今年の3月に、「日本の里山百選」にも選ばれ、日本一の里山ともいわれている菊炭の産地で有名な、黒川の里山で、クヌギの苗を2000本を植林した。(参照「炭焼き小屋から(4) ~クヌギ2,000本を植える~」)
今日はそのクヌギ林の下草刈りに参加した。なにせこの夏の猛暑、多分苗の多くは枯れているのではないかと心配していたが、殆どの苗は枯れずにたくましく成長していた。海外へ行くといつも思うことであるが、日本の山の持つ「保水力」というか、「木をはぐくむ力」はすごいとあらためて感心をした。その一方で、6月の集中豪雨でこの地区を通る国道が崩落していたが、土砂はうまくそれてくれて、クヌギの林は難を逃れていた。
約30人ほどの人数で、生い茂った熊笹、うるし、洋種ヤマゴボウなどを一気に刈る。本当に人手とはありがたいもので見る見るうちに雑草に埋もれていたクヌギの苗が露わになって、予定よりだいぶ早く終わってしまった。
この夏の猛暑、柿、どんぐり、栗などの実のつき方にも影響が出ているようで、猪も餌を探して、頻繁に里のほうに降りてくるようである。ハイカーなどが餌付けをしたためだろうか、六甲山ではハイカーのリュックサックを猪が襲うなどのニュースを連日報道していた。この黒川の里も例外ではなく、昨日仕掛けた捕獲檻に体重80~90kgはあろうかと思われるオスの猪が捕獲されていた。山でこんなのが襲ってきたらもうお手上げに違いない。里の人の話では、まだ脂のつき方が悪く、食べてもおいしくないそうで、この猪は、猟犬の猪を仕留めるための訓練用にまわすそうである。結構このあたりでも猪を狩るそうで、牡丹鍋のうまい肉は脂がのる11月からのお楽しみのようである。
クヌギ林にいたる道筋には、もうすぐ収穫期を迎える「能勢栗」がたわわに実り、田の畦には「彼岸花」が真っ赤に咲いている。懐かしい見慣れた日本の秋の景色だ。この彼岸花、地下茎(球根)にはアルカロイドを含み、有毒なので、モグラや野鼠が田を荒らすのを防ぐために畦に植えたようである。また一方で、その球根にはデンプンが含まれているので、水にさらせば食用となるという。そのため、昔は飢饉(ききん)に備えての非常食としての用途もあるので、農家では皆、田んぼのあぜ道に彼岸花を植えたそうである。これは、はるか昔の弥生時代に、稲作稲作とともに伝来し、その普及と一緒に、この彼岸花も日本全国に広がっていった知恵であるという。これは、仲間の先達が語ってくれた話。そんな話を聴きながら里まで戻ったが、途中で見事な「ほうづき」を見つけた。まさに「抱月」、これも懐かしい秋の風景のひとつに違いない。
どうも最近、年をとったせいか、不思議なことに不意に昔聴いた曲を思い出す。作業を終えてから、風に吹かれていると、理由もなく、なんだかなつかしい歌が頭に浮かんだ。「雨を見たかい/Have You Ever Seen The Rain?」。「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル/Creedence Clearwater Revival」、略して「CCR」の曲である。1971年のヒット曲。日本ではたしか車のコマーシャルソングとしても使われたと思う。ミディアム・テンポのカントリー調の曲で、よくこの頃ラジオに流れていた。この曲で歌われている「雨」が「ナパーム弾」を意味し、この歌はベトナム戦争への反戦歌であり、それがゆえにアメリカで、放送禁止になったということは後で知った。そんなこととは知らずに、無邪気に「いい曲だ」と思って聴いていた青春の思い出の歌のひとつ。

C.C.R. クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル / ビクターエンタテインメント
「Have You Ever Seen The Rain?」。 たくさんYOUTUBEにアップされているので、どの動画にしようと迷ったが、当時はそうとはまったく知らなかったが、反戦歌としてのリアリティがあるこの動画を結局選んだ。そう思ってみると、歌の景色ががらっと変わる ・・・。




















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