JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

「HOPE」は希望

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ちょっと前のブログで、去年の4月11日、津波に流された岩手県陸前高田市の自宅跡で、海に向かって、ZARDの「負けないで」をトランペットで吹いていた少女、「佐々木瑠璃」さんのことを書いた。トランペットで奏でた祈りや想いは、その後の瑠璃さんの希望につながっていてほしいと。(拙ブログ『「Esperanza」は希望」』参照)その願いはかなったようである。3月30日の朝日新聞朝刊にその後の瑠璃さんを伝える記事が載っていた。

『 ・・・・ この春、看護師を目指して福島県立医科大学に進む。 ・・・ 母や祖母の形見のトランペットは大学でも続けるつもりだ。「負けないで」は、大切に吹いてくと決めている。 ・・・」(朝日新聞より)

「希望」へとつながったのだ。

日本が誇るJAZZピアニスト「秋吉敏子」がコンサートの最後にいつも決まって演奏する曲がある。「希望」。そのことに触れたブログから再録して見よう。(拙ブログ『HOPE「希望」 ~秋吉敏子のメッセージ~』、『10月はJAZZの国・・・』 参照)

『彼女が、原爆の地、ヒロシマの一枚の写真に写った女性にインスパイヤーされて、JAZZ組曲「ヒロシマ ~そして終焉から」を作曲し、広島でコンサートを行ったのが、2001年8月6日。そして、その直後に「9.11」が起こった。彼女は、それ以後のコンサートから、最後の曲に、この「ヒロシマ ~そして終焉から」の第3楽章「HOPE」を必ず演奏するようになったという。この曲に「谷川俊太郎」が詩をつけ、前夫「チャーリー・マリアーノ」との愛娘「マンデイ・満ちる」が英詩をつけ、『HOPE 「希望」』を新たにレコーディング、リリースをした。』

ヒロシマ そして終焉から
秋吉敏子ジャズ・オーケストラ・フィーチャリング・ルー・タバキン / / ビデオアーツ・ミュージック

HOPE「希望」
秋吉敏子 / / 日本クラウン」

ピアノ、「秋吉敏子」、歌、「マンディ・満ちる」という親子共演。
                                                                             
「HOPE /希望 - 秋吉敏子&マンディ・満ちる」
 
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お彼岸を過ぎてやっと櫻を植替える

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お彼岸をすぎてすっかり春らしくなってきたと思ったら、冬に逆戻りしたり、不順な天候を繰り返している。エドヒガンの苗を、その成長に合わせて、彼岸の暖かい日に移し替えをしようと思っていたが、この雨や寒さなどで延び延びになっていた。好いお天気で、春らしい暖かい日になった今日、やっとエドヒガンの苗を移し替えた。去年の6月に遊びの山で採集し、実から苗を育てようと、混合土と一緒に、瓶に詰め、冷蔵庫の野菜室に保管していたものである。このブログでも書いたが、2月にチェックしたらびっくりするほど大きく発芽していた。(参照拙ブログ「芽生え」、「双葉より芳し」)

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深鉢への移植の時は、初めての経験だったので、約半分くらいの根や芽を傷つけてしまった。そして、水分の調整がうまくいかなかったのか、またその半数ぐらいが枯れてしまっていた。次回からはもっと丁寧にと反省しきり ・・・。残りの芽が少なくなってしまったので、苗を一つ一つ慎重に混合土をいれたポットへ移す。無事移し替えた8鉢ほどのエドヒガン、大切に育てなくてはなるまい。

さて、直播きの方はというと、これはさっぱり発芽の気配がない。調べてみたら、こちらも水分不足で残念なことに全滅したようである。櫻の苗ひとつ育てることが結構難しいのだ。今更のように樹木を育む自然の力に感心する。

洋楽、JAZZの分野に「春の歌」は結構あるが、私の印象からすると、素直に春の訪れを喜んでいる歌は少ないような気がする。有名なスタンダード「春の如く」にしろ、「Spring is here」にしろ、「Spring Will Be A Little Late This Year」にしろ、哀愁や憂いを含んだというか、ちょっと屈折した女心を歌っている。「Spring Blue」とでも言ったらいいのだろうか ・・・。今回とりあげる歌もまさしくそんな歌のひとつ。しかし私が大変気に入っている春の歌の一つでもある。それはあの「ペギー・リー/Peggy Lee」が醸し出す洗練された上品さにぴったりだからである。その歌は、「There’ll Be Another Spring」。1959年、マイアミにおけるステージの模様を収めたという「ペギー・リー」と「ジョージ・シアリング/George Shearing」の豪華な共演盤、「美女と野獣/Beauty & The Beast」をもじった「Beauty & The Beat」からのバラードである。

Beauty & The Beat

Peggy Lee / Blue Note Records

「♪ Don’t cry, there’ll be another spring    泣かないで、また春は来るわ
   I know our hearts will dance again     二人の心はきっとまた踊だすようになるわ
   And sing again, so wait for me till then  歌いだすようにもね、だからそれまで待ってね  
          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

「ペギー・リー」。惜しくも2002年に他界してしまったが、このしっとりした上品さと色気は何とも言えませんなあ ・・・。サポートする「ジョージ・シアリング」のピアノも流麗。

「Peggy Lee – There’ll Be Another Spring」

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ことしの観梅は一か月遅れで

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一転して冬へ後戻ったような天気。午前中は一時雪さえ降った。もちろん積もることはなかったが、こんなことは初めてである。まるで前回のブログで紹介した歌、「Spring Will Be A Little Late This Year」を感じさせるような日だ。昼からは薄日が差してきたので、隣町宝塚市にある「中山寺」へと観梅に出かけた。今年初めてである。

「中山寺」は聖徳太子創建と伝えられる「西国二十四番札所」。豊臣秀吉が祈願して秀頼を授かったことから、子授け祈願、安産祈願の寺として関西では有名な寺である。毎月「戌の日」には安産のための腹帯を求める人の列が続くという。

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その「中山寺」の梅林がこの地域の梅の名所である。秀吉亡き後、秀頼が片桐 且元に命じて再建させた本堂のある境内を抜けた裏山に梅林はある。宝塚市街地を見渡すことが出来る小高い斜面の梅林には、約1000本の豊後と摩耶など6種類の紅梅、白梅が植えられており、今まさに満開。ほのかに香る梅の薫りを楽しんだ後は、冷えた体を暖めるため、寺の茶屋に駆け込む。調べてみたら、2年前にここを訪れたのは、2月の末、ちょうど一か月遅れての観梅であった。

ぜんざいで体を暖めたあとは、音楽で ・・・。たまには男の歌もいいでしょう。男も惚れるビロードの声の持ち主「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」。題名からして暖かくなるような「スロー・ホット・ウィンド/Slow Hot Wind」。初めて知ったのは、学生時代のよく行ったグリルのマスターのおすすめのアルバム「Voice That Is!」から。今では私が癒される数少ない男性JAZZボーカルである。

Voice That Is

Johnny Hartman / Grp Records

しかし、「F.シナトラ」や「ペリー・コモ」、「A.ウイリアムス」、「B.クロスビー」、「N.キング・コール」などのように超有名になることは決してなかったシンガーだった。ジャズ・ファンで知られている映画監督、「クリント・イーストウッド/Clinton Eastwood 」は、映画「マディソン郡の橋」のバックで、この人の歌をいくつか流したましたね。その理由を聞かれて、彼は「ハートマンを選んだのは、彼がメインストリームに受け入れられたことはなかったが、とても優れた歌手だったからだ」と答えたという。

しかし、彼はJAZZボーカル史上、「歴史的名盤」、「これぞ究極のジャズバラード集」とJAZZ本などで必ず称される名盤を残している。「ジョン・コルトレーン/John Coltrane」のサックスと、ハートマンのヴォーカルが美しく絡み合う、傑作「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」である。私はコルトレーンの名盤「Ballads」も好きですが、このアルバムでも、コルトレーンは、ハートマンと同じくらいよく歌うサックスで、何回聞いても飽きがこない。「マッコイ・タイナー/McCoy Tyner」の控えめなピアノもいい。そしてハートマン、相変わらずのよく響く低音。艶といい、こもる情感といい、程よく震えるビブラートといい、最高のボーカルを披露してくれる。

ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン

ジョン・コルトレーン ジョニー・ハートマン マッコイ・タイナー ジミー・ギャリソン エルヴィン・ジョーンズユニバーサルクラシック

さて前置きが長くなりましたが、ビロードの声にゆったりと身をゆだねる至福。「Slow Hot Wind」。

「JOHNNY HARTMAN – slow hot wind」

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小さき花が春を告げる

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一日、子供たちとペットボトルのロケットづくりと、その発射をして遊んだ。今年初めてのロケット遊び。子供と親とが作った全てのロケットが、ものの見事に青空へと飛んだ。少し風があったため、パワーを控え目にして飛ばしたが、それでも今日一番の飛行は、100mを優に超えていたであろう。安全にロケットを飛ばせる場所は、この辺りでは知っている限り多分この公園だけ。子供たちも大満足であった。子供たちの笑顔を見、歓声を聴いて、喜んでいたのはむしろ大人たちかもしれない。さあ、春の訪れとともに、幼き子らのアウトドアの季節も始まった。

この山で、春の訪れを真っ先に告げるのは、馬酔木(あせび)、壇香梅(だんこうばい)、山茱萸(さんしゅゆ)、三又(みつまた)などである。いずれも可愛らしい小さな花であるが、いままで長い間モノクロだった景色の中でひときわ鮮やかに目に沁みる。今日は強めの風の中、この花が揺れていた。この花たちが咲きだすのを見ると、「ああ、春がきた」と実感する。

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山茱萸(さんしゅゆ)
                              
                        
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三又(みつまた)
                   
                   
                                                                              
                                                                              
                                                                                                                                                                       
                                                                                  
                                                                               
                                                                                          
                                                   
                                                        
                                                                             
      
今年は梅の便りもずいぶんと遅れていたが、近くの梅の名所もやっと満開の便り。さて、近日中に行ってこようかなと思う。
                                                                                     
あまり知られていない春の歌のスタンダードに、「♪ 今年は春の訪れがすこし遅くなるかも知れない。孤独なわたしの住むこの地にはちょっと遅れるかもしれない。 ・・・ ♪」 こんな歌いだしで始まる美しいメロディを持つロマンチックな歌がある。「Spring Will Be A Little Late This Year」。「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」、「リタ・ライス/Rita Reys」なども歌っているが、「カーリー・サイモン/Carly Simon」の優雅で美しいデュエットも感動的。アルバムは、「フィルム・ノワール/Film Noir」。1997年リリースのアルバムで、タイトル通り’40~’50年代の古き良き時代の銀幕を彩った犯罪映画の映画音楽をカヴァーしたもの。「Spring Will Be A Little Late This Year」も、「サマーセット・モーム/Somerset Maugham」原作の映画「Chritmas Holiday」(1944年)のために書かれた曲らしい。「カーリー」は、この歌を「ジミー・ウェブ/Jimmy Webb」のピアノ伴奏による美しいデュエットで聴かせる。このアルバムには、なんと「ジョン・トラボルタ/John Travolta」とのデュエットも収録されている。

Film Noir

Carly Simon / Sbme Special Mkts.

「Carly Simon & Jimmy Webb – Spring Will Be a Little Late This Year」
 
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ばば讃歌

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はやいもので、今年もほぼ三か月が過ぎようとしています。この間にDVDで立て続けに観た「じじばば映画」に、実際は「ばば映画」ですが、秀作がいくつかありました。テーマは「おひとりさまの老後と誇り」、そしてそれとは真反対のプライドをかなぐり捨てての「サバイバル」。女性の長寿時代を反映してか、なぜか主人公はいずれも女性。誇り高く懸命に生き抜いていく「ばあさん」たちを暖かい目で描いています。

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まずは、2007年のポーランド映画、「木洩れ日の家で」。女性監督「ドロタ・ケンジェジャフスカ」と、この映画の発表当時、なんと90歳を超えていたという主演女優「ダヌタ・シャフラルスカ」が紡ぐ物語。モノクロでありながら、光の温かみや影の美しさがみごとに伝わってくる映像。ワルシャワ郊外の緑に囲まれた木造の古い屋敷。その家で愛犬「フィラデルフィア」と静かに暮らす一人の女性「アニェラ」、91歳。年老いてなお美しく、そして誇り高く生きる彼女は、両親が建てたその家で生まれ、成長し、恋をし、夫と暮らし、一人息子「ヴィトゥシ」を育ててきた。「アニェラ」は今、さほど長くはない自らの余生と彼女が愛する家をどうするか考えていた。やがて彼女が下す人生最後の決断。彼女がただひとつだけ遺そうとしたものとは…。

木洩れ日の家で [DVD]

エプコット

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「ダン・アイアランド」監督の「クレアモントホテル」。英国の女流作家「エリザベス・テイラー」の晩年の小説が原作で2005年年製作のイギリス映画。あわただしい時代から取り残されたようなホテル、「クレアモント」。人生の終着点が近づいた人たちが集うこのホテルに、「パルフリー」夫人がやってきた。ロンドンの古い街角で出会った孤独な老婦人と青年のむつまじい交流の日々…。この3か月ではイチオシの佳作。

クレアモントホテル [DVD]

紀伊國屋書店

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そして、「ルイーサ」。アルゼンチン、ブエノスアイレスの街と地下鉄を舞台に、容赦ない現実の中で何とか必死に生きようとする女性を描く。ブエノスアイレスで猫の「ティノ」と暮らす「イーサ」は、夫と娘を失った過去を引きずりながらも、仕事を掛け持ちして生活している。ところがある朝、「ティノ」が死に、同じ日に仕事を解雇され…。その「ルイーサ」の峻烈なサバイバルに思わず共感、拍手。

『ないない尽くしの初老のおひとりさま。それでも大丈夫、と背中にそっと手を回してくれる。喪失を経験したおとなの映画。』とは「上野千鶴子」氏の評。

ルイーサ [DVD]

TOブックス

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そして日本映画から「デンデラ」。かって「楢山節考」で「姥捨山」の物語を描き、1983年のカンヌでグランプリを受賞した、「今村昌平」監督の息子である「天願大介」が監督。捨てられた老婆たちの「その後のサバイバル」を描いた物語。彼女たちは素直に死んでいくのではなく、逞しく生き抜き、あまつさえ自分を捨てた共同体に復讐しようとする。ただ復讐するという動機がよくわからなかった点が惜しまれる。しかし、雪山という過酷な環境の中で、ボロをまとい、老けメイクで撮影に挑んだ浅丘ルリ子、草笛光子らには女優魂には拍手。

デンデラ [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント

「ばあさん映画ばかりのオンパレ、じいさんはどこへ行った?」と思ったら、こんな「じじい小説」のベストセラーがありました。「阪急電車」の著者「有川浩」の「三匹のおっさん」(文春文庫)。還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか! 「じじいと呼ぶな、おっさんと呼べ」。粋な啖呵を切るのは、定年を迎えて一念発起した剣道の達人・キヨ、経営する居酒屋も息子に任せられるようになってきた柔道の達人・シゲ、遅くできた一人娘を溺愛する町工場経営者で機械をいじらせたら右に出るものナシの頭脳派・ノリの3人。かつての悪ガキ三人組が結成した自警団が、痴漢、詐欺、動物虐待などご町内にはびこる悪を成敗!いや痛快なお話。

三匹のおっさん (文春文庫)

有川 浩 / 文藝春秋

バブル崩壊期の1994年8月31日、当時の東京本社に出張した折、最寄駅のJR田町駅に、派手派手しいボディコン姿の女性たちの大群がたむろしていた。「何か?」と思ったが、夜のニュースでそれは判明した。「ジュリアナ東京」の閉店の日であったのだ。そんなバブル時代を象徴したヒット曲が、「グロリア・ゲイナー/Gloria Gaynor」の「恋のサバイバル/I Will Survive」 。私はバブルの後始末にまわった世代。バブルの再来は決して望まないが、あの狂おしいばかりの熱気や活気はどこへ行ってしまったのだろうか?日本のサバイバルのために今こそ必要と思うのだが ・・・。

I Will Survive: the Very Best of Gloria Gaynor

Gloria Gaynor / Polydor

ライブの観客のほとんどが、かってのディスコでブイブイ言わせたと思しきシニア間近の世代というのも少し哀しい。しかし元気が出ますね、この歌は ・・・。

「♪ ・・・ さあ出て行ってよ。いますぐそのドアから出て行ってよ!アンタなんかに頼らないで生き抜いていって見せるわ ・・・ ♪」

「Gloria Gaynor – I Will Survive (Live) 」

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春は来ぬ/Spring is here

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ようやく春が来た。いつもの遊びの山に。馬酔木(あせび)はほぼ満開。かすかに香るその特徴のある匂い。そして壇香梅(だんこうばい)も黄色い小さな花をつけだした。

  「池水に 影さへ見えて 咲きにほう
        あしびの花を 袖に扱入(こき)れな」
                       万葉集 大伴家持(おおとものやかもち)

まさしく、「Spring is here.」。そんな「リチャード・ロジャース/Richard Rodgers」、「ローレンツ・ハート/Lorenz Hart」のゴールデン・コンビの手になる、古い時代の曲であるが、ほろ苦くほんわかしたムードの漂うスタンダード、「Spring Is Here」を歌うのは、「エラフィッツ・ジェラルド/Ella Fitzgerald」、「カーリー・サイモン/Carly Simon」。

Sings Rodgers & Hart Song Book

Ella Fitzgerald / Polygram Records

Torch

Carly Simon / Rhino Flashback

「春が来たのに、なぜ私の心は浮き浮きしないのかしら?」と微妙な女心を歌う。

【 Spring Is Here 】  作詞;Lorenz Hart  作曲;Richard Rodgers

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    Spring is here, Why doesn’t my heart go dancing
   Spring is here, why isn’t the waltz entrancing
   No desire, no ambition leads me
   Maybe it’s because nobody needs me

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   Spring is here
   Spring is here
   Spring is here
    I hear                   ♪」

そして、この曲をリリカルに奏でるのは、ご存知「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans trio」。名盤「ポートレイト・イン・ジャズ/Portrait in Jazz」。1959年にリリースされた「ビル・エヴァンス(p)」、「スコット・ラファロ/Scott LaFaro(b)」、「ポール・モチアン/Paul Motian(ds)」からなるトリオのスタジオ・アルバム。「ワルツ・フォー・デビイ/Waltz For Debby」と双璧を成す彼の代表作である。

ポートレイト・イン・ジャズ+1

ビル・エヴァンス / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Bill Evans trio-Spring is here」

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春一番を食べて動く ・・・

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無題
 
「テオ・ヤンセン/Theo Jansen」というオランダ人の彫刻家がいる。彼の作品は、彼自身が「キネティック・スカルプチャー/」とよんでいる巨大な構造物を、風の力だけで歩行させるのである。「風を食べて動く生命体」、そんなキャッチ。プラスティック・チューブを骨格として組み上げられたその作品は、エネルギーを風から取りこみ、自身で歩行することができる。何年か前に、日本で彼の作品の展示会が行われたが、TVでそのニュースを見て、心を奪われるくらいの衝撃を受けた。とにかくその作品を見ていただこう。「ストランド・ビースト/Strandbeest」と名付けられている作品である。

「Theo Jansen ― ”Strandbeest” 」
 
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単なるモビールとか動く芸術といったレベルのものではなく、それをはるかに超えた自然とテクノロジーの邂逅、調和といった意識や、風力エネルギー、生命の不思議といった科学への関心、あのメカニズムとその仕組み、ものづくりのテクノロジーなど広い範囲への興味を引き起こさせる。哲学的ですらある。まだ実物を見た事が無いが、YOUTUBEにアップされている、いくつかの動画を見たら、三陸の浜辺を鎮魂のために歩かせてみたいという思いがふとよぎった。

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あの「ストランド・ビースト」をミニサイズ化した「テオ・ヤンセンのミニビースト」が学研、「大人の科学」で発売されているので、さっそく買ってきた。全長20cmほどのミニサイズものであるが、組立はいたって簡単で、1時間半ほどで完成。ドライヤーで風をあてるとすっと動き出したので、さっそく山遊びをしている公園の原っぱに持って行って、春風の中で動かしてみた。わずかな風でも風を食べて動く。しばらくして春一番と思われる絶好の風。いや、動く、動く。それを見ていた犬がおびえるほどに。久しぶりの太陽。もうコートもいらない暖かさ。間違いなく春がやってきた。  
  

大人の科学マガジン Vol.30 (テオ・ヤンセンのミニビースト) (Gakken Mook)

学習研究社

その美貌と華麗な歌声で、日本でも高い人気を誇る女性ジャズ・シンガーは、「ソフィー・ミルマン/Sophie Milman」。1983年、ロシアのウラル山脈に生まれ、ユダヤ人差別からイスラエルへと移住するという厳しい生活環境に育ったが、10代の頃からミュージカルのオーディションに合格するなど、音楽的才能を発揮していた。その後、カナダへ移住し、「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」、「チャック・ベリー/Chuck Berry」などを手がけた大物プロデューサー、「ビル・キング/Bill King」に見いだされ、2004年にアルバム、「ソフィー・ミルマン」で、カナダでのデビューを果たした。ジャズ・スタンダードから、ポピュラー・ソング、ボサノヴァにシャンソン、ロシア民謡といった幅広い選曲と、それらを歌いこなす彼女の歌唱力に多くの人がファンとなった。私も「花丸合格」を与えたひとり。デビュー・アルバムに比べ、やや地味めの2ndアルバム、「メイク・サムワン・ハッピー/Make Someone Happy」から、「It Might As Well Be Spring/春の如く」を。

Make Someone Happy

Sophie Milman / Linus

2007年7月4日に開催されたモントリオール国際ジャズ音楽祭でのコンサートを収録したDVD。

Live in Montreal [DVD] [Import]

Sophie Milman / Linus


                     
サンバのリズムに乗って軽快にソフィーが歌う「春の如く」は、そのモントリオール・ジャズ・フェスでのライブから。


「Sophie Milman – It Might As Well Be Spring」
 
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「Esperanza」は希望

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TVでは東日本大震災の秘話、美談が続いている。あの3月11日、私と同じ誕生日に、逆境の中で多くの命が生まれたことを知った。

そして、大震災から1カ月後の4月11日、津波に流された岩手県陸前高田市の自宅跡で、海に向かって、ZARDの「負けないで」をトランペットで吹いていた少女がいた。少女の名は「佐々木瑠璃」さん。そして、震災から70日経った5月20日、その少女は、「東京オペラシティ」の舞台で、トランペットを吹いていた。(参照;拙ブログ『今なお続く「音楽のチカラ」』)

あのトランペットで奏でた祈りや想いは、その後の瑠璃さんの希望につながったのだろうか? 本当にそうあってほしい。

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「エスペランサ/Esperanza」というアーティストがいる。スペイン語で「希望」という意味である。本名「エスペランサ・スポルディング/Esperanza Spalding」。1984年生まれという若さであるが、昨年の第53回グラミー賞で、ジャズとしてはあの「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」以来の最優秀新人賞を受賞した。少し前に紹介した「ニッキ・パロット/Nicki Parrott 」と同じように、女性JAZZベーシスト兼ボーカリストであるが、こちらは金髪でなく大きなアフロ・ヘア、オヤジの心を鷲掴みにするような小柄で可愛らしい容姿で、あの大きなウッドベースを弾きながら歌う。その姿がフレッシュで、その上、ベース・テクニックが超絶的ともいえるほど素晴らしく、さらに透明感のあるハイトーンのボーカルと、舞うようなスキャットが彼女の魅力ときたもんだから、一気にその人気が高まった。高い声と低い声では印象が全く異なるという独特の表現力と、あの演奏スタイルのユニークさは、もはやJAZZという括りには到底おさまりきらない多様性を感じさせる。

オバマ大統領もファンらしく、彼のリクエストにより、2009年12月10日、オスロ・シティホールで開催されたノーベル平和賞授賞式にてオバマ大統領の名誉を讃える演奏を披露し、翌日のノーベル平和賞コンサートにも出演したという。

エスペランサ

エスペランサ / UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)

さあ、5/4拍子でベースを刻み、スペイン語で歌うユニークで魅力的なスタンダードは、「ボディ・アンド・ソウル/Cuerpo Y Alma (Body & Soul)」。

「Esperanza – Body & Soul」

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2200円の宇宙

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Gakken発行の「大人の科学マガジン」。付録が「ピンホール式プラネタリウム」だったので買ってきた。さっそく、組み立ててみた。さほど難しくもなく、3時間ほどで組み立て完了。私の部屋はファンタジックなプラネタリウムに変わった。

子供の頃、プラネタリウムに憧れていたが、私の街にはなかった。はっきりとした記憶はないが、確か初めてプラネタリウムで星空を見たのは、就職してから大阪の科学館ではなかったろうか。その美しさに感動したことを覚えている。
                                                                                                   
                                                                   

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今住んでいる街の隣町の猪名川町には、プラネタリウムと直径50cmの天体望遠鏡が設置された天文台「アストロピア」があり、何回か行ったことがある。標高753mの大野山(おおやさん)は、阪神地域という都市近郊に位置しているにもかかわらず、澄み切った空気や、周りに灯りがないため、理想的な夜空の明るさで天体観測に適した条件がたくさん整っているため、天文ファンが多く集まってくるという。

ずいぶん昔のことであるが、息子から「親父、これ聴いてみなよ」と差し出された一枚のCDがあった。何気なしに聴いてみて、びっくりした。一曲目の出だしからしてスリリング、そして派手でワイルドなブラス・ホーンの響き。溢れる疾走感。TVアニメ「カウボーイ・ビバップ/Cowboy Bebop」のサウンド・トラック・アルバムで、一曲目のオープニング・テーマ、「タンク!/Tank!」にノックアウトされたのだ。その親父の様子を見て、息子は思わずニンマリ。それからは、私もTVでこのアニメを時々見るようになった。

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1998年(平成10年)に放映され、宇宙を股にかける賞金稼ぎの活躍を描いたハードボイルドSFアニメ。主人公「スパイク」とその相棒「ジェット」、謎の女「フェイ」、天才ハッカー少年「エド」といった個性豊かなキャラクターが、さまざまな事件に巻き込まれていく。「宇宙戦艦ヤマト」、「機動戦士ガンダム」、「銀河鉄道999」などと並ぶ、日本が誇る宇宙活劇アニメの傑作のひとつであると思う。

音楽担当は、「マクロスF」、「攻殻機動隊S.A.C.シリーズ」、「創聖のアクエリオン」などを手掛け、熱狂的なファンを世界中にもつ「菅野ようこ」。そして演奏は、手練れのスタジオ・ミュージシャンたちをこの演奏のために集めたのではないかとおもわれる、多分「シューベルト」の駄じゃれに違いない「シートベルツ/Seatbelts」。

COWBOY BEBOP DVD-BOX (アンコールプレス版)

バンダイビジュアル

アニメ・サントラのレベルをはるかに越えるクオリティの高さでJAZZファンをもうならせたサントラ・アルバム。「ルパン三世」とならぶ、アニメJAZZの傑作。

COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1

シートベルツ / ビクターエンタテインメント

 

「Tank! /Cowboy Bebop ― Seatbelts」
 
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Put Our Hearts Together

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3月11日、TVでは予想したように一日中、震災にかかわる秘話や美談、討論などの特集をやっていた。山遊びから帰って見たいくつかの番組の中で心に残った番組は、NHKBS1特集「トゥモロー ~ボブ・ジェイムスからの贈り物」であった。「ボブ・ジェイムス/Bob James」。フュージョンの大御所であり、スムース・ジャズの人気バンド「フォープレイ/Fourplay」のリーダーである。番組はボブが、震災後の9月に行われた「いわてJAZZ2011」にソロで出演するために、日本にやってきたところから始まる。彼にとっては、もう30回を超える来日であった。震災や津波の生々しい爪痕、盛岡の伝統の祭りなどを見て回るうちにボブの心にある曲が自然に芽生えた。その曲をコンサートの最後のセッションで演奏しようと決めた。

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一方、震災と大津波に見舞われた大船渡。そこに40年近い歴史を誇るアマチュアのビッグ・JAZZバンドがあった。「大船渡サンドパイパーズ」。メンバーの多くが家族や家を失っていた。奇跡的にも無事残った海沿いの練習所で練習を続けていたサンドパイパーズに「いわてJAZZ2011」への出演の話が舞い込む。出演は、「ボブ・ジェームス and 松居慶子 “JAZZ FOR JAPAN” Project」、「寺井尚子カルテット」。超有名なジャズ・アーティストたち。しかもラストには全員によるセッションがあるという。

岩手の地で彼の心に芽生えた曲に「Put Your Hearts Together (心をひとつに)」とタイトルをつけたボブは、楽譜を携え、サンドパイパーズとの練習のため大船渡を訪れた。練習時間はたった2時間、本番のコンサートまで二日を残す日のことであった。

そしてコンサート当日。「サンドパーパーズ」中心による「いわてJAZZ2011 スペシャルバンド」から始まったコンサートも順調に進み、 いよいよラストのセッションを迎えた ・・・・。曲は「Put Your Hearts Together “心をひとつに”」。

「Bob James – Put Your Hearts Together “心をひとつに”」

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客席と一体となった演奏、喜び、笑顔、涙、躍動、希望 ・・・・。「音楽のチカラ」がそこにあった。「ボブ・ジェイムス」からの贈り物。

そして、今年の1月。「ブルーノート東京」に出演するため、「フォープレイ/Fourplay」を率いて、再び日本を訪れたボブ。あれ以来、あの曲「Put Your Hearts Together」のタイトルに少し違和感を感じていたボブは、タイトルを変えたという。「Put Our Hearts Together」に ・・・。そして、この曲「心をひとつに」は、「フォープレイ」のレパートリーとなるとともに、日本の多くのJAZZバンドが、東北への支援の心をこめて、レパートリーに加えているという。
    
    
    
   
  



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