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おやじのハコものがたり(7) ~出逢い橋、別れ橋~

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かって、実際にあった話を基にし、出逢いと別れを描いた「橋」がある。ベストセラー小説で、映画化もされた、ロバート・ジェームズ・ウォーラーの小説の「マディソン郡の橋」である。この小説は、クリント・イーストウッドによって映画化もされた。屋根付きの橋を撮影に来た写真家キンケイドと、イタリア出身でその土地で暮している主婦フランチェスカとが激しい恋におち、別れ、死ぬまで秘めたその恋の4日間を描いた話である。その橋は、アイオワ州マディソン郡に実在した橋であるが、話題になった後、たしか火災によって焼失してしまったと記憶している。

そんな屋根付きの橋が日本にもあるという。しかも八つもかたまって・・・。そんな記事を新聞か雑誌かなにかで読んだ。調べると、愛媛県の山間の村、大洲市河辺町にある。御幸の橋、三嶋橋、豊年橋など八つの橋で、「浪漫八橋」と名づけられているそうである。床板を雨露から守り、長持ちさせたいという村民の願いがこめられ屋根がつけられたとも言われ、屋根があることにより、橋は小さな集会所としても利用されているという。
この橋が屋根を持ったのは、村人の智恵の結果なのである。お上が作ってくださるいわゆる「ハコもの」の橋ではないのだ。きっと味わいがあって、美しいだろうな。この橋も、きっと様々な出逢いや別れを生んだに違いない。機会があればぜひ観てみたいと強く思うのだ。

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              (写真河辺町ふるさとの宿HPより)

写真上左;御幸の橋(愛媛県指定民俗文化財)。安永2年(1773年)に架設。ケヤキ材使用、屋根スギ皮葺きでクギは一切使われていない。橋長8.3m、幅員2.7m、木橋、歩行者専用。
写真上右;三嶋橋。大正12年(1923年)架設。三嶋神社の神様への信仰心をあらわすため、屋根をつけたといわれている。橋長14.8m、幅員2.6m、木橋、歩道橋、屋根スギ皮葺き。
写真下;豊年橋。昭和26年8月(1951年)架設。河辺川に架かっていた木橋の屋根付き橋が、取り壊されることとなり、屋根付き橋の材料を住民が譲り受け小川に移設したもの。橋長3.3m、幅員1.8m、木橋、歩道橋、屋根トタン葺き。

日本のあちこちに、権力や国、お上が作ったものではなく、地域の生活に根ざした中から生まれたこのような独特の建築が、まだまだたくさん残っているのではないだろうか。
秋の夜長、一夜を悲恋の物語で涙にくれてみたい方、「マディソン郡の橋」の小説を読み、DVDを観、全編レトロなJAZZが流れていたサウンドトラック盤に身を任せるのもいいかもしれませんね・・・。

マディソン郡の橋 (文春文庫)

ロバート・ジェームズ ウォラー / 文藝春秋

マディソン郡の橋

ワーナー・ホーム・ビデオ

The Bridges Of Madison County: Music From The Motion Picture

Original Soundtrack / Warner Bros.

追記)12月6日に放映されたNHKドラマ「坂の上の雲」(第2回)のなかで、八橋のひとつ「帯江橋」が正岡家の近くの橋という設定で使われていました。

 

 

 

 

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