見渡す限り続く、一面の明るい緑が目に眩しい。しかし優しい。。若葉が一斉に芽吹きだしたからだ。特に昨日の雨でいっそうその緑が際立っている。この地へ移ってくる前は、大阪市内のマンション住まいだった。通勤や生活には、至極便利なところではあったが、このように自然によって季節の移ろいを感じるようなことはなかった。何しろ花や木の名前など、ろくに知らなかったのだから ・・・ 。季節の変化が肌で実感できるこの山が、定年後の遊び場として今は大変気に入っているのである。

この山では少し珍しい「カマツカ(鎌柄)」の花が満開なのを教えてもらった。材が堅くて粘り強いことから、「鎌の柄」などによく用いられたので、この名がついたという。この名前の他、「ウシコロシ」という和名がある。これは、牛の鼻ぐり(鼻環)に使うことから付いた名前であり、これも材が粘り強いことから付いたものである。
この里山のもっとも多い木、クヌギ、アベマキ、コナラも多くの房状の花を付け出した。去年はどんぐりが不作で大変困ったが、今年はきっとたくさん採れることであろう。
ダム湖から花を散らしながら上がってくる上昇気流が、このうえなく心地よい。上品で優雅な花を風に揺らしている遅咲きの「ヤマザクラ」を眺めていると、山作業の疲れなども吹っ飛んでしまう。定年後の生活も捨てたものではないのだ。帰りに摘んできたクロモジの若葉で茶を点てたら、独特のいい香りが家中に拡がった。
ノルウェーの小さな町「アーレンダール」出身で、2004年のJAZZシーンに彗星のごとく登場した女性JAZZボーカル、「インガー・マリエ/Inger Marie」。彼女の歌うすこしほっとして暖かくなる歌、「I Will」なんぞお茶の時間にどうでしょうか。言わずと知れた「ビートルズ/The Beatles」、「ジョン・レノン&ポール・マッカートニー/John Lennon & Paul McCartney」の作詞・作曲のラブ・ソングである。
「♪ Love you when we’re apart ・・・・ Ah, you know I will,I will /離れていても 君を愛している ・・・・ 約束するよ きっとだ、きっとだよ ♪」
ちょっとアンニュイで、ダークっぽく、決して明るく健康的とはいいがたい声であるが、かえってそれが北欧の乾いた空気と、さらっとしたぬくもりを感じさせる。そんな彼女のスタイルが人気の秘密かもしれない。成熟した女性、「インガー・マリエ」のセカンド・アルバム「By Myself」から。

By Myself インガー・マリエ / コロムビアミュージックエンタテインメント














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