JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

路傍の花、樹々の鳥(37 ) ~ 花水木通り ~

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マグノリア系の花や桜が終わり、いつものウォーキングの道筋の主役は、ロマンティックで美しい響きを持つ「(アメリカ)ハナミズキ(花水木)」である。公園、街路樹、庭木 ・・・、わが団地のいたるところで目を楽しませてくれる。「花水木通り」などと名前がつけられた通りもあるくらいである。

日本における植栽は、1912年に当時の東京市長であった「尾崎行雄」が、アメリカ合衆国ワシントンD.C.へ「ソメイヨシノ」を贈った際、その返礼として贈られたのが始まりで、瞬く間に日本中に広がったという。

早春、葉に先立って淡黄色鐘形の五弁花をつける、「トザミズキ(土佐水木)」、初夏、枝先に小さな黄白色の花を咲かせる「クマノミズキ(熊野水木)」。「トサミズキ」に似るが、枝が細く,花や葉が小ぶりで、やはり早春淡黄色の花を下向きにつける、「ヒュウガミズキ(日向水木)」など、土地の地名がついた日本古来種の「ミズキ」は、「ハナミズキ」に比べかなり地味ではあるが、早春、初夏を彩る樹木としてこの山に欠かせない。

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ちなみに我が家の狭き庭、今の主役は「ボタン(牡丹)」と「チューリップ」。「チューリップ」の和名は「鬱金香(うこんこう、うっこんこう)」というそうです。知りませんでした。1970年ころまでは、牧野植物図鑑に「ぼたんゆり」という和名が載っていたとも ・・・。こちらのほうがイメージが湧きますね。都会と田舎の中間的ロケーションにある我が団地、現役時代は通勤、大阪、神戸へのアクセスには至極便利であったが、ほとんど都会へ出かけなくなった今は、幸いなことに田舎、自然が近いというメリットの方が残った。

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さて、春風のような爽やかな印象を残すジャズやボサノヴァの新星を紹介しましょうか。といっても私も最近知ったばかりですが ・・・。「アレクシア・ボンテンポ/Alexia Bomtempo」。

あまり詳しいことはわかりませんが、1984年、アメリカのワシントンD.C生まれの今年30歳。アメリカ人でシンガーソングライターの母と、ブラジル人でパフォーミングアートのプロデューサーをしている父の間に生まれたという。7歳までアメリカで育ち、後に父とブラジルへ移り住み、音楽プロデューサーであるという父親の関係で、日常的に「カエターノ・ヴェローゾ/Caetano Veloso」、「ジルベルト・ジル/Gilberto Gil」、「A.C.ジョビン/Tom Jobim」、「ガル・コスタ/Gal Costa」、「マリーザ・モンチ/Marisa Monte」、「ヴィニシウス・モラエス/Vinicius de Moraes」などボサノヴァ、ブラジル音楽の巨匠のライブ・パフォーマンスに接するという恵まれた環境の中で育つ。

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17歳の時に再びアメリカに戻り、本格的に音楽の勉強を始める。最初はクラシック音楽を学ぶが、自分の得意なジャズやボサノヴァへと転向。兄を通じて「マリーザ・モンチ」の片腕、「ダヂ/Dadiと出会い、2008年リリースされたのが、デビュー・アルバム、「アストロラビオ/Astrolabio」。以後はアメリカ~ブラジルを行き来して、音楽活動をしているという。

さて、本国・ブラジルでは、すっかり衰退してしまって、すでに「懐メロ化」したと言われる「ボサノバ」。それを盛り返すような、「マリーザ・モンチ」以来待ちかねた期待の新星の登場と言ったら大げさか ・・・。でも、ブラジルの血は流れているにせよ、アメリカ生まれで生粋のブラジリアンではないところがすこし残念かも。(参照拙ブログ 「失われた空間 ~映画「ミステリー・オブ・サンバ」を観て~」「和製ボッサはもう懐メロか? ~12の唄をたどって~ (前)」「和製ボッサはもう懐メロか? ~12の唄をたどって~ (後)」 などなど)


Astrolabio

アレクシア・ボンテンポ / Rip Curl Recordings

ブラジリアン・ポップ界きっての美貌の女性シンガーが、涼しげな声で歌う美しきボッサ・メロディ。ボッサ・ファンには堪らない。懐メロではなく、これぞ「21世紀のボッサ」と呼んでもいいだろう。「Astrolabio」、天球儀、星座盤というような意味か?

「Alexia Bomtempo – Astrolabio」

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アレクシア4年振り待望のセカンド・アルバムは、私も入れ込んでいる数少ない男性シンガーの一人、「カエターノ・ヴェローゾ」の英語曲のみのカヴァーで構成された意欲作、「I Just Happen To Be Here」。(参照拙ブログ 「男唄に男が惚れて(4) ~ジョアンとカエターノ ブラジルの大地に生きてきた ~」「ペドロ・アルモドバルの音楽 ~映画「私が、生きる肌」を観て~」

今年72歳を迎えるカリスマ、「カエターノ・ヴェローゾ」が、ブラジルの軍事政権から逃れロンドン亡命中に書き上げた楽曲を中心に、その英語詩曲のみをセレクトし歌った作品。アレクシアらしいシンプルでアコースティックでナチュラルな響きに加え、ラテンの憂いと陰りを色濃く湛たたえた歌集といえよう。


I Just Happen to Be Here

Alexia Bomtempo / Rip Curl Recordings

ブラジリアン・ポップ界きっての美貌の本格派女性シンガー、「アレクシア・ボンテンポ」が歌うカエターノの「London London」。

「London London - Alexia Bomtempo」

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桜帰省(3) ~原風景の桜~

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写真は、実家の付近から眺めた西山、北アルプス。真ん中にでんと聳える秀麗で象徴的な形の山が「常念岳」である。めったにないほどの晴れた朝。雲一つなく澄み渡った空気。北アルプスの連山が雄大に迫ってくる。まるで「元気を出せ」と言っているようであった。

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少し離れたところから見る実家周辺のこの景色も好きである。なんとも長閑で平和で暖かく和みを覚える。もちろん、ふるさとを離れてからもう50年、私の子供の頃とは景観も相当変わってきてはいるが、変わらない山の景色、そしてこの地方独特の農家の屋根の形、たなびく焚き火の煙、林檎園、葡萄園、雑木林、その間に点在する桜。そして今年は雪で開花が遅れていた梅に加え、一気に春が訪れたため、早咲きの林檎の白い花(写真右)も加わってきた。梅、桜、林檎の三重奏。全体的な印象としては、全くと言っていいほど変わっていないそんな故郷の春夏秋冬を通じての景色が、北アルプスの連山の眺めも加え、私の中の原風景といっていいでしょう。

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さて、今宵は、優しく温かみのある歌声と美貌で、多くのヴォーカル・ファンの注目を浴びたジャズ・ボーカリスト、「メリッサ・ペース/Melissa Pace」。珍しや、なんとトルコ生まれだそうです。現在は、アメリカで活躍しているするが、その美貌ゆえ、女優、モデルとしても引く手あまただという。そんな彼女が2003年に録音したデビュー作が「Am I Blue?」。

「ファッツ・ウォーラー/Fats Waller」や「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」のカバーなどのほか、男性ボーカリストとのデュエットで、「Waters of March」、「Cheek to Cheek」などのスタンダード曲を取り上げている。


Am I Blue?

Melissa Pace / AGATE

温かみのある歌声でしっとりと歌うアルバム・タイトル曲のバラード、「Am I Blue?」とレトロな雰囲気のロッカ・バラード、「Crazy」を続けて ・・・。

「Melissa Pace – Am I Blue? / Crazy」

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桜帰省(2) ~阿弥陀堂の桜~

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ウォーキングがてら、山裾の奥まった部落にある阿弥陀堂まで桜を見に上がってみた。この辺の集落では、歴史が古いため、共同墓地ではなく、各自の家で、自分の畑の脇などに先祖代々の墓地を設けている場合が多い。そんな墓地の一つに、小さなお堂があり、中には、「南無阿弥陀仏」と刻まれた古い石碑が置かれている。石碑に刻まれている由来は、苔むして読めないが、きっとこの地で暮らすことへの感謝や安寧を願う気持ちが刻まれているのであろう。そんな墓地を覆うように咲く満開の桜を見ていると、「西行」の和歌が再び思い起こされる。

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実家の周辺のこの地域、遡れば奈良時代あたりから拓かれていたらしく、点在する集落の氏神様を中心としたあちらこちらの道の端には、「馬頭観音」、「六地蔵」、「道祖神」、「開道碑」、「開堰碑」、「筆塚」、「道標」、「一里塚」、「歌碑」など、この地域の古くからの歴史を物語るだけでなく、現在でも生活の中で活きている様々な痕跡を見ることができる。それがまた実家に帰った時の散歩の楽しみでもあるのだ。空は快晴。見渡せば、今年は雪が深かったためか、遅咲きの梅の花、満開の桜、早咲きの林檎(リンゴ)の花が同時に咲いている景色。

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さて、久しぶりにビジュアルでセクシーな女性シンガーをお届けしましょうか。コペンハーゲンのちょっと過激な人魚姫、「マレン・モーテンセン/Malene Mortensen」。何が過激かって?かって、「美女シンガー図鑑」と称して取り上げた私のブログを見ていただくか、Googleなどで画像検索をしてみてください。「本当にJAZZ歌手なんでしょうか?」と疑いたくもなります。なんせ、あの「Vogue」からもモデルとしての依頼も来るというそうですから ・・・。(参照拙ブログ「北欧美女シンガー図鑑(その5 ) ~コペンハーゲンのグラビア風歌姫~」

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「マレン・モーテンセン/Malene Mortensen」。1982年生まれのデンマークの歌手。現在、32歳ですか、いや旬ですね。19歳で「ユーロ・ヴィジョン・ソング・コンテスト」で国内優勝、その類まれなヴォーカルと表現力で大きな注目を集め、同じデンマーク出身のピアニストで、「ニルス・ラン・ドーキー・トリオ/NIELS LAN DOKY TRIO」や「トリオ・モンマルトル/Trio Montmartre」を率いたプロ デューサー、「ニルス・ラン・ドーキー/Niels Lan Doky」に認められ、2003年にアルバム「Paradise」でデビュー。このアルバムは、北欧ジャズ・チャートの1位を6週間連続記録したという。日本デビュー・アルバムは、2005年秋の「デイト・ウィズ・ア・ドリーム/Day With A Dream」。新人ながらまたたく間のうちに話題を集めた。現在、6枚ほどのアルバムがリリースされているが、モダン・ジャズを基本にしているが、シンガー・ソングライターとしての実力も大したもの。過激なだけではありません。


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マレン・モーテンセン / コロムビアミュージックエンタテインメント

ファンキーなイントロのピアノとそれに続くホーンが曲を盛り上げる「Mystery man」。


「Malene Mortensen - Mystery Man」

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お待ちかねの動画は、自身の名前をタイトルにしたセカンド・アルバム、「Melene」から。「TOKU」、「マイク・スターン/Mike Stern」、「クリス・ポッター/Chris Potter 」などのゲストが参加。


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マレン・モーテンセン / コロムビアミュージックエンタテインメント

そんなアルバムから、「アナザー・ディ」。物憂げでブルージーな感じがたまりません。やはりこの方ビジュアルの方がよろしいようで ・・・。

「Malene Mortensen - Another Day」

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桜帰省(1) ~霊園の桜~

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「願はくは花の下にて春死なん、そのきさらぎの望月のころ」 (西行)

桜に囲まれた父親の眠る霊園。今が満開である。雪のまだ残るお彼岸を避け、あたたくなって来たので訪れた。西行の和歌の影響だろうか、日本では奥津城、墓地や霊園と桜はつきものである。そしてまた父の眠るこの霊園の桜も見事である。私の住む地方の桜は、「ソメイヨシノ(染井吉野)」、「エドヒガン(江戸彼岸)」はとうに散ってしまって、今は八重桜が満開であるが、故郷松本では、「ソメイヨシノ」や「ヤマザクラ」が満開か散り始め。中央高速、伊那ICあたりの沿道に沿って植えられている桜もまた見事な咲きっぷりであった。

墓参の後、認知症がかなり進んできた母親のケアも ・・・。久しぶりに顔を見せた私を見て、母は「桜が今年も咲いたね」とポツリと一言つぶやいた。

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さて、ドライブのお供は、「ヴァーチ・エステル・カルテット/Váczi Eszter Quartet」。カルテットを率いる女性ヴォーカルは、ハンガリーのクールビューティー、「ヴァーチ・エステル/Váczi Eszter」。繊細で物憂げに歌うところがなんとも魅力的。

キャリアなどまったく分からないが、2002年に結成されたカルテットで、ハンガリーで最もポピュラーなバンドのひとつだという。メンバーは、「Vaczi Eszter」のほかは、ピアノの「Gatos Ivan」、ベースの「Gatos Balint」、ドラムの「Mike Zsolt」で編成されている。聴いてみた感じは、上質なジャズを聞かせてくれるカルテットであるが、繊細で物憂げなエステルの歌声は、まさに癒し系。特にブルージーで、JAZZYなバラード系の歌唱にその特長が発揮されていると思う。

ハンガリー美人女性ヴォーカリスト、「ヴァーチ・エステル/Vaczi Eszter」の2nd アルバムは、「Eszter Kertje(英訳:Eszter’s Garden)」。

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Eszter Kertje: Eszter’s Garden/Vaczi Eszter
Tom-tom Records


 

 

そのアルバムから、「Emlékezz rám (英訳:Remember Me)」。

「Váczi Eszter és a Quartet – Emlékezz rám」

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遊ばせてもらっているお返しに ・・・

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多数の白い小花が青空に映えている。「アオダモ(青梻)」である。遊びの山にもウォーキングの道筋にも咲きだした。「アオダモ」の「アオ」の由来は、雨上がりに樹皮が緑青色になること、枝を水に浸けて暫くすると水が青い蛍光色になること、青い染料に利用されたことによるといわれていれる。

それよりもよく知られているのは、材質は堅く強いが粘りや撓りがあるため、とくに野球で使われる木製バットの原料として知られている。しかし、計画的な植林・伐採が行われなかったことから、「アオダモ」が入手困難となり、行政、野球関係者、バット生産者が一体となって、資源を確保するための取り組みが行われているという。(Wikipedia参照)

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「アオダモ」が咲き始めた、そんな遊びの山の公園。炭焼きの時期はお休みをしていた子供に木工を楽しんでもらうイベントが先月から再開した。我々が森の手入れで遊ばせてもらっているそのお返しとして、間伐材を使って、自由に木工細工を楽しんでもらうイベントである。材料はふんだんにあるのでほぼ毎月実施している。この日も30人近くの家族連れがやってきた。もう何回もやっているので、リピーターの家族も多い。最初は、我々じいさん達が作ったサンプルを見て作っているが、直ぐに自分の作りたいものを作り出す。いつも見ていて思うのだが、子供の想像力、創造力というのは、本当に豊かですごいことに驚いてしまう。むしろ一緒に来た親のほうが、それに刺激されて夢中になっていく場合も多い。出来上がったたくさんの作品をもって、笑顔いっぱいで誇らしげに帰っていった。

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この日のイベントのもうひとつの目玉が「手作りうどん」。私も気が向いたら家で作るのだが、これが意外といけるのである。作り方は至って簡単で、中力粉200g、水90cc、塩ひとつまみをポリ袋にいれ(二人分)、風船のように膨らましてから、水が均一に混ざるフレーク状になるまで振る。そして力を入れて袋の中で十分に捏ねたら、片栗粉をひいた板の上に取り出し、麺棒で薄く延ばす。畳んで包丁で細く切って、ほぐしたら生うどんの出来上がり。あとは、「ぶっかけ」にするもよし、「かけ」にするもよし、「つけ麺」にするもよし、好きな食べ方を選び、だしつゆと具を用意したら美味しいうどんの出来上がりである。家族みんなで作ったうどんを、暖かい陽ざしの下で一緒に食べるのもまたいいものである ・・・。

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さて、新人の季節。2年ほど前に、「フランス人の歌うJAZZってどうなんだろう」って思いつつも、そのジャケットに惹かれて、ついつい買ってしまったアルバムを思い出しました。「サラ・レンカ/Sarah Lenka」。かなり個性的でハスキーな声であるが、その歌唱はJAZZといっていいかどうかカテゴライズが難しい。しかし、そのダークな雰囲気は、バックの好プレイがなければ、「フランス版JAZZY艶歌」とでも言うべきか。ともあれ、好き嫌い、好みがはっきり分かれるでしょうね、この人は ・・・。私は、どちらかといえば「好き」な部類に入るでしょうね。なにせ、いけませんね。この眼が ・・・・。


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Sarah Lenka / Autre

そんなアルバムから2曲ほど ・・・。

「Sarah Lenka – Glory Box」

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「SARAH LENKA - Grandma’s Hands」

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枯れた桜を伐ると ・・・

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暖かくなり、森の手入れ作業が本格的に始まった。今日の作業は、これから多くなる来園者に備えての枯れ木の処理。自然観察林の山道脇には、カビ、害虫など原因はいろいろであるが、枯れ松や枯れ桜がいくつかある。倒れたら来園者の安全にもつながるので、定期的に伐採をしている。この日も数本づつ松と桜を伐採した。この枯れ桜、切り株に顔を近づけるといい香りがする。桜餅に使われる「オオシマザクラ(大島桜)」の葉と同じ香りの「クマリン」である。先達によると、桜は枯れると、自ら防腐剤でもあるクマリンを幹の中心に集め、朽ちるのを防ぐという。確かに枯れた桜の「髄」で作った木工品はほのかにクマリンの香りがするし、いつまでたっても固く、色艶もよく、もちろん腐ることはないのである。

少しでも生き延びようとするその桜の健気な習性というか、特性を知ると、なぜか我々シニアの姿にも擬せられて、身につまされる感じもするのである。
 
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たまたまあるブログを見ていて教えてもらった歌。「老眼になった君へ」という歌である。2013年10月から12月の「NHKラジオ深夜便のうた」として毎日オン・エアされてから、­話題を集めているという。夫婦愛をテーマにした心に沁みる曲の作詞・作曲は、作詞家の相田毅。心安らぐボーカル­と優しいギターは、夫婦ユニットの「石川優美&Pono Lani」。そういえば、「ラジオ深夜便」、ここ何年も聴いていないなあ。

「石川優美&Pono Lani」。初めて知ったが、ハワイアンをベースに、Slack-key-Guitar-Soundsを軸に、2007年から活動を始めた夫婦ユニットだという。2008年にハワイ語で作詞・作曲したオリジナル曲やトラディショナル・ソング等を収録したデビュー・アルバム「Lani Mali’e」を、そして2010年には2ndアルバム「Ka Noe Lani」をリリース。NHKラジオ深夜便で2010年6月にオンエア後、反響を呼んだため、同8月シングル・リリースされたという。

老眼になった君へ~愛~

石川優美&Pono Lani / 日本コロムビア

CDジャケットも手掛けたイラストレーター菅野カズシゲによる原画で、絵本化が実現したようである。

老眼になった君へ~愛

相田 毅 / 廣済堂出版


「♪ 昔 見えなかったものが 今は見えるよ/昔 ぼんやりしてたものが はっきり見えるよ ・・・ ♪」。そんなフレーズで始まるこの歌。昔見えたものが、老眼になって今は見えなくなった。しかし若かった頃、若いがゆえに見えなかったものが、老いが始まった今は見える ・・・ 。長く一緒に暮らしてきた夫婦がたどり着いた心の境地がゆったりと暖かく歌われる。「竹内まりや/人生の扉」以来の「じじばばソング」の佳作である。

しかし、妻にストレートに聴かせるには、正直言ってちょっと小っ恥ずかしい気がしてならない ・・・。  

「老眼になった君へ~愛~ - 石川優美&Pono Lani」
 
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初々しい緑は始まりの色

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山の色が劇的に変わっている。遠目には常緑樹の濃い緑が優って分かりにくいが、近くや森の中で見ると、鮮やかな明るい緑が増えてきた。「クヌギ(櫟、椚、橡など)」、「コナラ(小楢)」など、この山に多い落葉広葉樹が一斉に芽を吹き出したのである。この鮮やかな明るい緑は、山を劇的に明るくさせ、春が来て、木々の命の活動が活発に始まったんだということをあらためて私に感じさせる色である。20年前この地に移って来るまでは、大阪市内のマンションに住んでいたので、この緑を見たときは、大げさであるが自然の移ろい、季節の到来を実感し、感動したものである。さて、今年の山の手入れ作業も始まり、いよいよこれから本番を迎えるのである。

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この緑、まだ残る「ヤマザクラ(山桜)」の白や、今が主役で満開の「コバノミツバツツジ(小葉の三ツ葉躑躅)」の淡紅色と見事なコントラストを見せてくれる。この初々しい明るい緑、日増しに色鮮やかに濃くなって、連休が過ぎると全山を覆い、初夏の色となる。

さて、「スタン・ゲッツ/Stan Getz」がジャズ・シーンで活躍し始めた頃のアルバムに、「West Coast Jazz」(1955)という一枚がある。西海岸ジャズの代表的なミュージシャンばかりを従え、流麗なフレーズを次から次へと吹きまくる初期の代表的なアルバムである。ジャズの巨人にも、初々しい時代というものがあったんですね。

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「スタン・ゲッツ」。有名なテナーサックス奏者であるが、麻薬と酒に溺れ、自ら身を持ち崩していった典型的なジャズメン。1927年、フィラデルフィアのハーレムでユダヤ系ウクライナ人移民の家庭に生まれる。13歳の頃、父に買ってもらったサックスで演奏を始めたという。16歳頃からバンドに参加し、「スタン・ケントン/Stan Kenton」、「ジミー・ドーシー/Jimmy Dorsey」、「ベニー・グッドマン/Benny Goodman」の各楽団で活躍した。1940年代後半には、いわゆる「クール・ジャズ」を代表するテナー・サックスとして知られるようになる。しかし、一方で麻薬にも手を染めるようになり、1954年にはモルヒネ欲しさにシアトルの薬局で武装強盗未遂事件を起こして逮捕され、医療センターに収容され、ヘロイン中毒で実刑判決を受けてしまう。

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服役生活を終えた後は北欧へと旅行し、しばらくジャズからは離れていたが、1961年にアメリカに帰国し、当時注目されていたブラジル音楽のボサノヴァを採り入れたアルバム、「ジャズ・サンバ/Jazz Samba」を「チャーリー・バード/Charlie Byrd」と共に録音、リリース。これがジャズとボサノバが結びついた記念すべき最初のアルバムといわれ、それによって彼は、ジャズ界におけるボサノバの第一人者としての評価を得る。

1963年には「ジョアン・ジルベルト/João Gilberto」、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antônio Carlos Jobim」と共に録音した名盤「ゲッツ/ジルベルト/Getz/Gilberto」をリリースし、グラミー賞4部門を独占する大ヒットとなった。その後、麻薬に代わってアルコール依存症に悩まされつつも演奏活動を精力的に続け、癌との闘病生活を続けた末に1991年6月肝臓癌により亡くなった。

1955年8月、西海岸ハリウッドで録音された、「スタン・ゲッツ/Stan Getz(ts)」、「コンテ・カンドリ/Conte Candoli(tp)」、「ルー・レヴィ/Lou Levy(p)」、「リロイ・ヴィネガー/Leroy Vinnegar(b)」、「シェリー・マン/Shelly Manne(ds)」のクインテットによる演奏がアルバム、「West Coast Jazz」。


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Stan Getz / Polygram Records

そこから、春にちなんだ曲、「Suddenly It’s Spring」を ・・・。あの明るい緑を感じさせるような軽快な演奏。

「Stan Getz - Suddenly It’s Spring」

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桜から躑躅(ツツジ)へ

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DSCN7005                     (写真;手前がコバノミツバツツジ、奥がヤマザクラ)

「エドヒガン(江戸彼岸)」、「ソメイヨシノ(染井吉野)」、「ヤマザクラ(山桜)」、「オオシマザクラ(大島桜)」と、まるでフーガのように続いた今年の桜の見頃は素晴らしい余韻を残しながら、一段落を迎えた。その代わり、桜を追っかけるように「ツツジ(躑躅)」の季節が始まる。これから山は、「コバノミツバツツジ/小葉の三葉躑躅」の淡紫色一色に染まる。関西へ来てから初めて知った「ツツジ」であるが、本州中部以西から九州まで広く分布しているので、このあたりの里山ではどこでも見ることができる。中部地方から関東地方に分布する「ミツバツツジ」に比べて、葉が多少小さいためこの名があるという。

多分、先日取り上げた「ジャンヌ・モロー/Jeanne Moreau」や「イベット・ジロー/Yvette Giraud」のもたらしたノスタルジアの影響であろうか、突然、「マリー・ラフォレ/Marie Laforêt」の歌う歌が、頭の中に浮かんできた。「赤と青のブルース/Saint-Tropez Blues」。彼女の主演する同名の映画の主題歌。

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「マリー・ラフォレ/Marie Laforêt」。1939年生まれ、フランス出身の女優、歌手である。まだ亡くなったという話は聞かないから、現在、御年74歳のはず。アルメニア移民の家庭に生まれた「マリー・ラフォレ」は、1959年に姉の替わりに出場したラジオのタレント・コンテスト、「Naissance d’une Etoile (スター誕生)」で優勝した時に、「ルイ・マル/Louis Malle」監督に見いだされる。「ルイ・マル」監督作品への出演は叶わなかったが、「ルネ・クレマン/René Clément」監督の映画「太陽がいっぱい/Plein soleil」(1960年)」でデビュー、「アラン・ドロン/Alain Delon」の相手役を演じて、一躍フランスのアイドルとなる。その後、「赤と青のブルース/Saint-Tropez Blues」(1961年)をはじめ、「金色の眼の女/La fille aux yeux d’or」(1961年)、「素晴らしき恋人たち/Amours célèbres」(1961年)など、60年代には多くの作品に出演している。

 

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高校へ入学してから名画鑑賞会で見たのが、「太陽がいっぱい」。サスペンス一杯のストーリー、「ニーノ・ロータ/Nino Rota」の哀切極まりない音楽、「アラン・ドロン」の際立った二枚目ぶりが話題になった映画であった。しかし、私はその映画のヒロイン、吸い込まれるような眼をもち、実在感が希薄な、まるで「竹久夢路」が描く絵のような女性の「マリー・ラフォレ」に釘付けになってしまったのである。(参照拙ブログ「青春のシネマ・グラフィティ(2) ~金色の眼の女/マリー・ラフォレ~」

 

彼女、いくつかのアルバムもだしているが、一番のお気に入りの曲が、「赤と青のブルース/Saint-Tropez Blues(サントロペブルース)」。映画のストーリーはほとんど思い出せませんが、この歌だけはいまだによく覚えているのです。


赤と青のブルース [DVD]

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そんなアルバムの一つがこれ ・・・。 
 

L’integrales Festival

Marie Laforet /

 
 
軽快でJAZZYなスイングに乗せて歌う彼女。かぼそい、絶え入るかのような声が魅力。

「Marie Laforêt – Saint Tropez blues」
 
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南の島から来た櫻

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「エドヒガン(江戸彼岸)」、「ソメイヨシノ(染井吉野)」も盛りは終わり、山は今、「ヤマザクラ(山桜)」、「オオシマザクラ(大島桜)」がピーク。しかし、もう数日で桜の季節もあっという間に終わってしまうのであろう。写真は、「オオシマザクラ」。かの「大島」を始めとする伊豆諸島に多く自生し、それが和名の由来ともなっている。また、古くから薪炭用に植えられたため、「タキギザクラ(薪桜)」の別名があるという。花弁は白色で5弁、淡い芳香を持ち、「エドヒガン」と並んで「ソメイヨシノ」の一方の親だと言われている。しかし、何故この山にあるのかは分からない。

「オオシマザクラ」の葉は、他の桜の葉に比べるともっとも大きく、また葉の丸みが強いのも特徴。そして、「ヤマザクラ」と比較して、葉に産毛がないため、「桜餅」には、この桜の若葉を塩漬けにしたものを使用する。この葉の独特な甘い香りの正体は、「クマリン」と言う成分で、この芳香は、我々もよく枯れた桜を処理するときにも経験する香り。

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今の桜のピークが終わると、この山の桜は5月に咲く、「ウワミズザクラ(上溝桜)」、イヌザクラ(犬桜)」までちょっとお休みである。

「オオシマザクラ」を見ながら、山作業を終えて駐車場に戻ると、そこには桜によく似ているが、「ハナカイドウ(花海棠)」が、満開の淡紅色の花を咲かせていたいた。桜と同じバラ科であるが、リンゴ属で、桃紅色の美しい花を次々と房状に咲かせる中国原産の耐寒性落葉高木。「棠」とは「梨」のことで、「海棠」とは海外から来た「梨」という意味だという。園芸種で、この山自生の種ではないが、それでもこの美しい桃色には目が惹かれる。

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前回、最後、第4弾として、懐かしや「パット・ブーン/Pat Boone」の歌う「セレッソ・ローサ/Cerezo Rosa/Cheery pink and apple blossom white」を聞いていただきました。彼の歌の後に、イギリスの女性シンガー、「ペトラ・クラーク/Petula Clark」のフランス語カバー、「Cerisiers roses et pommiers blancs」が続きましたが、それで思い出しました。この曲は、「ペレス・プラド/Pérez Prado」による大ヒットで有名になりましたが、どうも歌の原産地はフランス、すなわちシャンソンだったようです。そんなこともあって、この歌がヒットした当時に来日したシャンソン歌手、「イベット・ジロー/Yvette Giraud」が歌っていたのを思い出しました。フランス人の女性なのに何故「ジロー」なんだと疑問に思ったことも ・・・。


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イベット・ジロー / ビクターエンタテインメント

いかにもシャンソン的という雰囲気の「セレッソ・ローサ」。本当の最後、第5弾です。

「Yvette Giraud - cerisiers roses et pommiers blancs (1950)」

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ある桜の物語

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時々買い物を兼ねていく西宮北口にある大型ショッピング・モール、「阪急西宮ガーデンズ」へ出かけた。天気がいいので、久しぶりに屋上にある緑化庭園、「スカイガーデン」に上がってみたら気がついた。多くの桜が植えられているのである。そして、そこには「西宮市のオリジナルな桜、『西宮権現平桜(にしのみやごんげんだいらざくら)』」というプレートがあった。初めて聞く名前の桜である。「4月上旬に葉と同時に丸みを帯びた白い花をつけ、また成長が早く、潮風にも強い品種である」という説明があった。(写真右、下はNETより拝借)

多分「ヤマザクラ(山桜)」の一種であろうか。少し調べてみた。この桜、作家「水上 勉」氏の小説「桜守」のモデルにもなった桜博士・故「笹部新太郎」氏が、「樹形・花の佳さ、成長の早さなど、日本一といっていい位の山桜である」と絶賛した「紀州権現桜」に由来する桜だという。花は一重、白色で大輪。開花まで2~3年と初期の成長が早く、海岸部に植栽することが可能なほど耐潮性に優れている。 

 
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和歌山県白浜町才野の権現平に鎮座している「熊野権現神社」の周辺には、山桜が群生し、かって熊野神社は「桜の宮」と呼ばれた。 明治34年、参道に北米移住者たちによって桜が植樹された。しかし、この桜は、戦争中全て伐採され、「権現桜」は絶滅したと思われていた。笹部博士の遺志を継ぐ「久野友博」氏が再調査したところ、奇跡的に3本の幼木が生き延びているのを発見、種子を持ち帰った。その後、「西宮植物生産研究センター」が、「権現平桜」の種を譲り受け、平成2年より植物バイオテクノロジーによる増殖に取りくみ、平成5年の春、初めて開花に成功させたという。まさしく「西宮権現平桜」として、新しく蘇ったのである。

これを知った地元才野地区の住民は、人を「西宮植物センター」に派遣し、その育成技術を習得させ、試行錯誤を重ねながらも、再び権現平の地に見事に開花させたという。才野地区では「桜会」組織して、先達の遺産を受け継ぎ、奇跡の幼木発見から50年、さまざまな悪条件を克服しながら、町の宝として「紀州権現桜」復活を夢見て、今も努力しているという。  (参照 白浜地域情報サイト「白浜百物語権現桜復活」「西宮植物生産研究センターサイト」

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そんな物語が、この「西宮権現平桜」と名付けられた桜には隠されていたのだ。「水上 勉」氏の小説「桜守」を読んだ時も感激したが、ちょっといい話を知った気分。一体全国にどのくらい同じような桜を守るための物語があるのだろうか。そんなことをに思いを馳せながら、やっと芽が出てきたわが「エドヒガン」の苗床を眺めた。

さて、「セレッソ・ローサ」も最後。第4弾は懐かしや「パット・ブーン/Pat Boone」。「砂に書いたラブレター/Love Letters In the Sand」(1957年)、「スピィーディー・ゴンザレス/Speedy Gonzales」(1962年)などのヒット曲はご存知でしょう。彼も私の「洋楽の原点」の一人といってもいいでしょう。

「Pat Boone – Cheery pink and apple blossom white」 彼の歌の後に、イギリスの女性シンガー、「ペトラ・クラーク/Petula Clark」のフランス語カバー、「Cerisiers roses et pommiers blancs」が続きます。 

 
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