「ウィンダム・ヒル・レコード/Windham Hill Records」をよく聴いていた時期があった。1976年、当時無名のギタリストであった「ウィリアム・アッカーマン/William Ackerman」と彼の妻アンによって「ウィンダム・ヒル・レコード」は設立された。代表的なアーティストである「ジョージ・ウィンストン/George Winston」等の活躍によって1980年代の「ニューエイジ・ミュージック」と呼ばれた新しい音楽活動の旗手の一翼を担ったのである。当時の音楽シーンに一大旋風を巻き起こしたアルバムが、1980年に世界的に大ヒットした「ジョージ・ウィンストン」の「オータム/Autumn」である。そのウィンストンのアルバムに、彼が愛してやまない故郷モンタナの森、彼の心の奥深くに横たわる「心象風景」としての森を描いたソロ・アルバム「フォレスト」がある。彼の透明感のあるピアノの音色を聴いていると、彼が心に描いた森、山、河、湖、モンタナの大自然が眼に浮かんでくる。
彼女は、祖父が元アテネ市長、父が元内務大臣という名門の政治家一族に生まれますが、幼い頃から女優を志して、1946年に舞台デビューを果たす。しかし、映画デビューは遅く、1955年、35歳のときに主演した「ステラ」が初めての作品だったという。この「ステラ」がカンヌ映画祭に出品されたためにカンヌに行き、「赤狩り」でアメリカを追われてヨーロッパに来ていた映画監督の「ジュールス・ダッシン」と出会い、恋に落ち、その結婚することになる。「ジュールス・ダッシン」は、メルクーリを主役に多くの作品を撮ったが、一番、有名になったのは、1960年の「日曜はダメよ/Never On Sunday」である。この作品でメルクーリはカンヌ映画祭で主演女優賞を受賞、彼女が歌った主題歌の「日曜はダメよ」は世界中でヒットした。
「日曜はダメよ/Never On Sunday」(1960)。ギリシャの港町ピレウスに住む金髪でナイスバディ、底抜けに明るく陽気、そして日曜には必ず古典悲劇を鑑賞するために仕事を休む娼婦イリヤ(メリナ・メルクーリ)。彼女に惚れてしまったアメリカ人の古代ギリシャ研究家ホーマー(ジュールズ・ダッシン)の二人が繰り広げる、明るくて大らか、そしてウィットの利いたラブ・コメディ。主演の「メリナ・メルクーリ」はカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。主題曲「ネヴァー・オン・サンデー」はアカデミー賞歌曲賞受賞。出演と監督を兼ねた「ジュールズ・ダッシン」はメリナと1966年に結婚。
JAZZで演奏される夏の曲も数多い。「Summertime」、「The Summer Place(夏の日の恋)」、「The Summer Knows」、「Summer Breeze」、「Summer Wind」、「Summer Samba」 ・・・・・ などなど、いくつもの曲が思い浮かぶ。今日はまず「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」率いる「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」の演奏で「The Things We Did Last Summer(過ぎし夏の想い出)」をあげましょう。波の音が聴こえる渚で、或いは山稜に沈む夕日を眺めながら、グラスを片手に、じっくりと夏の夜に聴くには最高のアルバム。「i-POD」を手に入れるまでは、海外出張の鞄には、いつもこのCDが入っていた。
二曲目は、スウェーデンを代表する歌手兼女優の「モニカ・ゼタールンド/Monica Zetterlund」の歌う「Once Upon A Summertime」。北欧の無名に近い彼女の名前がジャズ・ファンの間で、世界的に有名になったのは、なんといっても64年に録音したアルバム「ワルツ・フォー・デビー」である。欧州をツアー中だった「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans Trio」と可憐なスウェーデンのジャズ・ヴォーカリスト「モニカ」による初レコーディング作品。リリカルな清涼感に満ち、初夏に聴くにふさわしい一枚。
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