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「バブル」…(終)…第3次大戦の敗戦処理…

こんな時代…たくさんの事象と人とにすれ違っていったものだ。

バブルの初期に現れる「イ・アイ・イ」の高橋治則氏…亡くなる前の1年ほど、彼と親しく話す機会があった。
「フレミヤさん、金と言うものは1億あったら10億に…10億あったら100億にとなっていくものなんですよ」
彼は、一時的に1兆円帝国を築いたバブル時代の寵児であったが、最後は業務上横領の容疑で逮捕、長い裁判の過程にあった。
その結審が間も無くという時亡くなったのだが、彼は無実を信じ、健康を信じて長い裁判の中で成長した息子さんを紹介頂いたりしたのは、私を堅気と見てくれていたのだろうか?既に現役を退いて暫くした頃だった。
(一般的には確実な有罪にも関わらず健康と無罪を信じる姿は悲しいものだった…)

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一兆円のバブルは、信金を食い物にし、三洋証券、長銀までも死に体に導いた。。。

バブルの原因は紛れもなく1985年のプラザ合意の結果であり、その際のじゃぶじゃぶ金利で人為的に作られたものであったし、その間違った政策の犯人探しはたいした意味をもたない。
問題はその破綻が明確になった事とその後始末の仕方であった。(むしろ一定のバブルはその時代の要請でもあったのだから、今のマイナス金利よりはたちはわるくもないのかも…)

しかし、敗戦の総括としては間違いなくバブルの総額はひた隠しにされた。そしてそれはあり得ない事だが未だに明確にはされないまま、失われた20年はおろか25年を経過している事だ。

小説「バブル」に戻って、その指摘を振り返ってみて簡単に締めくくりに代えていきたい。
(小説としての売れ行き好調との事、果たして読者層はねらいどうりであるのかどうか…)
小説としてはバブル時代を「敗戦」と総括し、その後も事実のみを振り返りはするが、何ゆえか物足りなさを禁じ得ない

「日本に溜まったキャピタルゲインとして1400兆円と指摘し、銀行に残る債務超過額を140兆円と指摘している」
さも、あっさりと…しかしこの意味こそが大事な一点であるし。同意と評価に値するとしたい。。。

敗戦の傷後としてその後も決して示されなかった莫大なバブル…
金融資産であり、実態のない紙屑がどれ程の質と量のものであったか。経済戦争における完膚無きまでに摑まされた債務超過額は日本の敗北を示すに十分に足るものであった。しかしそれは「大本営」としてはひた隠しにしつつ、善後策を考えたのだった。
金融立国としての敗北とその責任…

考えてみれば、先に示した高橋氏個人の債務超過額1兆円で一つの銀行が死んだという事実からしても日本の「すべて」の銀行は死に体であり、すべての産業が債務超過(倒産)状態と言える考えもつかない「バブル」(実態のない泡)の処理、、、

20年かけてもそのツケ回しは続くのは当然で有った。しかし誰も敗戦の当事者責任は取らず、生き残ることをその道筋で作った事は明らかに間違いであり、経済原則に背くものであった。金融、財務の官僚たちは生き残りをかけて善後策を先送りする事で逃げ回った。

その後をみてみれば、いつの間にか銀行、生損保はそれぞれ大きく3つに集約されてしまっている。どこも潰れるという道を歩まず経営責任は問われず、、、
(そんな中で生き残った自分も恥ずかしながらもそこに存在はしている!)

グローバリズムへの対応できる金融機関を次世代のものとして再建するという大義名分を優先したという事で…

その後のアジア危機において韓国は、敗戦と国家存亡をはっきり掲げその責任を国民一人一人が共有して早期に危機を脱出した。企業の債務超過については責任を明確にした上で債務放棄とした…韓国の処理では失われた10年も20年もなかった…

今、国としての借金は1000兆円を超えて未だにとどまるところを知らない。きぎょうの1400兆円の債務超過額は消え、含み資産の取り込みに躍起であるのは当然と成っている。富が滴り落ちてくることなどあり得ない。勝ち組側はとことん勝つのが経済原則であるから…

金融資本主義を進める以上は「バブル」は発生し、そしていつかは爆発する…
「安倍」「トランプ」にはカジノも戦争も同意語であり、勝つための道具でしかないのだ。そんな国へ日本も進むならそれも一つの選択肢であり、戦争へ行く兵士は負け組の庶民である事だけは歴史の示すところである。

長い読書感想文も「終わり」になりました。
バブルの頃の実体験は(後にも先にも)血肉として感じる人は少ないのかも???

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