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映画の想像力(3)  ~今年イチオシのじじばば映画~

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夏休み?に観た映画から、今年イチオシの「じじばば映画」を。

今から数年前、北アイルランドのラジオからちょっと変わったニュースが流れた。ベルファストの丘で指輪が見つかったという。それは50年以上も前にその丘に墜落死した米軍の航空兵の結婚指輪だったのだ。その指輪はどんな運命を辿ってきたのか?誰の元へ帰るのか?このニュースにそんな想像力と創作意欲をゆすぶられ、ラブストーリーを書き上げた脚本家、ピーター・ウッドワードがいた。

そして、イギリスの誇る名優でかつ名監督、リチャード・アッテンボロー監督が映画化、「あの日の指輪を待つきみへ (原題;Closing The Ring)」。リチャード・アッテンボローといえば監督ではアカデミー賞受賞の「ガンジー」、「コーラス・ライン」、俳優では、かっては「大脱走」でリーダーのイギリス人将校役、最近では、「ジェラシック・パーク」の実業家オーナー役といえばお分かりだろうか・・・・。

前回、「西の魔女が死んだ」でサチ・パーカーのことを激賞したが、蛙の子は蛙、彼女の母親である「シャーリー・マックレーン」主演の半世紀、米英を結ぶ第2次世界大戦の実話から生まれた感動のラブ・ストーリー。そして、じじ役は「クリストファ・プラマー」の2大名優。

アメリカに暮し、夫・チャックを亡くしたばかりのエセル・アン(シャーリー・マックレーン)のもとに、ある日突然、IRAのテロ厳戒体制下のイギリス・北アイルランドからの一つの報せが届く。エセルの名前が刻まれた金の指輪が、ベルファストの丘で発見されたのだ。夫を亡くしても悲嘆にくれないことを娘のマリーに責められ、「私の人生は21歳で終わったのよ。今さら何を嘆くの?」とエセルは、涙ひとつ見せない。マリーは両親と青春の日々を共にしたジャック(クリストファ・プラマー)にその言葉の意味を尋ねるが、彼は瞳に悲しみをたたえるだけで、詮索するなと何も語らない。なぜ、指輪はアイルランドに埋もれていたのか?指輪に刻まれていたもう一つの名前「テディ」とは誰で、今どこにいるのか―?指輪を見つけた青年が、はるばるアイルランドからエセルの家を訪ねてきた時、遂にエセルは決意する。50年前に封印した、運命の愛に向き合うことを。今、2つの時代、2つの国を結ぶ、壮大な愛の旅が始まった。そして運命に導かれてテロに揺れるベルファストに当時の関係者が集まったときに、真相が明らかになるとともに、あたらしい人生の真実も誕生する。

2大名優の抑制されたまさに名演技。若きエセル役のミーシャ・バートンの瑞々しさ。過去・現在と画面は激しく行き来するが、決してストーリーの流れを阻害したり、違和感を感じさせないアッテンボローの演出と脚本。そして最後には、戦争の残酷さ、愛の喪失と哀しみ、人生の封印、新しい愛の発見。運命の愛は一度きりではないという、人生の素晴らしさを描いた深い感動に包まれる。原題は「Closing The Ring」。もちろん結婚指輪にかけているのであるが、人生が、愛が、想いの環が完結するという、もう一つの深い意味も表わしている。CG全盛で時代、場所を越えて何でも映像化できる時代にあっても、このストーリーこそまさに映画の想像力・・・。今年私がイチオシの映画。

エンディングに流れる感動的な熱唱は、エイミー・ピアソン歌う「Lost Without Your Love」。まだ日本盤未発売であるが、輸入盤では出ているようだ。

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Amy Pearson/Who I Am

随所に出てくる音楽は、第2次大戦秘話ということもあって「グレン・ミラー」サウンドの数々が流れる。デヴィッド・マシューズ率いる「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」からスイング・ジャズ時代のレトロな薫りのする一枚。

イン・ザ・ムード~プレイズ・グレン・ミラー~
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ / / インディーズ・メーカー
ISBN : B000VOSUFW
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