
秀逸な映画(DVD)を観た。人気漫画家「西原理恵子(さいばらりえこ)」のベストセラー漫画を映画化した「毎日かあさん」。かって実際の夫婦であった「小泉今日子」と「永瀬正敏」が夫婦役で共演したことで、芸能ニュース的な話題を呼んだ映画でもある。しかし、そんなミーハー的な関心事は見事に吹き飛ばし、秀逸な二人の演技で、大きな感動を呼ぶ映画であった。女性漫画家とその夫でアルコール依存症の元戦場カメラマン、やんちゃ盛りの6才の息子と4才の娘からなる家族のリアルな日常生活のドタバタが、リアルな視点とやや毒気のあるユーモアで描かれていく。カメラマンであった夫、「鴨志田穣」と西原自身の実体験に基づいた話であるというが、決してきれいごとでは進んでいかない、どこにでもある家族の実生活が淡々と描かれているが、その視点の温かさに感動を覚える佳作であった。監督は「小林聖太郎」。
漫画家のサイバラは、子供たちに振り回されながらもたくましく毎日を送っていた。一方で元戦場カメラマンの夫カモシダは、アルコール依存症から入退院を繰り返す毎日。やがてふたりは離婚を決意し…。
それにしても元アイドル「小泉今日子」は、「グーグーだって猫である」(2008年)、「トウキョウソナタ」(2008年)でもそう思ったが、本当にいい女優になったと思う。
そして、エンディングに流れていた歌、これがまたすごかった。DVDでも鳥肌が立ったくらいストーリーにマッチしていたし、何と言ってもその声のチカラと存在感に圧倒された。「ケサラ/CHE SARA」。歌っているのは 「木村充揮(きむら あつき)」。「天使のダミ声」と評されている歌手である。確かに「ジョー・コッカー/Joe’ Cocker」、「トム・ウェイツ/Tom Waits」などブルースの系譜に連なる歌手を想起させる声である。それもそのはず、かって一世を風靡したブルース・バンド「憂歌団」のリード・ヴォーカルであったのだ。「鴨志田穣」さんも生前は「憂歌団」の曲が好きだったと、西原理恵子さんが語っているというので、そんな縁からエンディングに使われたのかもしれない。
「ケサラ/CHE SARA」。そうとう昔であるが「ケ・セラ・セラ」というよく知られた歌とは違うが、スペイン語?で意味は同じ「なるようにしかならないさ」いった意味であろう。原詩は、貧しい村の様子と、その生活に退屈した若者が村を捨てて出て行くといったストーリーらしいが、これがなぜか、反戦・革命の歌に変貌してしまい、世に知られるようになったというから不思議である。木村は、それとはまったく別の訳詞をつけ、愛と希望の歌に再び変貌させたのだ。
「♪ ・・・ ケサラ ケサラ ケサラ/今日の一日を/前を向いて歩いてく/ケサラ サラ サラ ・・・ ♪」
東北の被災地で圧倒的に支持されていると聞く。
さあ、わたしも明日からもまた「毎日じいさん」。前を向いてを生きていくとしますか ・・・・。

nancy
on 9 月 26th, 2011
@ 9:24 PM:
この映画主人と観に行きました。
エンディングに木村充揮の声が流れると
涙腺が我慢の限界!
二人ともボロボロでした。
観終わったら、主人が「痛い映画だった…」と
思わず手をつないで帰りました。
木村充揮で思い出しましたが、
永瀬正敏のテレビドラマ「濱マイク」シリーズのエンディング
sionの歌もなかなかですよ。
大屋地 爵士
on 9 月 26th, 2011
@ 11:16 PM:
nancyさん
映画館で見ましたか・・。DVDでも相当来ましたから、映画館ではさぞかしと推測いたします。「濱マイク」、エゴ・ラッピンの「くちばしにチェリー」は覚えていますが・・・。一度聞いてみましょう。