妻のお供で隣町の古民家で毎年旧暦のこの時期に行われている「お雛祭り」を見に。この地方の旧家に残されていた豪華絢爛な雛人形と地元の手芸を趣味とする人たちが作った現代風雛人形とをコラボレーションさせたイベントである。妻の趣味仲間がイベントのお手伝いをしているという。
古民家の玄関をはいると、あるわあるわ、土間といい、蔵といい、座敷といい、家一面所狭しと雛人形が飾られている。壇飾り、吊るし雛 ・・・・ 、多分何千体という数に違いない。いまでは「ひな祭り=桃の節句」というと女の子の祭であるが、起源は平安時代までさかのぼる「五つの節句」のひとつ「上巳(じょうし)の節句」であり、この節句という行事はいずれも、平安貴族の間では季節の節目の身の汚れを祓う大切な行事だったという。会場には雛人形に混じって、震災のいち早い復興を願う短冊も多く置かれていた。
雛たちよ、ぜひとも大地の邪気を祓い、かの地を平安に鎮めてほしいとねがう。
贈る「鎮魂歌」は、「When The World Turns Blue」(世界がブルーに染まるとき)。この曲は、フュージョン全盛期の人気グループ「クルセーダーズ/The Crusaders」のリーダー、「ジョー・サンプル/Joe Sample」の曲。もともと「ジョー・サンプル」が作曲したピアノ曲「Melodies of Love」に、映画「タイタニック」のテーマソングも手掛けた作詞家、「ウィル・ジェニングス/Will Jennings」が歌詞を付け、その歌詞の初めの部分をタイトルにして「When the World Turns Blue」ができたという。その歌詞とメロディのよさから、現在でも、多くのシンガーにカバーされている。人の心の中で、永遠に生きつづけていく「歌のチカラ」を歌った歌。
「ジョー・サンプル」自身のものでは、「ダニー・ハザウェイ/Donny Hathaway」の娘「レイラ・ハザウェイ/Lalah Hathaway」とのコラボによる極上のジャズサウンドが堪能できるアルバム「ソング・リブズ・オン」に収録されている。アルバム冒頭、ピアノでブルージーに演奏される美しいタイトル曲「Song Lives On (歌は生きつづける)」が、このアルバムのコンセプトを示し、「When The World ・・・」はその中心に位置づけられる歌である。レイラはこの歌をいつくしむように、時には力強く、時には切なくて、あたたかかく歌っている。サンプルのピアノも美しいサポートを。

ソング・リブズ・オン ジョー・サンプル / ビデオアーツ・ミュージック
「When The World Turns Blue」。 英語の歌詞はこちら。
「世界がブルーに染まるとき」
「♪ 世界がブルーに染まるときに
あなたのいなくなったどこかの場所で
わたしが力の限りすべてを注いでしなくてはならないことは
あなたについての歌を書くことです
あなたなしでは愛は続いていかないということを
そしてあなたが触れてくれるたびに
新鮮な思いを私は感じることができたことを
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界がブルーに染まるときに
世界がブルーに染まるときに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
「Joe Sample & Lalah Hathaway – When The World Turns Blue」
