい。債権には有担保債権と無担保債権、公的(優先)債権があるが、もちろん90%減額されるのは、無担保債権に限られるわけで、特に公的債権は、全てに優先して支払われる絶対的債権である。ちなみに個人保証の債権も個人破産または、個人民再でしか、免れることは出来ない。

個人保証債権は、前社長に自己破産を覚悟してもらうしか手は無いのだ。
有担保債権は、差押えによって処分を覚悟すればその金額で債務は免除されるのだが、果たして工場がなくなることで再生は、勿論不可能ということになるから別途対策が必要だ。

これらの要素を組み合わせて、月々の返済額と可能額を擦り合わせ、事業計画に実現性が、認められれば民事再生法による再生承認が裁判所において認められるのだ。リストラは、社長関連支出以外はほぼ完了している。ましてその時点で残っている従業員は、平均年齢55歳の高齢職人さん達で、勿論行き先など
あるはずも無いし、給与の減額もできるものでは無い状況だ。

無理を承知の再生計画は、経営責任と共に承認されてしまったのだ。
余りにも無謀なかけであった。あとは、気合だ。営業努力でなんとかなる!!
果たして、その結末は、、、続く

11月 12, 2010   No Comments

お前は何様だ(9)あの頃のマイドキュメント

JM君の激励会に寄せて
「意地」の一矢を無にしない為に・・・・・・・。>

突然の退職挨拶状が彼から退職の前日に届けられた。先に退任した小生が誤解を恐れず、その真意を解読し、あえて彼の激励会への参加の前文としたい。
 退職の決意は、サラリーマンにとって最も勇気のいる唯一最大の選択肢であり、自分の生き様に対する譲れない美学として存在する。それは金銭的損得を超え他人が軽々とその是非を判断できるものでもない。まずは、その勇気と決断に賛辞を贈るものである。
 彼は、9ヶ月前に小生が退職の決意を吐露した時に、その責任の一端を自らの中に探そうとした。当時、小生の退任の理由については、様々な憶測が流れる中、成績責任がその理由であるならば、川崎支店長としての自分にもその責任の一端があるのではと言及してくれた。もちろん成績不振についての風当たりを感じなくはなかったが、小生の転職理由は、間違いなく自らの美学と我がままから出たものであり、自らのIOI役員としての役割の終了に対する決断であった。従って、彼にはその後も川崎支店長として最大の努力を続けてもらいたいと強くお願いしたものである。
 その時、彼に説明した事は、川崎支店はIOIの営業店が抱える象徴的存在であり、収支の抜本改革こそが川崎支店長の使命として、当初方針を貫き通してもらいたい。必ず後日その仕事について適正な評価が下されるだろうから・・・・と。
 彼は2年間川崎支店長として、誠に厳しい逆風の中、自らの信じる方針(それは当時の上司の方針とも一致していた)に基づき、チャレンジしてきた。そして、多少の時間的なズレはあったにせよ、確実にその成果を示していた(と信じる)。経営は売上ではなく収益にある。川崎支店の歴史を是非遡って調べてもらいたい。一年たりとて黒字となった事のない大支店。収益がそんなに叫ばれてはいない時代であっても、その大幅赤字体制は誰の目にも明らかであったにも係らず、歴代の支店長はその状況を放置し続けてきた。しかし、その状態がこの厳しい時代に許されるはずはない。
 小生が退職時に本社に讒言したお願いは唯一、川崎支店の功罪についてはぜひ、客観的分析を行なってもらいたい。部分ではなく経営体としての総体を検査してもらいたい・・・・。
 彼には、IOIに不可欠な人材として、なんとしても最後まで奮戦を続けてもらいたかった。心ある多くの友が同様の思いであり、納得できないあまりにも突然の退職報告と思ったに違いない。彼は、自らの職務をまっとうしたとの「誇り」を最優先させた決断を行ない、それは残念ながら、彼のIOIにおけるサラリーマンとして、終了を意味するものになったのであろう。その決断を軽率というならば、退職への恐怖感について、自らの責任の中で対峙した事のない無責任サラリーマンの自己満足にすぎないと断言する。退職に至る結果責任を問うならば、その使命を全うしたにもかかわらず、それを立証できずに先に退職した小生にあることだけは、間違いない。(その責任を痛感する・・・・。)
 今、彼を仲間として慕う多くの先輩、同僚、後輩にお願いしたい。サラリーマンとしての彼の美学との対比の中で、彼のこれからの10年を思えば、彼の退職の勇気は、正しい選択ではないかと納得し、これからが彼との真の付き合いの始まりとなるはずである。
 そして彼のこれまでの生き様を是とする人達には、是非とも彼の新たな出発に向けた激励会に参画していただきたい。彼はそこを起点にして、必ずや(組織を離れても)自立、成功できる人材である事だけは、保証しておきたい。(マーケットが正直に立証してくれるはずである。)
 小生の退職については、期中ということもあり、派手な送別会については、なんとしても辞退するべきであった。その時、彼は、勝手連を組成し、退職3ヶ月後に、勝手に励ます会を企画演出してくれた。今、あの時の感動が小生の日々の仕事への極めて大きな原動力となっている。
 本人の今後については未だ明確な方針が定まらない中ではあるが、まずはリフレッシュの為の応援、激励会を他の発起人と共に開催することを提案したい。
 最後に、IOIで育った多くのOB仲間達は、むしろ在籍している時以上に、IOIを愛し、感謝し、応援している事を体感しつつ、あえて社外発起人として、彼を徹底的に支援する事を宣言して「前文」を締めくくりたい。

11月 10, 2010   No Comments

お前は何様だ(7)その頃のマイブログ

小・零細企業の苦悩

多少、我田引水的な話題になるがご勘弁いただきたい。
日本景気の回復が言われているが、一方で格差社会も政治的問題となりつつある。

これまでの景気回復は、巨大企業救済特例の税金投入に始まって、産業再生機構とやらを使った中堅企業の再生までが、軌道に乗って成り立っていると言えまいか。会社更生法から民事再生法と法的整備も一見、整ったかに見える。
 特に民事再生法は、個人の再生までも可能であり、この法律の行使で弁護士先生は大繁盛していることも見逃せない。
 
問題は、零細企業の再生が完全に放置状態になることについては、余り知られていない。銀行再編は、都市銀行から地銀へと動きつつある。問題は信金,信組の不良債権処理はこれからであることだ。当然全ての金融機関が等しく、瀕死の状態であったのだから、信金クラスに小口不良債権は沈殿しているはずである。そしてこの分野でも再編などでやがて、金融機関は蘇っていくのであろう。

残される零細企業と彼らの所有する不良債権は、救済されないで倒産を続けるしか、道が無いのである。個人の民再は弁護士費用を生み出せるスキムがあり、電車の吊り広告を信じて訪問さえすれば、生き返ることが可能な場合も多い。なぜ零細企業だけはその道が無いのだろうか?

零細企業が資金繰りに困ると、まず手をつけるのが、顧客から預かる消費税を滞納することとなる。それは催促の手が及ばないからである。驚くことにこの消費税が遅れると14%という高利の延滞利息がつくことを皆様ご存知であろうか。(まるで豚を太らせるがごとく)
勿論、法律は全ての企業に公平に出来ているから、この民再スキムは零細企業にも適用が可能だ。

しかし残念ながら、企業の民再には数百万の弁護士費用が必要となる。弁護士費用は全てに優先して支払われるが、なかなか債務超過に陥った零細企業で捻出は難しい。
かくして、零細企業だけは、取り残され、倒産の末、そこで働く人たちの再就職先はありえない状態となるのだ。
零細企業の弱点は、日本の弱点となりつつある少子、高齢化問題の先取り状態であるから、悲劇なのだ。従業員の80%はまじめに働いてきた日本の底辺を支えてきた人たちなのに・・・・・。

もう一つは残念ながら、この民再スキムを理解できる経営者が少ないことも理由の一つにあげられる。借金棒引き令など信じられないで、必死に返せる目途も立たない金利に全員で汗を流して、持ちこたえた末の倒産劇となってしまうから、これからもまじめな零細企業ほど、倒産はあとを絶たないはずなのだ。信金の健全化につれて発生し続けるのである。

釈迦に説法であろうが、この民再スキムでの不良債権の仕分けについても触れて置きたい。
債権の種類は大きく3つに分けられる。無担保債券(普通債権)と担保債権(別除債権)、もう一つは優先債権(租税公課)である。いわゆる借金棒引きが可能な債権は無担保債券であり、一般的には95%以上が免責される。担保債権は競売または任意売却されて消すことが可能である。問題は前述した税金未納分である。時には延滞税を含めて全く免責されない最大債権ともなる。

已む無く、民再に進む為には、諸費用を準備して、かつ免責債権以外の債権を確実に返済できる計画が描けて、初めて認められる。したがって、租税公課を延滞せず、諸費用さえ準備できれば、再建はそう難しく無い場合が多いのだが、この二つの事と以上のスキムを知らずに倒産していくのである。

倒産の理由は、大手企業とほぼ同じく不動産投資の失敗か、株式投資の失敗が圧倒的に多い。すなわち経営者としての責任がその大部分であって、社員の80%に責任は無いとも言える。
その証拠に経営責任を取ってもらい、一社員として再チャレンジしてもらうとともに、ぶら下がり社員を排除さえすれば、長く金利に苦しめられた企業ほど再生が可能となっているのが現実だ。
零細企業の再生は、そこで働く、行くところの無い社員の職場を確保し、格差是正の特効薬とも言えるのだ。大企業に勤める人たちには、まだ再就職先で活躍できるチャンスがあるし、事実金融機関リストラ組みの再就職はほとんどが成功しているのだから、、、、、。

こんな気持ちで、少額の資金を出来るだけ活用しながら、零細企業の再生事業にチャレンジしているのだが、直ぐに資金不足の状況になってしまった。毎月のように生き返る可能性の強い企業から問い合わせは入るのだが、残念ながら全てに答えられていないのが、残念でならない。
(ブログで説明するには紙面不足で、言葉足らずになったことをお許し願いたい。)

11月 9, 2010   No Comments

お前は何様だ(7)投資

大胆すぎる素人ベンチャーキャピタリストの「お前は一体何様だ」と考えながらも、前に進む以外にはない。サラリーマンの鎖を解かれて怖いもの知らずであった。

とにかく、自ら宝の山をボストンで確認し、帰ってきたが、ソースコードが日本に到着しなければ、このビジネスモデルに価値は無いと知らされた。

細かい数字は忘れたので、割り切れる算数にして例示的に考えれば、以下のようになる。
10億の資本金は、全株主の減資承諾により5000万となる。しかし、その実質資
産価値は、会社の所有残金と同額でしかない。5000万を増資すれば、その価値は、やはり一億円でしかない、、、。
但し、5000万の増資はその時点で保有株式の50%という事になる。

もし宝物が、無事日本に到着したらこの会社の資産価値は、計算可能だろうか?
答えは勿論「Yes」!資産価値は倍増する。仮にその時点で一億の増資を行うと純試算価値は、3億円の計算だ。一億の投資は、その時点で1,5倍のプレミヤムがつく計算???

勿論、それぞれの時点で大きなリスクが発生するのであるが、プロのベンチャーによる資産であり、勿論投資価値は十分に存在するとの話であった。

この時点でK君と相談する。
ようは、5000万の増資でこの会社の支配権が手に入る。その後一億の増資を行うと当面の資金繰りとして、1,5億の現金があることになるが、ビジネスのその先は見えるか?
ITビジネスなど俺には全くわからないが、社長として自信の程はどの程度か?

かくして資金が揃えば、この企業のオーナー社長のポジションが取れる条件は整った。投資組合として、まずは5000万が集まるかどうか?

こんな時、我が個人事業への宝くじ投資家達の方向性をより確実に、より短期的に、より客観的にリードしていくことは難しものではなかった。いや、決して安全ではない。宝船が太平洋を無事渡り切れるかどうかは、大きな困難を伴う大航海がある。
少なくとも、シャレでIPOを標榜する無目的投資よりは、こちらを優先するべきだ。我が後援者達も、内心ほっとしたかもしれないが、いちにんしてくれることとなった。

バブル時代を超えている素人ベンチャーとは怖いものである。投資は実行され、K社長が就任した。我がベンチャーの相棒予定を袖にして、おまけにその資金の大半が、このEシステムに投下されたのだった。

宝物とその地図の分析にほぼ予定どおり、丸一年を要した。
この間K君は営業とリストラに奔走し、次の増資への環境を整えて行く。一方大航海は、船出と上陸に大荒れであったが、無事到着し、開梱も終了した。

次の増資は、再度VCによる査定と金額、資本政策の検討段階という時点が来た。
再び算数の例示でしかないが、一億の増資を受け入れるとオーナー再度の持ち分は3分の1になるが、最大株主でありさえすれば、社長権限の行使で支配権は保持できる。

OK!、VCを受け入れよう!!
日本最大のVCと機関投資家が、予定通り決定した。しかしこの時点で我がビジネスの資金需要も逼迫していた。多くの素人投資家への短期的運用で、元金を返せるチャンスでもある。IPOまでの道程は、5年程度で有ろうか?

投資組合として、それぞれの意見を聞いてみたら、環境は大幅に変わっていることが分かる。
ここからは、個人の判断に任そう!K君を除いて大半が、この時点でEシステムからの離脱を選択し、私も次のビジネス展開への資金家の道を選択する事とし
た。売却株は、K君と一緒に残った役員氏が引き取り、彼は名実ともに、この会社のオーナーとなった。

現在同社は順調な業績なれど、未だIPOへの道半ばで苦戦しているが、そのビジネスモデルは、大手企業を中心に有効に機能している。

電子小包という課金システムのビジネスモデルは、インターネットセキュリティの発展で、方向転換が必要であろうが、必ずや世界の無法な電子道路に現れる盗賊の発生で、再び新たなこの企業の存在が、着目される日が来るだろう。

その時、投資家としての先見性の無さを反省する事になるかもしれない。いや、次回以降でその現実は、表れてしまうのだろうか? 続く

11月 2, 2010   No Comments

お前は何様だ(6)ボストンへ

並み居るVCの説得を終え、天才社長の退任の承諾は揃ったが、難問は山積みだ。

減資のあとに倍額増資をしなければ、同社の運転資金は底を尽きつつある。各VCが再び増資に応じるはずは無いし、倍額増資のためには、一億程度の大金を我が陣営で用意しなければ、この努力は当然新たな株主のものとなるのだ!

ここでベンチャーキャピタリストの立場を明確にし、あらゆる問題の自己解決を決心することとなる。いや成り行き上でそうなってしまったが正しいかもしれない。素人の怖さでもあった。まずは任意の投資組合の組成と改めて全ての
リーガルをチェックする作業を開始する事を決意した。

改めて同社の資産査定を行い、株価を暫定的にしろ決定し、Fファンドを組成、IPOへのシナリオを組み直す。これまでもこれからも、全てが初体験のチャレンジであった。友人の日本最大のVCのコンサル会社のM社長を訪ね、客観的投資
案件としての可能性を確認すとともに、無料コンサルをお願いする。

前述した通り、このモデルのサーバーとソースコードはボストンのアメリカEシステムに残っているのだ。勿論全ての権利は、日本法人が所有しているのだが、アメリカの会社も同じシステムで今も営業は継続されており、天才社長は、その会社の社長を継続しているのだ。スムースに移管を受けても、一年はかかる難事業が必要である。決して、天才社長との間で全ての面で円満解決が図られている訳でも無い。

この時点での投資はいくらなんでも無謀である。ボストンとの交渉を最大限詰め、再びリーガルを確認し、単身ボストンへ乗り込むこととした。一泊三日の強行軍であった。ボストンは始めての土地、英語は自慢じゃ無いが皆目通じない。

ボストンのホテルで、天才社長と面会するまで、彼がアメリカで今日も生きているかどうかすらもわからない。初対面の彼は、まさにプライド高き、アメリカベンチャーの風体であったが、紛れもなく若き日本人であったので、一安心!

話すこと4時間、本システムの全ての権利は日本法人にあること、米国(のみ)で
のサービス提供権を米国法人にも認める事、サーバーの日本への移管とソースコードの送付を火急的速やかに行う事など、多岐に渡って確認し、新社長とし
てK君が就任する事も承認させた。実は会社には未だ彼の腹心のエリートSEが、役員として残っていたのだ。そのエリートは東大、野村、MITで彼の呪縛が溶けて居ない人物であった。

この交渉は、日興Pの持つ彼に対する法的権利を突きつけての、極めてハードなものであった。天才くんは、その時点において未だこのビジネスを再び米国において、開花させるつもりであったし、そう信じて疑わない自信家である事に
変わりはなかったのだ。現実は、米国Eシステムは、火の車状態であり、彼もその日暮らしに陥っていたはずではあるが、そのプライドは最後まで変わらなかったし、またそのカリスマ性を十分に感じる不思議な人物でもあった。

果たして、この会社の心臓部が、所有権はあっても、今もってアメリカに存在する企業への投資など可能であろうか?

答えは「ノー」である。あまりにも大きなカントリーリスクの存在は、自らボストンまで飛んで、十分に体験済みである。

しかし、当面の資本不足を解決する必要があり、一年程度の余裕などあり得無い。VCからは、十分に投資検討の予知ありとの返事はもらっているが、現状のままでは、いかんともし難い。遂に行き詰まりである。

ボストンまで飛んで、取ってきたエビデンスが無駄になる。、、、、 続く

11月 1, 2010   No Comments