ご近所の奥さんが「小田和正のコンサートに行ってきまあ~~す」と、おめかしをして、嬉々として出かけていく。一人だったので、たぶん友達とでも待ち合わせて行くのであろう。思わず「楽しんでらっしゃい」と声をかけた。
この一年、CDの売り上げは減っている反面、音楽コンサートの入場者は増えているという。音楽を愛する人は減っていないのだ。むしろ生の音楽に触れるほうが望ましいところである。また、今年は、シニアに手が届くミュージシャンたちの活躍、充実が目立った一年でもあった。
「小田和正」、怪我を押してのコンサート・ツアー完遂、そしてベスト盤のオリコン上位ランキング入り。「沢田研二」、なんと6時間80曲を歌う還暦コンサートを3日連続敢行。そして、新ベスト・アルバムと全国コンサート・ツアーの「井上陽水」、「矢沢永吉」など。
2回目のカーネギー・ホールでのコンサートを果した「高橋真梨子」。彼女のコンサートはいまだなお最もチケットが手に入れにくいコンサートといわれている。 自ら選んだ名曲カバーアルバムをリリースした「加藤登紀子」、「森山良子」。「加藤登紀子」は、デビュー40周年、毎年行なわれる「ほろ酔いコンサート」には多くのシニア・ファンで満員になる。アポロ・シアターで念願の40周年リサイタルをかなえたのは「和田アキ子」。そのほかの多くの熟年歌手が活躍していることに多くの元気をもらっている人も多いだろう。そして、1947年生まれ、61歳にして紅白初出場の「秋元順子」。大人のラブ・ソングを歌う歌手として口コミで人気が広がったという。
「聴きたい歌」は、今年最も衝撃と勇気を与えた還暦アイドル「ジュリー」が、かって歌った「君をのせて」。
類まれな日本語感覚で詩を紡ぎだす岩谷時子の作詞。いうまでもなく越路吹雪にすべてを捧げ、彼女との二人三脚で人生を歩んできた代表的なヒットメーカーである。作曲は宮川泰。そうそう「恋のバカンス」もこのコンビでしたね。
還暦「ジュリー」の「君をのせて」をカバーするのは、1950年生まれの「モンロー・ウォーク」などが代表作である「南佳孝」。南のかすれたしゃがれ声がこの歌を、若い世代のラブ・ソングから熟年世代のカップルの歌へと変えてくれたような気がする。ゆったりとしたシンプルな歌声を味わいたい。
「君をのせて」 作詞;岩谷時子 作曲;宮川泰
近年ボサノバに傾倒している南が、ボサノバ・ユニットのRio Novoと組んだ、アルバム「Bossa Alegre(ボッサ・アレグレ)」のトップに収録されている。そのほかにGSのヒット曲「花の首飾り」、「シーサイド・バウンド」やスタンダード・ジャズなどを洒落たアレンジで取り込み、すっかり南の歌としている。

南佳孝 with Rio Novo / ビクターエンタテインメント
このブログを書きながら、「ブラザーズ・フォア」の東京国際フォーラムでのコンサートをBS2でみている。メンバーは変わっているが、相変わらずのブラフォー・スタイル、ほとんどが歌えるなつかしい曲の数々、そして清潔感あふれるハーモニーとすがすがしさ。
当時のアメリカを代表する彼らのカレッジ・フォーク、アイビー・ルックにあこがれて、ギターを手にした若者が何人いたことだろうか。 ベトナム戦争が泥沼化していく直前の時代の、きらきらと輝くあこがれの国「アメリカ」の歌。オバマの顔が一瞬眼に浮かんだ・・・・。
追記)
「君をのせて」は6時間80曲をフルコーラスで歌いきった還暦コンサート「人間60年 ジュリー祭り」でも歌ったという。還暦ジュリーがどう歌ったのか興味があるところではありますが・・・。
