●暑くて画廊巡りもできないので、体験的なアート日記もかけずにいますが、今日もギャラリー椿さんの7月27日のブログの引用です。
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近代美術の凋落が著しい。
デフレスパイラルに嵌ったかのように、著名な日本画・洋画作家の価格が下落している。
①高額の美術品が売れなくなったこともあるのだろう。
高額品の多くがデパートの美術部頼りというよりは法人・家庭外商部頼りだったこともあって、そこの不振が影響している。
②ここ10年の美術の価値観の変化も見逃せない。
既存の作家達よりは価格の安い今風の若手作家にコレクターの志向が移ってしまったこともある。
③投機、資産といった面で見ると、国内市場の不振とともに、セカンダリーマーケットは海外での評価に追随するようになった。
その結果、海外での評価を得られない近代美術よりは、海外オークションで高値を呼ぶ現代作家により資金が集中するようになってしまった。
④質的な面を見ても、花鳥風月的な装飾性に重きを置いた近代美術よりは、現代社会の側面を背景とした現代美術のほうが国際基準に合致し、時代感覚から大きく遅れを取ってしまった。
⑤美術館・企業コレクションが鳴りを潜め、キャリアよりは内容を求める個人コレクター主導にコレクションが移行し、必然的にキャリアだけの作家に眼が向かなくなった。
⑥近代美術の不振とともに、そこに携わった画廊がそうした作家達の企画をしなくなったこともあって、その下支えがなくなってしまった。
思いつくままに、その要因をいくつか挙げてみたが、著名な作家が全て質的に劣っているわけではなく、日本の美術史に残るであろう作家も数多くいるはずである。
今一度そうした作家を顕彰し、その質に見合った国内での評価を確定させ、、国際市場がそれに追随するような状況が生まれることを期待する。