
(写真はハーレムにあるアポロ・シアター。 同HPより)
都会的で、一番NYらしいなあと私が感ずる、JAZZピアノ・トリオの一方の旗頭が、前回紹介の「ニューヨーク・トリオ」である。そして、ハーレムのブルース、黒人音楽の感触を色濃く残しながら、今のNYに生きるソウルフルなJAZZピアノ・トリオのもう一方の旗頭は、「ジュニア・マンス・トリオ」であろう。「ジュニア」と呼ばれたのは父親もピアニストだったためで、1928年イリノイ州エヴァンストン生まれ。たしか、「綾戸智恵」がニューヨークで暮らしていたとき、彼と親交があり、一緒に音楽活動もしたこともあったらしく、帰国してから彼が有名なJAZZピアニストであることを初めて知ったと語っていたことを思い出した。
「ジュニア・マンス/ソウル・アイズ」。マル・ウォルドロンのタイトル曲をはじめ、ブルースの名曲「ストーミー・マンデイ」などスタンダードをブルージーに、それでいて都会的感覚に満ちたいぶし銀のような演奏で聴かせる佳品。
ソウル・アイズ
ジュニア・マンス・トリオ / / エム アンド アイ カンパニー
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また、都会的で叙情的で、今のコンテポラリーなNYを感じさせ、彼の別の一面を観る思いのアルバムは、「ジュニア・マンス・トリオ+1/イエスタデイズ」。私のお気に入りの歌で、「What are you doing the rest of your life ?」も心に染み入る演奏。「エリック・アレキサンダー」のサックスが泣かせる。(「60歳過ぎたら聴きたい歌(1) ~What are you doing the rest of your life ?~ 」参照)
イエスタデイズ
ジュニア・マンス・トリオ+1 / / エムアンドアイカンパニー
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弱肉強食、勝者の論理が支配する冷血なビジネスのための都会が一転して、夜に見せる哀愁や優しさ、熾烈な昼間のビジネスを終えたビジネスマンやエグゼクティヴたちが夜に憩うJAZZクラブやレストラン。そんな彼らのBGMにふさわしいJAZZにもまたピアノトリオが似合うのである。しかし、彼らはJAZZには耳が肥えているので、決してイージーな演奏では納得しない。おのずから一定のレベルを要求されるし、その要求にこたえられる店やプレイヤーたちだけが生き残っていけるという。やはり「オン」でも「オフ」でもNYは、JAZZがよく似合う街であった。
そんなクラブやレストランでの雰囲気を一番よく伝えるピアノ・トリオが「マンハッタン・トリニティ」。スタンダード曲をアルバム・タイトルにした2枚、「シャレード」、「ラヴ・レターズ」をあげておこう。決してイージーな演奏ではない最高のBGMといっておこうか、主張しすぎない軽やかな演奏が耳と心に心地良い。印象派風のジャケットもいい雰囲気である。
シャレード
マンハッタン・トリニティ / / エム アンド アイ カンパニー
ISBN : B000AHQFM0
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ラヴ・レターズ
マンハッタン・トリニティ / エムアンドアイカンパニー
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閑話休題
【アポロ・シアター】 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
アポロ・シアター(Apollo Theater、アポロ劇場)は、ポピュラー音楽においてアメリカ合衆国で最も著名なクラブの一つであり、アフリカ系アメリカ人(黒人)のミュージシャンやアーティスト専用ともいえるほど関わりの深い有名なクラブである。ニューヨーク市内の黒人居住地区「ハーレム」の125番街に位置し、毎年130万人が訪れるニューヨークの観光名所の一つとなっている。
1934年に黒人のエンターテイナーを雇うニューヨークで唯一の劇場としてオープンし、黒人文化の象徴的存在となった。1934年以来、アマチュアの歌手やダンサーが出演する人気イベント「アマチュアナイト」が行われている。プロへの登竜門といわれ、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、ジェームス・ブラウン、ダイアナ・ロス、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン、ベン・E・キング、ローリン・ヒル、サラ・ヴォーンなど多くのスターを輩出してきた。
私がかってNYを訪れたとき、アポロ・シアターで「B・B・キング」がコンサートをやっていたが、日程等の関係で観れずに、悔しい思いをしたことがある。今年、和田アキ子がアポロに出演するという。これは凄いことですよ!確か彼女のデビューは1960年代後半で、「ボーイ・アンド・ガール」という、ソウル色、R&B色の濃い歌で、これはすごい新人が出てきたと、大学時代よく通っていたB軒のマスターから教えられた。
しかし、彼女の公式プロフィールには、1968年10月25日、「星空の孤独/cw never say never」でレコード・デビューとある。う~~~ん、私の記憶ではその1、2年前に、「ボーイ・アンド・ガール」がデビュー曲だったような記憶。 きっとホリプロからのメジャー・デビュー前のインディ系からのリリース・シングル?だったかも知れない。 その後彼女は、R&B色が薄れ歌謡曲に流れていったのは私としては残念。もう大御所になった今、原点のR&Bを今一度と思うのは私だけではあるまい。
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