アートのソムリエ・山本冬彦

プレミアムエイジ ジョインブログ

朝日新聞の「文化変調」の2回目

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朝日韓国朝日文化庁官

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ●以前紹介した朝日新聞の「文化変調」の2回目が今朝出た。前回私が日本の文化戦略はハブ空港と同じだ・・・・と書いたが、今日の朝日のタイトルは「韓国が狙う文化のハブ」というものだ。
 内容は韓国がいかに文化政策で進んでいるかを書いてある。「国家イメージの向上を図るため大統領直属の国家ブランド委員会を昨年設立。」、「文化産業を次世代の経済成長の原動力にする。」、「光州市をアジア文化中心都市に、釜山市をアジア映像文化中心都市にする」など、韓国は文化でもアジアのハブになろうとしているというものだ。
 国家戦略室もうやむやになるような国には文化戦略や長期ビジョンもなく場当たり的で総花的なバラマキ行政により、何の特色もなく世界から取り残されガラパゴス化している日本に比べると韓国の文化戦略はかなり優れている。韓国の国家戦略や文化戦略が優れているのは政治家なのか官僚によるものなのだろうか?

 そんな中、同じ朝日新聞の「ひと」蘭に文化庁長官にデンマーク大使の近藤誠一氏が就任したという紹介記事があった。文部科学省ないでは何で外務省から文化庁のトップが来るのかという反発もあったようだが、近藤氏は芸術への愛と教養は人一倍で、あれだけの文章が書ける人は稀有とのこと。また石見銀山を世界遺産登録を実現させた国際交渉力と組織の統治能力の優れた人はいないと言うことで文部科学省の官僚も脱帽するという人物らしい。(文部科学省内に彼のような人物がいないことがさびしい限りだが・・・・)。近藤氏が今後の日本の文化政策にどのような手腕を発揮してくれるかに注目したい。

ユマニテの富田菜摘展

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富田●富田小型1富田やどかり

●高島屋の富田菜摘展についてはすでに紹介したが、今日は京橋のギャルリーユマニテの個展に出かけた。画廊へ入ろうとしたらかなりの人の気配でびっくりしたが、実は等身大の人物作品が並んでいたのだ。写真で見てもらうと、どれが実際の人間で、どれが作品か分かるでしょうか?

それぞれの作品が新聞紙や雑誌などで作った老若男女像だが、よく見るとそれぞれの人物に対応したような記事を使っているのがおもしろい。
このほか、壁には電車の座席に座る人たちの像がかけてあるし、小部屋にはヤドカリや魚の小品もあって、富田菜摘ワールドが楽しめる。

富田小型2富田新聞富田アップ

ギャラリー椿のオークションの入札展示が始まる

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椿1椿2

●ギャラリー椿のオークションの入札展示が始まったようだ。明日でも見に行こうと思っています。以下は椿さんの日記より。
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 スタッフが夜中まで頑張ってくれたおかげで、何とかオークション展の展示が終了。
幸い、暑さも一段落で多少雨模様だが、お越しいただくには上々の天気となった。
今回は著名な作家の名前は少ないが、全て年季の入った個人コレクションから出てきただけあって、質の高いものばかりである。
私共にお見えになるお客様は皆、名前より内容という方ばかりなので、600点を超える作品群は充分に見ごたえのあるものばかりで、ご満足いただけるのではないだろうか。
時間を掛けてじっくり見ていただき、気に入った作品をお探しいただければ幸いである。
本日より8月1日日曜日の午後3時まで開催、その後開札の予定となっている。

相笠

●今日仕事帰りに下見にギャラリー椿に寄った。ものすごい数で、壁面が埋め尽くされていて上の方の作品は良く見えない。床にも並べてあるので、上を向いて歩いているとそれを踏みつけそうで要注意だ。4、5点入札したいものがあったが今日は下見なので、1点だけ入札してきた。「成り行き」作品は1万円から入札できる。
 京橋の金井画廊でも夏の安売り展が行われていて、相笠さんや広田さんの良い作品があった。こちらも掘り出し物があるのでどうぞ。

予告:新潟・砂丘館でのコレクション展概要

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石踊作品アップ

【新潟・砂丘館でのコレクション展概要】

 皆さんこんにちは。
今年の2月に新宿の佐藤美術館で開催しました私のコレクション展に出品した作品から50点ほどを新潟の砂丘館に巡回する展覧会が秋にあります。そろそろ、そのDM案作りが始まり、イベントも10月30、31日に決まりました。
 イベント当日と新潟絵屋での古田、浅見さんたちの展覧会が重なる最終日には新潟へ行こうと思っています。新潟近辺の方はよろしく。
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●山本コレクション展DM原稿案

『シリーズ 砂丘館を個人コレクションで飾る 4』
「週末はギャラリーめぐり」の30年 山本冬彦コレクション展
2010年10月15日(金)11月23日(火・祝)
9:00ー21:00

観覧無料/休館日 月曜日、11月4日
会場:砂丘館ギャラリー(蔵)ほか

東京で会社勤めをしていた29歳の時購入したマンションに絵を飾りたいと思い、一点の若手画家の絵を画廊で見て気に入り買ったことをきっかけに、週末にギャラリーをめぐるようになった山本冬彦さん。既成の評価にかかわりなく、自分で見て、いいと感じた作品で購入可能な価格のものを買うようになって30年。コレクションの数は1300点以上にもなりました。美術界に「見る側(ユーザー)」からの情報発信があまりに少ないと気づき、「アートソムリエ」として敷居の高い画廊を案内することを始め、またサラリーマンに美術コレクションの楽しさと意義を伝えようとする文筆活動も熱心に行ない、会社員、生活者が美術家を支える新しい時代のパトロネージ(芸術家支援)の 形も提言しています。普通の人は美術(アート)にどう関れるのか、そのコレクションを通じて感じ、考えてみたいと思います。

【関連イベント】
ギャラリートーク
「コレクション―絵を見ることと買うことと…」 山本冬彦+大倉宏(砂丘館 館長)
10月30日(土)14:00~ 500円(直接会場へ)

山本冬彦さんと訪ねる新潟のギャラリー
10月31日(日)14:00~(集合場所 砂丘館)
参加無料 

三つの展覧会

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日動1枝田端枝1

●今日は東京で仕事があったので久しぶりに画廊を回った。最初は日動画廊の「夏の会」で、柏本龍太、小木曽誠などの若手中堅作家のグループ展。その後銀座松屋の美術画廊の芸大デザイン科出身者展を除いた。出品者はほとんど知っているが、今回はコレは・・・という作品はなかった。
 そして最後に枝香庵とニッチギャラリーで開催中の「追跡する百人」展を見る。枝香庵では田端、古田さんの作品が良かったが、一番の発見はニッチ画廊さんの大橋由香さんのミニ作品だった。

ニッチ大橋由香

近代絵画の凋落

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●暑くて画廊巡りもできないので、体験的なアート日記もかけずにいますが、今日もギャラリー椿さんの7月27日のブログの引用です。
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近代美術の凋落が著しい。
デフレスパイラルに嵌ったかのように、著名な日本画・洋画作家の価格が下落している。

①高額の美術品が売れなくなったこともあるのだろう。
高額品の多くがデパートの美術部頼りというよりは法人・家庭外商部頼りだったこともあって、そこの不振が影響している。

②ここ10年の美術の価値観の変化も見逃せない。
既存の作家達よりは価格の安い今風の若手作家にコレクターの志向が移ってしまったこともある。

③投機、資産といった面で見ると、国内市場の不振とともに、セカンダリーマーケットは海外での評価に追随するようになった。
その結果、海外での評価を得られない近代美術よりは、海外オークションで高値を呼ぶ現代作家により資金が集中するようになってしまった。

④質的な面を見ても、花鳥風月的な装飾性に重きを置いた近代美術よりは、現代社会の側面を背景とした現代美術のほうが国際基準に合致し、時代感覚から大きく遅れを取ってしまった。

⑤美術館・企業コレクションが鳴りを潜め、キャリアよりは内容を求める個人コレクター主導にコレクションが移行し、必然的にキャリアだけの作家に眼が向かなくなった。

⑥近代美術の不振とともに、そこに携わった画廊がそうした作家達の企画をしなくなったこともあって、その下支えがなくなってしまった。

思いつくままに、その要因をいくつか挙げてみたが、著名な作家が全て質的に劣っているわけではなく、日本の美術史に残るであろう作家も数多くいるはずである。
今一度そうした作家を顕彰し、その質に見合った国内での評価を確定させ、、国際市場がそれに追随するような状況が生まれることを期待する。

アーテイクル誌連載32回目 忠田愛

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忠田作品1

●アーテイクル誌の今月号が発行になりましたが、今月の表紙絵は以前連載で紹介した田中千智さんです。なお、今回の連載は忠田愛さんです。
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連載32回  描くことはただそこにあるものを見ようとすること   忠田 愛


ニュートロン東京店に初めて出かけた時にもらった次回の忠田愛展の案内状を見て、私の好きな小嶋悠司を連想して初日に必ず見に行こうと決めていた。忠田のことはまったく知らなかったが、同じ京都でイタリア留学の経験もあり人物画中心の日本画家である小嶋との共通点を感じたからかも知れない。忠田とのメール交信によると、同志社大学の1年生の時に香月泰男の作品との劇的遭遇により周囲の猛反対の中、絵の道に転進したとのことだが、若手作家中心の私のコレクションの中で唯一の物故作家が香月泰男ということも、忠田作品に惹かれた理由かも知れない。忠田によると描くことは時間とともに線を重ねていく作業でありながら、同時に一枚一枚層を剥ぎ取ってゆき、そこにあるものを削りだそうとする試みであるとのこと。忠田は描くことにより、内面との対話の中から人の底辺にある普遍的な動かぬものに近づいていこうとする孤独な求道者である。
忠田愛(ちゅうだ・あい)プロフィール
1981年1月6日、大阪府生まれ。1999年4月同志社大学文学部文化学科美学及び芸術学専攻に入学するも、在学中に洋画家・香月泰男(1911~1974)の絵を見たことがきっかけで、画家を志す。2001年 京都造形芸術大学・工芸学科日本画コース入学。2007年同大研究科芸術表現専攻修士課程修了。第11回公募新生展新生賞。現在、京都造形芸術大学非常勤講師。

田中

戦略無き日本の文化政策

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朝日朝日4朝日3

●これまで日本国の文化戦略の脆弱さを何度か書いてきた。先だっての参院選挙でも文化政策について触れた政党はまったく無かったが、予算編成に当たっても全体の縮減が叫ばれる中で、文化予算が増えることは考えられない。
 そんな日本の状況に対して韓国、中国は国家戦略として着々と文化戦略を展開し、このままではハブ空港、ハブ港湾などと同じく日本はアジアの中で取り残されてしまう。そんな危機感から柳画廊の野呂さんたちと日本の文化政策に対して政治家、役人、マスコミに対して働きかけると同時に一般の人たちにも知ってもらう動きをはじめている。
 そんな中、今日の朝日新聞の1面と2面に「文化変調:クールジャパンに脅威」という記事があり、31日から文化面で連載も始まるとのことで、いよいよマスコミも取上げてくれたということで、ぜひ読んでいただきたい。
 今日の記事の概要は映画とアニメがメインだが、いずれも日本が優位を誇っていたものだが、映画についてはすでに韓国・中国に追い抜かれ、アニメについても国家支援に後押しされた両国の猛烈な追い上げを受け、このままでは日本は遅れをとってしまうという危機感に満ちた取材記事だ。
 文化予算についても、絶対額で日本1018億円に対し、韓国1169億円、中国4775億円。国家予算割合で見ると日本0.12%に対し、韓国0.79%、中国0.51%と国家戦略での思い入れの違いが出ている。しかも日本の場合は1000億の予算を持つ文化庁の予算は産業としての芸術振興にはほとんど使われておらず、経済産業省のクールジャパン室や外務省の文化関連予算に頼っているが20~30億円程度にすぎない。
 このままでは日本の「クールジャパン」もクールダウンして、世界から取り残されてしまうことが明らかだ。 

高島屋での注目展覧会を2つ紹介

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金子

●高島屋での注目展覧会を2つ紹介します。


【META X 2010】
期間:[前期]=8月4日(水)~16日(月)/[後期]=8月18日(水)~30日(月)
場所:6階 美術画廊
※ギャラリー・トーク
前期=8月7日(土)、14日(土) 前期出品作家による
後期=8月21日(土)、28日(土) 後期出品作家による
※各日共14時~、ナビゲーター:野地耕一郎
このたび日本橋高島屋美術画廊Xでは、「META X 2010」を開催いたします。
「META X 2010」は、昨夏開催した「METAⅡ2009」を引き継ぎ、美術画廊Xでの開催に向けメンバーを再編成し、新たに企画されたものです。
明治、戦後と大きく2度に亘る近・現代化、欧米化の波の中で、伝統と同時代性とのジレンマを常に強いられ、一時は『滅亡論』や『第二芸術論』まで叫ばれた“日本画”。しかし近年、現代の絵画表現としてあえて“日本画”を選択する、以前のようなコンプレックスを感じさせない新しいタイプの作家が増えてきています。
「META X 2010」では、現代の日本画表現に挑む11人の作家が渾身の作品を発表いたします。是非ともご堪能ください。


【前田 寛治 大賞展】
期間:8月18日(水)~24日(火)
場所:6階 美術画廊
※最終日は午後4時閉場。
故・前田寛治氏の偉大な業績を顕彰し未来へ敬称するために創設されました。
写実主義を実践している若手作家を選抜して展観。

山本

富田 菜摘「こんなアートもある」展

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富田1富田2

 

 

 

 

 

●富田 菜摘の展覧会が京橋のギャルリーユマニテで行われますが、その他日本橋高島屋でも「こんなアートもある」展が開かれています。
期間:7月21日(水)~8月2日(月)
場所:6階 美術画廊
富田菜摘は、おまけのスプーンや捨てられてしまうような日用品、街で拾った廃材を組み合わせて、カメやザリガニ、ヤモリなど水陸を往来する生物をモチーフとした数々のユニークな作品を発表して、今最も注目されている新進若手作家の1人です。



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