オバマ氏が、1月20日アメリカ合衆国第44代大統領に就任した。政治的、社会的意義付けなどは各種メディアにまかせて、トリビア的側面からあつめた、話題を紹介しておきましょう。
選挙中から多くのアーティスト達や有名人、例えば、俳優の「ロバート・デニーロ」や「トム・ハンクス」、女優の「スカーレット・ヨハンソン」や「ハル・ベリー」、人気テレビ司会者の「オプラ・ウィンフリー」らがオバマ氏を支持していることはNEWSで伝えられ、ご承知の通りである。そういえば、ターミネータ「アーノルド・シュワルツエネッガー」カリフォルニア州知事も、共和党ですが、オバマ支持を表明していましたね。
選挙戦が最高潮に達した10月16日には、「ブルース・スプリングスティーン」や「ビリー・ジョエル」らが企画し、選挙資金集めを目的としたコンサートが行われました。また、「JAY-Z」による有権者登録手続きを促すフリー・ライヴも行われた。多分これらのライブ・アルバムなどは、まもなく発売されることは間違いないでしょう。
現在、日本でベストセラーを記録しているのは、オバマ氏のCD付き演説集。漢字クイズで時間と税金を浪費する日本の国会、政治家と違って、国民に向かって直接語りかけられる質の高い演説、言葉。圧倒的な演説の力、論理の力、言葉の力、声の力、その表情。それによって政治家が全人格的に評価され、国民が揺り動かされ、政治を信頼してみようとする。今回の選挙戦のオバマの演説ではそれが際立っていたように思う。
ラップに代表されるように、英語という言語が持っている、シンプル・フレーズのもつコンセプトの明快さ、リズム的抑揚、反復フレーズのもつ昂揚感。英語はきわめて音楽的な言語で、それゆえにアジテーションに向いた言語であり、「言霊」という日本ではもう死語になったかもしれない言葉すら演説に感じてしまう。
生声CD付き [対訳] オバマ演説集 CNN English Express編 / 朝日出版社 生声CD付き [対訳] オバマ大統領就任演説 CNN English Express編 / 朝日出版社
そして、2008年11月4日、オバマ氏が米国初の黒人大統領に選出された直後に発売されたCDがあります。人種問題、イラク戦争問題、減税公約など、彼の思想に賛同し支持する豪華有名ミュージシャンたちが参加したコンピレーション・アルバム。タイトルもズバリ「Yes We Can」。
収録に参加したアーティストには、「ライオネル・リッチー」、「スティーヴィー・ワンダー」、「ジャクソン・ブラウン」、「シェリル・クロウ」、「ジョン・レジェンド」といったPOPS界のビッグ・ネームが並び、オバマ氏のスピーチを使用した“Exclusive Obamaversion”や、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア氏のスピーチを使用した曲を多数収録している。勿論、就任演説では使われなかったが、あの超有名フレーズとなった、「Yes We Can」も・・・。
先の「ビヨンセ」も含め、このうちの何人かは大統領就任式やそのイベントに招待されていましたね。この辺の感覚も日本とはだいぶ違うと思いますね。たとえば、自民党総裁選などで、SMAPが特定候補の支持を表明し、就任の党大会で「ライオン・ハート」を歌うなんて考えられますかね??・・・・。
イエス・ウィー・キャン:ヴォイセズ・オブ・ア・グラスルーツ・ムーヴメント オムニバス / ビクターエンタテインメント
そして就任式の夜は、お祝いのダンスパーティがワシントン各所で行なわれたという。オバマ大統領は、ミシェル夫人を伴って10箇所のダンスパーティをはしごしたとも伝えられる。そのうちのひとつのパーティで、「ビヨンセ」の歌う歌にのって踊る夫妻の姿がTVに映し出されていた。
「ビヨンセ」の歌ったその歌は、スタンダードの美しいラブ・バラード「At Last」。まったくその場にふさわしい選曲にすっかり感心してしまった。
「At Last」、JAZZのスタンダードであるが、オバマに倣って、JAZZ外の分野の歌手と新人を取り上げてみた。まず、「シンディローパー」初のカヴァーアルバムで、スタンダードナンバーを集めた「At Last」。取り上げている曲は、エディット・ピアフ、バート・バカラック / ハル・デヴィッド、スモーキー・ロビンソンの名曲。奇抜なファッションを一時売りにしていたこともある彼女だが、ピアノ、チェロなどのシンプルな音をバックに、「Unchained Melody」、「Don’t Let Me Be Misunderstood」、「Walk on by」、「La Vian Rose」などをこれほど情感込めて聴かせるとは、彼女のボーカリストの力量が並々ならぬことを認めざるを得ない。
アット・ラスト
シンディ・ローパー / ソニーミュージックエンタテインメント
ISBN : B0000CD863
スコア選択:
「マレン・モーテンセン」。北欧デンマーク発、大注目の女性シンガー・ソングライターの日本デビュー・アルバム。ソングライターとしての才能を感じさせる美しくメロディアスなオリジナル曲に加え、ジョニ・ミッチェル、アニタ・ベイカーといったカバー曲の選曲にもセンスの良さが光る、都会的で洗練されたテイストの溢れる女性ヴォーカル。ジャケ買いしたアルバムであるが、ジョニ・ミッチェルをほうふつとさせる歌声で大当たり!
デイト・ウィズ・ア・ドリーム マレン・モーテンセン / コロムビアミュージックエンタテインメント
就任式、晩餐会などでのミシェル夫人のファッションも大変話題になっているようです。過去のファーストレディのようにアメリカを代表するデザイナーのものではなく、新進デザイナーの洋服を彼女は選んだようである。就任式では、「イザベル・トレド(キューバ出身)」のデザイナーの「希望」を意味する黄色のドレスを選び、ダンスパーティーで選んだワン・ショルダーのアイボリーのドレスは、新進気鋭でまだデザイナーになってたった3年の無名と言っていい、台湾系デザイナー、26歳の「ジェイソン・ウー」の作品だそうだ。ファーストレディとして、誰のデザインによる、どのようなドレスを着るのかについても注目が集まること自体が、日本では考えにくいことである。元来ファッションとはそういう側面を持っているのであるが、洋服の選択にまで「メッセージ」をこめなくてはならないのも、ちょっとしんどいことではある・・・。



















最近のコメント