JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

もしもピアノが弾けたなら(23) ~ 遠きララバイ ~

Tags:

drew2

 

私にとって、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Europian Jazz Trio(EJT)」を知るまでは、ヨーロッパの薫りのするジャズといえば、「ジャック・ルーシェ/Jacques Loussier」などバロック・ジャズのアーティストを除くと、「モダン・ジャズ・カルテット/Modern Jazz Quartet(MJQ)」と「ケニー・ドリュー/Kenny Drew」だったように思う。いずれも、アメリカのJAZZメンでありながら、ヨーロッパ文化や音楽に深く傾倒していったアーティストである。軟弱なJAZZファンである私は、とりわけ「ケニー・ドリュー」が好きであった。

ケニー・ドリュー (Kenny Drew、1928年8月28日 – 1993年8月4日)は、ハード・バップ・ピアニストの一人で、ニューヨーク出身であるが、アメリカを出て、ヨーロッパに活動の場所を移したジャズ・ミュージシャンのひとり。「バド・パウエル」、「デクスター・ゴードン」、「デューク・ジョーダン」、「マル・ウォルドロン」などもそうである。1961年にフランスに移住、64年からはデンマーク、コペンハーゲンで「ニールス・ペデルセン/Niels Pedersen」らとトリオを結成し、活動の本拠地にした。黒人ジャズメンにとって、人種差別のあるアメリカより、自由な空気が流れ、活気あふれるヨーロッパのジャズ・シーンの方が、はるかに居心地がよかったのであろう。この60年代、ヨーロッパ・ジャズの黄金期の状況については、星野秋男著「 ヨーロッパ・ジャズの黄金時代」(青土社)に詳しい。

「ケニー・ドリュー」のメロディを重視し、優しいタッチの演奏は、ヨーロッパ及び日本で人気を集めた。今風に言えば、ヨーロピアン・スムース・ジャズ・ピアノというところか・・・・。しかし、単なる心地よさだけではない、ヨーロッパを感じさせる透明感のある演奏が人気を呼んだのであろう。

「パリ北駅着、印象/IMPRESSIONS」(1988)、「欧州紀行/RECOLLECTION」(1989)など、欧州各地やパリにちなんだ曲をちりばめたアルバムが、代表作。パリへの憧れ、ヨーロッパへの愛着がにじみ出てくるような叙情性があふれる傑作アルバムである。

パリ北駅着、印象
ケニー・ドリュー・トリオ / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B0000A8UY8

 

欧州紀行
ケニー・ドリュー・トリオ / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B0000A8UY9

 

そして初孫が生まれたとき、そのうち孫に聴かせたいなとおもったピアノ・アルバムは「ザ・ララバイ」。ドリューの、叙情性あふれる魅力を引きたたせた82年のピアノ・トリオ・アルバム。有名な子守唄ばかりを集めた選曲で、聴き手を癒しとまどろみの世界へと導く。コペンハーゲンの対岸はスウェーデン、マルモ。そこに子会社があった関係で、よく降り立った街。ヨーロッパを何度も旅した昔に思いを馳せながら、今はまだ孫の代わりに私が遠き国からの「ララバイ」を聴いている。

ザ・ララバイ ケニー・ドリュー・トリオ / BMGインターナショナル

さあ、すこしまどろんでみますか。同アルバムからSummertimeを。アメリカ・オペラ「ポギーとベス/Porgy and Bess」で歌われる子守歌で、「ガーシュイン兄弟/George & Ira Gershwin」の作品。Niels-Henning Ørsted-Pedersen (b)、 Kenny Drew (p)、Ed Thigpen (ds)

 

          You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

 

 

 

Tags:

Leave a Reply



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.