アートのソムリエ・山本冬彦

プレミアムエイジ ジョインブログ

戦略無き日本の文化政策

TAGS: None

朝日朝日4朝日3

●これまで日本国の文化戦略の脆弱さを何度か書いてきた。先だっての参院選挙でも文化政策について触れた政党はまったく無かったが、予算編成に当たっても全体の縮減が叫ばれる中で、文化予算が増えることは考えられない。
 そんな日本の状況に対して韓国、中国は国家戦略として着々と文化戦略を展開し、このままではハブ空港、ハブ港湾などと同じく日本はアジアの中で取り残されてしまう。そんな危機感から柳画廊の野呂さんたちと日本の文化政策に対して政治家、役人、マスコミに対して働きかけると同時に一般の人たちにも知ってもらう動きをはじめている。
 そんな中、今日の朝日新聞の1面と2面に「文化変調:クールジャパンに脅威」という記事があり、31日から文化面で連載も始まるとのことで、いよいよマスコミも取上げてくれたということで、ぜひ読んでいただきたい。
 今日の記事の概要は映画とアニメがメインだが、いずれも日本が優位を誇っていたものだが、映画についてはすでに韓国・中国に追い抜かれ、アニメについても国家支援に後押しされた両国の猛烈な追い上げを受け、このままでは日本は遅れをとってしまうという危機感に満ちた取材記事だ。
 文化予算についても、絶対額で日本1018億円に対し、韓国1169億円、中国4775億円。国家予算割合で見ると日本0.12%に対し、韓国0.79%、中国0.51%と国家戦略での思い入れの違いが出ている。しかも日本の場合は1000億の予算を持つ文化庁の予算は産業としての芸術振興にはほとんど使われておらず、経済産業省のクールジャパン室や外務省の文化関連予算に頼っているが20~30億円程度にすぎない。
 このままでは日本の「クールジャパン」もクールダウンして、世界から取り残されてしまうことが明らかだ。 

TAGS: None

Comments are closed.



© 2009 アートのソムリエ・山本冬彦. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.