JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

喪中はがきを書いた夜に ・・・

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今年の八月に、満百歳で大往生を遂げた義母の喪中はがきを書いた。書いたといっても、「パソコンで作成し、印刷した」というのが正しいのだが ・・・。

去年、メモリーが不足でいらいらするくらい遅かったノート型を、もう外に持ち歩くこともあるまいと、「Windows7」搭載のラップトップ型パソコンを買い替えた。OFFICE やWORD のバージョンがアップしているので、私が現役時代仕事で使っていたころとは使い勝手がだいぶ違っている。WORDを使ったのだが、「喪中はがき」ひとつに少してこずってしまった。

まあ何とか完成、印刷し終えて、はがきを見ながら妻としばし義母を偲び、思い出話を語る夜となった。明治の最後の年、明治45年に生まれ、現在の北朝鮮で育ち、何もかも失って日本に引き揚げてきた。そんな愚痴や苦労話はほとんど語らないが、寡黙ながら芯の強い女性であった。

そんな夜、先日久しぶりに聴いたミラバッシがふたたび聴きたくなってしまった。彼のピアノには、美しいだけでなく、人の心を暖かくさせるsomethingがあるから ・・・。「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」のピアノソロ・アルバム、「CANTOPIANO」。あの「AVANTI!」から5年後のソロ・アルバム。このタイトルは、イタリア語の「歌」である「CANTO」と「ピアノ/PIANO」をくっつけた造語だとのこと。そのタイトル通り、シャンソンやカンツォーネを素材にした美しい「メロディ」と「響き」が一杯に詰まっている。あの「AVANTI!」に勝るとも劣らないアルバム。堰を切ったように、ミラバッシのロマンティシズムがあふれる美メロが流れ出す。(下記紹介アルバムは移籍後のレーベルから再リリースのもの。澤野工房からのオリジナルはこれ。)

カントピアノ

ジョバンニ・ミラバッシ / ビデオアーツ・ミュージック

アルバム「CANTOPIANO」から2曲ほど ・・・。

「Giovanni Mirabassi – J’ai pas le temps d’avoir trente ans」

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「Giovanni Mirabassi – Si tu me payes un verre」

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炭焼き始動 !

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1月からの炭焼きに向けての活動がスタートした。炭焼き計画の立案、スケジューリング、炭焼き窯の補修、整備と炭焼き準備を進めてきたが、いよいよ具体作業がスタート。

まずは炭の材料になるクヌギを伐採する作業が順調にはかどるための林床整備という伐採準備作業から始める。台場クヌギは伐採しても、残った切り株から芽が吹き出し、8~10年位で再び炭材としてちょうど手ごろな太さに成長する。そんな台場クヌギの特徴から、長期的な計画に従って、伐採エリアを決めて8~10年サイクルで伐採を繰り返していくのである。一般的には皆伐、決められたエリアの木はすべて伐採してしまうのであるが、ここは公園のため、当然残しておかなければならない木もある。クヌギの伐採作業そのものはプロに委託するのであるが、伐採前にどの木を切るのか、どの木を残すのかを決めて、マーキングするとともに、伐採しやすいように細い雑木などを伐って、林床整備を行う。

急斜面での結構大変な作業であるが、10人の山の手入れのボランティア仲間が打ち揃ってのスタートである。安全帽(ヘルメット)を被り、腰に手入れ道具の帯を締めれば、いざ出陣、いやがうえにも気合が入るというもの。これからほぼ3ヶ月炭焼き三昧の日々が続く。

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皓々と月が冴えわたり、冬を目の前にした今宵のピアノ、耽美にすぎるという声もあるかもしれないが、一時期、耽美派、エヴァンス派の代表格とされた「リッチー(リチャード)・バイラーク/Richard Beirach」。エロジャケで気を惹くヴィーナス・レーベルの彼ではなく、まるで硬質の透明なクリスタルの響きのような、みずみずしい情感をたたえたECM時代、’70年代のアルバム。ソロアルバムを聴くと、クラシック的な要素が強いことが納得できるが、やはりJAZZである。ECMでの代表アルバム、名盤と言ってもいい「ヒューブリス/Hubris」。

ヒューブリス

リッチー・バイラーク / ユニバーサル インターナショナル

「Hubris」の中でも、白眉の一曲 ・・・。
「Sunday Song – Richie Beirach」
 
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もう一曲は、YOUTUBEにアップされていたソロ・ピアノで「Elm」。私が持っているのは、同じタイトルのトリオでのアルバム。そちらはアップされていないようなので ・・・。出典アルバムは把握していませんが、多分「Ballads」でしょうか。

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バラッド

リッチー・バイラーク / ソニーレコード


 
「Richie Beirach  ‐ Elm」

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路傍の花、樹々の鳥 (27)  ~庭の片隅の紅葉~

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我が家の小さな庭の隅の紅葉である。その葉を茶にして楽しむために、2年程前に小さな株を山から採ってきて、玄関脇の庭の片隅に植えた「クロモジ(黒文字)」。上手く根付き、そこそこに成長してくれて、こんなに鮮やかな色で秋の毎日を楽しませてくれるようになった。

20年ほど前、大阪市内のマンションに住んでいた時は、市内ということもあるが、自分の住んでる地域の紅葉や、自然の移ろいなどほとんど目にも留めなかったと思う。都会と田舎の中間のこの地に住むようになって、自然に目が行くようになり、そして定年後の心の在り方や生活がそれを加速したのである。

自分の故郷である信州・松本の自然や風景にも、もちろん深い愛着や想いはあるが、今生活をしているこの地域の四季折々の自然や里山が好きであるし、愛着を感じるようになった。やっとこの地に私自身が根付いたのである。
 

 
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さて、今宵のピアノ。CD棚などを眺めていて、「こんなピアニストもいたっけ ・・・」なんて思い出した時に聴く、少しマイナーかもしれないが、そんなジャズ・ピアニストが何人かいる。東欧・ハンガリーのピアニスト「ベーラ・サチ・ラカトシュ・ジュニア/Bela Szakcsi Lakatos Jr.」もそんな一人。ミラバッシの移籍後、かの「澤野工房」の看板ピアニストの一人である「ロバート・ラカトシュ/Robert Lakatos」の兄で、父はハンガリー・ジャズ・ピアノの大御所と言われている「ベーラ・サチ・ラカトシュ/Bela Szakcsi Lakatos」というピアノ・ファミリーの一員であるというくらいしか人となりがわかない。たった一枚持っているCDは、かっての友からのCD、「Psalms」。(意味は賛美歌、聖歌)

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SZAKCSI JR TRIO / PSALMS
SZAKCSI LAKATOS BELA(p)
LAKATOS PECEK KRISZTIAN(b)
BALAZS ELEMER(ds)

 

ヨーロッパ・ジャズに共通する気品と哀愁とガッツ ・・・。

「Szakcsi Jr Trio ‐ Psalms」

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丹波篠山街歩き

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いまが見ごろというので、紅葉狩りと正月用の黒豆の買い出しを兼ねて、丹波路を篠山へと車で向かう。たしかに、国道173号線、丹波への峠のあたりは色鮮やかな紅葉が真っ盛り。小一時間のドライブで篠山の市街地に。

まずは蕎麦である。丹波も蕎麦の産地で関西では蕎麦処として知られている。篠山付近にも贔屓の蕎麦屋が何軒かあるのだが、今日は、趣のある茅葺き屋根の古民家で、素朴だが骨太の蕎麦を喰わせてくれる、「波之丹州蕎麦処・一会庵(なみのたんしゅうそばどころ・いちえあん)」。ここのメニューは「そば切り」、「そばがき」、「そばぜんざい」の3種のみ。蕎麦本来の味を邪魔したくないという理由から、薬味やわさびはついてこないし、温かい蕎麦は扱っていない。しっかりとした歯ごたえのあるやや太目の十割蕎麦を、甘すぎない鰹風味のつゆで頂くのが流儀。

店主は、農作業のかたわら蕎麦屋を営んでいるらしく、明け方から玄蕎麦を石臼で挽き、挽きあがったそば粉を手打ちし、注文があってから茹でる。一日約50食程度仕込むのが限度らしく、営業は昼の3時間ほど、「売り切れ御免」のこだわり蕎麦屋。囲炉裏にはまだ火が入っておらず、少々寒かったが、「そばきり」を喰う。いつものことながら、やはり美味い。

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そして、一番の目的の黒豆を買い求めに。正月はこの丹波の黒豆、「丹波黒」の煮豆がかかせない。訪れたのは、享保19年(1734年)創業、江戸時代に建てられた店舗や隣接する屋敷などが、国登録の有形文化財となっている老舗、「小田垣商店」。今年の夏はいつまでも暖かかったためか、今年収穫の黒豆はまだだったが、我が家の分と少し早いがお歳暮がわりにと親戚にも発送する。なにか子供の頃の故郷のお店を思い起こさせる雰囲気である。

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いよいよ街歩き、まずは王地山の「まけきらい稲荷」へとむかう。冒頭の写真がその稲荷神社境内の燃えるような紅葉である。この稲荷、正式には「平左衛門稲荷神社」という。妙な名前であるが、その由来については、次のような話が語り継がれている。

『篠山藩主「青山忠裕」公が老中であった約180年前の文政年間の頃、毎年春と夏に江戸両国の回向院広場で、将軍上覧の大相撲が催されていた。ところが、いつも篠山藩のお抱え力士たちは負けてばかりであった。ある年の春場所のこと、篠山から来たという「王地山平左衛門」ら8名の力士と行司1名、頭取1名の 一行10名が現れ、土俵に上がるとたちまち連戦連勝してしまった。負けきらいのお殿様は大変喜んで、その者達に 褒美をやろうとされたが、どこにもいない。後で調べてみると、なんと全員が領内のお稲荷さんの名前だった。そこで、それぞれの神社に、幟や絵馬などを奉納して感謝したという。』

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幾重にも連なる鳥居を抜け、王地山を下り、河原町妻入(つまいり)商家群へと向かう。篠山城は、慶長14年(1609年)徳川家康が天下普請で築いた城で、河原町は、その築城の際、最初につくられた商店街であるという。間口が狭く奥行きの深い妻入りの商家が、往時の面影をとどめて軒を連ね、まるでタイムスリップしたかのようである。過度に観光地されておらず、ここで今の時代に暮らしている皆さんの日々の生活がそのままこの風景に溶け込んでいて好ましく感じられる。

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そして、二階町の方へとまわり、名産品などをいつものように仕入れ、コーヒーを飲んで一息入れてから、帰路につく。見上げると、大きないのししがユーモラスな顔で見下ろしていた。これからは「ぼたん鍋」の季節。その頃にまた来てみようか ・・・。

ちょうど手ごろな街歩きで適度につかれた秋の夜更けに聴くピアノには、甘いが決して甘さに流されないイタリア系のイケメン・ピアニスト、「ステファノ・ボラーニ/Stefano Bollani」などはいかがでしょうか。

まず、「ステファノ・ボラーニ」が愛のメロディを綴る「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」作品集。しかしこのアルバムは、ボサノヴァ・アルバムではない。もちろんスムース・ジャズ・アルバムでもない。時には自らボーカルもこなす才人の、リリカルで歌心にあふれた「野心的な・・」ともいっていい、ユーロジャズ・テイストの「アントニオ・カルロス・ジョビン」の作品集である。

愛の語らい

ステファノ・ボラーニ・トリオ / ヴィーナスレコード


 
アルバム・タイトル曲の「愛の語らい」から。このリリカルな演奏はどうでしょう ・・・。 「Stefano Bollani Trio – Falando de amor」

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「ステーファノ・ボラーニ」。1972年、ミラノ生まれというからまだ40歳。もともと歌手になることを夢見てピアノを始めたというが、プロデビューはなんと若干15歳。イタリア独特の雰囲気というか、隠せないラテンの気質というか、「恋唄」やバラードのプレイにはそれが随所に表れるような気がする。そして、彼の音楽の幅の広さ。クラッシックからポップ、ロック、ジャズにわたる多様なジャンルのミュージシャンとのアルバムやコンサートにおけるコラボレーションには目を見張るものがある。

2002年10月に発売されるやいなや話題となったのが、日本デビュー盤「ヴォラーレ」。続く第2弾のアルバムが「黒と褐色の幻想」。第1弾「ヴォラーレ」がイタリアン・ソングを集めたのに対し、「黒と褐色の幻想」は、彼に影響を与えたアメリカン・スタンダード中心のアルバムであるが、そこにたぎるラテンの情熱は隠しようがない。

黒と褐色の幻想(紙ジャケット仕様)
ステファノ・ボラーニ・トリオ / / ヴィーナスレコード
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「最後の夜」。エレガントな雰囲気の中にもラテンの情熱と哀愁が漂う。 「Stefano Bollani Trio – La Ultima Noche」

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ヴィーナス・レコード第5弾のアルバムが、「恋の気分で」。スタンダード曲を中心に構成されているが、1999年に「ジャンゴ・ラインハルト賞」を受賞したというだけあって、十分な実力も備え、ヨーロッパでは相当な人気を集めているという。演奏は、2曲目「Cheek To Cheek」に代表されるように、スインギーなリズムの流れの中で奔放ともいえる自由自在なアドリブを展開する。一転3曲目の表題曲「I’m In The Mood For Love」では、かわいらしく弾むような、甘くて小粋なピアノを聴かせる。

恋の気分で

ステファノ・ボラーニ・トリオ / ヴィーナス・レコード

もともと歌手になることを夢見てピアノを始めたという「ステファノ・ボラーニ」、自身が歌っているアルバムがあります。アルバム、「けれど恋は」。勿論、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」みたいな例外はありますが、私はピアノの弾き語りは女性が相場と思っていた。まっ、一度聴いてみてください。カンツォーネやポピュラー・ソングを中心にした選曲で、低音でささやくように、告白するかのように弾き語る。まさに、これは「口説き歌」である。これでは、かの「チェット・ベイカー/Chet Baker」も顔負けではないか ・・・。

けれど恋は

ステファノ・ボラーニ・トリオ / ヴィーナスレコード


 
「Stefano Bollani Trio – Here’s To Life」

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遅ればせながら新蕎麦を食す

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先日、松本へ帰省した時、少々タイトなスケジュールのため、いつも帰省時はたいてい食しているわがソウル・フード、蕎麦を喰い損なってしまった。そんなわけで猛烈に蕎麦が喰いたくなり、ウォーキングの途中に、しばらくご無沙汰していたが団地内にあるご贔屓の蕎麦屋、「そば切り 吟香」に飛び込む。

毎日、玄蕎麦を石臼で挽いた自家製粉。それを毎朝手打ちしているという。注文はいつもの「せいろ十割蕎麦」。この日の蕎麦は、北海道幌加内産。豊かな香りで新蕎麦とわかる。かすかにジャズが流れている。最近ジャズが流れている蕎麦屋多い様な気がする。団塊世代かそれに近い年齢のこだわり店主の志向だろうか ・・・。 

蕎麦屋でジャズが流れている。逆にこれだけ日本食がグローバル化しているのだから、海外にも美味い蕎麦屋があっても不思議ではないと思うのだが、一度北京のあるホテルでうまい蕎麦を食べたことがあったが、その店は残念なことになくなってしまったようだ。それからいまだ、海外では「美味い蕎麦屋」にはお目にかかっていないのが残念である。 

さて、水羊羹ならぬ蕎麦を喰うのに似合うジャズというのはちょっと想像しにくいが、強いて言えば、ちょっとご陽気で、小粋にスイング、蕎麦ののど越しを邪魔しない。もちろんかすかな音で流れていても、耳を澄ませばそれとわからなくてはいけない骨太さも ・・・。そんなジャズでしょうか。うん、「ハリー・アレン/Harry Allen」、「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」あたりをイメージしてみましょうかね。

リカード・ボサノヴァ

ハリー・アレン / カメラータ東京

「Harry Allen – Recado Bossa Nova」 

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Waves: Bossa Nova Session

Eden AtwoodGroove Note Records

「Eden Atwood ‐ O Pato」

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今もひそやかに唄い続ける ・・・ ~エヴァ・キャシディ~

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今日は、朝から年に二回ほどある地域の「クリーンアップ作戦」の日。この日は、地域が一斉に総出で、自分の家の周辺や公園の掃除を行うのである。我が家の担当は近所の公園。行ってみると、前の日は大雨のため、たっぷりと水を含んだ枯葉が絨毯のように積もっている。40人ほどのご近所の皆さんと一緒に40分ほどかけて落ち葉掻きを終えた。しかし、水を含んでいるため、落ち葉をかき集めるのも容易ではない。地面や草にへばりつくのである。結構厄介な作業であった。

そういえば、定年後の爺さんたちのことを、払っても払ってもまとわりついてくるので、「濡れ落ち葉」などと世の奥さま方から揶揄されたこともありましたね。また「われも・・族」とも ・・・。定年後、6年半経過したが、私は「濡れ落ち葉」や「われも・・族」にはなっていないだろうという自信はしっかりとありますが ・・・。

2時間ほど経って、ウォーキングの帰り道、先ほどの公園をのぞいてみたら、もうすっかり元の木阿弥。あれほどきれいに掃除をした地面には、もう色づいた落ち葉が積もっていた。この季節、これも仕方ないでしょう。

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生前にリリースされたアルバムは、たった一枚。死後のリリースも含めても、本人が残したアルバムがたった3枚、しかし、その素晴らしい歌唱力がゆえに、死後に人気があがり、いまだにそれが続いているという女性シンガーがいる。1996年に残念にも悪性黒色腫(皮膚癌の一種)でわずか33歳で亡くなったアメリカの歌手、「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」である。

1963年生まれ。小さいころからジャズとフォークに親しみギターを習っていたという。1986年に「メソッド・アクター / Method Actor」というグループ に参加しアルバムを1枚残す。その後、ワシントンDCでプロデューサーをしていた「クリス・ビオンド/Chris Biondo」と知り合い、「チャック・ブラウン/Chuck Brown」のヴォーカリストに推薦される一方、ビオンドと一緒に暮らしながら、多くの曲を録音した。「さあこれからアルバムをだして ・・・」という矢先、皮膚癌のために1996年11月2日に亡くなってしまった。

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「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」で検索をすれば、10数枚のアルバムがラインナップされてくる。しかし、リリースを予定していたと言われるのは、生前の1枚を除いて、「Live At Blues Alley(96)」、「Eva By Heart(97)」の2作だけだとか ・・・。残りのアルバムは、音楽パートナーや遺族などによって、残された音源から編集し、死後にニュー・アルバムとして、リリースされたものである。そして、何と最新のリリースは、死後15年の節目、2011年に出された「Simply Eva」である。

いまもなお、人の心の中でひそやかに生き続けている彼女のピュアな声への想いが、死してもなお新しいアルバムをリリースを望み、そのアルバムが、さらなるファンを獲得し、その心を癒しているのである。もちろん私が彼女を知ったのも没後10年ほど経った頃。死してもなおファンが増え続ける ・・・。一人の歌手の持つ「歌のチカラ」。こういう歌手を知ると、使い捨て、消耗品、ビジネスの手段となってしまった感のある団体様全盛の今の日本の音楽シーンがまったくつまらなく見えてくる ・・・。

Simply Eva

Eva Cassidy / Blix Street

そんな中から、秋の夜に聴くにふさわしい一枚を選ぶのなら、「Live at Blues Alley」でしょうか。行ったことはありませんが、1965年に創業したワシントンDCにある老舗ジャズ・ディナー&ナイト・クラブ「Blues Alley」でのライブ。1996年1月2日、 この日に「Blues Alley」でのライブを行ったが、その年の11月に彼女は突然の如く旅立ってしまったのである。なんというピュアで躍動感にあふれた声であろうか ・・・。もうリアルタイムで聴くことはかなわないが、彼女のこの声に魅せられてしまった私は、いまだに彼女の新譜(?)がリリースされると買い求めてしまうのである。

Live at Blues Alley

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「枯葉」。私はボーカルでは「エヴァ」と「ジャシンサ」の歌うこの「枯葉」が甲乙つけがたいほど好きなのです。

「Eva Cassidy – Autumn Leaves (Live at Blues Alley)」

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全部ではありませんが、「Blues Alley」でのこの「枯葉」を含む、10曲、45分のステージの模様もYOUTUBEにアップされていますので、さらにご覧になりたい方はどうぞ。フォーク、カントリー、ジャズ、ブルース、ソウル、POPS ・・・・、カテゴライズできないピュア・ヴォイスの魅力。
 
「Eva Cassidy – Live at Blues Alley」
1.What a wonderful world 2.Cheek to cheek 3.People Get Ready 4.You’ve Change
5.Time after Time 6.Honeysuckle Rose 7.Autumn Leaves 8.Stormy Monday 9.Tall Trees in Georgia 10.Somewhere over the Rainbow

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9万㎞を超えた ・・・

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私の車の走行距離がついに9万㎞を超えた。大都会やその近辺以外に暮らす人や、仕事で車を利用している人からすれば、そうたいした数字ではないとは思うのだが、現役時代は文字通りサンデイ・ドライバー、年間でも2~3000㎞そこそこだった私からすると、これは大変な数字である。乗り出したのが、2007年3月から6年弱、68か月である。年平均1.5万㎞、月約1300㎞である。この調子で行くと、来年には10万㎞を超えるのは、間違いないところ。地球一周が約4万㎞と聞くから ・・・・。

おやじがなくなって、母親のケアのため、頻繁に帰省を覚悟していたため、酷使に耐える車、それと定年後あちこちとドライヴィングを楽しめる車と、両方を満足させる車として買ったが、今のところ期待に応えてくれている。何回も帰省をしたし、櫻や紅葉を追いかけて小さな旅も重ねた。結構、点検やメンテをこまめにしていると同時に、いつもは自分自身で掃除をしたり、まめに洗車をしているのだが、6年間の間、期待に応えて走ってくれたことへの感謝も込め、GSへ持ち込み、手洗いワックスがけと大奮発したのである。

さて、車に因んだブルースを一曲。「エリック・クラプトン&B.B.キング/Eric Clapton & B.B. King」の傑作アルバムからである。「エリック・クラプトン」と「B.B.キング」がはじめて2人でレコーディングしたのは、キングの1997年のアルバム「Deuces Wild」にクラプトンが参加した時だったという。この共演に気をよくした2人は、それからほどなく再度の共演を決心し、2000年にリリースされたのが「ライディン・ウィズ・ザ・キング/Riding With The King」。

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B.B.キング&エリック・クラプトン / ワーナーミュージック・ジャパン

2人の味わい深いアコースティックギター2本で演奏される「Key to the highway」。

「Eric Clapton & B.B. King- Key To The Highway」

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猪名川散歩

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少し洗車をさぼっていたため、車が相当汚れていたが、ふるさとに帰省したため、それに輪をかけて汚れてしまったので、近くのガソリン・スタンドに洗車と掃除をお願いした。その待ち時間に猪名川界隈の散歩をしてみた。少し前にも猪名川界隈の散歩をブログにのせたが、あの時は池田、呉服橋(くれはばし)付近であった。今回はもっと上流、猪名川が大阪平野に抜ける手前、隘路のように一段と狭まった箇所がある。そこの近辺には「鼓ヶ滝」という地名がついている。

実際には滝はないのだが、川幅が急に狭まり、急流が岩を食み、轟々と音をたてて流れているので、その名がついたのであろう。そこに、能勢電鉄の鉄橋が架かり、画になりやすいので、結構「鉄っちゃん」たちの撮影ポイントとなっているようだ。この時は、「鉄っちゃん」ならぬシラサギ(ダイサギ;大鷺)が、小さな岩の上でちょこんと通過する電車を見上げていた。

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そして、この鉄橋のすぐ上流に架かる人、車用の橋には「銀橋」という、ちょっとレトロでしゃれた名前がついている。この橋は1934年(昭和9年)に建設され、当時、大阪に銀色のバスが走っていて人気があったので「銀橋」としたという訳がよくわからない説明板が橋のたもとにあった。橋と国道173号との交差点の反対側には、大河ドラマ「平清盛」と同時代の歌人「西行」の歌碑がある。

   音にきく鼓が瀧(たき)をうちみれば
      川邊(かわべ)にさくやしら百合(ゆり)の花  
                      
この歌には次のような逸話がある。西行が和歌の道を志して間もないころ、猪名川のほとりで滝をながめてうとうとしていると、「はるばると鼓が滝にきてみれば岸辺に咲くや白百合の花」という歌が頭に浮かんだ。やがて「西行」は、とある民家に一夜の宿を頼むと、老夫帰と孫娘らしい幼子が快く迎えてくれた。そこで、先ほど頭に浮かんだ鼓が滝の歌を披露したところ、老夫婦と幼子は「音に聞く鼓が滝をうちみればかわべに咲くや白百合の花」に変えてはどうかと言い、「西行」は己の歌の未熟さを反省した。眠りから覚めると、そこは住吉大明神の祠の前だった。以後「西行」は歌の道に精進したという。

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昼食をとり、車を受け取って、後はお茶はご贔屓のカフェ、「HANARE」へと向かう。ちょうど、ギャラリーで「冬じたくのうつわたち ~山田洋次展~」が開かれていた。有名な映画監督と同姓同名であるが、1980年生まれのイギリスで修業した新進気鋭の若手陶芸家だという。食卓で日常に使ってもらうことを念頭に置いた作品作りをしているように思える。気に入った皿があったので2枚ほど買い求めた。夕食時に早速、焼酎の肴にと信州で買ってきた蛹(さなぎ)の佃煮、蝗(いなご)の佃煮をのせてみたが、なかなかいい感じである。

さて、焼酎片手の今宵の音楽は、アルバムが出るたびに新しい音楽の引き出しを開けて見せてくれるわがジャズミューズの筆頭、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」。ピアノとずっしりとした女性ボーカルが聴きたくなったからである。迷って選んだアルバムはスタンダード集、日本語のアルバム・タイトルが「テネシー・ワルツ」。原題は「ランデヴー/Rendez-vous」で、売れ易いという理由だけでカサンドラが込めた思いをまったく無視して変えたとしか思えないタイトルである。たしかにスタンダード集には違いないが、そこはカサンドラ、やはり普通のスタンダード集ではない。ピアノの「ジャッキー・テラソン/Jacky Terrasson」との邂逅、ランデヴーが作り出す、カサンドラの鮮烈な世界なのである。

テネシー・ワルツ

カサンドラ・ウィルソン&ジャッキー・テラソン カサンドラ・ウィルソン ジャッキー・テラソン ロニー・プラキシコ ケニー・デイヴィス ミノ・シネル ロニー・ブラキシコ東芝EMI

「Cassandra Wilson – Tennessee Waltz」

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ふるさとエレジー(19) ~ 蔵の通りにて ~

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私の好物(実は酒の肴の山葵漬け)を買うために、中町・蔵通りへと出かける。白壁が美しい街並みである。もう大分前に亡くなってしまったが、私の叔母さんの嫁ぎ先の商家がある街でもある。叔母には実子がなかったため、彼女の妹である私の母の子供、すなわち私と私の妹をすごく可愛がってくれた。いつもなにか買ってくれるので、叔母の家に遊びに行くのが待ち遠しくて、楽しくて仕方がなかったことを覚えている。

実家近くの「赤色づくし」から一変、この蔵の街には「白」というよりも、儚さや淡さを思わせるような透明な「水色」を感じさせる。街のそこここに子供の頃や叔母の思い出が漂っているようであった。

我が家にあった電気蓄音機で、おふくろと叔母が二人、「二葉あき子」唄うSP盤の「水色のワルツ」(1950)をよく聴いていたのを思い出した。「高木東六」氏がこの曲を作ったのは、戦争中、氏が長野県・伊那市に疎開していた時に、天竜川のほとりを散歩しながら浮かんだメロディが原曲という。故郷・信州に所縁があった曲だったのだ。

【 水色のワルツ 】   作詞;藤浦 洸  作曲;高木東六

「♪  君に会ううれしさの
     胸に深く
      水色のハンカチを
        ひそめる習慣(ならわし)が
          いつの間にか
            身に沁みたのよ
              涙のあとをそっと
                隠したいのよ

                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

「二葉あき子 - 水色のワルツ」

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路傍の花、樹々の鳥 (26)  ~赤色づくしの故郷~

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故郷はこの時期、一面の「赤色づくし」となる。全山その鮮やかさに目を奪われろ紅葉の赤。

周りは一面すべて赤色に染まった道の傍に咲く菊。何かほっとする。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

一面の林檎園に、たわわに実る林檎の赤。そして、家々の軒に吊るされた「吊るし柿」の赤。山裾にあるワイナリーのワインの赤。故郷の秋は「赤色」づくし ・・・。

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振り返れば、山頂や稜線はもう雪に覆われているはずの北アルプスは雲の中。見下ろす松本の市街地、そこだけが妙に白っぽく朝日に輝いていた。

 

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「Double Famous」や「Port of Notes」のボーカリストをつとめ、2001年にジャズ・シンガーとしてソロ・デビューをした、宮城県気仙沼市出身のシンガー・ソングライター、「畠山美由紀」が出身地気仙沼を襲った東日本大震災後、自らの音楽活動の原点を見直し、制作に向かい生まれたアルバムがある。「わが美しき故郷よ」。

わが美しき故郷よ

畠山美由紀 / Rambling Records

 

いくつかのアルバムを持っているが、正直言って、あまりじっくりと聞いた事が無かったアーティスト。TVかなにかの震災特集で放映されたこの歌を聴いたのをきっかけに、しっかり聴いてみようかと思わせた歌でもある。気仙沼は海、松本は山、と違いはあれど、その故郷によせる想いは同じ ・・・。

学生時代の4年を過ごした仙台。まだそのころの友人たちも暮らしている。「つつがなきように ・・・」と願うばかり。

「♪  この坂を越えたら
    青い海が見えるよ
     みんなの広い海が

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      秋風吹けば
       黄金色の穂が揺れる
        私の美しい故郷よ    ♪」

「畠山美由紀 ‐ わが美しき故郷よ」

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