JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

一雨毎に涼しさが ・・・

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外出から帰ってきたら、しばらくぶりの激しいにわか雨。これからは一雨ごとに涼しくなるのだと思うと、ちょっとほっとする。結局のところ、あれほど「計画停電だ」、「電力不足だ」、「10%節電だ」と脅かしておきながら、この夏、いままでのところ需要率が90%を超えるような日は一日もなかったのである。大飯原発の再稼働は、需給から言えば必要なかったのである。

「もう、国民を愚弄するのもいい加減にしたらどうだ」と思いつつ、TVをつけると、ニュースは、またまた国民ほったらかしの最悪の国会猿芝居。民主党政権もだらしないが、自分たち、自公民で消費増税法案を談合成立させたそのことをもって、「問責をする」というのだから、自民党には開いた口がふさがらない。歴史に残るであろう奇々怪々、摩訶不思議な問責決議と言わざるを得ない。「矜持」という日本語があるのを彼らは知っているのだろうか。何をしてでも、解散にさえ追い込みさえすれば、ふたたび政権が自民党に戻ってくるとでも思っているのだろうか?とすれば、ずいぶん国民もなめられたものである。だから、橋下氏率いる「大阪維新の会」がますます注目され、第3極どころか、主導権を握る勢いで急浮上。しかし、チルドレンどころかベイビーと揶揄されている政治経験の殆どない候補を300人も擁立するとか、さて、民主党の二の舞になるのではという不安。虎の子の一票、まあ、総選挙まではじっくり見極めようと、能天気を決め込むとするか ・・・。

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さて、お出かけ先は、六甲山系のぼぼ東の端に位置する甲山(かぶとやま)。標高が高い分、秋の気配も濃厚だろうと出かけたが、天気はどんよりとした曇り、パラパラと小雨も時折混じる。予想通りTシャツ一枚では肌寒いくらい。カフェでの食事のための口実にした甲山森林植物園の散策もそこそこに、空き腹を抱え、いつものお決まりのカフェ、「カフェ・ザ・テラス/The Terrace」へ。その名のとおりテラスからの眺望が売りであるが、さすがにこの日はテラスにはお客はいなかった。10数年来のご贔屓であるが、黒が基調のインテリアが何ともシック。多分昔は誰かの別荘であっただろうと思わせるような外観も落ち着く。

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かっては、元・タカラジェンヌでは?と思わせるような黒づくめのマダムが接客していたが、最近は顔を見かけないが ・・・。

いつもBGMに、かすかにジャズかボッサノヴァが流れているが、今日はオルガンが軽快な、「ワルター・ワンダレイ/Walter Wanderley」。「ワルター・ワンダレイ」、1960年代から70年代にかけて活躍した、ブラジルのオルガニスト。「ハービー・マン/Herbie Mann」がフルートで、「ゲイリー・マクファーランド/Gary McFarland」がヴィブラフォンで、見事に実証したのと同じように、「ワルター・ワンダレイ」はオルガンというマイナーな楽器が、これほどボッサノヴァに似合うということを、鮮やかに実証してみせたのである。いずれも1960年代半ばのことである。

サマー・サンバ

ワルター・ワンダレイ / ユニバーサル ミュージック クラシック

これも夏定番曲、躍動感あふれる演奏の「Summer Samba/So Nice」。英語タイトル「So Nice」のほうが有名かも知れないが、原題は、「Samba de Verão」。その直訳は「夏のサンバ」である。

「Walter Wanderley – Summer Samba」

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毎日が日曜日??

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やれ、どこで何を喰っただの、どこそこで何を飲んだだの、皆さんにはどうでもいいような、ローカルなカフェや飲み食いに関する駄文が続いていますが、すみません、大目に見てください。暑さでほかのことをやる気力もあまりなく、「食い物ぐらいが一番の楽しみ」という、「毎日が日曜日」である爺さんの暇つぶしに、今回もお付き合いください。

ひょんなことから憑りつかれた「アナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」。そのアルバム・タイトルや曲目の意味が知りたいと思い立ち、無謀にも始めたポーランド語のお勉強(実態は自動翻訳機への入力ですが・・)にもちょっと疲れた。そこで、気分転換にと思って来たのが、古民家を改造した「HANARE(はなれ)」というカフェ。私の住んでいる街の、市街地に近くにあるのだが、ちょっと奥まったところにあるため、別天地のように静かである。「取り壊すのは大工さんに申し訳なくて…」と、家具職人のオーナーさんが、自分が生まれ育った築200年の日本家屋をリノベーションして、庭、土間、梁 ・・・など日本の古民家の特長を生かして、こんな素敵な空間を創りだした。

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オーナー自身製作の家具がテーブルや椅子、インテリアとして使われているほか、この店は、いろいろの作家、工芸家、アーティストのギャラリーや、時折開催されるミニ・コンサート、落語会のスペースともなっている。適度に仄暗いため、鳥でしょうか、写真のような照明器具が、壁に淡いシルエットを描き出しているのも、なかなかいい。 
BGMは音量をあげず、かすかに流れている程度であるが、さりげなく置いている真空管のアンプからのようで、その音色が妙に優しいので、少し気になっている。しかし、「いや、はまるまいぞ!オーディオの世界」と自分にいいきかせるくらい、気になる優しい音である。

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「毎日が日曜日」と、多少自虐的にいってみたものの、手帳を開けば9月のスケジュールは、もう結構埋まっているのだ。暇つぶし?に始めたヨペックのディスコグラフィの整理、なぜかホームページに記載されていないものも含めてまとめてみた。初期アルバムの5枚組のBOXなどのように、把握できずに漏れているものもあるだろうし、もちろん、正しい訳かどうかも分かりません。そして、「小曽根真/ロード・トウ・ショパン」などゲスト出演のアルバムやオムニバス・アルバムは含めていません。全23タイトル ・・・。

•Ale jestem (1997)  しかし、私は ・・・
•Szeptem (1998);3枚組(Szeptem+Koncert)  囁き声
•Jasnosłyszenie (1999)  鮮やかなる聴覚
•Dzisiaj z Betleyem (1999)  今日、ベツレヘムで
•Bosa (2000)   裸足
•Barefoot (international edition of Bosa) (2002)  裸足
•Nienasycenie (2002)   貪欲さ、満ち足りないこと
•Upojenie (with Pat Metheny) (2002)   (虜)  酔い (エクスタシー)
•Farat (live) (2003)   映画のタイトル?  
•FARAT DVD (2003)
•FARAT BOX / Z PAMIĘCI(2003);3枚組(CD+DVD+Z PAMIĘCI)  記憶 メモリー
•Secret (2005)    秘密
•Niebo (2005)     天国
•NIEBO – edycja specjalna(2006);2枚組(Niebo+DVD)
•ID (2007)  アイデンティティ?
•BMW Jazz Club Volume 1: Jo & Co (live) (2008)  ヨペクと仲間たち
•Upojenie (Pat Metheny)(2008);再発版
•Sklamalabym (2008)  嘘つき
•Dwa Seduszka Cztery Oczy (2009);3枚組(ID+Jo & Co+SPOZA) 二つの心、四つの瞳
•Polanna (2011)  ポーランドの魂を歌うアンナ
•Haiku  (2011)  俳句
•Sobremesa (2011) デザート
•Lustra Box (2011);3枚組(Polanna+Haiku+Sobremesa)  鏡

こうやって並べてみると、なんとなく歌のタイトルになりそうな単語が現れ、そして彼女の志向や立ち位置が何となく窺えるかなという感じもする。

その中から、スラブ音楽の哀愁が色濃く漂うトラディショナルが見事なJAZZアレンジで蘇る、「Szepty i łzy(叫びと涙)」。アルバムは、「BAREFOOT」、「Bosa」に収録。いつもの妖艶さは抑えられ、ポーランドの森に妖精のように舞うアンナも魅力的。

Bosa

Anna Maria Jopek / Universal Poland

「Anna Maria Jopek – Szepty i łzy」

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和洋折衷の一日だった

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去年の秋だったか、豊能(大阪)と亀岡(京都)の境あたりで、ドライブの途中にたまたま見つけた店がある。イギリスの田舎にでも迷い込んだかと錯覚させるような、その英国カントリー調のティールーム・レストラン、「ポント・オーク/Pont-Oak」を妻が思い出し、彼女のリクエストで、お茶をしに出かけた。まだ稲穂は黄金色にはなっておらず、青々とした田園風景を見ながら、国道423号線を駆け抜ける。写真のように、英国カントリー調に相当こだわっているらしく、洗濯物が干してあったり、農作業の道具類が置かれてあったりという、細かいところまでカントリー気分が演出されているほか、山裾の池もある広大な敷地には羊、鵞鳥(ガチョウ)なども放し飼いされている。私はライムのアイス・ティーを、妻はダージリンとジンジャー・パウンドケーキを頂く。かなり目を惹くためか、10席あるかないかの小さなカフェレストランはすぐに満席になった。ゆっくりとアイス・ティーを頂きながら、かって、イギリスの軍港ポーツマスからロンドンまでスコットランド人の友人とゆっくりと田舎道をドライブしたことを思い出した。あれは、のどかな秋の一日だったなあ。 

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昼は英国カントリー調、夜は打って変わって和の世界。すぐご近所にある、清和源氏の祖、「源満仲」を祀る「多田神社」では、主祭神、「満仲」公の命日にあたる旧暦8月27日に遺徳を偲んで、「萬燈会」を行っている。崇敬者から献灯された1000有余灯の提灯が境内一円に掲げられ、おごそかで幻想的な雰囲気を醸し出す。そんな提灯の灯りに誘われて、夕暮れ時になると、地域の人が涼と雰囲気を求めて集まってくる。ちょうど地蔵盆の時期と重なっているが、これが終われば、9月、秋はすぐそこまで ・・・。

「和洋折衷」、いやいや、「和洋融合」の一日を楽しんだと言いたい。「融合」といえば「Fusion」。夏の終わりになると決まって聴きたくなる曲は、日本のフュージョン界の雄、「今田勝」の「哀愁のカーニバル」。大分前の話だが、10月の沖縄で、ほとんど人気のないホテルのプールサイドで、この曲が淋しく流れていたのを思い出す。「今田勝」のフュージョン、夏音楽の定番である。

哀愁のカーニヴァル

今田勝 / アート・ユニオン

CDのバージョンとは違うライブ・バージョンですが、お聴きあれ ・・・ 。

「今田勝 – Carnival/哀愁のカーニヴァル」

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ワタシのあおぞら

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今日は一日抜けるような青空だった。そして、子供たちと木工細工を楽しんだ日。猛暑であったが、工作室から外へ出ると、公園を渡る風はもう秋の気配。空を見上げて、思わずこんな歌を口ずさみたくなった。 「♪ ・・・・ My Blue Heaven ♪」

「私の青空/My Blue Heaven」は、ポップスのスタンダード・ナンバー。1928年に「ジーン・オースティン/Gene Austin」の歌で大ヒットして以来、「グレン・ミラー楽団」、「コールマン・ホーキンス」、「ファッツ・ドミノ」、「ビング・クロスビー」、「フランク・シナトラ」など数え切れないほどの多くの歌手がカバーしているスタンダード中のスタンダード。

日本では、1928年(昭和3年)「堀内敬三」の歌詞を「榎本健一」とともに浅草オペラを作った「二村定一」が歌って紹介したのが、最初だという。オリジナルも日本語歌詞も、「家族のささやかな幸せ」を歌っているが、たまには、こんなレトロな淡い雰囲気の洋楽を味わってみるのもいい。

【 私の青空/My Blue Heaven 】
      作詞:George Whiting、作曲:Walter Donaldson
      日本語詞:堀内敬三

「♪ When whippoorwills call
  And evening is nigh
  I hurry to my Blue Heaven

   I turn to the right
   A little white light
   Will lead you to my Blue Heaven

   You’ll see a smiling face, a fire place, a cosy room
   A little nest that nestles where the roses bloom

   Just Molly and me
   And baby makes three
    We’re happy in my Blue Heaven

   夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空
   日暮れて辿(たど)るは わが家の細道

   せまいながらも 楽しい我家
   愛の灯影(ほかげ)の さすところ

    恋しい家こそ 私の青空    ♪」

なんともなつかしい「トニー・ウィリアムズ/Tony Williams」がリードをとっていたころの「ザ・プラターズ/The Platters」で ・・・。中学生の頃、私を洋楽に目覚めさせてくれたアーティストのひとり。

「The Platters – My Blue Heaven/私の青空(1959)」

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もう一つ、「青空」に因んだスタンダードは、「ブルー・スカイ/Blue Skies」。「摩天楼を夢みて(原題:Glengarry Glen Ross)」という、1992年の映画で使われたのが、すごく印象に残っている。原作は「デヴィッド・マメット/David Mamet」のピューリッツァー賞文学賞を受賞した名作戯曲「グレンギャリー・グレン・ロス」。原題の意味も邦題の意味も今もって分からないが、アメリカのセールスマンの熾烈な闘いを描いた作品で、当時すごく感動した映画。邦題を工夫してつければ、もっと話題になった作品だったろう。なんせ、出演者がすごい。「アル・パチーノ/Al Pacino」、「ジャック・レモン/Jack Lemmon」、「アレック・ボールドウィン/Alec Baldwin」、「エド・ハリス/Ed Harris」、「アラン・アーキン/Alan Arkin」、「ケヴィン・スペイシー/Kevin Spacey」、まさに錚々たる名優たち。監督は「ジェームズ・フォーリー/James Foley」。

摩天楼を夢みて [DVD]

オルスタックピクチャーズ


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この映画の中で、「アル・ジャロウ/Al Jarreau」が歌っているのが、「ブルー・スカイ/Blue Skies」。1926年、あるミュージカルのために書かれた、「アーヴィング・バーリン/Irving Berlin」の作品。「アル・ジャロウ」は派手さはないが、ソフトで伸びやかな声、高速スキャットなどの卓越した唱法で永い人気を保っているJAZZ歌手の一人。

「♪  Blue skies smilin’ at me   青い空が私に微笑んでいるの
    Nothin’ but blue skies do I see   青い空以外は何も見えないわ
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・             ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

サウンド・トラックから。 
「Al Jarreau – Blue Skies」

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ここまでくれば、タンゴの名曲、「碧空/Blauer Himmel」もあげなくてはなるまい。シニア世代にはなつかしいコンチネンタル・タンゴの名曲である。昔家にあった「電蓄」で、おふくろがSP盤をよく聴いていた。TVなどない時代、もっと家族の距離が近かった小学生だった頃の話。「アルフレッド・ハウゼ楽団/Alfred Hause」。こんなスローライフな音楽もいい ・・・。

碧空~アルフレッド・ハウゼ・ベスト・セレクション

アルフレッド・ハウゼ / ユニバーサル インターナショナル

「碧空-アルフレッド・ハウゼ楽団」

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もうチョッキリ虫が

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「すこし風が秋めいてきたか?」と感じながら、山作業へと向かう。たしか先週はなかったのだが、チョッキリ虫が枝を落とし始めているのに、今週気が付いた。この山に秋が忍び寄ってきている前兆である。まだどんぐりの粒は小さいが、チョッキリ虫は見事に穴をあけ、枝を切り落としている。(拙ブログ「剣豪 チョッキリ虫」、「技の冴え ~続・剣豪チョッキリ虫~」など参照)

この時期から、もうチョッキリ虫が活動を始めるということは、今年はドングリが豊作という事か? 昨年、一昨年と、子供たちの木工細工教室に使うどんぐりの大不作に悩まされた私としては、大変うれしい前兆である。コオロギ,バッタ,キリギリス、マツムシ、スズムシ、クツワムシ、赤トンボ ・・・、チョッキリ虫は本格的な秋の虫たちの登場までの脇役、前座というところか ・・・。さあ、9月になれば、もうどんぐりなど木の実集めの段取りを考えねばなるまい。

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そして、夏の虫の主役の座をチョッキリ虫に譲りつつあるのが、セミ(蝉)。あれほど盛んだったニイニイゼミの声がクマゼミ(熊蝉)に変わってきた。今、遊びの山もウォーキングの道筋も、「シャカシャカシャカ…」と、うるさいくらい一色に聴こえているのは、このクマゼミ。クマゼミは南方系のセミであるため、棲息数は西日本地域に多いという。そのため、故郷・信州で子供の頃は、クマゼミの声を聴いた記憶がないので、関西に来て、クマゼミが主役と聞いてちょっと驚いたことがある。黒っぽい体に透明の翅を持つ日本最大のセミであるが、昔は関西でもこんなに多くはなかったらしい。気候の温暖化のせいか、段々と北上し、最近は関東地方などにも分布を広げていると聞く。しかし気のせいか、今年は、クマゼミに混じってなつかしいミンミンゼミの声も多く聞こえているようだ。蝉の世界にも、少しパワー・バランスが戻ってきたのかもしれない

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夏から秋へとゆっくりながらも季節が移ろっていく。塀に咲く朝顔ももうしばらくは楽しめそうだ。部屋のCDラックのアルバムも秋モードに入れ替えをしようか? さあ、週末。お盆も過ぎ、いつものあわただしさが戻った都会の夏の終わり。街路樹で鳴く蝉の喧騒も消え、夜の帳が降りてくる。その闇の中にそうろっと身を沈め、ビール・グラス片手にJAZZYで最高の気分に浸りたければ、もうこのアルバムでしょう。人気ピアニストの「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」が、ベースの大御所「ジェイ・レオンハート/Jay Leonhart」と同世代のドラマー「ビル・スチュワート/Bill Stewart」と組んだ「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」の第2弾、「過ぎし夏の想い出/The Things We Did Last Summer」。チャーラップのピアノはスタンダード・ソング、いわゆる「歌」ものの解釈が抜群である。奏でる一音一音が、歌の情景を脳裏に描き出してくれる。洗練されたフレーズの流れの中に、都会性、哀愁、詩情が横溢する、まさにニューヨークJAZZ。


過ぎし夏の想い出/ニューヨーク・トリオ/ビル・チャーラップ ジェイ・レオンハート ビル・スチュアート / ヴィーナスレコード

「New York Trio - The Things We Did Last Summer / How Long Has Been Going On ?」

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同じアルバムからもう一曲、「ビル・チャーラップ」のピアノ・ソロで、「いそしぎ」のテーマ ・・・。

「The Shadow of Your Smile – Bill Charlap New York Trio」

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処暑というけれど ・・・

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いや暑さが堪えますね。処暑(二十四節気の一つ、暑さ収まるころ)だそうです。ど~~こがぁ!! ウォーキングをしていても、全身から汗が吹き出し、Tシャツはもう汗びっしょり。そうなれば、私ももうお歳、易きかつ軟弱へと流れてしまう。

その結果が、涼しいところでの昼飯と相成るわけである。やってきたところは、我が家から車で走ること30分ほど、隣町、猪名川町の山の中、リゾート・ホテル、「メープルいながわ」の中にある、カフェ・レストラン、「ビラブリ・ガーデン・カフェ/Villabli Garden Cafe」。私がご贔屓にしている神戸市・中央区の旧居留地にあるエスニック・レストラン「Villabli Garden」とホテルを含めて資本系列が同じようである。

このホテル、3年ほど前までは、「尼崎高原ロッジ」といって、広い山裾の敷地に地方自治体である尼崎市が経営し、宿泊設備や会議施設、温泉、アスレティック・フィ-ルドなどを備えた総合リゾート施設であった。しかし、ご多分に漏れず、素人商法?で経営難だったらしく、その後民間の会社に経営を委託し、3年前にリニューアル・オープンした。

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さて、お盆休み後のウィーク・ディ。お年寄りのグループやら、まだ夏休み中の子供連れのグループなどで、結構満席になっている。民間への委託、このレストランだけ見ると、ひとまず成功しているように思える。

さあ、パスタ・ランチをゆっくりといただく。眺めもよく、視界360度は青山。ゆったりとした気分に浸れ、わが故郷・信州とまではいかないが、ちょっとだけひんやりした空気が清々しい。そして、目の前の池に咲く睡蓮の花が、一際涼を誘い、印象的であった。

「涼を誘う清々しい花 ・・・」。そんな印象が「売り」のアルバム、「フィール・スウェーデン/Feel Sweden」が、この時期のドライブのお供。スウェーディッシュ・ビューティのコンピ・アルバムである。「ミラ/Myrra」、 「ロヴィーサ/Lovisa」、「リーサ/LISA」、「スライディング・ハマーズ/Sliding Hammers」、「マルガリータ・ベンクトソン/Margareta Bengtson」、「スス・フォン・アーン/Suss von Ahn」など、「スウェーデン美女シンガー図鑑」シリーズで取り上げた美人歌手、ディーヴァが勢ぞろい。

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フィール・スウェーデン-ボサ・ノヴァ・コンピレーション(オムニバス)/Feel Sweden -Bossa Nova Compilation/Spice Of Life
 
 
 
  
 
 
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ミラ・マルムバーグ / インディペンデントレーベル

 
 
 
そんなディーヴァ達の中から紹介するのは、儚げな歌い方で爺さんの心をくすぐる「ミラ」のボッサがいい。

「Myrra – The Only Thing That I Can Think About Is You」

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病、ますます高じる

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「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」にすこし深入りするようになってから、残念でならないことがある。一つはポーランド語がまったく分からないこと、二つ目は、ポーランドへ行ったこともないし、ポーランド人と話したこともないので、ポーランド人の気質というか、生活感覚というか、日本観というか、そんなものが一向にわからないということである。

そんな中で見つけた一冊の本が、「善意の架け橋―ポーランド魂とやまと心」(文藝春秋)。ポーランド大使、「兵藤長雄」氏が、かつて赴任した国ポーランドを紹介した一冊で、日本とポーランドの心温まる数々の交流のエピソード、ポーランドの歴史や国民性についても簡潔平易に語られている。古き佳き昔の日本人が、ポーランドにおいてきた善意によって、「ポーランド人がなぜあれほど親日的なのか?」という答が浮かび上がってくる。

善意の架け橋―ポーランド魂とやまと心

兵藤 長雄 / 文藝春秋


そして、ポーランド語。この歳になってという思いもあったが、恐る恐る手を伸ばしてみたのが、「アンジェイ・ワイダ」著、「映画と祖国と人生と…」(凱風社) 「アンジェイ ムラルチク/Andrzej Mularczyk」著、「カティンの森」 (集英社文庫)などに共訳著書のある「久山宏一」氏の語学入門書「まずはこれだけポーランド語 (CDブック)」である。

まずはこれだけポーランド語 (CDブック)

久山 宏一 / 国際語学社

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まあ、「病高じて・・・」とお笑いください。しばらくは悪戦苦闘が続くだろうと覚悟して、まず最初に調べたのが、語学入門の定石、「数」と「体の部分」に関する単語で構成されている「2 hearts,4 eyes」という意味の、ヨペックのアルバムと歌のタイトル、「Dwa Serduszka Cztery Oczy」。

いやあ、ありましたね。「2;dwa(男・中);ドヴァ、4;cztery;チュテルィ、目;Oko;オコ、眼差し・瞳:Oczy;オクジ」、「心」、これはGoogleで、「心、心臓;Serduszka:セルデュシュカ」。「Dwa Serduszka Cztery Oczy(ドヴァ セルデュシュカ チュテルィ オクジ)=二つの心、四つの瞳」。これが初めて私が覚えたポーランド語となったのです。

しかし、ポーランド語での会話が主目的ならいざしらず、私はヨペックのアルバムや歌のタイトルの意味、欲張っても、歌詞やライナー・ノートの意味が概略分かればいい。それには、語学を一から勉強では、ちょっと手間と時間がかかりすぎるかも。もすこし簡単に調べる方法は、まだほかにないか? いやあ、IT時代、NET時代ですね。無料の自動翻訳サイト「Glosbe – 多言語オンライン辞書」なんてのがあるんですね。ちょっとした武器として使えそうかどうか、拙ブログ「俄か愛国主義者の夜は更ける(後半)」に出てくる単語や言葉について、早速試してみた。

「O Mój Rozmarynie;私のローズマリーについて」、「Kołysanka rosemary;ローズマリーのララバイ」、「Szeptem;ささやき声」、「Czas rozpalić piec;ストーブを点けなければ」、「Samba Przed Rozstaniem;別れの前のサンバ」。

ちょっと工夫も必要だったが、いやいや、これは使えるかも。使えるではないか。欣喜雀躍 ・・・。

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そこで、「POLANNA」と入力してみた。訳が出てこない。どうもポーランド語ではないらしい。ここで、気が付いた。「POLANNA」は、「Polska(ポーランド)あるいはPolka(ポーランド人) + Anna」の造語だと ・・・。「ポーランド人の魂を歌うアンナ」という意味が込められているに違いないのだと。そんな新しい発見ももたらしてくれたのである。

ポーランドのトラディショナルの哀しい恋歌で、同名タイトルのアルバム、「Dwa Serduszka Cztery Oczy/2 hearts,4 eyes」および、「JO & CO」、そして「SZEPIEM/ささやき声」にも収録されている「Dwa Serduszka Cztery Oczy/二つの心、四つの瞳」。私が最初にポーランド語を覚えたこの歌を、ちょこっとだけの訳詩とともにお聴きいただくというのはどうだろう ・・・。
 
 
 
 
【 Dwa Serduszka Cztery Oczy 二つの心、四つの瞳 】

「♪ Dwa serduszka cztery oczy, oj, joj, oj   二つの心、四つの瞳 ああ・・・
  Co płakały we dnie w nocy, oj joj, oj    夜の闇の中で、何を泣いている ああ・・・
  Siwe oczka co płaczecie              泣いているのは黒い瞳
  Że się spotkać nie możecie           会えないから、満たされないのは心
  Że się spotkać nie możenie.          会えないから、満たされないのは心
  OJ, JOJ, JOJ.                     ああ ・・・・
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・         ♪」

Szeptem

Anna Maria Jopek / Universal Poland


Dwa Serduszka Cztery Oczy

Anna Maria Jopek / Universal Poland

「Anna Maria Jopek -Dwa Serduszka Cztery Oczy」

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真夏の夜の呪文

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「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」の呪文に懸り、その上、「愛国主義者」という俄か病に罹ったため、すこし重苦しい話題やしかめっ面の記事が続きました。そんな中で、懐かしい昔の仲間、Aさんからの一通のメール。

「お元気ですか?今年もライブやることにしました。何歳までできるか?継続することが大事ではないかと。10月12日(金)東中野のライブハウスです。もっと近ければ、昔を懐かしんで集まることもできるでしょうが。陰ながら応援ください。」

Aさんからのライブ・コンサートの知らせであった。たしか、今年で3回目か4回目。リタイアしてからの本格的JAZZサックスへの挑戦である。神童さんの報告では、もう相当な腕前にレベルを上げているとか ・・・。残念ながら今回も、ライブを見に行くことはできないようだ。しかし、きっと同じようにリタイア後もドラムを続けている神童さんが、今年もセッションに参加し、大いに盛り上げてくれるでしょう。また、そんな報告を期待しています。

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Aさんとは、かって学生時代のバンド仲間で、神童氏のブログ記事によく登場してくるAさんである。リードG、サイドG&キーボード、ベース(爵士)、ドラムス(神童)、それにアルトサックスのAさんを加えた5人編成のバンドであった。たしか、Aさん以外の全員がなにがしかのボーカルを担当していたが、なぜかAさんだけがボーカルをしなかった。どうしてなのか、今もってわからない。まさか、それはないでしょうが、ひょっとして、××× ・・・?

当時私が、「あんな風に歌いたい」と思っていたのが、「レイ・チャールズ/Ray Charles」。そう、あの嗄れ声、だみ声に憧れていたのです。多分、いまだったら、「トム・ウェイツ/Tom Waits」?、「レナード・コーエン/Leonard Cohen」?、「オーティス・レディング/Otis Redding」?、「マリオ・ビオンディ/Mario Biondi 」? ・・・。いやいや、やはり「ジョー・コッカー/Joe Cocker」でしょう。彼も「レイ・チャールズ」を師と仰いでいましたね。1944年イギリス生まれ。私より2歳年上の爺さん。「ロンドン・オリンピックのセレモニーに出演しないかなあ ・・」などと密かに期待していた一人でもありました。

さて、夏も残り少なくなって来ました。さっ、暑気払いに景気よく彼の歌でも聴きましょうか。2007年、11月14日、スイスのバーゼルでのステージ。この時、御年63歳。この歳にして、この迫力、このグルーヴ感。見習わなければいけませんね。ちょっと前までは、「渋いちょいワルおやじ」という感じだったが、髪も歯も腹もすっかり年相応の好好爺になったようで、いや ご同慶の至り。しかし、いい歳の取り方していますね。なお、この年2007年に功績をたたえられて、女王陛下より、OBE(Order of the British Empire/大英帝国勲章)を受賞している。

こんなライブを聴くと血が騒ぐ ・・・。まさに、そんな感じのライブ。あんなステージがまた仲間と出来たらなあと思わせるようなパフォーマンス。しかし、それは夢のまた夢 ・・・。

「Joe Cocker – Unchain My Heart (LIVE in Basel)」 オイオイ、ベースを弾いている「Black Beauty」、ありゃ一体誰だ??

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Aさん、もちろん応援していますとも! さて、少し早いですが、ライブの成功を祈って、「I Put A Spell On You」を贈ります。「Spell」とは呪文、魔法のこと。ヨペック譲りのきつい呪文を唱えて、魔法をかけたので、ライブは成功間違いなしですよ!! 
さあ、Unchain your heart,set you free !

Heart & Soul

Joe Cocker / New Door Records

「Joe Cocker – I Put A Spell On You」

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Patriotic Song、愛国歌 ・・・ 哀哭歌

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左はポーランドの国旗である。赤白の2色、極めてシンプルなデザイン。この国旗を見た時、「日本とポーランドとはどこかでつながっているのではないか?」と、極めて単純にそう思った。「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」について調べているときのことである。しかし、結果的にポーランドの国旗は「赤い夕日を背景に飛ぶ白い鷲」という建国伝説を紋章にしたということで、「日の丸」とは何の関係もなかったのであるが ・・・。

しかし、調べていて分かったのは、「ポーランドという国は、非常に親日国である」ということ。親日国で知られるトルコよりも、親日度は高いともいう。日露戦争にて小国、日本がロシアを打ち負かしたことを、当時ロシアの支配下にあったポーランドは非常に喜び、現在もポーランドの教科書には、日露戦争について日本の教科書よりも詳しく記述されているという。第2次世界大戦では、ポーランドは連合国側に属しながらも枢軸国である日本にドイツやロシアの情報を情報をもたらしてくれたというし、昨今、ポーランドには日本ブームが到来しており、日本語を学ぶ方も多く、テレビで日本文化を紹介する番組が流れることも少なくないという。日本から見たポーランドは極めて遠い国だが、その距離感は逆で、ヨーロッパにおける日本研究のリーダー的役割を担っているのがポーランドらしい。(Wikipediaより)

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そんなことを知ると、「アンナ・マリア・ヨペック」の2011年のアルバム最新3部作が、ポーランド、ポルトガル、日本と、アルバム「HAIKU(俳句)」で日本をテーマにとりあげたのも、無関係ではなさそうである。その最新3部作の一枚が「POLANNA/ポランナ」。テーマは「音楽におけるポーランド魂の追究」とある。ポーランドの音楽をルネッサンスから現代まで俯瞰した試みで、音楽の中でポーランド遺伝子を取り出すことを目指したという。

さすれば、「大国の狭間と抑圧の中で数々の悲劇に彩られた国、その悲劇を悼む曲が含まれているのではないか」とアルバムを聴いていたら、「多分これでは!」と引っかかってきた曲があった。6曲目、「Dziś Do Ciebie Przyjść Nie Mogę/Czerwone Maki Na Monte Cassino」。極めて甘美で哀切の思いに溢れているスラブ風の二つの曲が、ショパンのノクターンでつながっている。

まったくポーランド語は分からないが、後半の曲のタイトル「Monte Cassino/モンテ・カッシーノ」という言葉にかすかに聴き覚えがあった。たしか、第2次世界大戦の末期、イタリアの「モンテ・カッシーノ」で4ケ月に及ぶ大激戦があったところだ。そこを手掛かりに調べてみたら、果たしてこの曲がその地に因んだ曲であった。

前半の曲「Dziś Do Ciebie Przyjść Nie Mogę(今夜は帰れない)」が、「ワルシャワ蜂起」を、後半の曲「Czerwone Maki Na Monte Cassino(モンテ・カッシーノの赤いケシの花)」が、「モンテ・カッシーノの戦い」を悼む曲であった。前半の曲は国民的愛国歌らしく、YOUTUBEにいくつもアップされている。その動画のバックの映像は、大戦末期、1944年の「ワルシャワ蜂起」に関する映像がほとんどであったことからそれと知れた。森でのゲリラ活動に参加するため、もう恋人に会えないと死を覚悟した反ドイツのポーランド・パルチザンの心情を歌った歌。このワルシャワ蜂起の時、市民の間で歌われたという。驚くことに、この歌を「加藤登紀子」さんが訳し、何人かの日本人歌手が歌っているのです。(参照;「渡辺歌子/今夜は帰れない」「今日は帰れない」など) 本当にびっくりしました。

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「ワルシャワ蜂起」は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下のワルシャワで、ロンドンに亡命していたポーランド亡命政権を支持するレジスタンスや市民が、1944年8月にソ連軍の呼びかけにより、ドイツ占領軍に対して起した武装蜂起である。この武装蜂起に結局、ソ連軍が救援せず、約20万人の兵士、市民が死亡して、蜂起は失敗に終わった。そして、その後、反撃に転じたドイツ軍に、ヒットラーはワルシャワの徹底的破壊を命じ、ワルシャワは瓦礫の街と化した。1945年、ナチス・ドイツ敗戦とともに、今度はポーランドはソ連の占領下に置かれたのである。(Wikipedia参照)

「♪ 今夜は帰れない 森へ行くんだ
    窓辺で僕を 見送らないで
      君の眼差しが 闇を追いかけ
        涙に濡れるのを 見たくないから
          涙に濡れるのを 見たくないから
         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   もしも春まで 帰らなければ
     麦の畑に 種を蒔くとき
       僕の骨だと 思っておくれ
         麦の穂になって 戻った僕を
           胸に抱きしめて 迎えておくれ
             胸に抱きしめて 迎えておくれ  ♪」 (加藤登紀子 訳詩)

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そして、「Czerwone Maki Na Monte Cassino(モンテ・カッシーノの赤いケシの花)」。6世紀に起源をもち、古代から中世を通じてヨーロッパの学芸の中心という重責を担っていたというキリスト教の修道院があることで知られた「モンテ・カッシーノ」で、1944年1月17日から5月19日に第2次世界大戦の命運を決める最後の決戦が行われた。双方で10万人を優に超える死者を出したが、ここでの連合国側の勝利によりローマ進軍への道が開けたという。そして、「モンテ・カッシーノの赤いケシの花」は、この戦いにより、もっともよく知られるようになったポーランド軍の歌で、1944年5月、「モンテ・カッシーノの戦い」の最中に、「アルフレッド・シュルツ/Alfred Schütz」によって作られたという。この戦いでもっとも勇敢に戦い、勝利への道を開いたのはポーランド軍であった。いまでも、この戦いにおけるポーランド兵の働きは、ポーランド国民の大きな誇りの源となっている。(写真;モンテ・カッシーノのポーランド人戦争墓地) (Wikipedia参照)

ヨペックはハミングで歌っているが、「モンテ·カッシーノの赤いケシの花」にはこんな一節がある。Googleで適当に翻訳してみた。

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 
   モンテ·カッシーノの赤いケシの花 
      朝露の代わりにポーランド兵士の血を飲んだのだ
        倒れた兵士たちの怒りは 死してもなお永遠に残る
          何年経とうが、このモンテ・カッシーノのケシの花
            年を経てその赤い色は  ますます濃くなる
                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」 
                    (作詞;F.コナルスキ 作曲;アルフレッド·シュッツ)

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振り返って見れば、「ワルシャワ蜂起」は、「アンジェイ・ワイダ」監督の「地下水道」(1956年)で、ドイツ占領下のポーランドの苦しみは、「ギュンター・グラス」原作、「フォルカー・シュレンドルフ」監督の「ブリキの太鼓」(1979年)で、蜂起失敗後のワルシャワの爆撃については、「ロマン・ポランスキー」監督の「戦場のピアニスト」(2002年)で、そしてロシア軍によるポーランド軍将校の虐殺に関しては、「アンジェイ・ワイダ」監督の 「カティンの森」(2007年)で知った。この歌を歌うヨペックの思いに少しでも近づくため、もう一度しっかりと観てみようかと思う。

「愛国歌」は、「哀哭歌」となり、歴史の悲劇は名画や名曲を生む。古くは「原爆許すまじ」、最近では「さとうきび畑」か ・・・。「東北大地震」、「福島原発事故」からは、明日につながるどんな歌が生まれるというのだ。こんな思いを抱いて、ヨペックの「今夜は帰れない~モンテ・カッシーノの赤いケシの花」を聴く。

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Anna Maria Jopek / Universal Poland

この時期、ヨペクのこの歌に強く心を動かされたのも、ロンドン・オリンピック、終戦記念日、竹島や尖閣諸島での領土問題、それにとりわけ私が歳を取ったことと無縁ではなさそうだ。

「Anna Maria Jopek – Dziś Do Ciebie Przyjść Nie Mogę/Czerwone Maki Na Monte Cassino」

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俄か愛国主義者の夜はいまだ明けず

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ロンドン・オリンピック閉会で明けるかと思った我が「俄(にわ)か愛国主義者」の夜、どっこい、そうは簡単に明けなかったのだ。終戦記念日、愚挙としか思えない韓国「李明博」大統領の行動と言動、それに煽られた韓国サッカー選手のオリンピック精神を逸脱した行為や韓流スターの行動。それに加えて、香港活動家らの尖閣列島、魚釣島への強行上陸。不愉快で腹立たしいことが連鎖反応のように続いている。オリンピックが、一転して愛国主義のネガティヴな側面を刺激しているようにも思える。

ロシアとの北方領土もあるし、もうこの問題もここまで来たら、曖昧のまま先送りできないような気がする。冷静かつ毅然とした態度で向き合うしかないと思う。日本政府は戦略的外交力、かつインテリジェンス力の見せ所だが、さて、彼らにそんなことが期待できるのだろうか ・・・・。俄か愛国主義者の夜は悶々として、なかなか明けないようである。

そんな俄か愛国主義者にうってつけの本があった。皆さんは「日章丸」という船をご存知でしょうか? 「永遠のゼロ」でも感動した「百田尚樹」著、ノンフィクション・ノベル、「海賊とよばれた男 上/下」(講談社)。夜が更けるのも忘れての連日の一気読み、オリンピック、いやそれ以上の感動を覚えた。これほどの日本人がいたのかと ・・・。

海賊とよばれた男 上

百田 尚樹 / 講談社


海賊とよばれた男 下

百田 尚樹 / 講談社

その物語は、1945年8月15日から始まる。異端の石油会社「国岡商店」を率いる「国岡鐵造」は、海外資産はもちろん、なにもかもを失い、残ったのは借金のみ。そのうえ石油会社大手から排斥され、売る油もない。しかし「国岡商店」は、社員一人たりとも馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながらも、たくましく再生していく。20世紀の産業を興し、国を誤らせ、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは何者なのか? 実在の人物をモデルにした、ノンフィクション・ノベル。

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「国岡商店」とは、「出光興産」。「国岡鐵造」とは、その創業者である「出光 佐三(いでみつ さぞう、1885年8月22日 – 1981年3月7日)」。石油メジャーの支配を受けない日本を代表する石油会社を作り上げた大立者の伝記ともいえるノンフィクション小説。妥協を排し、「7 sisters」と呼ばれた理不尽な石油メジャーや、GHQいいなりの我が国の政府を相手に徹底的に戦い、世界に堂々と日本人及び日本の存在を知らしめた姿に、感動する。「出光佐三」。狂乱のバブルを前に1981年(昭和56年)3月7日 95歳で死去。

今後、間違いなく困難に立ち向かっていかねばならない日本への指針。「国のため人のために尽くす」ということはどういう事なのか。「人を信じる」ということはどういう事なのか。「決してたじろがない勇気や信念とは何か」を教えてくれる。清々しい読後感と熱い感動をこの本から貰えた。

オリンピック後、選手たちの色々な感動秘話がTVで明かされているが、女子レスリング金メダルの「小原日登美」選手の話を聞いてすぐ思い出した歌が「You Raise Me Up」。トリノ・冬季オリンピックで「荒川静香」さんが女子フィギュアで金メダルを獲ったスケーティングに流れていた曲。小原選手をはじめとして、メダルを獲った選手も獲れなかった選手も含めて、全ての日本人選手、スタッフに感謝し、贈る歌としよう。そして、東北の被災者たちにも ・・・。 

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世界的に大ヒットした「ケルティック・ウーマン/Celtic Woman」をはじめとして、「シークレット・ガーデン/Secret Garden」、「ウエストライフ/Westlife」など数多くのパフォーマンスがあるが、「シェイラ・ウォルシュ/Sheila Walsh」はいかがでしょうか。1956年、スコットランド生まれ。聖歌歌手、ソングライター、福音伝道者、宗教関係の著者、霊能者、宗教番組のトーク・ショーの司会者など、筋金入りのクリスチャン音楽家という。
 
 
You Raise Me Up
Sheila Walsh / Integrity Music
 

 【You Raise Me Up 】   B.Graham 作詞 Rolf.Lowland作曲

「♪ When I am down and, oh my soul, so weary;
    When troubles come and my heart burdened be;
      Then, I am still and wait here in the silence,
        Until you come and sit awhile with me.

   You raise me up, so I can stand on mountains;
      You raise me up, to walk on stormy seas;
         I am strong, when I am on your shoulders;
           You raise me up… To more than I can be.
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    私が打ちひがれたり、私の魂が萎えているとき
      トラブルにあったり、心が苦しんでいるとき
        そんなときは、あなたが来て、そばに座ってくれるまで
          ここでじっとして、静かに待っているわ

    あなたが支えてくれるから、私は山の頂に立てる
      あなたが支えてくれるから、私は嵐の海も歩いていける
        あなたの肩で支えてもらえば、わたしはきっと強くなれる
          あなたが支えてくれるから、思っている以上の力をきっと出せる 
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

「You」は支えてくれた家族、友人、監督、スタッフたち、「Me」は支えられた選手たち。「You」は勇気を与えてくれた選手と家族、友人、監督、スタッフたち、「Me」は感動をもらった日本人皆 ・・・。

「You raise me up – Sheila Walsh」

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そして、ソウル風に歌う「Selah」の歌唱も好きなバージョンの一つ。
 
「日本人にかえれ」。これは、大震災から3ヶ月後、2011年6月20日の出光創業100周年記念日に、新聞広告に掲載された「出光佐三」氏の言葉。日本のエネルギー産業新興に生涯を注いだ佐三翁。福島原発後の対応、エネルギー政策の右往左往ぶりに対し、彼はどう一喝するのだろうか。そしてこの日本を再びの高みへ導いてくれる原動力は何だと観ているのだろうか? 少なくとも一過性のお祭り騒ぎやバブルではないはず。強靭な日本を担うための教育や産業を下支える技術開発といった人を中心とした地道な活動であろう。そして何よりも大事なものは、日本人が再び、情熱、信念、誇り、努力 ・・・ といったものに価値観を見いだせるようになることであろう。しかし、それには、まだまだ長い時間が必要であるかもしれない。いやはや、当分、「俄か愛国主義者の夜」は明けないのではないかと思う。



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