JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

ご近所の大けやき

Tags:

P1040271

 

今の和歌山県、かっての「紀の国」の語源は「木の国」であるという。たしかに熊野から吉野へと連綿と連なる広大な樹林は、驚嘆するほどに見事である。山林が国土の70%を占めるわが国は、全体が「樹の国」であるといっていい。古来から日本人は、古い樹、大きな樹を「神の依り代(憑り依、よりしろ)」として崇めてきた。この時期、日本各地にある梅や櫻の古木、大木に対する人々の接し方を観れば明らかである。そして、特に大きな樹木を神聖視して、これを祀り、崇めることを「巨木信仰」という。

温帯にある日本は世界でも有数の多雨地帯である。雨は豊かな森林を育んできた。森と水、この自然のもたらす恵みは、日本列島のいたるところ、海岸近くまで深い森や林を生い茂らせた。そして、森林の中には屋久島の縄文杉のような巨木があちこちに林立していたに違いない。そんな自然に対する畏敬の念は、ごく自然に巨木信仰につながって行ったと考えられる。巨木信仰や巨石信仰は古くから日本にあったらしい。その起源は記紀の時代はもちろん、古く縄文時代にまで遡るといわれる。石川県能都町、能登半島の富山湾に面した入江ある縄文前期初頭から晩期末までの約4,000年間にわたって営まれた縄文遺跡、真脇遺跡には直径90cmもある大きなクリの木を割って造られた柱を用いた遺跡が残っている。東北地方で三内丸山遺跡が発掘されたが、ここにも巨木を用いた建造物が残っていた。国生み神話に出てくるイザナギとイザナミの宮には「天の御柱」という巨大な柱がたっていたし、上古の出雲大社は高さ約96mあったと伝えられ、平成12年には、境内から古代末頃の、3本を束ねて1本とした直径、約3mの巨大な柱が発見されている。(参照「おやじのハコものがたり(9)~おおやしろ(大社)讃歌~」

さらに、巨木信仰といえば、思い浮かぶのが、諏訪大社で7年ごとに行なわれる御柱祭。諏訪大社が最も有名であるが、その近隣、たとえば私の故郷、松本の実家近くの神社でも同じ様な御柱祭が7年毎に行われている。巨木や巨岩には自然の神聖な精気が宿るとし、それを里に運んでくることで里へ聖なる力を招き寄せるといった風習が生まれていったのであろう。ところが、この巨木信仰、巨木文化の古代遺跡は、大和政権の中心、近畿地方には見出すことができず、アンチ大和であった出雲、北陸、東北、諏訪などに見出すことができるというのも大変興味のあることである。

私のご近所に、国の天然記念物に指定され、幹回り14m、高さ30m、樹齢千年以上という「大けやき」がある。「野間の大けやき」である。大阪府下では一番、全国でも4番目の巨木だそうである。鎌倉時代には、もうこの地の神社のご神木とされていたらしいから相当な古つわものである。黒川の「エドヒガン」櫻を見がてら寄ってみたのだが、その存在感、生命力に「ただ凄い!」の一言、圧倒されるばかりであった。

P1040268

 

自然に対する深い畏敬を表現するJAZZミュージシャンを上げるとすれば、アマゾンの密林で原住民と暮らし、音楽の啓示を受けたといわれる「エグベルト・ジスモンチ」、かって北欧のコルトレーンといわれ、ノルウェイの厳しい自然に根ざした独自の音楽世界を展開する「ヤン・ガルバレク」か・・・。
 

輝く陽  /エグベルト・ジスモンチ / ポリドール

「ヤン・ガルバレク/Jan Garbarek」の音楽は、JAZZの枠をはみ出し、民俗音楽的なアプローチを経て、北欧の自然を思わせる壮大なスケールを感じさせ、宇宙的な、祈りのようなものに変貌しつつある。そんな彼の30年の軌跡を収めたベストアルバム。
 

ECM 24-BIT ベスト・セレクション ヤン・ガルバレク

ヤン・ガルバレク / ユニバーサル ミュージック クラシック

 

聴いてみますか? 「Jan Garbarek」の「Red Wind」
 

You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

Tags:

Leave a Reply



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.