久々に「金子未完」氏の俳論が…
金子君は我が大学(クラブ)の同窓生。彼はコルゲンコーワの宣伝部長を経て定年退職後「俳句への道」にどっぷり浸かって10年になります。流石に既にプロの腕前で有り、最近は俳句評論を彼方此方に投稿していますが、特に写真家の浅井慎平氏の俳句への造詣を評して大作を執筆しています。
ご本人に見せる様アドバイスしたら、偶然その機会がありご本人が「読後の感激」を返信してきた様です。(長文すぎて転載できませんが…)
代わりに、その他の投稿文を以下に転載します。小生はその後余裕なく、句会にも出れない状況(というよりもその才に大きな疑いをもって…)です。
我が家のポチを奉る 金子未完
平成は三十一年で終わるが、二〇一八年は「戊戌」の年。そして「戌の刻」と言えば、午後八時を中心とする前後二時間の間を指し、「戌の方角」は西北西か、それよりやや北寄りにあたる。
また日本には古くから、妊娠五カ月の最初の「戌の日」に、妊婦さんが腹帯を舞いて、安産祈願のお参りをする風習がある。
日本の年間出生者数は、戦後のベビーブーム期の一九四九年(昭和二十四年)に二七〇万人と第一のピークを記録し、その「団塊の世代」が出産期を迎えた一九七三年、二〇九万人と第二のベビーブーム期を迎えた。
しかし、その後三十年来少子化が急速に進んでいる。その結果二〇一六年に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は、約九八万人でついピーク時の半分の百万人以下となった。
そして十五歳未満の子どもは一、五六二万人(総人口の約八人に一人)に減少した。
少子化の原因の一つになっている未婚率は約二十三%。約四人に一人は独身である。
しかも結婚しても、子育てにかかる経済的な負担から、第二子を産む夫婦が減っている。
その結果少子化に拍車がかかっており、今や日本の将来は「SOS」の状態である。
これに対して、現在日本全国で飼われている犬は、おおよそ九八八万頭。猫は九八五万頭合わせて一九七三万頭もいる。(二〇一七年一般社団法人ペットフード協会調べ)。
犬は、最古の家畜化した動物であり、およそ約一万五千年前、東アジアに棲息するオオカミから家畜化されたものを祖先とし、世界各地に広がったものと考えられている。
動物の家畜化が進み出したのは、紀元前九千年ごろ、犬をはじめ、山羊、豚、牛そして猫は紀元前七千年前位前、その後鶏や馬。クリスマスに主役となるトナカイは、新しく紀元前三千年前である。
犬は食肉目イヌ科の哺乳類である。「嗅覚・聴覚」が鋭い。縄文時代飼われていた縄文犬は、主に狩猟犬であり、人間と一緒に狩りに行き、鹿や猪の追跡・捕獲に使われたとみられる。
弥生時代は、狩猟犬もいたが、長崎県壱岐市の原の辻遺跡から、殺されて食べられた犬の骨が、たくさん発見されている様に主に犬は食用とされていた。
飛鳥・奈良時代になると猟犬や番犬となり、犬が大切にされており、当時の犬を詠んだ有名な歌がある。
垣越しに、犬呼び越して、鳥猟(とがり)する君、青山の、茂き山辺に、馬休め君 万葉集柿本人麻呂
「垣越しに、犬を呼び寄せて鷹狩りをなさっている君が、青々と葉が茂っている山辺で馬を休ませてあげる」という意味である。
紀元六七五年には、「犬肉食」を禁じる通達が出され、聖徳太子には「雪丸」という愛犬がいた逸話が残っている。
その「雪丸」は人間と話をしたり、お経を唱えたりすることができた。「雪丸」は自分の死期を悟ったとき、奈良県の「達磨寺」に葬ってほしいと語り、それを聞いた聖徳太子がその願いを叶え、石像を作り埋葬したと言うエピソードが残っている。
そんな雪丸は、今は奈良県王寺町役場の「ゆるキャラ」になっている。「雪丸」の石像のある「達磨寺」ともに戌年の今年訪れる人は増えそうだ。
平安時代の『枕草子』や『源氏物語』にも、宮廷で犬や猫がペットとして飼われている様子が登場している。
ただし、後から日本に入ってきた猫が、ネズミを獲ることもあって人気があり、犬よりも大切にされる風潮があった。
猫が紐に繋がれ、宮中で大切に扱われているのに比べ、犬は放し飼いであった。
絵巻物から見ると、縁の下が犬にとって絶好の寝床だったようだ。
鎌倉・室町の武家社会になると、番犬と言う役割の他に、「戌追物」と言う競技にも使われていた。
犬追物とは、太い縄で境界を示した、円周約四〇mの円の中央に犬を放ち、境界線から外に出さない様にしながら集団で追いかけて、犬が縄を超えようとする瞬間に合わせて、近くの者が馬上から犬に矢を射ると言う動物虐待に近い競技で、その際犬を殺さない様に鏃(やじり)をのぞき鏑(かぶら)を大きくした蟇目(ひきめ)の矢を使用したと言われている。
またこの頃より「闘犬」が行われていた。「闘犬」とは動物同士を戦わせて楽しむブラッド・スポーツの一種であり、当時は「犬くい」、「犬合わせ」呼称されていた。安土桃山時代は多くの犬種が、戦国大名の権力の象徴として、犬を可愛がられた。
江戸時代になると、「犬公方」と呼ばれた第五代将軍徳川綱吉は、綱吉自身が丙戌年生まれのため、特に犬を保護し、「生類憐みの令」を制定し「犬の殺生を禁止」し、多数のお触れ(法令)を発令した。
綱吉の治世下は、元禄の泰平期であり、近松門左衛門、井原西鶴、松尾芭蕉といった文化人を生んだ。
草枕犬も時雨るるか 夜の声 松尾芭蕉
松尾芭蕉が「野ざらし紀行」の旅に出た途中、名古屋で詠んだ句であり、宿で床に就いたものの眠れないのだろうか。時雨の夜の静けさを破って、犬の声が聞こえ、宿での「仮寝」のあわれを嘆いている。
みじか夜を眠らでもるや翁丸 与謝蕪村
清少納言の『枕草子』に登場する「翁丸」と名づけられた飼い犬の名を蕪村がもじっているのが、ユーモアがあって面白い。
江戸衆や庵の犬にもお年玉 一茶
江戸時代末期一茶の時代、犬は一般に農村や町中など、人の暮らすところにいて、気ままに歩き回り、残飯などの食べ物にありつく存在であった。
柿落ちて犬吠ゆる奈良の横町かな 正岡子規
子規は柿が大好物だったようであるが、奈良の横町でも柿の句を詠んでいる。
その子規の亡きあと、ホトトギスの理念となる「客観写生」「花鳥諷詠」を唱えた高濱虚子にも、犬にちなんだ有名な句がある。
顔抱いて犬が寝てをり菊の宿 高濱虚子
と実に気持ちよさそうな「宿泊先」の犬の寝顔を詠った。高浜虚子に師事し昭和初期に水原 秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされた山口誓子の句に
土堤を外れ枯野の犬となり行けり 山口誓子
があり、誓子自身の自句自解に拠れば「犬が一匹、川沿いの長い堤 を走っていた。その堤に枯野へ下りて行く道があった。いままで堤を走っていた犬は、堤に別れて、その道を下り、枯野を走りはじめた。犬の道は、堤の道から枯野の道に切り替えられた。だから、犬は枯野の犬となった。」とある。
犬は専ら忠実な猟犬、番犬として飼われていたが、現在ではペットとして飼われているケースが多い。
また「犬のことわざ」も多くあり、例えば
主憂うれば犬痩す
主人に心配事があれば飼い犬にも、心理的な影響を与え痩せるとか
尾を振る犬は叩かれず
犬が尻尾を振るが如く、従順な者には誰もひどい事をしないとか
飼い犬に手を噛まれる
可愛がっていた人から噛まれ、思いがけず害を請けるとかあると言うのだ。
また全国に犬・戌を祀って有名な神社として
老犬神社 秋田県大館市十二所葛原
犬の宮・猫の宮 山形県東置賜郡高鼻町
武蔵御嶽神社 東京都青梅市武蔵御嶽山
黒犬神社 静岡県藤枝市藤枝
鬼岩寺霊犬神社 静岡県磐田市見付
伊奴神社 愛知県名古屋市西区稲生町
金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町)などがあるが、私も埼玉県秩父市三峰山にある、由緒ある三峰神社に昨年八月に参拝した。
社伝によれば、景行天皇の時、日本武尊が東征中、碓氷峠に向かう途中に寄ったとされ、江戸時代には、秩父の山中に棲息する狼を、猪などから農作物を守る眷族・神使とし「お犬さま」として崇めるようになったと言う謂われがある。
明の春我が家のポチを奉る 金子未完
ちなみに吾輩は、犬年生まれで「年男」である。
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