満開の櫻ハイウェイを走って帰省をした。いつものように中国道・豊中インターから高速に乗る。中国道では豪華絢爛に咲き誇る万博公園、名神に入ってからは、点在するヤマザクラが美しいパッチワーク模様を描く京都東山あたり、古戦場の関が原IC付近の風に舞う桜吹雪、小牧ジャンクションから中央道に入るとすぐにハイウェイの両側に見事な櫻並木が続く。運転する目も休まる櫻ハイウェイであるが、恵那山トンネルを越えるとまだ気温が低いためか、うってかわって、まだ蕾が多く開花はちらほらである。やがて松本の実家へ着くとTVのニュースでは、松本城ちかくのソメイヨシノの開花宣言が報じられていた。
翌朝のウォーキングの途中、聖徳太子創建と伝えられるご近所の古刹、兎川寺の枝垂れ櫻はもう満開、見事な花ぶり、枝ぶりであった。そして、遠くに望むまだ雪の残る北アルプスの山稜は、相変わらず清冽な表情で私を迎えてくれた。しかし、満開の桜の華やかさとは裏腹に厳しい決断をせまられたすこしつらい帰省でもあった。
そんな、帰省途中の車中で何回となく聴いたノルウェイの女性ボーカル、「インガー・マリエ・グンデルセン/Inger Marie Gundersen」の「Song For You Far Away」が心に残った。「インガー・マリエ(・グンデルセン)」。2004年ノルウェイのインディー・レーベルからデビューしたが、「ソーニャ・キッチェル/Sonya Kitchell」、「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-claire Barlow」、「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」、「キアラ・シェヴァロ/Chiara Civello」、「マデリン・ペルー/Madeleine Peyroux」、「マレン・モーテンセン/Malene Mortensen」、「シモーネ/Simone」など、このころの音楽シーンに綺羅星のごとく登場したオーガニック系の美形女性シンガーが多い中で、アンニュイでダーク、彼女達とは一線を画して、一際光っていた。そんな「インガー・マリエ」のデビュー・アルバム「Make This Moment」に収録されている「Song For You Far Away」。

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・
this is a song for you far away so far away
this is a song for you far away from me
・・・・・・・・・・・・・ ♪」
リフレインが、やさしく切なく胸に響く、この歌のオリジナルはご存知、「ジェームズ・テイラー/James Taylor」である。「周囲がどんなに変わろうと、変わらないぼくはここにいる」と歌いかけ、彼が自分の存在理由、歌う意思を強くこめた1985年制作のアルバム「That’s Why I’m Here」に収録されている。最近盟友「キャロル・キング/Carole King」と復活ツアーを組んだが、私にとっては、わが「永遠のシンガー・ソングライター」である。

That’s Why I’m Here James Taylor / Sbme Special Mkts.
James Taylor – Song For You Far Away
