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おやじのモノ語り(11) ~ 肥後守 ~

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一本の小刀を買い求めた。木を削るために、前から欲しかったもので、カッターではなく「肥後守」。手ごろな値段で、気に入った感じのものがなかなかなく探していた。皺(しわ)肌といい、刃のきらめき、ひんやりとした手触りといい、バランスといい、手になじんで心地よい。私の子供の頃は、男の子だったら誰でも「肥後守」を持っていた。そして、木刀、ぱちんこ、船、鉄砲 ・・・・、なんでも遊び道具を自分で作ったものである。今、地域の子供達に遊びを教える活動をしているが、危険だということで、学校でも家庭でも使い方を教えないためか、ナイフや小刀を正しく使える子供は殆どいない。やがて職人技だとか、ものづくりへの興味だとか、大切なことが、だんだんと失われていってしまうんだろうな。大変気がかりなことではある。

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さて、小刀を手に入れてみると、早速何か削りたくなるというもの。山遊びで拾ってきた「南天」の小枝で、「ペーパーナイフ」を作ってみた。「南天」の木は柔らかで削りやすく、また芯の部分の色が変わっているところがあって、削っていくうちに模様が浮き出てくるのが楽しい。刃の形がまだ上手く削りだせず、失敗作ではあったが、二本の「ペーパーナイフ」が削れた。次は、妻からは「まだ気が早い」といわれたが、初孫の「お喰初め」のための匙(さじ)でも削ってみようかと思う ・・・ 。

人が人たる由縁の一つは道具を使えることである。気の遠くなるような進化の過程の中で猿が道具を手にした途端、ヒトへの進化が急速に始まったという。モノリスによって啓示を受け、最初の道具である骨を手にした猿が、それを投げると宇宙ステーションに時空が跳ぶという鮮やかなシーンは、「スタンリー・キューブリック」監督不朽の名作「2001年宇宙の旅/2001 a space odyssey」(1968年)であった。
 

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ワーナー・ホーム・ビデオ

 

観てみますか、 あの有名なシーンを 

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そして、直立歩行を始めた猿人の進化の過程をテーマにした「チャーリー・ミンガス/Charlie Mingus」の初期の傑作アルバムは「直立猿人/Pithecanthropus Erectus」。ジャズ・ベースの巨人、「チャーリー・ミンガス」が「ジャッキー・マクリーン」(As)、「マル・ウォルドロン」(P)らと繰り広げた歴史的名盤。「進化」、「優越感」、「衰退」、「滅亡」となづけられた4楽章からなる11分近いこの曲「直立猿人」は、学生時代何度となくJAZZ喫茶で聴いた曲でもあった。

直立猿人

チャールス・ミンガス / Warner Music Japan =music=

今日も、いつものように山遊びにでかける。伐採した枝を片付ける作業の手を休めて顔を上げると、「生命の緑」と呼ぶしかないような台場クヌギの若葉の鮮やかな緑が眼に飛び込んでくる。その美しさには本当に感動する。何年か前に伐採した切り株から枝が伸び、新芽が再生し、若葉が芽吹いているのだ。こんな風に繰り返しやってくる自然の営みに感動する心もまた人が人たる由縁でもあると思うのだ。  

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2 Responses to “おやじのモノ語り(11) ~ 肥後守 ~”


  1. シンドバッド
    on 4月 30th, 2010
    @ 11:32 AM

    直立猿人。懐かしいジャケットだね。
    「アド」で良く聞いたよね。
    薄暗いジャズ喫茶。喫茶店なのに私語禁止みたいな、妙な静寂感。
    ジャズだけが、アナログ・レコード独特の、味のあるいい音してたな。
    45年前かぁ・・・


  2. 爵士
    on 4月 30th, 2010
    @ 3:44 PM

    「ad」。このJAZZ喫茶の名前はよく覚えている。たしかJAZZ喫茶は他に2店ほどあったと思うがもう忘れています。いまもJAZZ喫茶って、あの時のようなあんな雰囲気なんだろうか? 残念ながら、JAZZってどうも年寄りの音楽みたいになっていますね。

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