


●金曜日、前橋から戻った後、どうしても見なければいけない画廊を2つ訪問し、夜は某画廊のパーテイーに出て帰宅。翌日の土曜日は大阪行きだった。
大阪へは「大阪画商相互会」という画商さんの研修セミナーで話をして欲しいということで朝早く出かけた。これには会長の梅田画廊の土井社長はじめ至峰堂画廊、吉美画廊、太陽画廊などの大阪の画廊さんのほか、京都の三条祇園画廊、名古屋のおいせ画廊、野田コンテンポラリーなどのそうそうたる画商さんが参加された。この会は毎月20日に交換会をやっているのだが、年に2、3回は交換会の前に講師を呼んで研修セミナーをやっている。
今回はそんなところに一サラリーマンコレクターが乗り込んで話をするということだったが、なにぶん大阪の事情がまったく分からなかったので気楽にお引き受けしたが、講演前の食事時に集まってくる画商さんを見るにつけ、とんでもないことを引き受けたなという思いになった。
しかし、講演を始める前にNHKのビデをを見てもらって、私がコレクションを始めた理由や私がやっているアートの普及活動の話話し始めたたら皆さん静かに聴いてくれた。本題は事務局からユーザーとして画廊に言いたいことを率直に言って欲しいといわれていたので、画壇系画廊と現代アート系の画廊を対比して話した。画壇系=銀座系ということで、このままでは銀座系の画廊の従来のビジネスモデルは時代遅れで絶滅する・・・ということで実は集まった大阪の画廊さんへの苦言でもある話をした。
話が終わったあとすぐに交換会の準備に入ったが、数人の人が名刺交換に来られて、普段なかなか言ってくれないことを言ってくれたとか、古いモデルを改革するより新しいモデルを作った方がいいとか、いずれゆっくり話したいとかの言葉を交わして会場を出た。
せっかく大阪に行くのだから、当初から行きたいと思っていた国立国際美術館へ現代アートの「絵画の庭」を見に行った。コレは奈良美智、会田誠、加藤泉など若手現代アートの代表的な作家を集めたもので、若い人を中心にかなりの入場者があった。バブルははじけたというものの現代アート系の人気はかなり定着しているように感じた。講演でも話したことだが画壇系が業界誌など内向きの広報しかできていないのに対し現代アート系は一般向けの広報活動に成功している結果だと思う。ただし作品に関しては大学の学園祭のようなものも多く、国立の美術館に飾ってあるということで、これが今流行のアートで良い作品と思ったら間違いだといいたいものも数多く並んでいる。
最近見た地方の県立美術館にも現代アート系の作品が展示されつつあるが、所蔵している美術館はまだ少ない。美術館とは本来所蔵品を展示するところで単に作品展示場に過ぎないところはアートセンターである。日本ではその区別も無くすべて美術館と抄するので、各地の公的美術館がアートセンター会場に現代アートを展示して人寄せを行っているのだ。
ちょっと脱線したが、国際美術館をでて南堀江のギャルリプチポワへ向かった。これは富長敦也さんから「湯川成一と湯川書房ゆかりの美術家」展を見るためだ。本の表紙や挿絵などに寄せた有名な版画家などの作品集がたくさん飾ってあり、大勢の人がきていた。
その後京都の蔵丘洞画廊により森田康雄展を見に行き岡社長と森田さんと談笑したあと、近くの「染・清流館」という染色展示の不思議な空間で木村菜穂子展をみる。これまでの植物図案のような作品に加え人物が入ったカラフルで個性ある作品群に改めておもしろさを感じた。
夜遅く家についたころから風が激しくなったが、何とか無事東京に帰ってきた。これでコレクション展以来続いていた過密スケジュールも一段落し、今日はのんびり家で休んでいます。


