アートのソムリエ・山本冬彦

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運慶の仏像と富裕層の実態本紹介

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●以前、国宝級の運慶の作品がクリステイズのオークションにかけられて国外に流出するのでは・・・という記事があったが、このたび三越が14億円で落札し、国内にとどまることになった。三越は日本の顧客の代行をしただけということで、国内の個人が買ったようだ。名前を出さないのには税金の問題もあると思うが、国が買えなかった日本の美術品の国外流出を個人が救ってくれたのだから、税金の減免などの支援くらいしても良さそうに思う。

 仏像とは関係ないが休みに読んだ本を1冊紹介する。タイトルは「富裕層はなぜ、ゆかしに入るのか」、著者は高岡壮一郎、出版は冬幻社。「ゆかし」とは純金融資産1億円以上の人たちが集うプライベート倶楽部のことだ。ニート、フリーターやワーキングプアなどがマスコミで話題になっている日本にもこのような倶楽部が出来ているという現実を知って、改めて激しい二極化の進行に驚く。「ゆかし」のメンバーの人たちが、ノーブレス・オブリージで文化・芸術を支援して欲しいものである。

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