JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

脱いだ鎧は ・・・ 

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gamazumi

 

(写真;ウォーキングの道すがら、あちこちで強力な匂いを放って、存在を主張している「ガマズミ」)

かっての企業戦士の仲間4人で久し振りに食卓を囲んだ。仲間といっても、一人はかっての顧客で、ビルの設備システムの設計者、嘱託からそろそろ完全リタイアしようかという男、一人はライバル会社の技術責任者だった男で、その会社を早期退職後、再就職し、そこもそろそろ定年をむかえる時期にさしかかっている。もう一人は私と同じ会社の同僚で、セールス・エンジニアとして一緒に仕事をした男。そして私。4人は、かってのバブルの時代からその後の厳しい時代にかけて、ビル設備システムの分野で共に生きてきた、仲間というよりも業界の同志というような感覚の連中である。いまから振りかえってみると、「バブルの弊害」が色々取りざたされ、勿論そのとおりであるが、この分野ではバブルだからこそ、新しい試みやチャレンジができたというプラスの面もあったのだ。 

こんなにITが普及する以前の時代、コミュニケーション技術、NET技術が、ビルの情報制御や設備のコントロールに欠くべからざる時代が来ると信じて、お互いにぶつかりながらも、エッジな仕事をしてきた仲間。そんなことも懐かしみながら、いま現在の仕事や趣味、暮らしぶりについて話に花が咲いた。マラソンやテニスに充実感を見出したり、この時期鮎つりに山に1週間篭ったり、それぞれに仕事という鎧(よろい)を脱ぎ捨てた男達のすがすがしさがあった。

わたしが、ある事業部門の経営責任者を退いたときも、同じような心の軽さを感じたものである。それまでは、月、4半期、半期、決算期と数字の結果責任に追われていたが、もちろんそれはそれで責任感、遣り甲斐感、達成感はあったが、やはりそのプレッシャーやストレスは渦中にいるときには、気がつかないほどの重さがあったのであろう。脱いだ時にはじめてその鎧の重さに初めて気づいた。そして、その後、企業人生の最晩年に事業部門に再び所属したが、再びあの重い鎧を着て、戦場に立ち向かっていく気迫や気力は残っていなかった。

鳩山さん きっと今頃は、鎧を脱いだ心と体の軽さを感じているでしょう。そして、小沢さんは、間違いなくまだ鎧を脱いでいませんね。一度よろいを脱いでしまったら、再び着るのには難しく、相当の覚悟が必要なことをよく知っているのでしょう。

鎧を脱いだかっての企業戦士の同志たち、定年までしばしの時間を残し、最後の戦いを今まさに戦っている後輩たちに贈る最初の曲は、「ダニー・ハザウェイ/Donny Hathaway」のバラードのカバー「Someday We’ll All Be Free/いつか自由に」。「ケイコ・リー/Keiko Lee」のアルバム「In Essence」からの応援歌である。青春時代に彼女が影響を受けたヒット・ソングを、自らの編曲でカヴァーした2007年、NY録音作。「デヴィッド・サンボーン」、「ランディ・ブレッカー」といったN.Y.の手だれ達の演奏をバックに歌う。

「♪ 自尊心と男らしいプライドを持って/自分のギアで/走り続けるのよ/怖がらないで/もうじき明るい日々がきっと訪れるから ・・・・ ♪」

イン・エッセンス  ケイコ・リー / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

そして、2曲目は、「Freedom Fighters Adadio/自由戦士のためのアダージョ」。JAZZ喫茶のオーナーにして評論家、最近は自身のレーベルから意欲作をリリースしている「寺嶋靖国」氏が、毎年末にリリースしているコンピ・アルバム「Jazz Bar 2009」からである。原盤はミシシッピ出身のピアノ・トリオ「Ronnie Lynn Patterson/Freedom Fighters」である。寺嶋氏の評、「決して指先だけの人ではなく、自分の気持ちをのぞくようにして音楽を表現している。」
 

JAZZ BAR 2009(紙ジャケット仕様)  オムニバス / インディーズ・メーカー 

 

Freedom Fighters   Ronnie Lynn Patterson / Zig Zag Territoires

 

カメルーンに勝った夜に想う ・・・・ 。 

 

観るJAZZ(6) ~ 映画「パブリック・エネミーズ」 ~ 

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ちょっと前のブログで、カナダの13歳でデビューした天才JAZZボーカル「ニッキー・ヤノフスキー/Nikki Yanofsky」を紹介したが、実はそのとき、我がJAZZミューズでもあり、最も世界に知られているカナダ出身の女性JAZZシンガー「ダイアナ・クラール/Diana Krall」のこともちょっと気になっていた。「エルヴィス・コステロ/Elvis Costello」と結婚し、双子出産のため活動を休業し、その後再発進が、アルバムを一枚出した後、育児に忙しいのか消息が殆ど聞こえてきていなかったのだ。

そのダイアナがちらっと姿を見せ、その歌が効果的に使われていた最近の映画があった。歌は「バイ・バイ・ブラックバード」、映画はマイケルマン監督「パブリック・エネミーズ/PUBLIC ENEMIES」である。大恐慌時代のアメリカに実在した伝説のアウトロー、「ジョン・デリンジャー」と彼の恋人との逃亡劇を描いたラブ・ストーリーで、「ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)」が恋人「ビリー(マリオン・コティヤール)」をナイトクラブに誘うシーンに出ていたが、歌声を聴かなければ、まず分からないほどのロング・ショットであった。もしやと思いエンディング・ロールのクレジットで確認したが、果たしてそうであった。

パブリック・エネミーズ リミテッド・バージョン [DVD]   ジェネオン・ユニバーサル

この歌「バイ・バイ・ブラックバード/Bye Bye Blackbird」は、アップテンポで歌われることが多いので、あかるいスインギーなイメージを抱いていたが、ダイアナがこの映画で、スロー・バラードで歌っているのを聴いてから、印象が一変してしまった。手持ちの彼女のアルバムでは、この歌は収録されていないようなので、映画のサウンド・トラック盤で聴くしかなさそう。まあシカゴ・ギャングの映画と来れば、JAZZはつき物。「ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー」、「ザ・マン・アイ・ラヴ」などの古きスタンダードが画面から流れてきます。

映画「パブリック・エネミーズ」オリジナル・サウンドトラック  エリオット・ゴールデンサル / ユニバーサル ミュージック クラシック

「バイ・バイ・ブラックバード」は、1926年というから相当昔に作詞「モート・ディクソン/Mort Dixon」、作曲「レイ・ヘンダーソン/Ray Henderson」によって書かれ何人かの歌手によって歌われたが、あまりヒットしなかったらしい。大きくクローズ・アップされたのは、「マイルス・デイヴィス」が1950年代後半にレパートリーにとりあげてからだという。「枯葉」、「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」と並んで、一時期「バイバイ・・・」といえばマイルスという時期があったような気がする。その後多くの女性JAZZシンガーにカバーされたり、映画の中で使われていますが、「マリリン・モンロー/Marilyn Monroe」が映画「帰らざる河/River Of No-return」(1954年)のなかで歌ったというが、残念ながら私は覚えていませんでした。

ラウンド・アバウト・ミッドナイト+4  マイルス・デイビス / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

「バイ・バイ・ブラックバード」は、この映画のストーリーのキーワードにもなっている重要な歌。ちょっと歌詞をあげておきましょうか。

「♪ Pack up all my care and woe    悩みも心配もみんな鞄に詰めて
Here I go singing low          鼻歌なんぞ歌いながらおいらは出かける
Bye bye blackbird             ブラックバードよ、あばよ 
Where somebody waits for me   そっちじゃ誰かがおいらを待っているんだ
Sugar’s sweet,so is she        砂糖は甘いし、彼女もそうだ 
Bye bye blackbird             ブラックバードよ、あばよ 

No one here can love and understand me  ここじゃ誰も俺を愛しても分かってもくれない
Oh what hard luck stories they all hand me ひどい扱いを受ける話ばかり

Make my bed and light the light   ベッドを作って、明かりもつけておいてくれよ
I’ll arrive late tonight            今夜そっちへ着くのは遅くなるから
Blackbird bye bye            あばよ、ブラックバード、あばよ       ♪」
 
 
などと書きつつ、YOUTUBEで探していたら「ダイアナ・クラール」のサウンドトラック版「Bye bye blackbird」を見つけました。 映画のシーンと共に、聴いてみましょうか?

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テラへ、はやぶさ帰還 ~ 再びのプロジェクトX ~

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大気圏に突入し、右下から左上に進む「はやぶさ」の光跡。(朝日新聞)
胎内からそっと我が子を地球(テラ)への軌道へ向けて押し出したあと、燃え尽きていく「はやぶさ」。

日本の小惑星探査機「はやぶさ」が13日深夜帰還した。多くのトラブルを乗り越え、約60億キロ、7年にわたる小惑星往復の旅を終えて ・・・・ 。TVの中継やNEWSを見ながら感動した。奇跡の復活を遂げた「はやぶさ」自身にも、運用したJAXAのスタッフにも、そして地球に帰還したあのカプセルを作ったのが、還暦を過ぎた社員ばかりのたった5人の町工場だったということにも ・・・・ 。芸術は人を感動させるが、科学技術もまた人を感動させる。再びの「プロジェクトX」。

そして、大気圏突入の直前に「はやぶさ」が地球を撮ったラスト・ショット。(JAXA)

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聴いてみますか? 「地上の星」。

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アカシアの雨に ・・・ ~ ロマンチックなとまどい ~

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「アカシアの雨がやむとき」という「西田佐知子」のヒット曲がある。「アカシアの/花の下で/あの娘がそっと/瞼を拭いた」と歌いだされる「石原裕次郎」の代表曲「赤いハンカチ」がある。「この道はいつか來た道/ああ、さうだよ/あかしやの花が咲いてる」という美しい詩をもつ、「北原白秋」の「この道」。「松任谷由実」の「acacia (アケイシャ)」や「レミオロメン」の「アカシア」。中国の大連市を代表する樹木で、私も訪れたことがあるが、毎年この時期、5月末頃に「アカシア祭り」が行われる大連を描いた、「清岡卓行」の小説「アカシアの大連」。これらに出てくるあの清楚で白い花を持つロマンチックな「アカシア」は、なんとすべて「ニセアカシア」に関するものなのである。

「ニセアカシア」、学名:Robinia pseudoacacia、和名はハリエンジュ(針槐)。ドイツなど北ヨーロッパでよく見かけた木であるが、北アメリカ原産の樹木で、日本には明治の始め、1873年に渡来した。成長が大変早く花も美しいので、公園や街路樹によく植えられるほか、根には根粒バクテリアが共生していて、肥料分のまったく無い、やせた土地でもよく成育できるため、荒廃した山地や砂丘の緑化によくつかわれきた。ご存じのように、札幌のアカシア並木は有名。それだけでなく、この木から蜂によって蜜をとるなど有用に使ってきたのである。日本に輸入された当初は、この「ニセアカシア」を「アカシア」と呼んでいたが、本当のアカシアの仲間がいろいろと導入されるようになり、その区別をはっきりさせるため、種名を日本語に直訳して、「ニセアカシア」と呼ぶようになったという。学名の「pseudo-acacia」は、偽のアカシアという意味であるが、「ニセ」という語をきらい、この呼び方は定着せず、今でも冒頭の歌に見られるように、混同されることが多い。多分皆さんもそうではないかと思います。(ウィキペディア参照)

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ところが、近年、早すぎる成長と、地下から萌芽を出してどんどん増えていくという性質により、「ニセアカシア」が植栽されたところには他の木が植えられないという、本来の植生を乱す欠点が明らかになってきた。その結果、緑化資材に外来種を用いることが問題視され、この「ニセアカシア」もその強い生命力ゆえ、「要注意外来生物リスト」にあげられ、駆除(伐採)が検討されているという。

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「ニセアカシア」は根萌芽なので除去・駆除が非常に困難で手間もかかるらしいのだ。その駆除の方法として、「巻き枯らし(環状剥皮)による処理」が有効だといわれている。これは、地上1m以下の樹皮を全部はぎ取るもので、これによって葉で作られた栄養が地下へ行かなくなり、下刈りをちゃんとすれば、根萌芽と共に樹本体も弱らせることが出来るそうだ。10年ぐらいはこのままで枯れているので伐採も容易にできるという。さらに、除草剤なども使わなくてすみ、他の植物たちへの影響が少ないらしい。 (参照;美の国あきたねっと2006/3/31「ニセアカシアの林種転換 -巻き枯らしによるニセアカシアの除去-」

 URL:http://www.pref.akita.lg.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1133771416592&SiteID=0

先日、最近ボランティアによる整備が進み、公開された近くの森林公園を散策して、この「ニセアカシア」の「巻き枯らし(環状剥皮)処理」による駆除現場に遭遇した。上の写真に見られるように、一面の「ニセアカシア」の林がすべて立ち枯れしているのである。はっきりいって異様な光景である。そして、根元付近の樹皮が帯状に剥ぎ取られていた。剥ぎ取られたあとの木肌を見ると処理をしてから、そんなに年数は経っていないようであるが、完全に枯れたあとで伐採するのであろう。この「ニセアカシア」林はどう利用されていたのかはわからないが、全国の養蜂業者による「日本養蜂はちみつ協会」は「アカシアを守る会」を結成し、リスト指定に反対しているという。

立ち枯れしている様は、森林としての景観としては確かに異様な光景であり、ただ外来種ということで除去をしなくてはならないのかという疑問も湧いてくる。一方、私はあの上品で高貴な感じの甘味の「アカシアの蜂蜜」が大の好物なので、それがなくなるのを惜しむ気持ちもある。伐採した後のこの森の再生計画などわからないのでなんともいえないが、身近にあるロマンチックな樹、「アカシア」にまつわる外来種駆除問題、「残す?残さない?」という二者択一、どうもそれほど単純なものではないようである。まだまだ自然や樹について勉強不足であることを実感。

これが、本当の「アカシア」の仲間、「ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)」。またややこしいことに、これは「ミモザ」という名で呼ばれることが多く、そっちの名前のほうがよく知られているようだ。写真はウォーキングの途中で見かけた、「ギンヨウアカシア」の樹。

 

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ドイツでよく観た(ニセ)アカシア並木、ジャケットに日本の田舎にも似たドイツの田園風景をあしらったドイツのピアノ・トリオを紹介しよう。「トリオセンス/Triosence」。キャッチには「ユーロピアニズムの極北に位置するジャーマン・ニューウェイヴ・ピアノトリオ、トリオセンスのサード・アルバム」とあったが、美メロとリリシズムと癒しが融合した佳作。リーダーの「ベルンハルト・シューラー(p)/Bernhard Schuler」は1979年生まれ、収録時は25歳という若さであることも気に入った理由の一つ。 

ホェン・ユー・カム・ホーム

トリオセンス / 3d system(DDD)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つの持病が出た ・・・

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前回のブログ「60歳過ぎたら ・・・」で、私の音楽的持病、「特定の歌衝動買い症候群」について触れましたが、告白すると実はもう一つ持病を持っています。それは、「ロリータ・ボイス症候群」、すなわち「ロリータ・ボイス」が大好きなのです。断っておきますが、「ロリータ・ボイス」が好きなのであって、決して「ロリータ趣味」を持っているのではありませんので、誤解なきようお願いいたします。

「ロリータ・ボイス」というのは、その歌声を「風邪をひき、鼻にかかったような甘い声」と評された「ブロッサム・ディアリー」の歌唱スタイルを元祖とするもので、最近では、「ロリータ・ボイス」とは呼ばずに、もっと上品に、「ウィスパリング・ボイス」、あるいは「ハニー・トーン・ボイス」、「シュガー・ボイス」などという呼び方をしているらしいが、わたしは、「ロリータ・ボイス」という呼び方が、下品かもしれないが一番「言いえて妙」だと思っています。

惜しくも1年前に亡くなってしまった「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」にはじまり、「ガブリエラ・アンダース/Gabriela Anders」、「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」、「ソフィアペターソン/Sofia Petterson」、「シモーネ/Simone」、「仲宗根かほる」などが私が発症した女性ボーカルのコレクションである。しかし、ここしばらくは発症することがなかったので、病は完治したと思っていたのですが、なんのなんの病原菌は根強く残っていましたね。しかも、JAZZアーティスト不作だと思っていた国、ドイツからの感染とは・・・。

「リザ・ヴァーラント/Lisa Wahlandt」のアルバム、「ハートに火をつけて」である。ミュンヘン生まれ、推定年齢30数歳、熟女に手が届く年。私も含め、今まで日本では知られていなかったがドイツ、ヨーロッパでは結構有名で、本アルバムも6作目だという。

上品に表現すると「ヴェルヴェットのようにスムースでソフトなヴォーカルが持ち味」のリザが歌うのは、アルバム・タイトルにもなっている「ドアーズ」の「ハートに火をつけて」や、「ローリング・ストーンズ/アズ・ティアーズ・ゴー・バイ(涙あふれて)」、「マーヴィン・ゲイ/インナー・シティー・ブルース」などのロック/ポップス・カヴァーである。そして今回バックでサポートするのは、「ウォルター・ラング(p)」率いるヨーロッパを代表するピアノ・トリオ「Trio ELF」。リリカルなピアノがリザのボーカルをひきたてる。

同じ歌かと耳を疑うように驚いたのは2曲、一つはシューベルトの歌曲「おやすみ/Gute Nacht」をこんなにJAZZYなバラードとして歌ったこと。もう一つは、パワフルな強い女のイメージで「グロリア・ゲイナー」が絶唱して世界的に大ヒットしたあのディスコ・チューン「恋のサヴァイヴァル/I Will Survive」。囁くようにまるで180度転換した歌い方で耳と心をくすぐる。ロリータなリザの声は、一度聴いたら忘れられないどころか、病み付きになりそうな予感も。だからこの病は嫌なんですよ ・・・ 。



ハートに火をつけて / リザ・ヴァーラント+ウォルター・ラング / ミューザック

探してみましたが、動画もあるにはあるのですが、YOUTUBEに彼女の特長がよく出た画がありませんホームページのトップでちょっと歌声が聴けます。
 
 

 

創作するおばさんたち

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今日は、妻のお供で神戸の「ユザワヤ」へと。妻の趣味の手芸材料の仕入れのお付き合いである。ウィーク・デイだというのに、店内は年配中心の女性でいっぱい、レジも長蛇の列である。たしかTVの経済番組で「ユザワヤ」の繁盛振りの秘訣が紹介されていたが、そのとおりであった。8F建てのビルの6Fフロアーにところ狭しと手作りホビー材料がならべられている。ユザワヤは、1955年戦後まもなくの創業で55周年、店頭には最大約20,000種の生地をはじめ、5,000色以上の毛糸など、世界中のあらゆる手作り手芸用品とホビー材料を揃えているという。洋裁・和裁、各種手芸、編物、ビーズ、フラワー、刺しゅう、和手芸、トールペイント、絵手紙などなど、女性の手作り趣味に関わるすべてのものがあると言っていいだろう。リアル・ショップであるが、手芸版Amazonといったところか。最近では、Tシャツ、バッグ、ジーンズ、携帯電話などに好みのキラキラ素材を貼り付けて、デコレーションするのが、若い女性や母親の間で流行りになっているとも聞く。店内に溢れるパワフルな「創作するおばさんたち」をみながら、大量に定年退職を迎えたはずの団塊の世代、「創作するおじさんたち」は一体どこにいるのだろうか?と思わざるを得なかった。危うし!ものづくりニッポン。そない大げさな ・・・・・ 。

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首尾よく材料を仕入れた後は、三宮、元町、栄町をぶらつき、恒例のみやげの好物「おかき」をもとめるため、「播磨屋」へ。以前も店内の一角が、コーヒーやお茶、おかきの試食ができるフリー・サービス・コナーになっていたが、今回行って見ると、店内を本格的に改装して「フリー・カフェ」になっている。PAブログで話題になっている東京と同様のコンセプトの店がリニューアル・オープンしていた。こちらもパワフルおばさんたちで一杯。コーヒーもなかなかの味で、神戸街歩きのお茶休みのオアシスとして、これはうれしい発見。いずれも古風な社名を持ち、時代の最先端とはいいがたい商品を商っている2社、東京・蒲田に本社を持つ「ユザワヤ」と兵庫県に本社がある「播磨屋」。新しい戦略を打ち出しながら成長している元気な企業2社を図らずも訪れた一日でもあった。

そして、最近化粧直しが終り、夕暮れが迫る中、美しくライトアップされた「ポート・タワー」に明かりが灯るのを観ながら家路に帰るべく駐車場へと急いだ。  

奥さん大のお気に入り「徳永英明」の「ヴォーカリスト」シリーズも、もう4作目「ヴォーカリスト4」のリリースになる。殆ど毎日、奥さんはこのCDばかり流していますね。相変わらずの歌の上手さがひかる女性ボーカルのカバー。女心を男性が歌うことで、かえって切なく聴かせる。「森進一」などの曲に代表されるように、歌謡曲の世界では、結構これがはまるんですね。「柳の下の ・・・」CDもいくつか出ていますね。



VOCALIST4(初回限定盤B)(CD13曲+ボーナストラック1曲収録)     徳永英明 / UNIVERSAL SIGMA

聴いてみますか? どこかのライブでしょうか、「テレサ・テン」のカバー、「時の流れに身をまかせ」を。 
 
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60歳過ぎたら聴きたい歌(61) ~ The Windmills Of Your Mind ~

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この間までのあの気候はどこへやら、すこし蒸し暑くなってきましたね。こんな時は「海岸の波打ち際をドライブしてみたい」なんて思いに駆られます。実際にドライブできるところがあります。2、3年ほど前に能登半島を訪れたとき、波が打ち寄せる砂浜を延々と8kmほどにわたってドライブをしたことがあります。羽咋市の近く、「千里浜なぎさドライブウェイ」です。この海岸は、細かい砂が海水を含んで程よく締まり、本当に波打ち際のドライブが普通の自家用車で楽しめるのです。このように車で走ることができる砂浜は世界でも珍しく、この千里浜以外には、米フロリダ州とニュージーランドの3ヵ所しかないそうです。晩秋の曇天の日でしたが、殆ど車のいない砂浜を自由自在に走りながら、かってみた映画「華麗なる賭け/The Thomas Crown Affair (1968)」を思い出していました。そう、「スティーヴ・マックイーン」と「フェイ・ダナウェイ」がサンドバギーに乗って砂浜を駆けるシーンです。

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「ノーマン・ジュイソン」監督の犯罪サスペンスの傑作「華麗なる賭け」。ボストンの市中銀行を白昼襲撃するという「スティーヴ・マックィーン」主演による犯罪アクション映画。「拳銃無宿」、「大脱走」、「ブリッド」などと違った都会的なクールな面を見せてくれた「スティーヴ・マックィーン」。その憧れる格好よさは、「ポール・ニューマン」と或る種共通するタイプで、青春の夢やエネルギーを共感出来るあの時代を代表する「スター」であった。日本での公開は1968年、主題歌「風のささやき」はその年のアカデミー主題歌賞を受賞。

全編の要所要所で繰り返されますが、冒頭から斬新なモザイク状のマルチ・スクリーンで始まり、画面にスピード感、華やかさを与える一方で小気味良いテンポで映画を引き締めている。リメイクではなく、今一度観たかった映画の一つだが、やっと最近DVD化がかなった。



華麗なる賭け [DVD]     20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

さて本題ですが、私にはレコード会社には内緒にしている「音楽的持病」があります。かってに「特定の歌衝動買い症候群」と名づけているのだが、症状は、ある特定の歌に対する思い入れが強く、その歌が入っているCDを見つけると、歌手が誰であろうとお構い無しに、すかさずCDを買ってしまうという家計を預かる妻にとっては、まことに忌々しき病。年金生活になった最近は、さすがに症状は出なくなったので完治したのであろう。

発症の引き金になる曲は、「Comes Love」、「Close Your Eyes」、「I’ll Wait For You」、「I’m A Fool To Want You」 ・・・ などですが、その一つが「風のささやき/The Windmills Of Your Mind」なのです。就職も決まって、4年間過ごした街を離れることも分かっていた大学4年生のときに観た映画で、いまでもすこし感傷的な思いをひきずった映画です。それにはすこし哲学的で、美しい歌詞とメロディを持つ、主題歌「風のささやき /The Windmills Of Your Mind」の存在が大きいようです。作曲は「ミシェル・ルグラン」、その曲に「アラン&マリリン・バーグマン」夫妻が英詩をつけ、イギリスの名優「レックス・ハリソン/Sir Rex Harrison 」の息子の「ノエル・ハリソン」が歌った。

 【 The Windmills Of Your Mind (風のささやき) 】
                      作詞 アラン&マリリン・バーグマン 作曲 ミシェル・ルグラン

「♪ Round, like a circle in a spiral      廻る、螺旋の中の円のように
   Like a wheel within a wheel.      車輪の中の円のように
   Never ending or beginning,        終わりも始まりもなく
   On an ever spinning wheel        廻る車輪の上で
   Like a snowball down a mountain   山の斜面を転げ落ちる雪球のように
   Or a carnaval balloon            あるいは、カーニバルの風船のように
   Like a carousell that’s turning      廻り続ける回転木馬のように
   Running rings around the moon    月の回りをぐるぐる廻る
 
   Like a clock whose hands are sweeping  手でぐるぐる廻す時計の針のように
   Past the minutes on it’s face         文字盤の上でどんどん時は過ぎていく
   And the world is like an apple        そして世界はひとつの林檎のように
   Whirling silently in space            静かに宇宙で廻っている
   Like the circles that you find        まるであなたが心の中に見つけた
   In the windmills of your mind        風車が描く円軌道のように
 
   Like a tunnel that you follow        出口の見えない堂々巡りの
   To a tunnel of it’s own             トンネルのように
   Down a hollow to a cavern         洞穴へ降りてゆくと
   Where the sun has never shone     そこは決して日が差し込まない場所
   Like a door that keeps revolving     もう忘れかけた忘れられた夢の中で
   In a half forgotten dream           廻り続ける回転ドアのように
   Or the ripples from a pebble         誰かが小川に小石を投げて生じた
   Someone tosses in a stream.        さざなみのように
  
   Keys that jingle in your pocket      ポケットの中でジャラジャラしている鍵束
   Words that jangle your head       頭の中で鳴っている言葉たち
   Why did summer go so quickly      どうして夏は足早く通り過ぎてしまったのか
   Was it something that I said       わたしが言ったことが何か問題だったのか
   Lovers walking allong the shore,     渚を並んで歩く恋人達
   Leave their footprints in the sand    砂に残されたその足跡
   Was the sound of distant drumming   彼方から聞こえてくるドラムの響き
   Just the fingers of your hand        あなたの手が鳴らしているのか
   
   Pictures hanging in a hallway       廊下に掛けられた何枚かの絵
   And the fragment of this song       そしてこの歌のかけら
   Half remembered names and faces    うろ覚えの名前や顔の数々
   But to whom do they belong        それらは一体誰のものなんだろう
   When you knew that it was over    すべて終わったとあなたが知ったとき
   Were you suddenly aware         突然のようにあなたは気付くに違いない      
   That the autumn leaves were turning  秋の葉の色が
   To the color of her hair             彼女の髪の色に変わりつつあったことを

   Like a circle in a spiral           螺旋の中の円のように  
   Like a wheel within a wheel      車輪の中の円のように
   Never ending or beginning,       終わりも始まりもなく
   On an ever spinning wheel       廻る車輪の上で
   As the images unwind           イメージが巻き戻されるにつれて

   Like the circle that you find       あなたが心の中に見つけた
   In the windmills of your mind      風車が描く円軌道のように    ♪」
 
 
観てみますか? 映画「華麗なる賭け」、グライダーの風切り音が新鮮に響いたあのシーンを思い出して。

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数多くの歌手にカバーされているこの曲、私が聴き惚れるイチオシは、「Carla Helmbrecht/カーラ・ヘルムブレヒト」の「Be Cool Be Kind」に収録されているバージョン。日本でも殆どなじみのない女性JAZZボーカルですが、Amazonからのオススメで手に入れた一枚。ウィスコンシン州出身で、このアルバムは2001年発表されたが、グラミー賞3部門にノミネートされたことから分かるように実力派。おとなの女の魅力にあふれる本格派といえる。寡作で、私の知るかぎり、このほかデビュー・アルバム「One For My Baby」、日本人アーティストとコラボした「Here’s To Love」の3枚のみ。もっと評価されてもいい歌手。

Be Cool Be Kind
Carla Helmbrecht / Heart Music
ISBN : B0000560GJ

 
 
 

僕らのアメリカン・ヒーローたち(4)

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9. Joe Montana(1956 - )/ジョー・モンタナ/逆転劇のファンタジスタ

何度かアメリカを訪れた中で、「アメリカ人気質」として感じたことの一つに、その「スポーツ好き」がある。空港、駅、繁華街、街中いたるところにスポーツ・バーがあり、みんなで盛り上がって観戦しているのを見かける。私は、米国の3大プロスポーツ「MLB、NBA、NFL」のうち ベース・ボールとバスケット・ボールは観戦したことがあるが、フット・ボールだけは、その機会がなかったのが残念でならない。そのかわり、勤めていた会社のカンパニー・チームの応援にずいぶんと球技場へ足を運んだ。

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さて、「ジョー・モンタナ」、アメリカの伝説的NFL選手である。ポジションはクォーター・バック(QB)。彼が史上最高のQBと称されることが多いのは、スーパーボウル4戦全勝(うちMVP3回)という実績に加え、絶望的な戦況のなかでも勝利をあきらめず、残り時間僅かな中から、針の穴を通すような奇跡のロング・パスを成功させ、「モンタナ・マジック」と呼ばれる華麗な逆転勝利を数多く果たしたことによる。特に1989年の第23回スーパーボウルでの「ザ・ドライブ」と称される逆転劇は、スーパーボウル史上の伝説として語られている。2000年、プロ・フットボールの殿堂入りした。なお、所属した「サンフランシスコ・49ers」での背番号16は永久欠番である。

さて、私の記憶に残る「アメリカン・フットボール」の映画といえば次の2作。「タイタンズを忘れない」(2000年)と「ロンゲスト・ヤード」(1974年)。

1971年のバージニア州アレキサンドリアの保守的な田舎町で、白人の高校と黒人の高校が統合され、アメフト・チームの「タイタンズ」も黒人コーチのブーン(デンゼル・ワシントン)が担当することになったことから、チーム内も町も大騒ぎとなってしまう。そんな折り、転校生ロニーがチームに加入したことで、やがてチーム全員がひとつになり、連戦連勝を重ねていく…。実話をもとにしたアメリカ映画の良心を感じさせる友情と青春のスポーツ作品。


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刑務所を舞台に、フットボール・チーム育成に異常な執念を燃やす刑務所長とプロ・フットボールの花形選手の戦いを描いたスポーツ・アクション映画が「ロンゲスト・ヤード」。出演は「バート・レイノルズ」、「エディ・アルバート」、「エド・ローター」ほか、監督は「北国の帝王」の「ロバート・アルドリッチ」。看守長に扮した「エド・ローター」の悪役ぶりが記憶に残っている。


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10. Andy Warhol(1928 - 1987)/アンディ・ウォホール/稀代のマルチ・アーティスト

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「アンディ・ウォーホルについてすべてを知りたいなら、僕の絵と映画、僕の表面を見るだけでいい。そこに僕がいる。裏には何もない」
  「アンディ・ウォーホル」日向あき子1987 リブロポート

「現代では、人は誰でも15分間は有名でいられる」
「僕は退屈なものが好きだ。まるっきり同じことが、幾度も繰り返されるのが好きなんだ」
  「POP WORDS ANDY WARHOL」マイク・レン編 1991  河出書房新社

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「僕らのアメリカン・ヒーローたち」、ラスト10人目は「アンディ・ウォホール」。「POPアート」という言葉を知らなくても、彼の作品を知っている方は多いでしょう。「アンディ・ウォホール」はキャンベル・スープの缶やコカコーラの瓶など、アメリカの大衆になじみのある素材を選び、独特の派手な色彩で、シルクスクリーン・プリントによる、いわゆる「ポップ・アート」という新しい芸術のカテゴリーを創造したアメリカの画家、版画家である。「マリリン・モンロー」のシルク・スクリーン・プリントは最も有名な彼の作品。私も「ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art /MoMA)」や「メトロポリタン美術館」で彼の作品を鑑賞したことがある。

シルク・スクリーン・プリント制作の傍ら1963年から1968年にかけ、60を超える映画も手掛けたという。ただし実験映画的な作品のため、一般公開されたものは殆どない。初めて一般に公開された作品は1966年の「チェルシー・ガールズ」。そして最も有名な一本は、眠る男を延々8時間映し続けた「眠り (Sleep)」(1963年)。しかし、いずれも観ていません。まっ、観る気もしませんが ・・・。1970年代に入ってからはそれまでの作品とは一転し、「ジョー・ダレッサンドロ」や「ウド・キア」を主演とする「悪魔のはらわた」(1974年)や「処女の生き血」(1975年)といったホラー映画の総監修も行なった。「悪魔のはらわた」はウォーホルの監修ということで話題になったため観ましたね。しかし、ドロドロの内臓と血がいっぱいのフランケンシュタイン映画で、そのグロテスクさ、悪趣味にはへきへきしましたね。観る勇気のある方はぜひ ・・・。



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私は観ていませんが、「アンディ・ウォーホル」製作作品を集めたDVD-BOXがあります。第一巻には、フランケンシュタイン映画「フレッシュ・フォー・フランケンシュタイン/悪魔のはらわた」、SEXコメディ「アンディ・ウォーホルのヒート」、女性解放運動の風刺作「ウーマン・イン・リヴォルトを収録。ウォーホルならなんでもというファンの方はどうぞ。
 


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第二巻には、処女の生き血を求めるルーマニア貴族の末裔・ドラキュラ伯爵の恐怖を描く「ブラッド・フォー・ドラキュラ/処女の生血」ほか、「トラッシュ」、「フレッシュ」の3タイトルを収録。



アンディ・ウォーホル DVD SPECIAL BOX FACTORY 2  ジェネオン エンタテインメント

ここであげられた10人のアメリカンヒーローたちに共通していることは、「チャレンジ・スピリット」、「新しき価値、スタイルの創造」であろう。それが単なる人気者やアメリカンドリームなどではなく、「ヒーロー」としてアメリカ国民に愛され続けている理由である。さて戦後日本、このような定義に当てはまる「ヒーロー」、果たして何人いるだろうか?

参考; AVIREX社 Amercan Heads Vol.2  発行;講談社ビーシー
   
 

僕らのアメリカン・ヒーローたち(3)

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7. Elvis Presley/エルヴィス・プレスリー(1935 - 1977)/世界を熱狂させた「ロックン・ローラー」

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(神戸・ハーバーランドのプレスリー銅像、彼の死後10周年に日本のファンたちによって、渋谷に建立されたが、2009年神戸に移設)

特に説明する必要もないくらいのアメリカ・ポップス界における最高のヒーローであり、アイドルである。「ビートルズ」に次ぐ歴代2位のヒット・チャート、No1.を獲得したヒット曲18曲をもち、32本の映画に出演している。多分、我々の世代では、20世紀のスーパー・スターといえば、「マイケル・ジャクソン」より、彼、プレスリーである。’50年代に登場し、黒人特有のブルース、R&Bにカントリー&ウェスタンを組み合わせて、白人にも通用する新しい音楽「ロックンロール」を創造し、世界中の若者に広めた。

私が初めてみたプレスリー映画は、「ブルー・ハワイ/Blue Hawaii」であり、初めて意識したラブ・ソングは、その中の挿入歌「好きにならずにはいられない/Can’t Help Falling In Love With You」であった。



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聴いてみましょうか? 懐かしの「好きにならずにはいられない」を。

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8. George Lucas(1944 - )/ジョージ・ルーカス/ハリウッドのヒット・メーカー

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「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」シリーズなどの世界的大ヒット映画の製作でよく知られた映画監督、プロデューサで、「スティーヴン・スピルバーグ」と並んで最も商業的に成功した映画作家の一人でもある。「スター・ウォーズ・フリーク」の私としても最も好きなハリウッド映画監督である。その真骨頂は理屈抜きの無類の面白さであり、特に「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」の2シリーズは、わくわく、どきどき、はらはら、エンターテイメントとしての映画に必要なものすべてを備えていた。それと彼の功績で忘れてはならないのは、映画館での音響品質の向上と映画制作のデジタル化とSFX技術への貢献である。

映画館の音響設備が整備されていなかった時代に、高品質の音響がそのまま映画館でも再生出来るように、THXプログラムを1980年代に立ち上げたり、「ルーカス・フィルム」傘下のSFXスタジオ、ILMに、80年代初頭にCG部門を開設してピクサーの母体を作り、配給の経費削減にも貢献するデジタル配信など、映画製作・配給のデジタル化も強力に推進し、「映画ビジネス」にも多大な貢献をしたのである。

今ではもう当たり前だが、当時そのSFX(特殊効果)に度肝を抜かれ、あっという間にとりこになった「スター・ウォーズ」シリーズ。


   

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長編監督第一作「THX 1138」の後、ルーカスは自らの映画制作会社「ルーカス・フィルム」を設立し、制作・監督した映画が「アメリカン・グラフィティ/American Graffiti」(1973年)。この映画が大ヒットし、ルーカスは一躍有名になる。

舞台は1962年。カリフォルニア北部の田舎町の高校を卒業する若者たちの、最後の一夜を描いた青春ドラマのの秀作。「ロック・アラウンド・ザ・クロック」など、当時の流行サウンドが全編に流れる手法を用いた先駆的作品でもある。ロックン・ロールで綴る、まだヴェトナム戦争もドラッグも青春とは無縁だったころの、アメリカへのノスタルジーである。
フロリダ・オーランドの「ユニバーサル・スタジオ」でみたカフェのスタッフによる「アメリカン・グラフィティ・パフォーマンス」は抜群のできばえで、アメリカのエンターテイナーの層の厚さと質の高さに驚嘆したことがある。



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映画で使われた曲をちょっとあげると、「ロック・アラウンド・ザ・クロック(ビル・ヘイリー&ザ・コメッツ)」、 「悲しき街角(デル・シャノン)」、 「煙が眼にしみる(プラターズ)」、 「リトル・ダーリン(ダイアモンズ)」、「ペパーミント・ツイスト(ジョイ・ディー&スターライターズ)」 、「グレイト・プリテンダー(プラターズ)」 、「ジョニー・B・グッド(チャック・ベリー) 」 ・・・・ 懐かしい曲の数々。あの時代の懐かしい気分に浸りたいなら、映画を観て、サウンド・トラックを聴く以外にもう手はないでしょう。



アメリカン・グラフィティ ― オリジナル・サウンドトラック       サントラ / ユニバーサルインターナショナル

ちょっと聴いてみますか? アメリカン・グラフィティ・メドレーを。 3曲目の「グリーン・オニオンズ」は我が学生バンドのレパートリーでもあった懐かしの曲。

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 (続く) 

 

 

恐るべき13歳 ~ニッキー・デビュー~

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ちょっと古い話であるが、大変な13歳(現在は16歳)が現れたものである。「10代のJAZZセンセーション」、「JAZZボーカルの神童」など様々な賛辞が贈られた「ニッキー・ヤノフスキー/Nikki Yanofsky」。1994年(平成6年)2月、カナダのモントリオール生まれのカナダの国民的美少女JAZZシンガーである。デビューは、2006年のモントリオール・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル、なんと12歳のときである。「エラ・フィッツジェラルド」はじめ、「ステイービー・ワンダー」、「アレサ・フランクリン」などを歌い、1時間のショーを2回もこなして、10万人を超える観客を沸かせたという。世の中には「天才」という名に値する人間がいるものである。そして翌2007年、ニッキーが行ったのが、なんと大胆にも「エラ・フィッツジェラルド」へのトリビュート・コンサート。そのコンサートが、13歳のライブ・アルバムにして、デビュー・アルバムの、「ニッキー・デビュー~エラへ捧げるスウィング」である。このデビュー・アルバムのことは知っていたが、「たかがJAZZのうまいガキ」ぐらいに考えて、まったく興味は湧かなかった。それが、今年バンクーバー冬季五輪の開会式で カナダ国歌「Oh Canada」を歌う彼女を見て少し考えが変わったのだ。

そして、デビュー・アルバムを最近聴いてびっくりしたのである。そのスウィング感は大人顔負けで、JAZZの気分に溢れ、エラが歌った曲をも十分に歌いこなしているといえるのである。しかし、声質はまだ子供らしさを時折覗かせるので、バラードや恋唄には、まだ色気や歌唱力、気分、深みが不足している。しかし、恋や人生の挫折を経験し、あと10年、いや5年もすれば、「ダイアナ・クラール」をはじめ、「ソフィー・ミルマン」、「ホリー・コール」、「エミール・クレア・バーロー」など才能あるカナダ出身の女性ジャズシンガーと肩を並べる日も近いのではないかと思う。我がミューズ「ダイアナ・クラール」のもつ大人の女の域に早く達して欲しいと思う私を「ロリータ趣味」と笑うなかれ ・・・ 。
 

ニッキー・デビュー~エラへ捧げるスウィング

ニッキー / ユニバーサルクラシック

天性のスウィング感、キュートなルックス、ジャズ界のシンデレラ・ガール「ニッキー」は、つい最近、第2作目のアルバム「ニッキー~フォー・アナザー・デイ」をリリースした。16歳になった彼女、ジャケットをみるとすっかり大人っぽくなっているのが分かる。さあ中身の大人度はどうでしょうか?

ニッキー~フォー・アナザー・デイ

ニッキー / ユニバーサルクラシック

 

聴いてみますか? ニッキーの歌う「スイングしなけりゃ意味がない/It Don’t Mean a Thing… 」。 スイング感、歌唱力、ステージ度胸 ・・・、当時12歳の女の子と信じられますか? 

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