JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

紫陽花は球形(たまかた)に ・・・

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             宵の間の露に咲きそふ  あぢさゐの
                  よひらぞ月の  影にみえける   (新撰六帖題和歌六)

             球形(たまかた)のまとまりくれば  梅雨の花
                  あぢさゐは移る  群青の色に   (宇都野 研)

 

「紫陽花」という漢字表記は、「白居易」によるものだという。「白居易」は中唐の詩人、字(あざな)は「白楽天」で、日本ではこちらの名前でよく知られている。「紫陽花」と「あぢさゐ」は違うという説もあるらしいが、「紫陽花」と言う漢字、「あぢさゐ」の風情をよく表わしていると思ったのだろうか、すっかり日本に定着してしまったようだ。

写真は毎年この時期に参るご近所のあじさい寺、源頼光、縁の寺「頼光寺」のあじさゐ。
 
早いもので、6月ももう終わり。6月の歌といえば、「ムーンライト・セレナーデ/Moonlight Serenade」。何故、6月の曲かといえば、歌詞に「June Night 」という言葉がでてくるからである。この時期、日本では蒸し暑く、寝苦しい夜であるが、アメリカでは結構快適で過ごしやすい夜なのかも知りませんね。

「Moonlight Serenade」は、ジャズのスタンダード・ナンバー。1939年に「グレン・ミラー/Glenn Miller」により作曲されたスウィング・ジャズの代表曲の1つであり、「グレン・ミラー楽団」のバンド・テーマともなっている。後に「ミッチェル・パリッシュ/ Mitchell Parish 」により歌詞が書き加えられ、歌としてもとりあげられる事も多くなった。しかし、この歌に出てくる花は、紫陽花ではなく薔薇ですが ・・・・ 。

【 Moonlight Serenade 】  作詞;Mitchell Parish 作曲;Glenn Miller

「♪ I stand at your gate and the song that I sing is of moonlight
   I stand and I wait for the touch of your hand in the June night
   The roses are sighing a Moonlight Serenade.

   The stars are aglow and tonight how their light sets me dreaming.
   My love, do you know that your eyes are like stars brightly beaming?
   I bring you and I sing you a Moonlight Serenade

   Let us stray till break of day in love’s valley of dreams.
   Just you and I, a summer sky, a heavenly breeze kissin’ the trees.

   So don’t let me wait, come to me tenderly in the June night.
   I stand at your gate and I sing you a song in the moonlight
   A love song, my darling, a Moonlight Serenade.      ♪」

 

この端正なスタンダード・ソングを歌う時、歌手は居住まいを正して歌うようである。あのかってのイケイケ娘、「カーリー・サイモン/Carly Simon」もその一人である。ジャケットを見ると、優雅な純白のドレスに身をつつみ、表題曲ほかを低めの声でセクシーに、かつ端正に聞かせてくれる。過激なコスチュームがジャケットの、あのアルバム「Playing Possum」と同一人物とはとても思えないのだが ・・・ 。



ムーンライト・セレナーデ  カーリー・サイモン ソニーミュージックエンタテインメント

それでは、聴いてみます? 「カーリー・サイモン」の端正な歌いっぷり、「ムーンライト・セレナーデ」を。 

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人気JAZZコーラス・グループ「マンハッタン・トランスファー」のメンバーである「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」がソロ名義で吹き込んだJAZZボーカルアルバムがいくつかある。その中で、「TAKE 6」のメンバーらを誘って結成したコーラス・グループ「ザ・ハーモニー」とともに歌うJAZZコーラスの傑作が「ムーンライト・セレナーデ」。冒頭のア・カペラ、「ムーンライト・セレナーデ」は、そのハーモニーの美学、ダイナミクスに聞き惚れてしまう。
 


ムーンライト・セレナーデ   シェリル・ベンティーン&ザ・ハーモニー キングレコード

 

 

我が青春のシネマ・グラフィティ(21) ~ モニカ・ヴィッティ ~

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気だるく物暗い雰囲気、笑ったシーンの記憶がない女優がいる。「モニカ・ヴィッティ」である。「モニカ・ヴィッティ/Monica Vitti (1931年11月3日 – )」は、イタリア・ローマ出身の女優。「情事」、「夜」、「太陽はひとりぼっち」、「赤い砂漠」と「ミケランジェロ・アントニオーニ」監督作品の常連であった。

「ミケランジェロ・アントニオーニ/Michelangelo Antonioni (1912年9月29日 – 2007年7月30日)」。巨匠といわれる監督で、現代人の孤独や絶望感を描くのが特徴である。「情事 L’avventura (1960年)/第13回カンヌ国際映画祭審査員賞」、 「夜 La notte (1961年)/ベルリン国際映画祭金熊賞」、 「太陽はひとりぼっち L’eclisse (1962年)/第15回カンヌ国際映画祭審査員特別賞」、「赤い砂漠 Il deserto rosso (1964年)/ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞」、「欲望 Blow-up (1966年)/第20回カンヌ国際映画祭パルム・ドール」。たしかに大変な受賞経歴をもつ監督である。原題は「日食」、ドロンの人気にひかれて「太陽はひとりぼっち」を、映画評にひかれて「赤い砂漠」を観た記憶があるが、「愛の不毛、愛の不条理 ・・」だのともてはやされたそのストーリーを、当時の幼稚で青臭い私の感性では理解できるはずもなく、いまだに「小難しい映画」、「わからない映画」というイメージだけが刷り込まれて残っている。いまだったらどう感じるのか今一度見てみたい気もするのだが ・・・。そんな中で「モニカ・ヴィッティ」の乾いた「けだるさ」だけは、どういうわけか未だに心の片隅に焼きついていて、時折思い出したようにフラッシュ・バックとなって出てくるのだ。

都会に生きる人々の刹那的な恋愛を、シャープに描いた秀作。ひょんな事から出会ったヴィットリアとピエロは惹かれあい、肉体関係を結んだ。しかし、その関係にすべてを賭けるような情熱もなく、2人は無感動な別れを選択する。



太陽はひとりぼっち [DVD]   パイオニアLDC

「ミケランジェロ・アントニオーニ」が手掛けた初のカラー作品。巨大な工場が排煙を撒き散らす港町を舞台に、神経症を病む美しい人妻ジュリアーナの現代の風景の中に溶け込むことができない心象風景を豊かな色彩で描いた異色のドラマ。



赤い砂漠 デジタルリマスター版 [DVD]   アイ・ヴィ・シー

笑わない女優「モニカ・ヴィッティ」がまったくその印象を一変させたのが、アクション・コメディ「唇からナイフ/Modesty Blaise (1966年)」であった。邦題も洒落ていて、期待してみた作品だったが、うぅ~~~ん。あの気だるい笑わないヒロインが、女泥棒兼スパイに扮し、コスプレ、ボディコン挙句の果てには、サソリの刺青を刻んだ太ももを大胆に露わにしてくれるという映画。この映画のモニカにはびっくりしたが、映画のほうは、コメディーなのか、サスペンスなのか、アクションなのかよく分からない、こちらは「ストーリーの不毛、ストーリーの不条理」の作品。まっ、監督がモニカのファンだっただけかもしれません。



唇からナイフ [DVD]  20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

そして音楽といえば、一世を風靡した「コレット・テンピア楽団/Collètto Tempia and his Orchestra」の太陽はひとりぼっち/L’Eclisse」のテーマ。乾いたエレキ・ギターのリフに続いて流れるアルト・サックスのクールで哀調をおびたメロディ。懐かしい曲でもある。そして映画よりは、はるかに分かりやすいテーマ曲であることは間違いない。

聴いてみますか? 「太陽はひとりぼっち」。

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蛍を見に行こう!

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我が地域の山間にあるクリーンセンター、有体に言ってしまえば、周辺1市3町の広域ゴミ処理場であるが、そこで「JAZZとホタルの夕べ」があった。この処理施設、去年3月に竣工したのであるが、かってのダイオキシン問題の反省からであろう、コンピュータ制御による最新設備やシステム、環境に配慮した基準を導入している。そしていつでもだれでも見学できるよう、市民に開放されていて、環境学習やワークショップなど地域住民に対し気を使ったイベントも開催されている。今回のコンサートもそんなイベントの一つであろう。しかし残念ながら朝からずっと雨。JAZZコンサートは屋上の予定を屋内の会議ホールに移して実施、ホタル観察会は中止となってしまった。雨の雫の垂れる窓ガラスの向こうに、ゆっくりと暮れなずんでいく山の景色を観ながらのJAZZライブ、コンサートホールとは違って、なかなか雰囲気のものではあった。

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今日の主役の一方になるはずだった「ヒメボタル」は日本の固有種で、源氏ボタルや平家ボタルが清流で生息するのと違って、陸生のホタルである。「ヒメ」という名のとおり小型であることや、森林に生息することから、人目につきにくいホタルでその生態はあまり知られていなかったという。それがクリーンセンターに隣接する山に群生しているというのだ。生涯を森の中で生活し、6月後半頃から始まる「ヒメボタル」の求愛行動は、今、光のクライマックスを迎えているという。その光り方は速いスピードでフラッシュのように点滅するらしい。興味のある方は、 「HP;ヒメボタルの棲む森」を参照してください。写真もそこからお借りしたものです。
先日近所の小川で「源氏ボタル」の発光を楽しんだので、今日の「ヒメボタル」を期待をしていたのに、ああ、残念至極!こんどこそ、天気の日には蛍を見に行こう!

さてJAZZのほうである。アーティストは、ふたりとも関西を拠点として活躍する「中島教秀&大友孝彰」。ベースとピアノのデュオである。二人は親子ほど年が離れているが、中島は年間100日以上は山を闊歩するというアウトドア派のベーシスト&コンポーザ。一方、大友は弱冠24歳、北野タダオに師事し、平賀マリカのツアーに参加したこともあるという期待の若手ピアニスト。
全編オリジナル5曲、アンコールのスタンダードを演奏したが、自然や住んでいる地域、生活への思いを音楽にした彼らの音楽の方向が明快に伝わってくる演奏であった。北欧JAZZの印象にちかく、梅雨のうっとうしさを一掃してくれる清涼感と暖かさにつつまれた一時。



ファー・ウエスト  中島教秀&大友孝彰 / BLUE LAB.RECORDS

ケルト音楽への想いを曲にしたと中島が語った「Far West」。聴いてみますか? イントロだけですが、会場でも演奏された「ファー・ウエスト/Far West」を。

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百万本の薔薇を ・・・

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2月はバレンタイン・ディ、3月は私の誕生日、5月は母の日、6月は父の日と、今年になってから息子夫婦からのプレゼントが続いている。お嫁さんの実家へも多分同様にしているだろうと思うと相当物入りではないだろうか。もらうたびに「気をつかわなくていいよ」と言っているのだが、止む気配はない。まっ、うれしいことには違いないのであるが ・・・ 。さて、7月はお嫁さんの誕生日。今日はそのプレゼント選びに出かけてきました。こんなとき、女性は本当にいきいきするというか、テンションがあがるものですね。

私の思い出に残るプレゼントは、LPアルバム「マル・ウォルドロン/レフト・アローン」である。当時、JAZZになどまったく興味のなかった妻がプレゼントしてくれた一枚である。どう考えても、若い女性が交際中の男性に送るようなアルバム・タイトルでも曲想でもないと思うのだが ・・・。何故それを選んだのかを、後年聞いてみたが、妻にはそれを贈った記憶すらなく、今もってわからないプレゼントの謎である。ひょっとすると、わたしがおねだりしたのかもしれませんね。とすれば、30数年経ってしまったが、お返しにせめて目の保養だけでもと、「100万本の薔薇」のプレゼントを気取って、先日近くにあるバラ園へ ・・・ 。

ジャズ・ヴォーカル史上最高の女性歌手といわれた「ビリー・ホリディ/Bilie Holiday」。彼女のピアノ伴奏者をつとめた「マル・ウォルドロン/Mal Waldron」が、ホリディの死後に捧げた追悼アルバム「レフト・アローン/Left Alone」。 タイトル曲のテーマをアルトサックスの「ジャッキー・マクリーン/Jackie Mclean」が切々と吹き、その痛切な情感の表現は、マクリーンの名演奏としても高く評価されている。



レフト・アローン / マル・ウォルドロン・フィーチャリング・ジャッキー・マクリーン / EMIミュージック・ジャパン

聴いてみますか? 「Left Alone – Mal Waldron」。  

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自然の摂理

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我々の山遊びのフィールドに仲間がいくつかの野鳥のための巣箱を架けた。しばらくしたら、シジュウカラのつがい達が巣箱に納まって卵を孵していたが、今朝見ると、ぎょっとした。入り口からなんと「蛇」が顔を覗かせていたのだ。間違いなく卵はダメ、ひょっとすると親鳥達も ・・・・ 。「弱肉強食」、残念ながら「自然の摂理」である。自然の営みとはいえ、朝から少し悲しい気分になってしまったが、これも、巣箱を置いたからこそシジュウカラが巣を構え、そして蛇を呼び込んでしまったのだ。もう一つの巣箱は、少し前にカラスに襲われ、これも全滅。野鳥のために巣箱を置くということ自体が、果たしていいことなのかどうか、意味があるのかどうか、野生のままがいいのか、単純には答えられなくなってしまった。まっ、こんな体験を少しずつ積み重ねていけば、何かしらの解答が得られるかもしれないのだが ・・・ 。

梅雨の間の快晴の一日だった今日は、養生畑の作業にいい汗をかいた。

「蛇」にちなんだJAZZの名曲といえば、「リー・モーガン/Lee Morgan」の「ザ・サイドワインダー/The Sidewinder」。大ヒットしたブルーノートの4100番台、BLP 4157、1963年録音のアルバムである。「Sidewinder」とは、砂漠に生息し、横に動く「ヨコバイ・ガラガラヘビ」のことである。私は蛇が大嫌いであるが、これは別。8ビートで軽快にのせてくれる、ジャズ・ロックの原点ともいえるこの曲は、「ルー・ドナルドソン/Lou Donaldson」の「アリゲーター・ブーガルー/Alligator Bogaloo」と並んで、ブルーノートにとっての大ヒット・アルバム。

そういえば、西部劇の決闘ショーなどをやっていた、アリゾナ州フェニックスの観光ショー牧場でガラガラ蛇のから揚げ?を食したことがある。バスケット一杯に盛ってあり、ガラガラヘビが、にこっと笑っている旗が立ててある趣味の悪い代物であったが、食してみると、ササミのようなあっさりとした美味であったことを覚えている。
そして私の住まう団地内に、JAZZ好きの店主が打つ手打ち皿そばの蕎麦屋「璃維孟莟」(リーモーガン)があったが、残念なことにいつの間にかなくなってしまった。



ザ・サイドワインダー/ リー・モーガン / EMIミュージックジャパン

イントロの「ボブ・クランショウ/Bob Cranshaw」のベースのかっこよさが耳に残っている。聴いてみますか? 「ザ・サイドワインダー」。 
 
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最後のスイング?

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6月19日発売の「スイング・ジャーナル7月号」を買った。このあと一時休刊するというNEWSは前に書いたとおりである。(参照「スイングがなけりゃ意味がない・・・」 ) 最後にSJを買ったのは何年前のことであろうか? 記憶にまったくないので10年、いや20年前、それ以上になるかもしれない。そして、これが最後の発刊になるかもしれないという感傷に近い思い入れを持ってページを開いた。しかしその期待?は見事に外れた。いたって普通なのだ。そこには、多分いつもどおりと思われる記事が展開されている。感傷、悲壮、てらいなど微塵も感じられない。そして、アルバム評、ゴールド・ディスク選の広告スポンサー重視の方針もまったく変わってない。このことについてよく批判めいて言われるが、商業誌である以上、仕方がないのである。私はまったく当たり前のことではないかと思う。ただその上で、良質な音楽を届けようと頑張っているインディ・レーベルや、なかなか一般のJAZZファンには知ることができないが、ぴかっと光る何かを持っている国内外のアーティストを積極的に発掘、紹介するという姿勢がもっとあってもよかったとは思う。

「やはり休刊するんだ」という気配は、「LAST CHORUS(ラスト・コーラス)」という編集後記など一部に綴られた、編集者の感謝や想いから感じられるだけである。しかも、「しばらくの間、ちょっとのおやすみです」という軽めのメッセージをあえて装っているように感じられる。しかし、雑誌出版のことはよく分からないが、一度休刊してしまったら、復刊は相当困難な道であることは容易に察しがつく。そもそも、JAZZをささえるJAZZファンそのものが減少しているのだ。あのVINUSレコードですら¥1,500の低価格マーケティングをとらざるを得なくなっているのだ。また、より広範囲な音楽ファンを吸収するために、「ビルボード・ライブ大阪」と、名前とコンセプトを変えてしまった老舗のJAZZクラブ「ブルーノート大阪」の事例などが、端的にそのことを示しているように思える。

しかし、我々の世代にとって「スイング・ジャーナル」はバイブルであり、羅針盤であり、ファッションですらあった。次の時代に来るJAZZ、それを支えるJAZZファンとは? それをリードし、対応していく新しいタイプのJAZZ誌、あるいは紙メディアによる一方向の発信だけでなく、もう少し広く捉えたJAZZメディアのあり方を模索し、今一度再生されんことを願うばかりである。

異論はあるかもしれないが、「スイングジャーナル」誌の大きな功績の一つに、1967年にSJ主催で発足させた「ジャズ・ディスク大賞」がある。この賞は、レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして、国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に「大賞選考委員」によって選出され、日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる賞である。この賞がアーティストやレコード会社の励みにもなり、ファンにとっても大きな目安となりJAZZ界の発展に貢献したことは間違いない。

「ジャズ・ディスク大賞」の過去の受賞リストを眺めていて、この大賞は私のJAZZ歴とともにあったことを改めて感じた。
1985年度、第19回ジャズ・ディスク大賞・最優秀CD賞は「枯葉/マンハッタン・ジャズ・クインテット」である。子供にレコードプレイヤーのピックアップ・アームを折られ、しばらくJAZZから遠ざかっていたが、CDの普及を機会に再びJAZZに戻ってきたきっかけになったアルバムである。



枯葉  マンハッタン・ジャズ・クインテット/キングレコード

 聴いてみますか? 枯葉にも収録されている「リカルド・ボサノバ/Recado Bossanova 」のライブ。

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そして、第31回 ジャズ・ディスク大賞にあたる1997年度は当り年であったようだ。今でもお気に入りのアーティストやアルバムがリリースされた年でもあったのだ。そんな受賞作をリストアップすると、
【金賞;テネシー・ワルツ/カサンドラ・ウィルソン&ジャッキー・テラソン】、【銀賞;ミズーリの空高く/チャーリー・ヘイデン~パット・メセニー】、【ボーカル賞;ラブ・シーンズ/ダイアナ・クラール】、【日本ジャズ賞;ザ・トリオ/小曽根真】、【制作企画賞;アメリカの祈り/マンハッタン・トリニティ+1】、【録音賞(新録);トゥルー・バラード/アーチー・シェップ】、【最優秀新人賞;テナーズ・エニワン/ハーリー・アレン】、【最優秀新人賞;ビューティフル・ラブ/ケイコ・リー】。

なかでも1996年度、第30回の「ニュー・ムーン・ドーター」についで受賞となった、若手キーボード奏者「ジャッキー・テラソン」とのコラボの「テネシー・ワルツ」は、素材をスタンダードとしているが、ジャンルを超越したカサンドラ仕立ての孤高の世界が広がる私のお気に入りの一枚である。

テネシー・ワルツ
カサンドラ・ウィルソン&ジャッキー・テラソン / 東芝EMI
ISBN : B00005GKEC
  

聴いてみますか? 彼女の「テネシー・ワルツ」がYOUTUBEに見当たらないので、「マイルス・デイヴィス」の魂をテーマにした、これもお気に入りのカサンドラのアルバム「トラヴェリング・マイルス」から、オリジナルは「シンディ・ローパー」で、マイルスもカバーした「Time After Time」。
 

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欧州JAZZY紀行(13) ~ 狂気の跡 ~

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最近観た映画(DVD)に、「縞模様のパジャマの少年/The Boy In The Striped Pyjamas」という作品がある。「マーク・ハーマン」監督が、非道な戦争下における幼い少年の友情を描いたドラマ。第二次世界大戦下のドイツで、収容所長であるナチス将校の父の転勤により、田舎に引っ越した8歳のブルーノ。家の裏庭から奥の森へと探検に出たブルーノは、フェンスを発見し、その向こう側に住む同い年の少年シュムールと出会う。派手な戦闘シーンは出てこないが、戦争の悲惨さ、非道さがちゃんと伝わってくる佳作である。


縞模様のパジャマの少年 [DVD]     ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

第2次世界大戦のユダヤ人のホロコーストの悲劇を描いた作品はいくつもあるが、最近では「戦場のピアニスト」、「シンドラーのリスト」などが記憶に残っている。

 

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こんなことを書きながら、ミュンヘンの近郊にある中世都市のダッハウ近くにある「ダッハウ強制収容所(Dachau)」跡を訪れたことを思い出した。ホロコーストの「強制収容所」といえば、ポーランドにある「アウシュヴィッツ収容所」が有名であるが、ダッハウ強制収容所は、ナチス党率いるドイツ最初の強制収容所であり、後に多く建てられた強制収容所のモデルとなったという。写真のように、鉄条網と監視塔でかこまれた広大な敷地には当時の建物が再現され、「管理部」とされていた横長い建物が現在は博物館となっている。入場料は無料であり、簡単な日本語の案内パンフも用意されていた。

ダッハウ強制収容所は、1933年3月にミュンヘン警察長官「ハインリヒ・ヒムラー」の命によって設置された。最初はユダヤ人のためというより、反ナチ派のための収容所であった。ナチス党結成の地のミュンヘン、バイエルン州でも大勢の反ナチ派が拘束されてダッハウ強制収容所へ送られていった。ドイツ国内にガス室を有する「絶滅収容所」の有無については論議となったが、ここでは、人体実験が行われていて、絶望、苦しみ、恐怖、反人権、狂気、目を背けたくなるような写真が多数展示されていた。収容所の記録資料によれば、1933年から1945年の間に20万6000人以上の被収容者数が記録されているという。

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館内にあるパネルを観ていると、ドイツ人が自ら行ったことを逃げずに直視し、真摯に反省、自戒しているのが伝わってくる。訪問する人たちも外国人よりもドイツ人の方が圧倒的に多いのも印象的であった。「和をもって貴し」とする日本、傷を抉り出して直視することを好まぬ国民性が、なにか危機に落ちいったときに、総括や反省をせずに玉虫色の解決で済ませてしまう。そんなことで世界の中でサバイバルしていけるのか、訪問した当時も、つくづく思ったものである。鉄柵に掲げられた「働けば自由になれる」という、囚人たちに期待をもたせるかのような、残酷なスローガンがくっきりと今も目に焼きついる。

余談であるが、「大変ご迷惑とご心配をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。」 相撲協会がまた言っている。お詫びするのは、迷惑と心配をかけたことですか? 強い違和感がある。日本語を間違っているのだ。何か不祥事があるたびに、TVでこの文言を紋切り型のごとく繰り返し述べる責任者たち。きちんとケジメがつけられない日本社会、こんなところにも病巣が見て取れる。

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さて、「ドイツはヨーロッパにおけるJAZZアーティスト不毛地帯」と、かってこのブログに書いたこともあるほど、ドイツ出身アーティストの名を聞かない。そう思っているのは、私だけかもしれないが・・・。しかし、ドイツはJAZZに大きな貢献をしているのである。かの「ブルーノート・レコード(Blue Note Records)」の創始者「アルフレッド・ライオン/Alfred Lion」は、ベルリン生まれ、ドイツ人なのである。JAZZに少しでも興味のある人なら知らない人はないくらい有名なレーベル「ブルーノート」は、ダッハウ強制収容所がもっとも稼動していた時期、1939年ニューヨークで創設されたジャズのレコード・レーベルである。1950年代中期からは、レコーディング・エンジニアの「ルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)」の手を介した録音、カメラマンの「フランシス・ウルフ(Francis Wolff)」、新進デザイナーの「リード・マイルス(Reid Miles)」が手がけた斬新なレコード・ジャケットを得て、1960年代中期までの最盛期に後世に残る傑作アルバムを数多く送り出した。なかでも2つのシリーズは特に有名で、生産されたレコードの番号から1500番台および4000番台と言われている。

「ブルーノート・レコード」のライオン氏はドイツ、そして、ブラック・ミュージック、R&Bの名門レーベル「チェス・レコード」の創始者「レナード・チェス」氏はポーランド移民と、新興国アメリカに根ざした新しい音楽、JAZZ、R&Bの普及の立役者がいずれもナチスが支配していたヨーロッパからの移民(多分ユダヤ系か?)であったことは、非常に興味深いことである。音楽をビジネスにするには、音楽に対する熱い情熱のほかに、有能なミュージシャンの発掘など彼らヨーロッパ人に一日の長があったということか ・・・。究極の人種差別政策を推し進めたナチス・ドイツ、それが結果的に黒人音楽であるJAZZ、R&Bをこれほどまでに世界に広めたとは皮肉な話である。

「危険な関係のブルース」で初めてJAZZに魅せられたのち、ブルーノート・レコードで最初に聴いたLPアルバムは、多分、人気の4000番台、「モーニン/Moanin’ 」、「ブルース・マーチ/Blues March」が収録されている「BLP 4003 Art Blakey And The Jazz Messengers – Moanin’」と、「クレオパトラの夢/Cleopatra’s Dream」の哀愁のピアノ・タッチに魅せられた「BLP 4009 The Amazing Bud Powell, Vol. 5 – The Scene Changes」であったと思う。いずれも学生時代、乏しい生活費を工面して通ったJAZZ喫茶での話である。

「BLP 4003 Art Blakey And The Jazz Messengers – Moanin’ 」
Lee Morgan (tp) Benny Golson (ts) Bobby Timmons (p) Jymie Merritt (b) Art Blakey (d)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, October 30, 1958
Are You Real? / Moanin’ /The Drum Thunder Suite/Along Came Betty/Blues March/Come Rain Or Come Shine


Moanin     Art Blakey / Blue Note Records

「BLP 4009 The Amazing Bud Powell, Vol. 5 – The Scene Changes」
Bud Powell (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (d)
Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, December 29, 1958
The Scene Changes/Down With It/Comin’ Up/Duid Deed/Cleopatra’s Dream/Gettin’ There/Crossin’ The Channel/Danceland/Borderick


ザ・シーン・チェンジズ   バド・パウエル / EMIミュージックジャパン

聴いてみますか? 青春の夢のなごり、Blue Note BLP 4009、クレオパトラの夢 ・・・ 。

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父の日に贈る秘密の歌

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今日は「父の日」とやら。二男夫婦が、お腹の初孫の報告を兼ね、シャンパンをもって訪れてきた。我が家の子供は男ばかり3人。薄情なもので、つい最近までは「父の日」どころか、誕生日、定年の日にも何かもらった記憶はないのだ。「あの我が儘、好き勝手な二男が父親に・・・」と夫婦で前夜に話したばかり。話してみると、親になる自覚もすこしはできたような気配。これもしっかり者のお嫁さん効果であろうか。心配すればきりはないが、子はそれぞれに育っていくものである。

話は変わって、「父の日」に思い出す曲といえば、ファンキーJAZZの傑作、「ホレス・シルバー」の「Song For My Father」または、「コール・ポーター/Cole Porter」の「私の心はパパのもの/My Heart Belongs to Daddy」。「My Heart  ・・・ 」は、ポーターが1938年、ミュージカル「Leave It To Me」のために書いたもので、有名になったのは、1960年の「マリリン・モンロー/Marilyn Monroe」主演の映画「恋をしましょう/LET’S MAKE LOVE」でしたね。「ジョージ・キューカー」監督作品でフランスの大富豪に扮した「イヴ・モンタン」と共演したラブ・コメディ。

「♪ ゴルフを楽しんでるときに キャディの子を誘惑したりするかも でも、それ以上のことはしないわ 私の心はパパのもの ……. ♪ 」とこんな意味深な歌詞。



マリリン・モンロー    マリリン・モンロー / ビクターエンタテインメント

今日の「父の日」に贈る秘密の歌は、「コール・ポーター/Cole Porter」の名曲「My Heart Belongs to Daddy」を、公序紊乱、悩殺のyoutube4連発で大サービス!!ですよ。まずは、いきなり真打登場! 映画界からは「マリリン・モンロー/Marilyn Monroe」。  舌ったらずな歌い方や「My name is Lolita!」なんてせりふはもう ・・・ たまりませんな。
 
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そして、POPS界。カナダの美人歌姫「セリーヌ・ディオン/Celine Dion」の「My heart belongs to daddy」 を。 どうもマリリンへのトリビュートらしいが、出てくるおじさんたちの鼻の下の長さにご注目 ・・・ 。たしか彼女、30歳近く年上の音楽マネジャーと結婚したんですよね。

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そして、極めつけは「ソニア・ポポヴィッチ/Sonya Popovich」。  残念ながら出自はよく分かりませんが、コケティッシュぶりは相当なもの。もう歌なんかどうでもという向きは是非どうぞ ・・・ 。
 

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ラストはJAZZのスタンダードで、らしく締めましょう。ロシア出身のジャズ・ボーカリストで、現在はカナダに住み、トロント大学経営学部の学生でもあるという「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」。 弱冠22歳でデビューしたカナダの新人「ソフィー・ミルマン」の「・・・Daddy]を。

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どうです。すこしは元気が出ましたでしょうか?

 

梅雨もまたよし

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(雨に煙るヤマボウシ、山遊びのフィールドにて)

「菊水の旗
 ひるがへれ
 金剛の
 嶺わたりゆく 
 雨ほととぎす」

    前 登志夫

いよいよ始まった長雨の季節。「松下幸之助」翁に、たしかこんな言葉があった。「不景気もまたよし」。「自分ではどうすることもできない環境を嘆いても仕方がない。こんなときほど絶好の体質強化のチャンスである。」という趣旨の言葉である。「梅雨もまたよし」、そう思って「晴耕雨読」をきめ込むために何冊か本を仕入れてきた。

バブル以後、失われた20年、混迷と漂流を続けている日本の政治。これを成熟した民主主義国家への脱皮、再びの成長への試練の時期と考えれば、「混迷もまたよし」と考えられなくもない。 プラス思考、「気は持ちよう」である。次の時代の日本を見定める、そんな手掛かりやヒントになりそうな本を3冊。さて、この季節にじっくり読んでみようか ・・・ 。

期待の本3冊の最初は、「ローマ人の物語」で人気の高い「塩野七生」の「日本人へ」シリーズから、「リーダー篇」と「国家と歴史篇」。「なぜリスクをとるリーダーが日本に出ないのか? 今のこの国になにが一番必要なのかを、危機に陥るたびに挽回したローマ帝国に学べ」と語る。「文藝春秋」巻頭随筆の新書化。

日本人へ リーダー篇 (文春新書)      塩野 七生 / 文藝春秋

ローマ人と対話し、歴史と向き合いながら、彼女が考えた「この国のかたち」。とらわれない思考と豊かな歴史観に裏打ちされた日本人へのメッセージ。

日本人へ 国家と歴史篇 (文春新書 756)     塩野 七生 / 文藝春秋

今、サッカーのワールド・カップ開催に湧く南アフリカ共和国。明治31年(1897年)、その南アフリカへ妻とへ渡り、ケープタウンで輸入雑貨店を大繁盛させた男がいた。「古谷駒平」、店の名前は「ミカド商会」。日本人の乗った船や軍艦がケープタウンを訪れたときには、日の丸を持って必ず迎えに行ったという。また、南アフリカのマダガスカルに住んでいた「赤崎伝三郎」という人は、日露戦争の折に、ロシアのバルチック艦隊がマダガスカルに寄港すると、戦艦の種類や隻数、兵員数などを調べてボンベイにある日本領事館に知らせたという。100年も昔に、島国日本を飛び出し、とてつもなく遠い国や地域へ敢然と足を踏み入れ、力強く生きた市井の人々。皆、日本人であることを誇りに思い、日本という国をとても愛していた人たちがいた。熊田忠雄著「そこに日本人がいた」。 

そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち (新潮文庫)    熊田 忠雄 / 新潮社

そして、「晴耕雨」をきめ込むためのJAZZボーカルのアルバム・タイトルは?といえば、もうこれでしょう。惜しまれつつこの世を去って20年を経た今も、その魅惑的歌声で多くのJAZZヴォーカル・ファンの心をつかんで離さない「アン・バートン」。そのアルバムから、「雨の日と月曜日は」。エキゾチックなアルバム・ジャケットは、2008年9月、惜しまれつつ亡くなったJAZZ写真家「阿部克自」氏のデザイン。

雨の日と月曜日は     アン・バートン / ミューザック

キュートで、コケティッシュな白人美人ヴォーカリスト「スー・レイニー/Sue Raney」のジャズ・ヴォーカル史に残る傑作は、雨をテーマにした詩情溢れる「雨の日のジャズ/Songs For A Raney Day」。「Rainy」と「Raney」とをかけ、雷鳴で始まり雷鳴で終わるこのアルバム、1959年録音ながら古臭さはまったくなく良き時代のJAZZの香り溢れる名盤。

雨の日のジャズ    スー・レイニー    ビリー・メイ楽団/東芝EMI

そういえば、和製のJAZZYな曲で「日野てる子/ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」なんて曲がありましたね。2008年9月惜しくも亡くなった彼女は、日本のハワイアン女性歌手として、ヒット曲を飛ばし、人気を博した最初の歌手ではなかっただろうか。長いストレートの黒髪に、ハイビスカスの花を一輪飾って歌うその姿は、彼女のトレードマークとなり、いまでも鮮明に覚えている。

聴いてみますか? 「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」。 「夏の日の想い出」と並ぶ1965年のヒット曲。

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読むJAZZ(11) ~ 誰も教えてくれなかったジャズの聴き方 ~

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このブログを始めた動機のひとつに、団塊の世代の知人から、「あんたJazzが好きらしいが、何を聴いたらいいんや?」というよく投げかけられた質問に、どう答えようかということがありました。事実、答えるのは、大変難しいので、その時々の私の生活のシーンで「何を聴いて心地よかったか?」という個人的なJAZZ聴きかじり歴を、私の勝手な判断基準で公開しても、先ほどの質問に多少は答えることができるのではないかと思ったわけです。(参照「初めまして」

確かに「JAZZを聴くルールなんかないよ。すきなものを聴けばいいんだよ」という答えは、本質的には正しいかも知れないが、コミュニケーションの上では、極めて不親切な回答であるのに違いないのです。私はあまり読まないのですが、JAZZ本でも、もちろん知識は得られます。JAZZ本は一般的に言って、「JAZZの歴史」、「アーティストの伝記、評伝」、「名盤の紹介、解説」といったカテゴリーに分類できると思いますが、写真のような名著は、JAZZについて少しはキャリアのある人向けで、「自分でも聞いてみたいけれど、何から入れば、あるいはどう聴けばいいかわからない」、「そもそも、それ以前のとっかかりがわからない」といった初心者の方には何も伝わらないし、読んでも面白くないのではないかと思います。

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先日も友人からJAZZの曲における「テーマ~アドリブ~テーマ」、或いは「演奏の流れ」といった音楽の構成ついて、また「アドリブをどう演奏するのか」という演奏スタイルについて書かれた、なにかオススメの本はないだろうかと質問されましたが、その場では思い当たりませんでした。しかしそれでは、「音楽CD検定JAZZ1級ディプロマ」の資格が泣くというもの。そこで思い出した本が「水城 雄/誰も教えてくれなかったジャズの聴き方」でした。ジャズ・ピアニスト「山下洋輔」の著作などJAZZに関わる名エッセイはあったものの、今までのJAZZ本に「演奏」する側からの視点で書かれたものが、あまりなかったことに気がついた。聴く耳には長けているが、JAZZを演奏したキャリアがない著者が書くためためか、歴史本や名盤紹介本が多くなってしまったのではないだろうか。

「水城 雄/誰も教えてくれなかったジャズの聴き方」。著者の水城氏は、1957(昭和32)年生まれ。作家、音楽家、朗読演出、現代音楽の作・編曲からJAZZピアニストとしてのライブ活動まで、多才多彩な活動を展開している才人だという。これは、「これからJAZZでも ・・」と思っている人のための、ジャズ入門のバイブルです。わかりやすい文章、現役ピアニストで作曲家ならではの解説で、ジャズの魅力の秘密を明快に説き明かしてくれている。



誰も教えてくれなかったジャズの聴き方   水城 雄 / ブックマン社

上記本のオーディオブック版で、解説にくわえ、楽器の音やフレーズやコードの演奏が音ではいっているので、読んでも分かりにくいという初心者には、理解度がさらにアップする工夫がされているようである。



[オーディオブックCD] 誰も教えてくれなかったジャズの聴き方(CD4枚)   水城雄 / ことのは出版

この本で、著者が具体的な演奏のなかで、テーマとアドリブの関係を語る例に挙げているのが、「マイルス・デイビス」が1954年にレコーディングした「バグス・グルーヴ/Bags Groove」。クールで印象的な「ミルト・ジャクソン」のバイブとマイルスのトランペットとのユニゾンのテーマに始まる名盤。



バグス・グルーヴ   マイルス・デイヴィス / ユニバーサルミュージック

早すぎるコード進行についていけなかった(?)から、「マイルス・デイヴィス」が、複雑化されたコード進行を捨てモード(音階)・ジャズを確立したという、真偽は分からないが、伝説的エピソードに引き合いに出されているのが「カインド・オブ・ブルー/Kind Of Blue」である。



カインド・オブ・ブルー+1   マイルス・デイビス / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

まだまだありますが、興味のある方はぜひ一読を ・・・・ 。
 
 



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