冷たい時雨、舞い踊る小雪、突風、太陽の日差し、青空、夕方には吹雪、積雪 ・・・・ 。今日は、激しく天気が入れ替わり、この地域では、信じられないほど寒くて変な天気の一日であった。青空の間にと、団地の西側の渓谷にある「エドヒガン」の自生地に出かけてみた。前回のブログに書いたように、地域の住民達が「サクラを守る会」を作って櫻の手入れをし、周辺の環境を整備してきた場所である。整備が整ったため、今回、櫻の時期に初めて川岸まで一般公開された。遊歩道づたいに急な斜面を降りていくと、見事な「エドヒガン」が、その青空との対称が鮮やかな特有の白い楚々とした花をつけていた。守る会の努力が実ったのだ。このような櫻を守る会の各地での活動が新聞やTVで毎日のように報道されている。櫻に対する日本人の思い入れが各地の櫻を守っているのだ。
この時期の日本列島は櫻一色に染まるが、よく考えてみると、我々は櫻に接することで、失いつつある日本人としてのアイデンティティをかろうじてつかの間、取り戻しているような気がする。「櫻が守られている」のではなく、むしろ「我々が櫻に守られている」のかも知れないのだ。
そして、川岸まで陽がよく差し込むようになったためだろう、「ハクサン・ハタザオ」が可憐な花をつけていた。この草は、鉱山や鉱脈のあるところに自生すると言われ、古来から「山師」が鉱脈を発見するための目印にした花だという。私が住んでる地域一体は、むかしから、多田銀銅山としてよく知られたところなので、この時期、よくこの花を見かけるのだ。こんな風に自然に接し、新しい樹や花の名を覚えることにうれしさを感じる年になった。
春を感じる歌といえば、歌詞の意味はちょっと違うのだが、おなじみのスタンダード「春の如く/It Might As Well Be Spring」をあげておきましょうか。ブロードウェイ・ミュージカルの「オスカー・ハマースタインⅡ」と「リチャード・ロジャース」の名コンビが作った1945年の作品でミュージカル映画「ステイト・フェア」で使われた。この曲の名演といえば、「アイク・ケベック/Ike Quebec」(ts)がBlue Noteに残したアルバム「春の如く」でしょうか。

春の如く/アイク・ケベック/EMIミュージック・ジャパン
そして、わがミューズ「ステイシー・ケント/Stacey Kent」の爽やかで、キュートで、暖かな歌声をアルバム「In Love Again」から。わたしが彼女に魅せられたのは、このアルバム(輸入盤)のジャケットからであった。リリースされた2002年は「リチャード・ロジャース」の生誕100周年にあたり、全編ロジャース集でまとめたアルバム。

In Love Again /Stacey Kent Candid
その「In Love Again」から、彼女のスロー・ボッサにのせて歌うバラード「春のごとく」を。
