アートのソムリエ・山本冬彦

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金沢美大・コレクション展

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枝・エアコン側

いよいよ明日からギャラリー枝香庵で始まる金沢美大卒業生作品によるコレクション展が始まるが、夕方から飾り付けを行った。今回は9人の作家による小品展なので、会場はゆったりした展示になった。同じ画廊の別会場では金沢美大日本画卒の白水悠一郎さんの個展も開催されるが、今回は彼のちょっと怖くてかわいい怪獣たちが迎えてくれる。

枝・岩田・古澤

枝・岩田ほか

野呂洋子さんのメルマガより「パトロンの重要性」

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パトロンの重要性    2011年8月27日
  
 美術の世界では、パトロンの存在が重要です。銀座柳画廊でも岡野先生を始めとして、展覧会をする作家にはそれぞれパトロンのようなコレクターの存在がいたりします。また、作家にパトロンのようなコレクターを見つけることが画廊の仕事ともいえると思います。また、作家によっては自分でパトロンを見つけていて、どこで展覧会をやってもその作家の作品を購入するお客様もいたりします。しかし、美術業界でもそういうパトロンの数はどんどん減るだけでなく、大口のパトロンはどんどんいなくなっているのが実情です。
 この話は、美術業界だけにとどまりません。最近、私が時間を割いている 活動で‘科学技術の商業化’の勉強をさせてもらっています。同様に‘無形資産の商業化’ということで芸術の商業化を学会の世界で、ビジネスモデルにしていきたいとも考えています。というのは、科学技術の世界も、とくに基礎研究の部分にはパトロンが必要で、日本においては国の予算がついておりましたが、これからは基礎研究に国の予算がつくことも難しいのではないかと思っています。たとえば、トヨタ自動車や、日立や、東芝など、日本の大企業が研究開発費ということで、科学技術にもお金は入っておりますがやはり、基礎研究に手厚い予算をつけるだけの体力を企業に求めるのは難しいかもしれませんが、それでもまだ企業には開発費や研究費は経費で落ちるので投資しやすい世界だと思います。

 そして、政治家も同じだと思っています。政治献金のことが取りざたされますが、選挙にお金がかかるのは誰でも知っていることです。日本の政治家がいい仕事ができないのは、ちゃんとしたパトロンがいないからではないかと思ってしまいます。選挙の時のお金と人気を気にしてしまって本業である、今の時代に沿った政策立案、法案の勉強ができないのが実態なのではないかと思っています。国民のレベルが政治のレベルであることを考えれば、安心して本業に没頭できる環境を整備することが大切であると思っています。そう考えていけば、パトロンが必要な業界というのは、今の時代は全て疲弊しているのが実態ではないかと思っています。日本にも寄付文化と同じく、パトロン文化も根付かせたいと思っています。
     文責  野呂洋子

笹木繁男さんが『ドキュメント・時代と刺し違えた画家  中村正義の生涯』を完成、出版

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川船

このたび、コレクターの大先輩で現代美術資料センターの笹木繁男さんが『ドキュメント・時代と刺し違えた画家  中村正義の生涯』を完成、出版しました。
戦後日展のスター的存在でもあった正義は、生来結核と闘い、恐れず、媚びず、自分の描きたい絵に固執し、画壇の体制と闘い通した信念の人でもありました。過去に類例のない手法でまとめられた本書は、自家出版であり、書店での販売はいっさい致しておりません。出版を記念し、下記のとおりパーティーと展覧会を開催します。

※ パーティー

会場・・・・京橋のギャラリー川船
日時/9月5日(月) 18時より20時まで、受付17時30分から
会費/5千円(3500円の書籍を一冊贈呈。尚当日3千円で原価販売)

中村正義展
会期/9月5日(月) 17:00より~9月11日(日) 17:00まで

中村本

画廊情報2つ

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 朝顔赤

●K’s Galleryさんが銀座から京橋へ移転し、新装開店です。

K’s Galleryコレクション展
8月29日(月)~9月3日(土)
月~木12:00~19:00/金12:00~20:00/土1
1:30~17:30
オープニングパーティは、特に設定していませんが、毎日ビールを用意して、お待ちしています。



画廊香月の映像が見られます。
http://www.youtube.com/watch?v
=OeX4jYMY5ss&feature=share

 

●奥野ビルに素敵な企画画廊がオープンします。6階までどうぞ。
画廊香月オープニングシリーズvol.1
池田龍雄スペシャル「我が心のなかのメルヴェーユ」
Ikeda tatsuo special <La merveille dans mon coeur>
2011.9.3(sat)―9.25(sun)
14:00―20:00  (土・日 12:00―19:00/水・隔週木 休廊) 

 ■初日 17:00  オープニングレセプション

佐野ぬい、上野憲男、カジ・ギャスディン、原大介、上田泰江、横田海、森本秀樹、古田恵美子、堂免修、中山智介、野見山暁治 ほ

金沢美大イベント

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金沢美大パンフ

●8月もあと少しとなりましたが、9月には金沢美大のアートイベントが始まります。

ギャラリー枝香庵では9月1日から金沢美大出身作家作品による私のコレクション展が始まります。6日土曜日の夕方6時からは簡単なオープニングを行います。

また、銀座松屋では8月31日から金沢美大の日本画グループ展「小龍のノ会」が始まりますが、3日土曜日の2時からは作家の古澤洋子さんとの対談を行います。

小龍ノ会DM_松屋用見本

放送大学・新装文京学習センター

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●放送大学の2学期の学生募集も8月末までとなりましたが、2学期の10月から文京学習センターが新装オープンすると言うことで昨日下見に行ってきました。小石川の筑波大学の中に筑波大学と合築した新校舎になります。丸ノ内線の茗荷谷駅のすぐ前で公園のような森に囲まれた中にできた校舎で中も広いし、図書館も筑波大学と共用と言うことで、こちらの学生になると快適な環境が楽しめます。1科目だけでも学生になれるので、私もまずは1科目学生になろうかなと思っています。

文京前の道文京門アップ文京門

 

文京プレート文京図書館窓文京図書館

 

文京校庭

文京大教室

アーテイクル誌連載の6回目

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朝顔アップ

●昨日発行されたアーテイクル誌連載の6回目です。


【連載6回目】   なじみの画廊を持つ  

アートフェアのように多種多様な画廊が集まる機会を除けば、アート作品を買いたいと思った時は個々の画廊に行かなければならない。一口にアート作品といっても有名で高価なものから無名で安価なものまであるし、ジャンルも日本画・洋画・版画・陶芸・現代アートなどに分かれている。画廊というのは基本的には専門店で、それぞれオーナーの好みや得意分野の作品を扱うことで店の特色を出している。最初から好きなジャンルが決まっている人はその筋の画廊をまわればよいが、初心者には意識的にいろんな画廊に顔を出すことを薦めたい。数多くまわっているうちに自分の好きなジャンルや自分の好みに合う画廊が絞られてきて、それが自分のなじみの画廊、行きつけの画廊と言うことになる。同世代ということで感性や時代認識が共有できるし、それぞれが交流しながら成長出来ると言う意味でコレクター、画廊主、アーティストが同世代であることが理想的だ。

増田恵助展

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増田油彩増田板1

ギャラリー和田の増田恵助展。今回は大半がデッサン作品のため大きさの割りに価格が安くほとんど売れている。特に板に描いたファッションモデルのスタイル画が人気。本画の大作は田中千智似か・・。


http://www.gallery-wada.jp/tenrankai/koten/11/11%20masuda%20keisuke/tenrankai-11masudakeisuke%20.html

寺島実郎著「世界を知る力:日本創生編」

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寺島本

●今日の新書は寺島実郎著「世界を知る力:日本創生編」(PHP新書)。学生時代からづっと注目してきた寺島氏の震災後の復興創生論だと思って読み始めたが、前半の半分近くが日本の歴史意識や日本人の魂への言及で、特に親鸞の思想に大きく触れているのは意外な感じがした。一見彼の専門ではない空海や親鸞などに触れているのが不思議だったが、講演などを頼まれると、専門外についてもそれを機会に勉強して対応するという態度に感心する。後半は本来の彼流の日本創生論で内容的にも面白い。

 本の中で、述べられた、日本人の生き方として明治維新は「和魂洋才」、敗戦後は「無魂洋才」、グローバルスタンダード時は「洋魂洋才」という指摘はなるほどと思うが、これからは「和魂グローバル才」(私の考えた仮の言葉ですが、グローバルに当たる何か良い漢字一字はないでしょうか?)とでも言うような生き方が必要ではnいだろうか。

美術界をどう生きていくか(2)

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構造不況業種の中で芸術家はどう生きるか 

 美術界を一つの市場と考えた場合、作家は生産者、画廊が販売者、購入者が消費者ということになりますが、生産者である作家やその予備軍は美大から毎年続々と量産されます。一方消費者である購入者については、大口ユーザーである美術館や企業はあまり購入できなくなっていますし、個人ユーザーは誰も育成していません。一部に活況を呈している現代アートの購入者は、アートが好きというより投機の対象として見ている人が多いことは前にも述べてきました。したがって、アート市場というのは膨大な生産者がいる一方、消費者はごく少数しかいないという意味で異常なほどの生産過剰体制にあり、構造不況業種といっていい状況なのです。これを解消するには生産者を減らすか、消費者を増やすしかないのですが、当面美大はなくなりませんし、購入者が増えるとも思われませんので、構造不況の状態が今後も続くものと思われます。 

従って、「芸術家コース」や「芸術起業家・アートタレントコース」を選ぶ人にとっては受難の時代が今後とも続くことを覚悟した方がいいと思いますが、その中で芸術家の道を選んだ人はどのような生き方をすべきかについて書いておきたいと思います。まず「芸術家コース」を選んだ人は昔の芸術家と同様、「絵は売れないもの、作家は食っていけないもの」という前提で、いかにして作家として生きていくか、好きな絵を一生描いていくにはどうすれば良いかを考えておく必要があると思います。時代やユーザーに迎合せず自分の求める芸術作品を作り、生前理解されなくてもいつかは評価されるという覚悟が必要になります。しかし、芸術家といっても霞を食って生きていくことはできないのですから、支援者やパトロンを見つける、定職を持った人を配偶者に選ぶなど、生計を立てる手立てを別途持つことをを考えるか、さもなくばどこかで野垂れ死にするかもしれないという覚悟を持つとか、それぞれの生き様を考えておくべきだと思います。

一方、「芸術起業家・アートタレントコース」を選ぶ人は、生きているうちに評価や人気が出ないと意味がない訳で、普通のビジネスマンや起業家と同様に戦略を立て戦術を練る必要があります。今流行のいわゆる現代アート系の作品を描くとか、公募展やアートフェアへ積極的に参加するとか、とにかくマスコミに出て名前を売るとなどのマーケティング戦略や広報作戦が必要になります。また、自分をアピールするプレゼン能力やコミュニケーション力を持つこと、学芸員・評論家・有力コレクターとの人脈構築、それにきめ細かなファンサービスも必要になります。

いずれにしてもプロの「芸術家」と呼ばれるのは、「芸術家コース」を選んだ中で長期的に生き残った数少ない作家と、「芸術起業家・アートタレントコース」として戦略的な生き方で人気作家として成功者した一握りの人だけなのだと思います。芸術家として生きていくには現実の苦労は覚悟しなければいけませんし、芸術起業家として生き残るにはアート以外の才能と努力が必要になります。ところが大半の作家は、「芸術起業家・アートタレントコース」の成功者などは真の芸術家ではないと言って軽蔑したような態度をとるくせに、実は自分もなりたいがなれなかったという「やっかみやひがみ」に過ぎないことが多いと思います。そのくせ、どこかで野垂れ死にしても良いような「芸術家コース」としての覚悟で制作しているかというとそうでもなくて、その中間で漂っているような人が多いのです。(このような人たちは大企業のトップや起業家として成功した人に対する、平凡なサラリーマンといったところでしょうか?)昔ならば、このような人は自分の才能に限界を感じたり、世間の目もあって早々にプロの芸術家の世界から退場したと思います。しかし、最近は幸か不幸かバイトやフリーターをやりながらこの世界にモラトリアム的に留まっている人が大量に存在し、そのことが構造不況の状況をますます悪くしている原因になっています。



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