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企業人の矜持

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【矜持】【矜恃】(きょうじ);自信と誇り。自信や誇りを持って、堂々と振る舞うこと。大辞林(三省堂)
「置かれた環境や人のせいにしない」ということを付け加えてもいい。

まだ捜査やら調査がこれから始まるので、軽々には判断できないが、東証一部上場企業であるD製紙、同じく精密機械、光学機器で定評のあるO社で、何やら胡散臭い不透明なカネの流れが報じられている。創業者につながるというだけで、百億近い会社の金をカジノにぶち込む「アホぼん」経営者。超甘い経営見込みだけで巨額のM&A投資とコンサル会社への非常識な報酬をした結果、巨額の赤字を計上したワンマン経営者。それを指摘した外人新社長を前社長を中心とする取締役会が解任。

これだけ「企業ガバナンス」、「企業コンプライヤンス」や「株主利益」を声高に言われていても、まだこんな行動や経営をする会社やトップがいるなんて到底信じられない。しかも、一部上場企業で ・・・。この経済環境下で、必死になって会社に売り上げや利益をもたらしている社員たちの心根に、これらの会社のトップ達は思いをはせたことがあるのだろうか? こんなアホな経営陣が会社をつぶしていくのだから、社員はたまったもんじゃない。しかし、「男の矜持」、「企業人の矜持」なんて、もはや死語になってしまったとはまだ思いたくないのである。

柿の木の先に見える電車。私はもうあまり乗ることもだろうが、かって通勤に乗った電車を眺めながら、今日もこの電車にのって通勤し、会社のためにと必死に働いている多くのサラリーマン諸君にその努力が報われんことを祈るのみ。
  
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「男の矜持」、「人間の矜持」をテーマに、描き続けている映画監督がいる。「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」である。「許されざる者/Unforgiven(1992)」、「ザ・シークレット・サービス/In the Line of Fire(1993)」あたりから、その色合いが濃くなったように思う。あの「マディソン郡の橋/The Bridges of Madison County(2000)」も見方を変えれば、男と女の矜持の話とも見ることができるし、以後、「スペース・カウボーイ/Space Cowboys(2004)」、「ミリオンダラー・ベイビー/Million Dollar Baby(2006)」、「グラン・トリノ/Gran Torino(2008)」と続く。「父親たちの星条旗/Flags of Our Fathers(2006)」、「硫黄島からの手紙/Letters from Iwo Jima(2006)」、「インビクタス/負けざる者たち/Invictus(2009)」では国家、民族と個人の矜持を、「チェンジリング/Changeling(2008)」では、母親の矜持をテーマに取り上げた。

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話は変わるが、「マイケル・ブーブレ/Michael Bublé」と並んで、今や絶滅危惧種?の人気男性JAZZボーカルのもう一人が、「ジェイミー・カラム/Jamie Cullum」である。1979年生まれ、イギリス出身のジャズ・シンガーである。学生時代からバンド活動をし、CDをリリースしていたが、それがプロの目に止まり、メジャー・レーベルからのデビューとなった。その第一弾としてリリースされたのが、「Twentysomething」。「これがJAZZ?」なんて、どうでもいい議論もあったが、ポップとジャズの垣根を取り外したこのアルバムでは、オリジナル曲、スタンダード・ジャズ、さらに「ジミ・ヘンドリックス/Jimi Hendrix」や「ジェフ・バックリー/Jeff Buckley」の曲を、自身の得意とするピアノ・アレンジで歌う。このごった煮にようなアルバムは、あっという間にミリオン・セラーとなり、数ヵ月で250万枚を突破し、UKジャズ史上、最速で売れたアルバムとなったという。そして、第47回グラミー賞ベスト・ジャズ・ヴォーカル部門にもノミネートされたのである。まさにシンデレラ・ボーイ。

次のアルバムは、輸入盤、日本盤でタイトルこそ違うが、このメジャー・デビュー盤「Twentysomething」に、映画「ブリジット・ジョーンズの日記~きれそうなわたしの12か月/Bridget Jones 2;The Edge Of Reason」の主題歌「エヴァーラスティング・ラヴ/Everlasting Love」をボーナス・トラックとして、追加収録した完全版である。

エヴァーラスティング・ラヴ~ジェイミー・カラム完全版

ジェイミー・カラム / ユニバーサル ミュージック クラシック

そして更なる幸運がジェイミーに舞い込む。’08年秋、もともと交流のあった、ジャズ・ベーシストであり、映画監督「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」の息子でもある「カイル・イーストウッド/Kyle Eastwood」を通して、ジェイミーは「クリント・イーストウッド」と知り合ったのである。クリントは「グラン・トリノ」の台本をジェイミーに向かって投げ、こう言ったという。「この作品の音楽を書いてくれ」と。その結果、「グラン・トリノ」の楽曲は、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされ、このシンデレラ・ボーイは更なる高みへと昇っていく。

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「グラン・トリノ/Gran Torino」は、2008年公開(日本公開2009年)のアメリカ映画。監督、プロデューサーおよび主演は「クリント・イーストウッド」。

舞台はミシガン州。フォードの自動車工を50年勤めあげたポーランド系米国人、コワルスキーは、愛車グラン・トリノのみを誇りに、日本車が台頭し、東洋人の町となったデトロイトで隠居暮らしを続けていた。頑固さゆえに息子たちにも嫌われ、限られた友人と悪態をつき合うだけの彼は、亡妻の頼った神父をも近づけようとしない。コワルスキーを意固地にしたのは朝鮮戦争での己の罪の記憶であり、今ではさらに病が彼の体を蝕んでいた。

人種問題、世代間、東洋西洋の価値観の違い、貧困格差、アメリカ産業問題など色々な切り口から語ることができようが、キャッチにあるように、「男の矜持」を描いた映画とみるのが正しいであろう。

グラン・トリノ [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ

エンディング・ロールを観ているうちに、自然と涙があふれてきたテーマ曲「グラン・トリノ」を弾き語りで歌うのは「ジェイミー・カラム」。私が知る限り、DVD付の特別版「Pursuit」アルバムのみに収録され、通常の「Pursuit」には収録されていない。

Pursuit (W/Dvd) (Dlx)

Jamie Cullum / Verve Forecast

エンディング・ロールに流れるバージョンもいいが、こちらのライブ盤の方がかなりエモーショナルと思える。
 
「Jamie Cullum performing Gran Torino at Paris’s Le Zenith」 
  
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