アートのソムリエ・山本冬彦

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画廊界、コレクターの地殻変動

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●今日のダイヤモンドマネー誌の記事もそうだが、美術雑誌以外の一般誌に画廊の記事が出ると、必ずと言って良いほどいわゆる「現代アート系」の画廊だ。銀座系・画壇系の画廊は美術専門誌に偏っていて、広く一般への発信力が弱いし、扱い作家や営業形態もユーザー対応に弱い。現代アート系の画廊が都心をやや離れたところにあるのにたくさんの人を集めているのに、銀座系の画廊がこれだけの画廊集積地区を生かしていない。
 銀座系の画廊に必要なことは、一般への発信力を強めること、そして新しいユーザーを開拓することだが、それができないと、銀座系の画廊はいずれ絶滅する・・・などと悪態をついているが、ぜひ復権してほしいからでもある。そんな、業界の変革を今日のギャラリー椿さんの日記で見て取れる。それなりに若手、現代アート系も扱っているギャラリー椿さんですら、驚くようなユーザーの変化がおきているのである。
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wannpi-su

●ギャラリー椿さんの9月1日の日記から

昨日、石鍋博子さんが主宰するコレクターの集まり・ワンピース倶楽部のコレクション展がオギタ・メグミギャラリーで開催されていて、最終日となってしまったが行ってきた。
ワンピース倶楽部では一年に少なくとも一点は必ず美術品を購入しなくてはならない決まりがあって、業界にとっては大変有難い倶楽部である。
とは言え、会場に入ってびっくり、約会員70名のコレクションが所狭しと並んでいるのだが、知っている作家の作品はほんの数点。
その全てが現代美術であることも驚きの一つだが、キャプションに記してある購入先が私が知るキャリアのある画廊は僅かで、その多くがここ数年に出てきた画廊というか、私が全く知らない画廊も多い。
そうした所から、これだけ多様な作家の作品がコレクターの手元に入ったことを思うと、かなりのカルチャーショックである。
業界図がすっかり塗り替えられているのではないかと思うくらいの様変わりである。
従来からお付き合いのある同じくコレクターの集まりである美楽舎のコレクション展も8月初めに開催されたが、こちらは私の知る作家のコレクションも多く、そのコレクションからコレクターの方の顔も見えてくるが、ワンピース倶楽部のほうはさっぱりである。
石鍋さんから椿は両方に跨っているからいいように言われたが、とんでもない。
キャリアに胡坐をかいていてはいけない、安閑としていられない時代に直面していることをまざまざと実感させられた。

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