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ふるさとエレジー(14) ~ Dear Old My Hometown ~

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松本市街にでてみた。例年この時期に行われる「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」のポスターに混じって、松本を舞台にしたNHKの朝ドラ「おひさま」と近く封切られる映画「神様のカルテ」のポスターがあちらこちらに貼られている。相当、街興しに一役買っているのであろう。うれしいことである。しかしテレビのローカル・ニュースの話題は、急性心筋梗塞で4日に34歳で急死したJFLサッカーチーム「松本山雅」所属の元日本代表「松田直樹」選手のニュース一色であった。

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いつものように中町・蔵通り界隈を散策してみる。我が家でも孫の成長を願って飾っているが、七夕の節句の松本独特の古くからの風習「七夕人形」があちらこちらの店先に飾られている。この通りにある古くからの民芸品の老舗「ちきりや」に寄って、コーヒー茶碗やら湯飲みを買い求めた。ちょっと冷っとして暗い店内。私は、この店の窓辺に飾られている色とりどりのグラスを透かして、通りを眺めるのが大変好きである。故郷でありながら、なにか異国に来たような気がするのだ。

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そして栗菓子・栗おこわの老舗「竹風堂」で、「山の版画家」として知られる「畦地(あぜち)梅太郎」の版画に囲まれながらお茶。多分「山男」シリーズであろう数点が飾られている。デフォルメされたその人物像や情景は、一度どこかで会ったり見たことがあるような、どこか懐かしい民話的雰囲気に満ち、優しく私たちを包んでくれる。この店で初めて知ったが、「畦地梅太郎」は私の好きな画家の一人となった。

店をでる頃は、街はもう暮れなじみ始め、遠くから夏祭り「松本ぼんぼん」のお囃子が聞こえてきた。

 
 
さあ、懐かしい古き街の歌は、「Dear Old Stockholm」。この曲を最初に知ったのは、「マイルス・ディビス/Miles Davis」のアルバム「’Round About Midnight」であった。その後、マイルスもいろいろ聞いたが、一番最初に聞いたこのアルバムが今でも一番好きである。ミュートのトランペットが何とも物悲しい。

‘Round About Midnight

Miles Davis / Sony Jazz

 

「Miles Davis – Dear Old Stockholm」

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さて、もう一曲「Dear Old Stockholm」を。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Europian Jazz Trio」の初代ピアニストとしても知られる「カレル・ボエリー/Karel Boehlee」の、自身のトリオによる同名のタイトルのアルバムから。繊細なタッチで美しいメロディ、北欧の哀愁が伝わってくる。仕事の関係で何回か訪れた美しい街、「ストックホルム」。冬の厳しさ、夏の華やかさ、乾いた空気、白夜の静かなたたずまい、フィヨルド、狭い石畳の路地、教会の尖塔 ・・・。今でも忘れがたい街の一つである。

ディア・オールド・ストックホルム

カレル・ボエリー・トリオ / エムアンドアイカンパニー

 

「Dear Old Stockholm – Karel Boehlee Trio」

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