封切りの時も映画館で観て感動したが、DVDレンタルが開始されたので、再び観たが、やはり感動した。今年の第83回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞を受賞した作品、「英国王のスピーチ(原題:King’s speech)」。現イギリス女王、「エリザベス2世」の父「ジョージ6世」にまつわる実話を「コリン・ファース/Colin Firth」主演、「トム・フーパー/Tom Hooper」監督、脚本で映画化した歴史ドラマである。
兄のエドワードが、王室が認めない愛のために王位を捨てたことから、予期せぬ王の座についたジョージ6世(コリン・ファース)。子供の頃から悩む吃音障害を抱えた内気なジョージ6世が、言語療法士ライオネル(ジェフリー・ラッシュ/Geoffrey Rush)の助けを借りて障害を克服し、ヒトラーの率いるナチス・ドイツとの開戦にあたって、国民の心をひとつにするべく勇気づける見事なスピーチを披露して、人心を得るまでを描いた感動のドラマ。
大変地味な映画であるが、「コリン・ファース」と「ジェフリー・ラッシュ」の圧倒的な名演技がまったく退屈させず、クライマックスのスピーチまで一気に観客を運んで行ってくれる。久々の見ごたえある重厚な歴史ドラマ。
英国王のスピーチ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD] Happinet(SB)(D)
折しも、野田内閣発足。海江田内閣という最悪の選択だけは避けられたが、山積する課題も問題も何一つ解決していない。政治家の言葉とその実行が、これほど望まれている時代は、かってなかったといっていいだろう。しかし、一川新防衛大臣の「安全保障に関してはド素人だが、 これが本当のシビリアン・コントロールだ。」などという発言を聞くと、一国の防衛に責任がある大臣が、この程度の認識と覚悟しかないのかと、もうしょっぱなから、暗澹としてしまうのである。「適材適所」なんてよくいえたもの。政治家はまず言葉である。その思いや信念、覚悟を国民に語り、理解してもらうことから、初めてその政治家への信頼が芽生えるのである。
今は国難。日本が戦後最大の危機にある時。日本国民もまたリーダーの言葉をまっているのである。劣等感にさいなまれた吃音の国王が、どれだけの苦労をして吃音を克服し、そのスピーチによって国民の信頼を得、対ドイツ戦に向かって国民の心を一つにできたのか。日本の政治家たちよ、 この映画ぜひ観てほしい。そして、政治家としての言葉で、その信念や政策を臆せず勇気と責任をもって国民に向かって語るときである。
言葉にまつわる曲といえば、「ツァラトゥストラはかく語りき/Also Sprach Zarathustra」か。ブラジル出身の才人「エミール・デオダード/Eumir Deodato」の世界デビュー・アルバム「ツァラトゥストラはかく語りき(原タイトル;Prelude)」 (1972) から。そう、「フュージョン」という言葉はこの人のためにあったのだ。
ツァラトゥストラはかく語りき エミール・デオダート / キングレコード

Teruo
on 9 月 4th, 2011
@ 1:08 PM:
野田総理とは大学の同じ学部の同期卒でした。と言っても面識はありませんでしたが、身近から総理になる人がでて嬉しくもあり少し悔しい気持ちもあります。政治家になる前は家庭教師やガスの検針員などの仕事を経て必ずしも順風満帆に進んできたわけではないようですが、ここに来て大輪の花を咲かせられたと思います。願わくばまた一年で総理の座を降ろされることなく国難に対処できるしっかりした政権を維持して欲しいものです。英国王のスピーチは評判良かったので見ようと思っていましたが、何となく地味な感じで見そびれていました。レンタルしてこようと思います。
大屋地 爵士
on 9 月 4th, 2011
@ 3:19 PM:
Teruoさん
少なくとも3、4年はじっくりと政策を行ってほしいんのですが、1年たてば任期満了でまた代表選。一体どうなることやら。しかし、適材適所と言っていたが、またぞろ大臣の失言で足をすくわれるのではないかと危惧してます。