JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

こんな日は隠れBGM名盤でも聴いて

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 朝からまた雨。ウォーキングもできない。腕時計の文字盤が結露して、読みにくい。10年近く愛用しているコンデジの調子がどうもおかしい。そこへ追い打ちをかけるように、TVはニュースと朝ドラくらいしか見ないので、ほとんど毎日観ている映像配信サービス用のAmazonの端末がWiHiとつながらない。つながったと思ったら。こんどはHuLuが立ち上がらない。そんなトラブル・シューティングに1時間以上かかってしまった。どうもテンションが上がらない一日。


 天気も体も生活もかったるかった今宵、軽めの音楽がいいだろうと思って引っ張り出してきたのは、ジャズとして聴けば、甘っちょろいベタな作品だが、BGMとしてなら、なんとなくまた聴きたくなる、そんな隠れBGM名盤と呼んでもいいようなアルバム、「Stories」(1994)。オーストラリア・シドニーを活躍の拠点とするピアノ・トリオ、「ビル・リスビー・トリオ/Bill Risby Trio」である。人にそれぞれにあるストーリー。そんなことを想起させ、スムース・ジャズと簡単に切って捨てられないような、透明で澄んだ音と静寂な余韻、抒情性がある。キャリアなど詳しいことは分からないが、「寺島レコード」から毎年年末にリリースされる「Jazz Bar」シリーズ、「Jazz Bar 2013」で取り上げられていたピアニストだと記憶している。録音は、1994年3月、シドニーにて。メンバーは、「Bill Risby(p)」、「クレイグ・スコット/Craig Scott(b)」、「サイモン・ベイカー/Simon Barker(ds)」。

 そのアルバムからの曲、「When Photogen Met Nycteris」。辞書によると、「Photogen」は「発光生物」、「Nycteris」は「闇夜」という意味らしいが、タイトルとしての意味がわからない。そこで、好奇心が頭をもたげ、ちょっと調べてみたら、「指輪物語」の作者の「J・R・R・トールキン/J. R. R. Tolkien」などにも大きな影響をあたえた「ファンタジーの父」と呼ばれるスコットランド出身の作家、「ジョージ・マクドナルド/George MacDonald(1835-1905)」の小説に関する「The History of Photgen and Nycteris:A Day and Night Mährchen/フォトジェンとニュクテリスの物語」(1879)という論文があった。

 あらすじはこう。魔女「ワトー/Watho」に城に呼び寄せられた、貴婦人と未亡人の二人の妊婦。未亡人は女の子を出産し、「ニュクテリス/Nycteris」と名づけられ、墓場に幽閉されて育つ。暗闇で育った彼女は、この世に太陽があることも知らなかった。一方、貴婦人は男の子を出産し、「フォトジェン/Photogen」と名づけられた。彼は太陽の光だけを浴びて育つ。林や森に行くことを禁じられ、太陽が落ちる前に眠りにつくように育てられ、この世に影があることも夜の闇があることも知らなかった。そんな二人が夜の闇で出会った ・・・。 (参照 ジョージ・マクドナルド『フォトジェンとニュクテリスの物語』――昼と夜のメルヘン解読――山田 敦子日本大学大学院総合社会情報研究科 ) 

 「この小説なんだ、この曲は、この小説にインスパイアされたんだ」と合点がいった。私は、「J・R・R・トールキン」の本や映画はもちろん、かなりのファンタジー好き。しかし、「ジョージ・マクドナルド」は、全く知りませんでした。「曲のタイトルから、新しい世界の入口を発見することもあるんだ」と妙に納得。


   
   
The Day Boy and the Night Girl(The Romance of Photogen and Nycteris)
George MacDonald
Independently published


    
     
    

 その、きっかけとなった曲、「When Photogen Met Nycteris」を。


   
Stories
Bill Risby
CD Baby


   
   

「Bill Risby - When Photogen Met Nycteris」

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 YOUTUBEで見つけた動画もアップします。アルバム、「Blue Azure」(2008)から、お馴染みの「Moon River」を。

Blue Azure
Bill Risby
CD Baby


   
   

「Moon River – Bill Risby」

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笑顔が一番

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 今日は月に一度の森のクラブ主催のイベントの日。すっきりしない天気だったが、なんとか雨は降らずに持ちこたえた。丘の駐車場は午前中にはもう満車で、空き待ちの車列ができるほどの来園者。目当ては「丘の流れ」での水遊び。

 さて、今日のイベントのメニューは、木工細工と手作りうどん。親子フクロウを作った男の子の得意満面な笑顔。家族で思い切り笑顔で粉を振って、捏ねて作った手打ちうどん。出来たのは、野菜いっぱいの、打ちたて、切りたて、湯がきたての夏カレーうどん。そんなイベントでの今日一番の笑顔のショット。

 さて、今宵に曲、月並みですが、「スマイル/Smile」。北欧デンマーク出身の「クラーラ・ヴースト/Clara Vuust」、アラスカ育ちだという「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」、シンガポールで活躍、アジアの癒し姫「ジャシンサ(ジャシンタ)/Jacintha」、貫禄の大姉御「リン・スタンレー/Lyn Stanley」、4人の歌姫のそれぞれの味わいをお楽しみください。

 「Clara Vuust」、「Here’s to Love」(2013)から。
 
   
Here’s to Love
Clara Vuust/クラーラ・ヴースト
STORYVILLE RECORDS


    
    

「Smile – Clara Vuust」

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「Halie Loren」、「Heart First」(2012)から。

   
Heart First
ヘイリー・ロレン/Halie Loren
Justin Time Records


    
    

「Halie Loren – Smile」

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 「Jacintha」、「Lush Life」(2002)から。

Lush Life
Jacintha/ジャシンサ
Groove Note Records


    
    

「Jacintha – Smile」

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 「Lyn Stanley」、「The Moonlight Sessions Volume 2」(2017)から。

   
Moonlight Sessions 2
Lyn Stanley/リン・スタンレー
CD Baby


    
    

「Smile – Lyn Stanley」

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いったんは鳴き始めたのに ・・・

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 3日ほど前、ウォーキングをしていたら、今年初めての「セミ(蝉)」の鳴き声を聞いた。この地域で最初に鳴くのは、決まって「ニイニイゼミ」である。「もう梅雨明けも近いかな」と思った矢先、台風で梅雨前線が刺激されたと元の雨模様に逆戻り。しかし、炎天の花はちゃんといつものようにに咲いている。急に庭先が華やかになった、「ヒオウギ(檜扇)」、定番の「サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ)」と「ムクゲ(木槿)」、そして花屋の店先の「ヒマワリ(向日葵)」。

 さて、今宵に聴くピアノ。CDを整理していたら目にとまった久しぶりの「ヤロン・ヘルマン/Yaron Herman」のデビュー・アルバム、「Variations - Piano Solo/邦題:ヤロン・ヘルマン・デビュー」(2006)。1981年イスラエル生まれでパリ在住のピアニスト。


 「ヤロン・ヘルマン」。ピアノを始めたのはかなり遅く、16歳だったという。それまではスポーツ少年だったが、怪我をしたことが、ピアノを学ぶきっかけだった。ところが、あっという間に頭角を現し、2年後には賞を取るほどに。ボストンのバークリー音楽院で学んだあと、パリを活動拠点と定め、演奏活動をはじめたという。2006年、25歳で本作のピアノ・ソロでデビュー。

 「Variations(変奏)」というタイトルだが、例えば、冒頭の曲は、ガーシュインの名作「Summertime」。その後に続くのは、いずれもヘルマンのオリジナルで、「var.1」として「Blossom」、「var.2」として「Facing Him」、「var.3」として「Jerusalem Of Gold」という趣向になっている。すなわち、「Blossom」、「Facing Him」は、「Summertime」をモチーフに使った変奏曲としてのオリジナル曲と見ることができ、またそのモチーフが随所に出てくるので、アレンジの妙を何度となく味合うことができる、3曲が一体となった組曲といえるだろう。時折、かすかに「キース・ジャレット/Keith Jarrett」ばりの唸り声が入るが、キースほど耳障りではなく許容できる範囲か。


   
ヤロン・ヘルマン・デビュー/Variations – Piano Solo
ヤロン・ヘルマン/Yaron Herman
ビデオアーツ・ミュージック


    
    

 まずは、その主題となる「サマータイム/Summertime」から。

「Yaron Herman – Summertime」

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 次なるアレンジの妙は、「スティング/Sting」のカバー、「フラジャイル/Fragile」。この曲は、「スティング」が、アルバム、「Nothing Like The Sun」(1987)に収めた曲。このアルバムを作る前、彼は中南米のツアーを行ったが、そこの国々で内戦や弾圧といった事態を目にして、何曲か政治的メッセージが込められた曲を作るが、この曲もその一つだという。その後、2001年9月11日、イタリア・トスカーナの自宅で全世界に向けての配信コンサートを行う直前、「9.11」テロがが起こり、彼は、配信は中止し、そのライブをCD、DVDでリリースをした。「fragile」は、「壊れやすい、脆い、儚い ・・・」という意味で、このアルバムの中核をなしており、その後、彼の反戦、反暴力の代名詞とも言える曲となった。

「Yaron Herman – Fragile」

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 次の曲は、「オズ・シャローム/Ose Shalom」。ユダヤ伝承歌の一つらしいが、「シャローム」は「平和、平安」という意味。なんとなく中東がまたきな臭くなってきた今、聴いてみましょうか。

「Yaron Herman – Ose Shalom」

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いよいよ終の棲家に

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 先日、市が運営する公営霊園の墓所使用者の抽選会があり、運良く希望の区画が使用出来ることになった。何年か前に申込もうと思ったときは、「遺骨を自宅や寺院などで保管している方」という条件が付いていたので諦めていたが、今年、市の広報誌を見たら、「遺骨のない人」、すなわち生前に自分の墓所を申し込めるようになったため、今回申し込んだのだが、昨年から申し込み条件が緩和されたことがあまり知られていないらしく、募集区画数を大きく下回る申し込み数だったため、希望が叶った。

 墓など作らないという選択肢もあったが、これで、墓所は決まった。生涯の最後を施設か病院で迎えることを考えなければ、今の我が家が、間違いなく「終の棲家」となる。両親の墓を残したままの「信州・松本」に想いは残るが、この地、この家を「終の棲家」とする覚悟は決まった。

 今宵の歌、「メロディ・ガルドー/Melody Gardot」の歌う美しいバラード、「If I´m Lucky」。1946 年の同名の映画で「ペリー・コモ/Perry Como」が歌ったものだという。私が最高のベーシストと思っていた今は亡き「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」が率いる「カルテット・ウェスト/Quartet West」と女性ボーカル、ストリングスとの共演アルバム、「ソフィスケイテッド・レディズ/Sophisticated Ladies」(2010)に収録されていた曲。カルテットと共演するのは、今を代表する洗練された6人の女性シンガーたち、ガルドーのほか、「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」、「レニー・フレミング/Renee Fleming」、そしてチャーリーの伴侶でもある「ルース・キャメロン/Ruth Cameron」。ストリングスとしっとりとマッチする女性ボーカル、上質この上ない。

【 If I´m Lucky 】 by Eddie DeLange , Josef Myrow

「♪ If I’m lucky,          もし私の運がいいならば
  You will tell me that you care,  君のことが気になって
  That we’ll never be apart.    離れられないって言ってくれるはず
  If I’m lucky,           もし私の運がいいならば
  This will be no light affair,   これは気まぐれなんかじゃなくて
  It’s forever from the start.    最初から永遠の恋のはず

  If I’m lucky,           もし私の運がいいならば
  There be moonbeams all around,  月は輝き 私の周りは
  Shining bright as day.      真昼のように明るく輝くわ
  You will hold my hand       あなたは私の手を取って
  And you’ll understand       私が口に出せないことを
  All I cannot seem to say      全てわかってくれるの

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・  ♪」


  
ソフィスティケイテッド・レディース/Sophisticated Ladies
チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden Quartet
ユニバーサル ミュージック クラシック


   
    

  
「If I’m Lucky – Charlie Haden Quartet West & Melody Gardot」

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 「カサンドラ・ウィルソン」、「ルース・キャメロン」、「ダイアナ・クラール」らソフィスケイテッド・レディズの歌唱もどうぞ。

「My Love And I – Charlie Haden Quartet West & Cassandra Wilson」

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「Let’s Call It A Day – Charlie Haden Quartet West & Ruth Cameron」

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「Goodbye – Charlie Haden Quartet West & Diana Krall」

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最初に咲いたのは ・・・

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 「ヌバタマ(射干玉)」と呼ばれる真っ黒い種を頂いたので、三年ほど前から庭先で育てている万葉の花、「ヒオウギ(檜扇)」。その花が一輪、今朝開花した。濃いオレンジ色に赤い斑点が入る、「シンリュウ(真竜)」と呼ばれる品種。これは結構好評で、知人にも去年採種した「ヌバタマ」を分けてあげたが、さて今年咲くだろうか。

   
 今宵聴きたくなったのは、スペイン・ジャズの枠を超えて、今、ヨーロッパ・ジャズを代表する歌姫に数えられているという「カルメ・カネラ/Carme Canela」。
 
 1962年、バルセロナ生まれ。円熟味を増した57歳。16歳の時、ジャズ・オーケストラのボーカルとしてキャリアをスタート、1996年にアルバム・デビュー。カタルーニャ出身のアーティストらしく、民族的メッセージが込められたアルバムをリリースしてきたが、最新作、「バラッド/Ballads」(2018)では、スタンダード・ナンバーを中心に、「マル・ウォルドロン/Mal Waldron」の「レフト・アローン/Left Alone」や「ガーシュイン/Ira & George Gershwin」の「エンブレイサブル・ユー/Embraceable You」などを取り上げており、「ジョアン・モネ/Joan Monne」の美しいピアノをバックに、繊細で円熟した歌唱が心に響く。これぞ大人の女性ボーカル。「カルメ・カネラ」と「ジョアン・モネ」のデュオ・アルバム、「Ballads」は、「ジャズオーディオ・ディスク大賞2018 ヴォーカル部門金賞」を受賞した。その中から、「エンブレサブル・ユー/Embraceable You」。


    
Ballads
Carme Canela / Joan Monne
Fresh Sound


    
  

「Canela Monné Duet – Embraceable you」

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 前述のアルバムを聴いてから、もう少し彼女を聴いてきたいと思ったのが、アルバム、「Granito de Sal」(2013)。「ジョアン・モネ」や、ベースの「Marko Lohikari」、ドラムの「ダビ・クシルグ/David Xirgu」といったスペインの気鋭ジャズメンたちが軽やかなサウンドを奏で、カルメはメロディをしっとりと、情感豊かに歌う。「エドゥ・ロボ/Edu Lobo」などのブラジリアン・ナンバーに混じり、「ビートルズ/The Beatles」や「セロニアス・モンク/Thelonious Monk」を取り上げるなど、さまざまなジャンルからいい曲を集め、カルメらしいアレンジで聴かせる。の本領発揮といったところ。さまざまなジャンルからいい曲を集め、それを独自のジャズに料理する彼女の卓越したセンスに脱帽させられます。タイトル曲、「Granito de Sal」は、古くは「トリオ・ロス・パンチョス/Trío los Panchos」あたりも歌ったというラテンの名曲で、意味は「塩の花崗岩」。


   
   

 
Granito de Sal
Carme Canela/カルメ・カネラ
Fresh Sound New Talent


    
  

 
 残念ながらYOUTUBEにはアップされていないので、聴きたい方は、上のアルバム紹介から、さわりだけを ・・・。

梅雨の最中、伸びているのは ・・・

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 ずっと梅雨、すっきりしない天気。恵みの雨とばかりに伸びているのは、別名、「モジズリ(綟摺)」と呼ばれる「ネジバナ(捩花)」、もうしばらくすれば咲く万葉の花、「ヒオウギ(檜扇)」の花芽、「ゴーヤー」の方が一般的な呼び名になってしまった「ニガウリ(苦瓜)」。

 今宵の曲、「Watch What Happens」。直訳すれば、「さあ、どうなるか見てみよう」。元々は、「ミシェル・ルグラン/Michel Legrand」が、「ジャック・ドゥミ/Jacques Demy」監督の映画、「ローラ/Lola」(1961年)のテーマ曲として書いたもの。それをドゥミ監督自身がフランス語の歌詞を付け、映画、「シェルブールの雨傘/Les Parapluies de Cherbourg 」(1964年)で使用し、ヒットした。アメリカでは、「ノーマン・ギンベル/Norman Gimbel」が英語詞を付け、1967年、「セルジオ・メンデスとブラジル’66/Sergio Mendes & Brasil ’66」でヒットしている。

【 Watch What Happens 】    by Michel Legrand/Norman Gimbel

「♪ Let someone start believing in you,  誰かさんが君に想いを寄せようとしている
       let him hold out his hand     彼は腕を伸ばして
   Let him touch you               君に触れようとする
       and watch what happens     さあ、何が起こるかな

   One someone who can look in your eyes,  誰かさんが君の瞳を見て
       and see into your heart           君の心をみつけようとしている
   Let him find you                 そして、見つけてしまうだろう
       and watch what happens      さあ、何が起こるかな

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

絵に書いたような女性ジャズ・ボーカルとして我々を魅了する、「リン・スタンレー/Lyn Stanley」の歌唱から。アルバムは、「Lost in Romance」(2013)。

  
   
Lost in Romance
Lyn Stanley
CD Baby
 

    

   
「Watch What Happens – Lyn Stanley」

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 「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」のスローなボッサはいかがでしょうか。アルバム、「In the Moonlight」(2011)から。


    
In the Moonlight
ソフィー・ミルマン/Sophie Milman
Ent. One Music


    
     

「SOPHIE MILMAN – Watch what happens」

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ボサノバはお好き?(8) ~ 人生のBGMとして聴いてきた ~

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 「ジョアン・ジルベルト/João Gilberto」が、6日、リオデジャネイロの自宅で死去してからほぼ1週間がたった。この間、新聞の投書欄や文化面への寄稿も見受けられ、その喪失の波紋が大きく広がっていると感じてる。

 「ジョアン・ジルベルト」。1931年、ブラジル北東部バイーア州に生まれ、10歳までそこで育つ。父にもらったギターに夢中になり、学校をやめ、リオ・デ・ジャネイロに出て、音楽で生きる決心をするが、まったく売れず、マリファナ中毒になり、友人の家を転々とする苦悩の日々が続く。やがて姉の家に居候生活を始め、一日中バスルームに閉じこもりギターを弾きながら歌を歌い続ける。そんな壮絶な生活の中からサンバのリズムをガット・ギターだけで表現する、「バチーダ」とよばれる独特の奏法を編み出す。その後、ジョアンと出会った「A.C.ジョビン」は、その声とギターに惚れこみ、ジョビンと「ヴィニシウス・ジ・モラレス/Vinicius de Moraes」の手になるボサノヴァの源流とも言われる名曲、「想いあふれて/Chega de Saudade」の録音に参加する。まさに、ボサノヴァ胎動の年、1957年7月のことであった。(再録)

 ボサノバ好きの私もこのブログで、「ボサノバはお好き?(1)~(7)」や「和製ボッサはもう懐メロか?(前・後・続)」などのタイトルで記事を書いたこともある。ジャズに限らず、ボサノバも人生のBGMとしてずっと聴いてきたが、特に人生が凝縮されているようなこの歌、「Pra Machucar meu Coração(私の心を傷つけるために)/プラ・マシュカール・メウ・コラソン」を、彼をトリビュートする歌として、「ボサノバはお好き?(8) ~ 人生のBGMとして聴いてきた ~」としてアップするとともに、また、「60歳過ぎたら聴きたい歌」としてもあげておきたい。

【 Pra Machucar meu Coração(私の心を傷つけるために) 】  
                                 by Ary Barroso

「♪ Tá fazendo um ano e meio, amor もう1年半にもなるんだね
  Que o nosso lar desmoronou    僕たちの家庭が壊れてから 
  Meu sabiá, meu violão       僕のウグイス 僕のギター
  E uma cruel desilusão       そしてひどい絶望感
  Foi tudo que ficou         残ったのは それだけ
  Ficou                たったそれだけが残った
  Prá machucar meu coração     私の心を傷つけるために

  Quem sabe, não foi bem melhor assim 別れて良かったかなんて誰にもわからない
  Melhor prá você e melhor prá mim  君にとっても 僕にとってもね
  O mundo é uma escola         人生は 学校のようなもの
  Onde a gente precisa aprender    みんなそこで学んでいくんだ
  A ciência de viver prá não sofrer   苦しまないで生きていく方法を   ♪」
                    (翻訳アプリなどで適当に翻訳)

 1994年、サンパウロで行われたソロ・ライブの映像と、「スタン・ゲッツ/Stan Getz」との名盤「Getz/Gilberto」(1964) から。

「João Gilberto – Pra Machucar Meu Coração – São Paulo – 1994」

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ゲッツ/ジルベルト/Getz/Gilberto
スタン・ゲッツ & ジョアン・ジルベルト/Stan Getz & João Gilberto
ユニバーサル ミュージック


     
     

「Para Machuchar Meu Coracao – Stan Getz & João Gilberto & Antonio Carlos Jobim」

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味噌を舐め、ビールを飲みながら哀愁のモルナを聴く

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 雨が降ったり降らなかったり、どうもすっきりしない毎日が続いている。しかし、ピーカンの青空より曇り空のほうが、花の色は鮮やかさが増す。



 いまだ梅雨が明けない今宵は、自家製の味噌を舐め、「父の日」にもらったメキシコ(?)産のビールを飲みながら聴くのは、哀愁の「モルナ/Morna」。歌い手は、「セザリア・エヴォラ/Cesária Évora」。大西洋の中央、北アフリカの西沖合いに位置する「カーボ・ベルデ共和国/Republic of Cabo Verde」出身で、同国を代表する音楽ジャンルである「モルナ」の歌い手。
   
 この「モルナ」、哀愁を帯び、ゆったりとしたメロディーが特徴の音楽で、悲しみやあこがれ、郷愁などをテーマにした歌が歌われることが多いという。15世紀から1975年までポルトガル領であったことから、ポルトガルのファドに極めて近いトラディショナルなフォーク・ソング、いわば日本の歌謡曲にあたる音楽のようだ。その「モルナ」にアフリカン・ブルースを融合させ、独特の哀愁感、寂寥感漂うバラードに仕立てたのが、「セザリア・エヴォラ」である。
   
 「セザリア・エヴォラ」。1941年、生まれ。もともとは国内の盛り場で歌を歌って糊口を凌ぐ生活を送っていたが、40代半ばの1988年、パリに渡り、47歳という年齢で制作したメジャー・デビューアルバム、「裸足の歌姫/La Diva aux pied nus」で一躍世界の注目を集めた遅咲きのディーヴァである。1992年にフランスでリリースしたCDの中に収められた曲、「ソダージ/Sodade」が大ヒットし、その後世界各地で活躍するようになったという。1995年、「Cesaria」がグラミー賞ベスト・ワールド・ミュージック・アルバムにノミネートされ、2004年には「Voz d’Amore」で、グラミー賞ベスト・コンテンポラリー・ワールド・ミュージック・アルバムを受賞している。2011年12月17日、70歳で生涯を終えたが、「マドンナ/Madonna」を始めとして、多くの若い世代のミュージシャンに影響を与えたという。「『モルナ』という音楽は、人生の苦痛を音楽で表現したブルースのようなもの」と彼女は語っている。(Wikipediaなど参照)    

 そのフランスでリリースされたアルバム、「Miss Perfumado」(1992)から何曲か ・・・。


  
MISS PERFUMADO
セザリア・エボラ/Cesaria Evora
RCA Victor


   
    

 世界的にブレイクするきっかけとなった「ソダージ/Sodade(ノスタルジー/Nostalgie)」。ポルトガル語の「サウダージ/saudade」と同じ意味。「♪ かくも長いその道を/指し示したのは 誰/かくも長いその道を/教えたのは 誰 ・・・ ♪」

「Cesaria Evora – Sodade」

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 「Lua Nha Testemunha(月は証人)」。「♪ 可愛い君/きっと想像もつかないよ/君のいない場所で/私がどんなの苦しんでいるか/空にかかる月に尋ねてごらん/月は私の証人だから ・・・ ♪」

「Cesaria Evora – Lua Nha Testemunha」

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 「Tortura(拷問)」。「♪ 人生の道しるべをおくれ/この船を操ることができるように/お前の愛の海を渡ることができるように ・・・ ♪」

「Cesaria Evora – Tortura」

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 注)訳はいずれもライナーノート(国安真奈対訳)から拝借
   
   
   

雨の日は雨の日で ・・・

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 朝から雨。雨でも、一応集まることにしている。山作業は中止であるが、雨の日は雨の日ですることがあるからだ。今日は、鹿の食害から新芽を守るために金網を設置した台場クヌギの生育状況の観察。

 そして、10月には来年1月の炭焼きのためのクヌギ伐採計画を立てなくてはならないが、再生林の台場クヌギは伐採せずに、今年もクヌギの高木を伐採し、新たな台場クヌギの再生林を作ろうと計画している。その候補地の下見を行う。いま「リョウブ(令法)」の花が真っ盛りであるが、かってのクヌギ林であり、伐採時の安全確保、窯木の搬出にも申し分のない場所を第1候補として選定した。

 今日も、ジュースを作ろうと「ヤマモモ(山桃)」の実を採集する。早々にワークショップに戻り、訪れる人のない雨の公園を眺めながら、ゆっくりとコーヒーを飲む。新緑が目に優しい。

  
 日本はいま「雨列島」。さて、今宵の曲。「Rainland」。「MOKAVA」というピアノ・トリオの演奏。私もあまり馴染みはないのだが、コンテンポラリー・ジャズ・バンド、「オレゴン/OREGON」の不動のメンバーとして活躍するベーシストの「グレン・ムーア/Glen MOORE」が、ピアノの「ラリー・カールッシュ/Larry KARUSH」、ドラム&パーカッションの「グレン・ヴェレツ/Glen VELEZ」と結成し、メンバーの名前の一部を寄せ集めてバンド名としたという。フュージョン的な要素や、民族音楽的要素も取り入れたリズミックな音楽性が特徴だという。アルバム、「Mokave: Volume 1」(1991)から、ほかに2曲。いつも聞いているご贔屓のピアノ・トリオにはない音の響き。

 


Mokave Volume 1
Mokave
Audioquest


    
    

「Rainland – Mokave (Glen Moore Glen Velez Larry Karush)」

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「Songs for the New City – Mokave」

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「Why Can’t it Be – Mokave」

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アニメでジャズる

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 ご近所の新築の家の玄関前。ちょっとコスチュームが違うような気もするが、奥には小人もいるから、多分ディズニーの「白雪姫」の像でしょうね。なんとなく微笑ましいですね。ご近所には以前から、植木を「トトロ」風に刈り込んだ家もある。


   
 「白雪姫/原題:Snow White and the Seven Dwarfs」は、グリム童話をもとにした、1937年、「ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ/Walt Disney Animation Studios」制作の、世界初の長編アニメーション映画である。たしか私も小学生の頃、学校で行われた映写会で見たと思う。1937年制作ですよ。そりゃ、戦争に負けるわけだ。今のNHKの朝ドラは、主人公がディズニーのアニメ映画に触発されて、アニメーターを目指すという日本のアニメーション映画の黎明期が舞台になっているが、その頃、世界に冠たるアニメ大国、アニメ先進国日本を夢見ていた人たちがいたんだ。


     
    
白雪姫 スペシャル・エディション [DVD]
ディズニー
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


    
    
   

     
 「白雪姫」の中で使われた音楽は、「私の願い~ワン・ソング/I’m Wishing/One Song」、「ハイホー/Heigh-Ho」など多くあるが、最も有名な曲は、「白雪姫」がいつか現れる王子様のことを想って歌うバラード曲、「いつか王子様が/Someday My Prince Will Come」でしょう。 

【 Someday My Prince Will Come 】  by Frank Churchill, Larry Morey

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・

  Some day my prince will come   いつの日か王子様がやってきて
  Some day we’ll meet again      いつの日か私と巡り会うの
  And away to his castle we’ll go   そして二人でお城に行き
  To be happy forever I know      ずっと幸せに過ごすの

  Some day when spring is here    いつの日か春がやってきて
  We’ll find our love anew       二人に恋が芽生えるの
  And the birds will sing        鳥たちは歌い
  And wedding bells will ring     ウエディング・ベルが鳴り響くの
  Some day when my dreams come true  いつの日かきっと夢は叶うわ  ♪」
       
      

「Disney Snow White Soundtrack – Someday My Prince Will Come」

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 最初にこの映画を見た時は小学生、もちろん音楽のことなぞ心に残らなかったと思う。ディズニー音楽をジャズとして初めて聴いたのは、大学生の時で、あの「デイヴ・ブルーベック・カルテット/the Dave Brubeck Quartet」のアルバム、「デイヴ・ディグズ・ディズニー/Dave Digs Disney」(1957)であった。「ディズニー音楽もジャズになるんだ」という新鮮な驚きを記憶している。


   
デイヴ・ディグズ・ディズニー +2(期間生産限定盤) /Dave Digs Disney +2
ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテット/the Dave Brubeck Quartet
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/SMJ


    
    

「Dave Brubeck – Someday My prince Will Come」

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 それから50年近い月日が経って後、女性ボーカルのディズニー曲集として私の耳を捉えたのは、「アレクシス・コール/Alexis Cole」のアルバム、「いつか王子様が/Someday My prince Will Come」(2009)であった。やや太めの柔らかい耳障りのいい声でうたわれるこのディズニー・アルバム、大人のラブ・バラード集としても楽しめる。


      
いつか王子様が (紙ジャケット仕様) /Someday My prince Will Come
アレクシス・コール/Alexis Cole
ヴィーナスレコード


    
     

「Someday My Prince Will Come – Alexis Cole」

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 さて、ジャズのスタンダードとしてあまりにも有名なこの曲、本当に多くのカバーがあるが、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」、「キース・ジャレット/Keith Jarrett」、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」などの名だたるジャズ・ピアノの巨匠たちも好んで演奏してる。しかし、今宵は、最近まで聴いたことがなかった若手であったが、ちょっと前に取り上げた、「エマ・フランク/Emma Frank」のアルバム、「Come Back」で刮目したピアノとシンセを担当していた早熟の天才(?)「アーロン・パークス/Aaron Parks」。彼の演奏を取り上げてみる。

 1983年生まれ、13歳でワシントン大学に早期入学し、数学、コンピューター科学、音楽を専攻。その後14歳の時に参加したジャズのワークショップで音楽の才能が認められ、16歳でマンハッタン音楽院に編入、初リーダー作「The Promise」を録音する。24歳で「ブルーノート」から「Invisible Cinema」(2008)でメジャーデビュー。その後、「ECM」から、ソロ・ピアノ作品「Arborescence」(2013)をリリース。その完成度の高さゆえにジャズ・ファンにその名が知れ渡ったという。現在最も注目されているアメリカのジャズ・ピアニストのようだ。その彼が、なんと17歳の時に発表したアルバム、「First Romance」(2000)から。


     
First Romance
Aaron Parks/アーロン・パークス
Keynote


    
     

「Aaron Parks - Someday My Prince Will Come」

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 最後は、大ベテラン、「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」で、「Blue in Green」(2001)から。動画投稿者の遊び心が楽しい。


    
Blue in Green
Tierney Sutton/ティアニー・サットン
Telarc


    
     

「Tierney Sutton – Someday My Prince Will Come」

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