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60歳過ぎたら聴きたい歌(19)  ~ 別れのサンバ ~

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ベタな別れの歌がある・・・・。「長谷川きよし/別れのサンバ」。

1949年生まれ、59歳。2歳で失明した彼は12歳でクラシック・ギターを始め、1969年7月、シングル「別れのサンバ」で鮮烈なデビューを飾る。私が大学を卒業して入社したその年であった。デビューのころから歌謡曲、シャンソン、サンバ、ラテン、ジャズ、ロック、POPSなどあらゆるジャンルの音楽を取り込み、自分の音楽スタイルとして確立していた。そのレベルの高い音楽性にはいまでも感心する。そして、類稀なギター・テクニックと素晴らしい歌唱力は新鮮な感動を多くの人に与えた。同じころ活躍していた1945年生まれのプエルトリコ出身の盲目のギタリストで歌手の「ホセ・フェリシアーノ」と比較されもした。

歌詞はこちら。

 

抜群のギター・テクニック、サンバのリズム、哀調を帯びたメロディと高めの乾いた声が、このベタな歌詞をカバーし、当時鮮烈な印象を覚えたことを記憶している。彼のデビュー当時は、私は社会人生活を始めて約3ヶ月、学生生活に別れを告げて、4年間過ごした街においてきたはずの恋やもろもろのしがらみ。この歌は、それをまだひきずっている自分に気付かせてくれた。そして、さらに40年が過ぎ、もう過ぎた過去の思い出の曲になってしまったこの歌を今聴くと、まだ甘酸っぱさや、かすかな胸の痛み、そんな感傷が湧き上がってくる。

「別れのサンバ」が最初に収録されたアルバム「一人ぼっちの詩」。アダモのカバー曲、「ブルージンと皮ジャンパー」などいろいろなジャンルの曲を、長谷川スタイルでまとめたアルバム。当時も今も、新鮮であり、ハンディキャップなんて関係なく音楽的に評価できるアルバムである。

一人ぼっちの詩
長谷川きよし / キティMME
ISBN : B00005FESJ
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その後、私は、「別れのサンバ」の弾き語りをマスターしたくて、必死になって練習したが、「なぜ目の不自由な彼があんなに上手に弾けるのか・・・・・」と思った経験がある。それは、目が見える見えないではなく、才能の問題であると気がつくのに、そんなに時間はかからなかった。

「吉田慶子/コモ・ア・プランタ~ひそやかなボサノヴァ」。タイトルがいいですね。「長谷川きよし」本人がバックでギターを弾く「別れのサンバ」のカバーを収録。それにしても、吉田慶子、これほどの「ボサノバ唄い」。

コモ・ア・プランタ~ひそやかなボサノヴァ
吉田慶子 / / オーマガトキ
ISBN : B000OLG7S4
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