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音楽のチカラ  ~ 明日はもっとよくなる ~

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「死者7万人、負傷者37万人、被災者4500万人」(6/3現在)。

「四川大地震」、未曾有の大災害である。関西淡路大震災を間近で体験している私でも、想像を絶するような大震災である。発生から約3週間が過ぎたが、全貌が明らかになるにつれ、被害規模は拡大する一方のようだ。

この間、NEWSやTV特番で、専門家や評論家がいろいろな解説やコメントを言っている。「高度成長で突っ走ってきた経済優先のひずみが噴出」、「地方政府の腐敗、手抜き工事」、「政府の情報管理と規制」、「農村と都市の極端な格差」、「環境汚染」など。中国とビジネスを通じて少しは付き合ってきた私が垣間見た中国の実態からすれば、彼らの評論・コメントは、そのとおり正しいであろう。中国の建築事情をすこし知っている私から見ても、ビルの耐震性の脆弱さは報道のとおりで、「もし北京や上海などの大都会でこの規模の地震が起きたら、一体どれほどのビルが残るのであろうか?」と思わせる程である。しかし、評論ばかりしていても仕方がない。地震はおきてしまったのである。一刻も早い救援と復興をと願うばかりである。

情報サイト「中国情報局」に北京在住の日本人会社員・三河さつきさんが書いたこんなコラム記事が載っていた。

「・・・・(前略)・・・・ 「結局、人間はちっぽけで、自然の猛威の前ではいかなる文明も人類の英知をもってしても抵抗しきれないと痛感した」。北京市在住の知人の中国人記者はそういった。世界最大の三峡ダムを建設し、長江から黄河に通じる南水北調の運河をつくり、北京五輪の開幕式のために天気まで人工的に操作しうる」と胸を張って記事に書いていた彼らが、素直にそう認めた。奇跡と呼ばれる高度経済成長をとげ、我こそは世界の中心の国、五輪開催で大国崛起にブーストをかけ日本も欧米も追い越すのだ、と信じていた中国人。食の安全問題やチベット問題で外国から強い非難を受ければ「中国の発展をねたんでいる」と都合よく解釈していた自意識の強い人たちとは思えぬ気弱さと謙虚さだ。米国や日本にも援助を求めた。政府にとっては当然政治戦略的意味があっただろうが、民衆レベルでは掛け値のない感謝を示した。中国人はこの大地震で本当の意味での国際性と和諧(調和)という概念を知り、人道主義といった国際社会共通の価値観に目覚めたと、と感じている。・・・(後略)・・・」

私もこの記事にかなり共感できると感じている。地震後のNEWS(勿論、政府のコントロールはされているのだが)を見ていると、今までの私の中国人への見方を変えるようなNEWSが見られたからだ。外国の救援への素直な感謝、遠隔地から駆けつけた一般人のボランティア、多くの中国企業の義援金や救援物資の無償提供、順序良く列に並んで物資を受け取る人々・・・・・。忍耐力、相互扶助、公徳心、身を挺した救援活動などの人道主義的価値観が表われた行動を見ると、中国国民の心の中に、変化の灯火が灯ったようにも思える。2008年は中国国民にとって一生忘れられない年になるかも知れない。

こんな未曾有の大災害が起こっても、中国政府は、全力を挙げて予定通りに「北京五輪」を成功させるであろう。そして、そのあとで長い時間や真の国力が必要な震災の復興に中国政府の真価が問われることになる。

阪神淡路大震災のときも、全国から駆けつけたプロ、アマのミュージシャンたちによって、あちこちの避難所でボランティア・コンサートが開かれた。中越地震の時は、被災者から地元のラジオ局に、平原綾香の歌う「ジュピター」にリクエストが殺到した。今回の「四川大地震」では、どんな音楽が「チカラ」となるのか?、あるいは今回は音楽は無力なのか?NEWSによれば、四川大地震を主題にした多くの詩や歌がポータルサイトやメディアに寄せられているという。きっとその中から被災者たちを力づける歌や音楽が出てくるに違いない。

今の北京には五輪を成功に導くための標語がいたるところに溢れているが、数年ほど前はこんな標語がよく目についた。「明天比今天 更好!(明日は今日よりもっと良くなる!)」。いまこそ、そうあって欲しいと願わざるを得ない。

中越地震の多くの被災者たちが、癒しと安らぎを求めて地元のラジオ局にリクエストをして、毎日のように被災地の空に流れたという歌、ホルストの組曲「惑星」に詩をつけて歌った「平原綾香/ジュピター」。  

Jupiter
平原綾香 / / Dreamusic
ISBN : B0000UN50C
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60歳過ぎたら聴きたい歌(15)  ~ Dance Me To The End Of Love~

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(写真;レナード・コーエン  HPより)

私は音楽的持病として「特定曲症候群」を持っていることは、すでに以前のブログでも書いたとおりです。(「持病がまた出た・・・・・」など参照) この症候群を発生させる曲として、女性ボーカルに限るのですが、「Close Your Eyes」、「I’ll Wait For You」、「Comes Love」、「Windmills Of Your Mind」・・・などが、代表的なウィルス保持曲のいくつかです。定年退職してこのブログを始めてから、新しく症候群のリスト入りした保持曲があります。その一つが「Dance Me To The End Of Love」でした。そして、いつものようにそれは突然やってきたのです。
デビュー3作目の「Half the Perfect World/幸せになる12の方法」がよかったので、つられて買ってきた「マデリン・ペルー/ケアレス・ラブ」の冒頭の曲、それが「Dance Me To The End Of Love」だった。レトロな旋律の中に漂う官能の匂い、ラテンの曲を感じさせるような哀愁と影。冒頭のイントロからすっかり感染してしまいました。少年の頃、何かしら心ときめくものを感じながら初めて聴いた「ベサッメ・ムーチョ/Besame Mucho(もっとキスして)」と同じような感覚でした。 

還暦を超えた私にいまでもこのような情感な残っていたことに少し驚くと同時に、うれしくもあり、これからでも恋に燃えてみようと思っている、或いは今、恋に燃えているシニアの皆さんに贈る歌として、このブログでもとりあげて見たくもなりました。

ケアレス・ラヴ
マデリン・ペルー / / ユニバーサル ミュージック クラシック
ISBN : B000STC6NW
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ラテンJAZZを歌わせたら、その色っぽさでピカイチのMAYAが歌う「Dance・・・・」は、寺嶋靖国氏の立ち上げたレーベルからの初リリース、「松尾明トリオ/アローン・トゥゲザー」の中のたった一曲、白眉のボーカル曲として収録されている。

アローン・トゥゲザー
松尾明トリオ / / ディウレコード
ISBN : B000SKNPE0
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「Dance ・・・・」、オリジナルは「レナード・コーエン」作詞作曲。冒頭の写真の気難しくて、神経質で、ヤバそうなオヤジがレナード・コーエンです。あんなこわそうなオヤジの歌うバージョンより、女性ボーカルのほうが絶対いい筈とずっと思っていましたが、このブログを書くのを機会に初めてコーエンを聴いてみました。
「Dance ・・・・」は、84年リリースのアルバム『哀しみのダンス(Various Positions)に収められているが、私が聴いたCDは「More Best Of Leonard Cohen」。案の定、陰々滅々たる歌い方で、まるでファドかシャンソンを聴いているよう。コーエンは、そのカリスマ性でカナダ、アメリカよりヨーロッパで絶大な人気があったというのも分かるが、この歌い方は私の意図に反して「悲劇的な恋」を暗示してしまうかもしれない。それは別として、私としてはコーエンのこの歌唱は、病み付きになるほど心に染み入る名唱であったことは付け加え



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