(斜塔をふくむピサの大聖堂)
さらに甘い甘いピアノ・トリオはないかというお尋ねをいただきましたが、勿論ありますよ。「ダニーロ・レア・トリオ/Danilo Rea Trio」。ニニ・ロッソ(なつかしい~~!)の来日時のバンドのピアニストを務めたというから、その甘さは期待できますね。その「ダニーロ・レア」のリーダー・アルバムで、「カタリ・カタリ」、 「サンタ・ルチア」 、「帰れソレントへ」などのナポリ民謡やイタリアの美しいラブ・ソングを集めたアルバム「Romantica」がまずオススメ。ラテン系であるイタリア音楽の持っている情熱と哀愁がひしひしとつたわってくるようなエモーショナルな演奏を堪能できる一枚。アルバム最後の曲は、なつかしのトランペッター、ニニ・ロッソへのオマージュ「夜空のトランペット」で、抒情あふれる見事なJAZZで締めくくられる。
ロマンティカ
ダニーロ・レア・トリオ / / ヴィーナス・レコード
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そして、フィラデルフィア出身でアメリカで活躍しているが、名前からして「ムンムン・ムキムキ」のれっきとしたイタリア男のDNAを持つ「ジョン・ディ・マルチーノ」率いる「ロマンティック・ジャズ・トリオ」。それにしても「ロマンティック・ジャズ・トリオ」とは、なんというバンド名だろうか。「くさあ~~~ぁ!」という声が聞こえてきそう。しかし、中身はちっともくさくないのだ。大変甘いのだ。「ジョン・ディ・マルチーノ」は、シモーネのピアニスト兼アレンジャーで、彼女のアルバムのバックも勤め、その甘さはすでに折り紙付きである。(「第7回 秘密の花園」参照)
次におすすめする2枚のCDは、いずれも人気があり、よく知られている、いわゆる「いい曲ばかり」を中心に集め、やはりラテン男のDNAが呼ぶのか、日本人好みの哀愁漂うラテンの名曲などを混ぜ、スウィート&スウィート、そしてちょっぴりビターなアルバムに仕立て、美しい演奏で我々を魅了くれる。
このJAZZは、肩肘張らずに、恋人と過ごす時間や、日々の生活の傍らにおいて、時折甘さが必要なときに楽しむべきJAZZアルバムといえるかもしれない。とはいうものの決してイージーに軽く流している演奏ではない。イタリア男が、真剣に「イタリア的甘さ」と取り組んだまともなJAZZアルバムである。「これからJAZZピアノでも・・・」という人には、間違いなくおすすめできる、私も愛聴しているアルバムである。
甘き調べ(紙)
ロマンティック・ジャズ・トリオ / / ヴィーナス・レコード
ISBN : B00078RQDE
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ソー・イン・ラブ(紙ジャケット仕様)
ロマンティック・ジャズ・トリオ / / ヴィーナス・レコード
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前回とこの回で紹介したうちアルバムのほとんどが、ヴィーナス・レコードよりリリースされている。思わずジャケ買いをさせてしまうオヤジ好みの過激なジャケットといい、オヤジ好みの曲目選びといい、オヤジ好みの演奏の甘さ加減といい、ほとほとヴィーナス・レコードのマーケティングのうまさには感心しますね。
ただし、これらのアルバムを決して一度に全部聴かないように注意してください。間違いなくJAZZ的糖尿病になりますよ!
そして、とどめのデザートは、ビターな隠し味が効いた、ジョヴァンニ・ヴェロネージ監督の映画「イタリア的、恋愛マニュアル」を味わってみたらどうでしょうか。
世代が変われども誰もが経験するであろう愛の姿を、4組のカップルによる4章仕立てのオムニバス形式で爽やかに描く大人のロマンティック・ラブストーリー。甘い恋の中に潜む人生の真実のほろ苦さ、そんな人生の哀歓を綴った4つのエピソード。この映画は2005年のイタリア映画祭で上映されたが、そのイタリア映画祭は、今年も有楽町でゴールデン・ウイークに開催されるという。
イタリア的、恋愛マニュアル
/ Happinet(SB)(D)
ISBN : B000ZFTMYA
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