(続き)
さて、さて、セルメン以後、長い間、フェイク・ボッサを聴いていなかったオジサンの私の耳を奪ったのが、「ベレーザ/Beleza」であった。ささやくような、くすぐるようなロリータ・ボイス、その容姿とあいまって、オジサンの心をつかんだのは、「Beleza」の歌姫、「ガブリエル・アンダース」。ボサノヴァ、ジャズ、ポップス、サルサ、レゲエ、ファンクなど多くのジャンルをミックス・ブレンドし、彼女独自のボサノヴァ・カラーに染め上げてしまうのが特長である。「フェイク・ボサノヴァ」の正統ともいえる系譜?に属するユニット「ベレーザ」。1997年にインディー・レーベルからリリースされ、大ヒット・アルバムとなったが、長らく廃盤だった「ジョビン・トリビュート・アルバム」は、ジョビン誕生80周年の去年、待望の再リリースがされた。タイトルはジョビンへのトリビュートだが、ジョビン以外の作品、「シンディー・ローパー」の「Time After Time」や、「This Masquerade」、「Besame Mucho」など有名曲を収録、これぞフェイク・ボッサのヒット・アルバム。
ジョビンに捧ぐ
ベレーザ / アルファレコード
ファンタジア
ベレーザ / アルファレコード
ボッサ・ユニット「Beleza」の歌姫、アルゼンチン出身の美しきシンガー、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」。「ベレーザ」で耳を奪われた私は、今度は眼を奪われてしまった。最初の彼女のソロ・アルバム「Waiting」は、楚々とした全身の遠景のショットが気に入り、思わずジャケ買い、秘密の花園入り。2枚目は美形の顔のアップ、猫科の動物を思わせるような目に魅かれて、これもジャケ買い、またも秘密の花園入り。そして3枚目も成熟した女性の色気に魅かれて、またもやジャケ買い。3枚もジャケ買いしたのは彼女くらいである。
ウォンティング
ガブリエラ・アンダース / ダブリューイーエー・ジャパン
Last Tango in Rio
Gabriela AndersNarada
ボッサ・ベレーザ
ガブリエラ・アンダース / ビクターエンタテインメント
ともあれ、短いですが「ガブリエラ・アンダース」の美形振りとロリータ・ボイスをご賞味ください。
ガブリエラと同時期、病み付きになりそうな独特のロリータ・ボイスと楚々とした美形に、またもや魅かれてしまったのが、北欧・ストックホルムの妖精「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」。JAZZボーカルといっていいのかどうかよく分からないが、アルバムの中で、ボサノバ・アレンジのスタンダードをいくつか歌っている。
Back to Earth
Lisa Ekdahl Peter Nordahl Trio / RCA
ISBN : B00000IFUZ
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アルバム・タイトルの原題は「Sings Salvadore Poe」。旦那でもある「サルヴァドール・ポー」の詩を彼のギターで歌う、ボサノヴァ・テイストの心地よい一枚。

デイブレイク
リサ・エクダール / BMGインターナショナル
上のアルバムから、 「Lisa Ekdahl 」の歌う、まったりボッサ「Only You」。 なお、画面の女性はリサではありませんので ・・・。
さて、オーストラリア出身の女性ヴォーカリスト、「ポーラ・テリー」をリード・ボーカルに迎え、多国籍メンバーで結成された、アメリカ西海岸発のボサノバ・ユニット「SONIA」は、奥さんのお気に入りです。ボサノバはやっぱり心地よいリズムだそうで、「SONIA/ウィスパーズ・ザ・ファイネスト・ソングス・オン・ボサノヴァ(ザ・ベスト・オブ・ソニア)」、「ソニア・シングス・スタンダーズ」などをよく聴いてますね。
ウィスパーズ・ザ・ファイネスト・ソングス・オン・ボサノヴァ(ザ・ベスト・オブ・ソニア)
ソニア / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B0006B9YQE
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コンピレーション・アルバムですが、奥さんお気に入りのアルバムをもう一つ。「ミルク・ボッサ」。「ドント・ノー・ホワイ」、「バードランドの子守歌」、「素顔のままで」、「君の友だち」とくれば、これはもう極めつけのフェイク・ボッサ・コンピ・アルバムである。そして、このアルバムは、ボサノバの創始者の一人でもある「ロベルト・メスカネル」と娘のマルセラ、そして彼のレコード・レーベルのミュージシャンたちによって作られた。「ベレーザ」や「ソニア」などのような西海岸発の洗練されたお洒落なボッサとちがって、ブラジル録音の、かってのボサノバらしい本物のボサノバの雰囲気を感じさせるフェイク・ボッサ・アルバム。分かってます、ちょっと変な表現ですね・・・。
ミルク・ボッサ
オムニバス / フレイヴァー・オブ・サウンド
ISBN : B000GLL2MI
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少しマニアックですが、一時期話題になり、最近はその名を聴かなくなった「木村恵子」と「窪田晴男」のユニット「ケルカン」をフェイク・ボッサ・ユニットの日本代表としてあげておきましょうか。もちろん「小野リサ」は十分フェイク・ボッサ・アーティストです。
チ・ケーロ!チ・ケーロ!
ケルカン / コロムビアミュージックエンタテインメント
「ケルカン」の歌うせつないボッサは、映画音楽「シェルブールの雨傘」と「ひまわり」を ・・・。 (埋め込みに対応してませんのでクリックしてごらんください。)
お隣の韓国からは、「WINTERPLAY/Songs Of Colored Love」。「クール・ビューティ、ヘウォンの透き通る歌声が、心地よい風を運んでくる・・・。この「WINTERPLAY/ウインタープレイ」、実は韓国JAZZチャート第一位にランキングされた韓国発の人気ジャージー・ポップ・ユニットで、これは日本デビュー・アルバムである。透明感に溢れる美声を持つ歌姫、「ヘウォン」とプロデュース/ソング・ライティングも手掛けるトランぺッター、「ジュハン・リー」による韓国人デュオ・グループ。ミディアム・テンポのボサノバのリズムにのって流れてくる「ソングス・オブ・カラード・ラヴ」は、日本のJAZZデュオ、「Ego-Wrappin’ (エゴ・ラッピン)」の「色彩のブルース」のカバー。
ソングス・オブ・カラード・ラヴ
WINTERPLAY / ユニバーサル ミュージック クラシック
「WINTERPLAY」の歌姫「ヘウォン」の歌う「ソングス・オブ・カラード・ラヴ ~色彩のブルース~」。 (埋め込みに対応してませんのでクリックしてごらんください。)
最後に、南米へ戻り、最近お気に入りのアルゼンチン女性歌手のフェイク・ボッサ・アルバムをあげておきましょう。アルゼンチンの大草原パンパを吹きわたってきた爽やかな風のような、「リヒア・ピロ/Ligia Piro」。1971年生まれで、もうデビュー後10年の中堅といってもいいブエノス・アイレス出身の美形女性ジャズ&ボサノヴァ・シンガーである。アルバムは「ソー・イン・ラブ~ジャズ・アンド・スタンダーズ」で、原タイトルは「Trece Canciones De Amor(13曲のラブソング)」。タイトルどおり、「コール・ポーター」、「アーヴィング・バーリン」、「ビル・エバンス」などのスタンダードから、「ビートルズ」、「レオン・ラッセル」、「エリック・クラプトン」のナンバーまで幅広いジャンルのラブ・ソングをシンプルなギターとのデュオによる甘くさわやかに歌う。
ソー・イン・ラブ~ジャズ・アンド・スタンダーズ
リヒア・ピロ / インディーズ・メーカー
「Ligia Piro」が「Ricardo Lew」のギターでうたう「So in love / Mais que nada」のメドレーをどうぞ。
さあ、ボサノバの魅力と懐の広さと、「フェイク・ボッサこそが、ワールド・ボッサである」ということが、実感していただけたでしょうか?
寄せ集めの知識と私の数少ないCDコレクションや音楽体験から、駆け足で辿ってきたボサノバ・ワールドの俯瞰ですが、まだ私が知らないアーティストやアルバムが山のようにあると思います。読者の皆さんで、紹介したいアーティストなどあれば、ぜひ教えてください。
さて、このシリーズを続けている間に、季節は一気に春へ ・・・・ 。ボサノバが似合う季節の始まりへ。
万博公園・梅林の見事な枝垂れ梅








