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職人のわざを見て  ~創作意欲復活?~

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夏の帰省のおり、実家のすぐ近くの松本民芸館で「野山が育てた技 ざる・かご展」が展示されていたので、しばらくぶりに民芸館へ行ってきました。この「松本民芸館」は、現在は松本博物館の付属施設となっているが、昭和37年の創館当初は、松本市内の中町で「ちきりや」という工芸品店を営んでいた「丸山太郎」氏が柳宗悦の民芸運動に共鳴し、「無名の職人たちの手仕事で日用品」であるものに美を感じ蒐集した数々のいわゆる民芸品を展示した、個人の情熱によって建てられた民芸館です。現在は周りに住宅が建て混んできたが、創館当時は、田んぼの中にぽつんと立つ、雑木林に囲まれたなまこ壁の美しい蔵作りの建物であった。

「野山が育てた技 ざる・かご展」は、「丸山太郎」氏が蒐集した多岐にわたる編組品を展示した企画展。運搬や収納、食器など生活の必需品であるざるやかごなどの製作は、主に農家などの副業として行われることが多かったようである。作り手は、自然から材料である竹、蔓などを自分で手に入れ、つくり、売って歩いていたたものが、技術がだんだんと専門化し、職人として独立し、特産地も形成されていったようである。

ともあれ、その織りなす編み目や造形の素朴な美しさ、実用としての用途の多様さ、力強さにはおどろき、職人の技の見事さにも感心してしまった。そういえば、子供の頃の川で魚を取る仕掛けや、つりの魚籠、野菜や果物を冷やしておくざるなど生活の身近なところに職人の作った日常品が沢山あった。

いつの間にか大量生産のプラスチックによる工業製品に囲まれているのが当たり前となり、いまとなって、やれエコロジーだ、リサイクルだ、温暖化防止などといっているが、この展示を見て日常生活や日用品と自然とのかかわり、もともとものづくりとは何のためだったのかという職業観、消えていこうとする職人の技や社会、手仕事の伝承などを考えてみるいい機会となった。

さて、「いもたこなんきん」は?といえば、しばらくお休みをしているが、元来の趣味あった「篭編み」や自然の素材を使った「人形作り」などの創作意欲をいたく刺激されたようで、ご満悦。そのため私は、秋になったら素材集めに山野を歩き回らされそうで、戦々恐々たる想いである。

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その後は猛暑の中を市内へと、丸山氏の民芸店「ちきりや」のある中町を散策。この中町は、私の親戚も深く関わっていたらしいが、この街にかって軒を並べていた「蔵」を現代の街づくりに活かし、活性化を遂げた街として有名である。その一軒の蔵作りの茶店で、暑さしのぎに一服して冷たい和風SWEETを味わう喜び。しかし、冷房をこんなにありがたく思うようでは「ロハス」な生活をと思う気持ちもたかが知れようというもの。

しかし、こんなうだるような暑い時に聴く音楽は、軽快なボサノバが一番。2年ほど前にデビューした新人で注目された「グレース・マーヤ」(「「Birth」、そして「Rebirth」」、「春二番  ~期待の新人待望の第2作~」参照)の新作、「イパネマの娘」が軽快で爽快。デビュー4作目なるが、ジャズ・ファンにもボサノバ好きの女性ファンにもこの夏一番のおすすめ。
『イパネマの娘』『コルコヴァード』『11時の夜汽車』等のサンバ&ボッサの名曲から、スティングの『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』、シャーデの『スムース・オペレーター』などクールでオシャレなポップスもマーヤ風のアレンジで収録。

イパネマの娘
グレース・マーヤ / / Village Records(SME)(M)
ISBN : B001AO15YA
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