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我が青春のシネマ・グラフィティ(6) ~パリのめぐり逢い/キャンディス・バーゲン~

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素晴らしい美人であるが、やや硬い印象があり、そしてどうも女優以外にもやりたい仕事があったらしく、大変期待されながらも、女優業がやや中途半端なままで、そう大成せず終わり、残念な印象を持っている女優がいる。キャンディス・バーゲン(Candice Bergen 1946年5月9日 – )である。

ビバリーヒルズの芸能一家の出身ながらその世界をきらい、ペンシルバニア大学で美術史と絵画を専攻するが、カメラに興味を持つようになった。その資金調達のためにモデルの仕事をしているところを「シドニー・ルメット」の目に止まり、1966年映画デビュー。最初しばらくは低迷するが、70年代中盤からは演技派としての実力を発揮し、79年の「結婚ゲーム」でアカデミー助演賞にノミネートされた。その一方で、カメラウーマンとして頭角を現し、『ヴォーグ』、『コスモポリタン』といったファッション誌に写真を発表したり、ニクソン訪中やチャップリンのアカデミー特別賞受賞シーンなどを『ライフ』誌に発表して高い評価を得ている。たぶん監督の指示のとおり演技しなくてはならない女優より、自分の感性で思うとおりの表現が選択できる写真のほうにずっと魅かれていたんですね。私生活ではいろいろと噂があがったが、81年、ルイ・マル監督と電撃結婚して話題になったが95年死別。00年に再婚。

デビュー当時、高校生の私にとって美人女優の代表の一人が「キャンディス・バーゲン」。ツンととがった細身の鼻、端正な顔立ち、泥沼に咲いた蓮の花のようなちょっと超越した存在だった。私にとっての彼女の代表作はなんといっても、その初々しい美しさに魅了された「パリのめぐり逢い Vivre pour vivre (1967)」。その他、主な作品に、「砲艦サンパブロ The Sand Pebbles (1966)」、「魚が出てきた日 The Day the Fish Came Out (1967)」、 「冒険者 The Adventurers (1970) 」、「ソルジャー・ブルー Soldier Blue (1970)」、「弾丸を噛め Bite the Bullet (1975) 」、「風とライオン The Wind and the Lion (1975)」などいい作品があるが、70年代がピークである。以後は写真というやりたい仕事があったためか、作品に恵まれなかったためか、低迷し、中途半端で終わってしまったという印象が、私にはどうしてもあった。しかし、「ボストン・リーガル」、「デンジャラス・ビューティー」、「Sex And City」でなつかしや最近の健在ぶりを見ることが出来る。

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「パリのめぐり逢い」は、「男と女(1966)」の「クロード・ルルーシュ」が監督した作品。あの一世を風靡した音楽は同様に「フランシス・レイ」が担当している。出演は「イヴ・モンタン」、「キャンディス・バーゲン」、「アニー・ジラルド」など。

40才も過ぎたTVの人気ニュース・キャスターのロベール(イヴ・モンタン)は、妻のカトリーヌ(アニー・ジラルド)との間が、決して不満があるというわけではないが、単調な日常生活の繰返しに耐えられず、忙しい仕事の合間を盗んでは浮気に精を出していた。そんなある日、彼はキャンディス(キャンディス・バーゲン)というファッション・モデルをしながらソルボンヌ大学に通う娘と出会い、そのみずみずしい知性的な美しさに強くひかれてのめりこんでいく。やがてカトリーヌはすべて察し、身を引く。ロベールは、キャンディスと一緒の生活をはじめた。しかし、その生活はなぜか空ろで虚しく、カトリーヌの存在の大きさに気がついた。日は流れ、キャンディスとの別れ、カトリーヌを探し出したが、彼女はすでに自分の妻としては遠い人になっていることにロベールは気づき、静かに別れを告げて外に出た・・・・。

ドキュメンタリーのように台詞を極端に減らし、色彩を抑え美しい映像を際立たせたルルーシュの手腕。そして誰もが涙したラストシーンの見事さ。この映画は、1967年度のコールデン・グローフ賞で外国映画賞を受賞した。
この映画は、「キャンディス・バーゲン」がデビューの年のものである。「アニー・ジラルド」の見事な演技が際立ったのと対照的に、まあ仕方がないが、女優としての未成熟さが目立った彼女。台詞数を極端に抑えたのも「キャンディス・バーゲン」の演技力不足をカメラワークでカバーするためではなかったと思われるほど。しかし、当時21歳の彼女には、若さ、美しさ、輝くばかりの「オーラ」があふれていた。私にはそれだけでよかった。そして、若い女を口説き、やがては捨て去る中年男「イブ・モンタン」に「なにすんねんオッサン!!」と敵意すら感じたものである。

私の青春のシネマの数々。そして映画と音楽は表裏一体のものであった。たまにはこんなCDを借りてきて、青春時代の感傷に浸ってみるのもいいか・・・。

愛と青春のシネマ年鑑(2)哀愁のヨーロッパ映画ベスト

映画主題歌 / ソニー・ミュージックハウス

「パリのめぐり逢い」予告編の動画がテーマ音楽とともに楽しめます。

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