JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

60歳過ぎたら聴きたい歌(66) ~ Here’s To Life ~

Tags:

ある歌を聴いて、大げさに言えば、鳥肌が立ったり、衝撃が走ったことが今までに何度かある。そんな歌のひとつが、アジアの癒し姫「ジャシンサ/Jacintha」の歌う「Here’s To Life」であった。定年を迎えた頃であったろうか、会社人生に一区切り付け、多分定年後の暮らし方や生き方に、多少不安や戸惑いを覚えていたのであろう。そんな時に、この歌の歌詞がすっと心に入ってきた。この歌が収録されていたアルバム「Autumn Leaves」は、その時期より大分前に手に入れていたのに、その時までこの歌をそんなに気に留めることがなかったのだ。その歌「Here’s To Life」は、この「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」へのトリビュート・アルバムの中で、ただひとつ、「ジョニー・マーサー」以外の手になる詩としてボーナス・トラックに収録されていた。



Autumn Leaves: The Songs of Johnny Mercer  JacinthaGroove Note

「Jacintha」が歌う「Here’s To Life」を聴いてみましょうか。

          You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video 

「ここから人生が始まる」。私の心に入ってきた歌にはそんなタイトルがつけられていた。少し長いが、全文をあげておきましょう。作詞「フィリス・モリナリー」、作曲「アーティー・バトラー」。改めて読んでみても、ちょっと胸がキュンとなる詩ですね。

【 Here’s To Life 】
             Lyrics;Phyllis Molinary, Music;Artie Butler

「♪ No complaints and no regrets
       不平も無いし、後悔もしていません
   I still believe in chasing dreams and placing bets
       私はまだ信じて夢を追いかけ、その夢に賭けているのです
   And I have learned that all you give is all you get
       あなたは得たもの全てを私に与えてくれていたんですね 
   So give it all you’ve got
       そう、あなたは自分が得たもの全てを私に与えてくれたのです

   I had my share, I drank my fill
       それに比べ、私は自分の取り分をもらうと、自分だけで目一杯飲んでいたのです
   And even though I’m satisfied, I’m hungry still
       それで満足すべきなのに、まだ満ち足りていないと思っていました
   To see what’s down another road, beyond a hill
       丘の向こうにつづいているもうひとつの道を見て
   And do it all again
       全てをもう一度やり直そうと思ったのです

   So here’s to life
       だから、ここから人生が始まるんです
   And every joy it brings
       あらゆる喜びをもたらしてくれる人生がね
   Here’s to life
       そう、ここから人生が始まるんです
   To dreamers and their dreams
       夢見る人たちやその夢のために

   Funny how the time just flies
       どうして時は速く過ぎてしまうでしょう、不思議ですね
   How love can go from warm hellos to sad goodbyes
       どうして愛は暖かい出会いから悲しい別れへと移ってしまうのでしょう
   And leave you with the memories you’ve memorized
       どうして愛はあなたに想い出を残して去っていってしまうのでしょう
   To keep your winters warm
       あなたを暖かい気持ちにしてくれたあの冬の思い出をのこして
   But there’s no yes in yesterday
       でも、昨日存在していたものは、もうここにはありません
   And who knows what tomorrow brings, or takes away
       明日が何をもたらして何を持ち去るかなんて誰が分かるというのでしょう
   As long as I’m still in the game, I want to play
       私がまだこの人生ゲームに参加しているならば
   For laughs, for life, for love
       笑いや人生や愛のためにゲームをしたいと思うのです

   So here’s to life
       だからここから人生が始まるんです       
   And every joy it brings
       あらゆる喜びをもたらしてくれる人生がね
   Here’s to life
       そう、ここから人生が始まるんです
   To dreamers and their dreams
       夢見る人たちやその夢のために
   May all your storms be weathered
       あなたを襲ってくる全ての嵐を切り抜けて
   And all that’s good get better
       良いものはますます良くなっていくでしょう

   Here’s to life
       ここから人生が始まるんです
   Here’s to love
       ここから愛が始まるんです
   And here’s to you
       ここからあなたのもとへ ・・・    ♪」

気になって、少し調べてみると、この歌のオリジナルは、「シャーリー・ホーン/Shirley Horn」が1992年にリリースしたアルバム「Here’s To LIfe」らしい。「シャーリー・ホーン」といえば、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」などに代表される、ピアノ弾き語りスタイルの女性ジャズ・シンガーの元祖として、50年代半ばから活躍したアーティスト。「マイルス・デイヴィス/Moles Davis」らの勧めでニューヨークに進出した後、人気を獲得したという。しかし晩年は、乳がんと糖尿病と関節炎と闘い、脚も切断し、満身創痍の日々を送っていたが、2005年に脳卒中で倒れ、亡くなった。71歳だった。代表する傑作アルバムは「Here’s To LIfe」と、「I Remember Miles」(1998年)である。アルバム「Here’s To Life」を1990年にレコーディングするに当たって、マイルスが2曲に参加することになっていたらしいが、レコーディングが実現する前に、マイルスは死んでしまい、「I Remember Miles」は、彼へのトリビュート・アルバムとしてレコーディングされたという。この歌を聴くと、彼女の71年の人生がこの歌に凝縮されているような思いがこみ上げててくる。多くのアーティスト達がカバーしているこの歌、多分、この歌はもう「スタンダード・ソング」になっているといってもいいだろう。



ヒアズ・トゥ・ライフ  シャーリー・ホーン / ユニバーサル ミュージック クラシック

「ジョニー・マンデル/Johnny Mandel」がアレンジ、指揮を担当した大編成のストリングスをバックにして、聴かせるHere’s To Life」。

          You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video 

「バーブラ・ストレイサンド/Barbra Streisand」のドラマチックな歌唱も忘れがたい。2009年11月にリリースされた最新作「Love Is the Answer」に収録されている。このアルバムは、バーブラがジャズのスタンダードに挑戦したもので、それも、全13曲をオーケストラ・ヴァージョンと、カルテット・ヴァージョンの2ヴァージョンで録音した。カルテットは、かの「ダイアナ・クラール・カルテット」である。

Love Is the Answer (Dlx) (Dig)  Barbra Streisand / Sony

 

  

Tags:

4 Responses to “60歳過ぎたら聴きたい歌(66) ~ Here’s To Life ~”


  1. Teruo
    on 1月 15th, 2011
    @ 10:12 PM

    含蓄のある歌詞ですね。現在の自分と照らし合わせてじっくり考えさせられる内容です。
    ただ私は不平もなく後悔もないということは全く当てはまらないですが。
    良い曲をご紹介いただきました。


  2. 大屋地 爵士
    on 1月 16th, 2011
    @ 10:42 AM

    Teruoさん 自分の人生を考えるきっかけになる歌というものはあるものですね。そんな歌のひとつです。


  3. yuji
    on 9月 19th, 2018
    @ 2:57 AM

    知り合いのヴォーカリストが 2017/3/21(水) 浅草公会堂「Japan Jazz Vocal Jamboree 2018」で歌った記事を facebook で見て、詩を探しました。たどり着いたのがこのページ。
    私の英語力では、ここに掲載された訳詞のようには読み解けません。助かりました。

    私も爵士さんとさほど変わらない年代で、高校時代から JAZZ を聴いてきましたが、この曲を初めて知りました。まだまだ知らない素晴らしい曲があることを知らされます。ときどき拝見させていただくつもりです。


  4. 大屋地 爵士
    on 9月 19th, 2018
    @ 1:08 PM

    yuji さん  初めまして。コメントありがとうございます。「Here’s To Life」。訳してみて大好きな歌になりました。拙い訳ですし、こんな訳でいいんだろうかと思って、アップした記事です。ただ漫然と聞いていた歌も、訳を試みてみると新しい視点も生まれてきます。そんな意味で、最近は歌の記事の場合は、できるだけ訳してみようと、辞書を引き引き、訳を試みています。またお寄りください。

Leave a Reply



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.