JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

喫茶去

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急に寒くなり、山の紅葉も鮮やかに色づき、見頃を迎えた今日は、我がクラブが主催する、「お茶会」。活動拠点の一庫公園」内にある「エドヒガン」桜の群生地が、市の天然記念物に指定されたのがきっかけとなって、公園では「北摂里山キャンペーン」を実施している。お茶会は、紅葉とお茶を楽しんでもらうというその一環のイベントである。

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茶席に掲げた「喫茶去」の軸。私は茶の湯のことはさっぱりであるが、「きっさこ」と読み、中国唐時代の禅僧、「趙州和尚」の言葉だそうで、「まあ、お茶でも一服召し上がれ」という意味であるという。シンプルな、いい言葉である。

クヌギの伐採、窯木作り、自然体験学習のサポートなどの山遊びに加え、病院、帰省などの私事も重なり、この11月は、現役時代と同じくらいめっぽう忙しかった。されど忙中閑あり、まさに「喫茶去」、主催者である私もゆったりとした気分でお点前を楽しむことだできた。

センター内に設えてある囲炉裏を使って茶席に設え、地元中学校の茶道部の生徒さんにお願いしてのお点前。厳密な作法にのっとっているかどうかはわかないが、そこは「一庫流」、楽しんでもらうことが最優先。

 
 

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静けさ、湯の沸く音。子供たちも多く参加したが、その静粛な雰囲気を感じてか、履物も揃え、無作法に騒ぐ子は一人もいない。場が躾けるのである。花生けには、公園に今を盛りと咲く一挿しの「サザンカ(山茶花)」。壁には、これも園内で見られる「サネカズラ(実葛)」。その昔、つるから粘液をとって整髪料に使ったことからn別名、「ビナンカズラ(美男葛)」とも呼ばれている。そして、和菓子は地元猪名川町の老舗「うませ」の「冬もみじ」。

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台場クヌギを前の伐採から8年、10年かけて育成し、そしてまた伐採を繰り返して窯木を作り、炭焼きをする。そんなことが日常だった、かっての里山を保ち、菊炭・炭焼きを伝承していくという一連の我々のボランティア活動。もう炭を使う機会がほとんどなくなった今、ここに我々が綴ってきた「一庫(ひとくら)炭物語」が完結した。

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さて急に寒くなってきましたが、こんな時は、わがJAZZミューズの一人、「ほっこりおばさん」こと「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」の暖かみのある声とウクレレの伴奏によるハワイアン風ジャズを楽しんでいただきましょうか。スウィート、ラヴリー、センチメンタル、そしてジャジーで、全面にウクレレをフィーチャーしたアルバムが、「マナクーラの月/Moon Of Manakoora」。

「ジャネット・サイデル」。1955年生まれの60歳。オーストラリア出身のヴォーカリスト、 ピアニスト。1980 年ごろからベース奏者の兄、「デイヴィド・サイデル/David Seidel」とシドニーの高級ホテルのラウンジを拠点に活動を始めたという。デイヴィドが主宰するレーベル、「ラ・ブラーヴァ/La Brava」から1992 年にファースト・アルバム「Little Jazz Bird」をリリースし、現在に至るまで、17枚以上のアルバムを発表している。

レパートリーは実に広く、古いジャズからポップスまで、とにかく、どんな歌でも、とびきり楽しく、そして明るく唄ってしまう。彼女のスタイルは、カルテットなどの形をとることもあるが、自身の弾き語りによるピアノと、ギターの「チャック・モーガン/Chuck Morgan」と、実兄のベースのデ イヴィドとのドラムレス・トリオが基本。そのチャックがギターをウクレレに持ち替えたのがこのアルバム。ウクレレが彼女の「心温まる」という歌唱にこんなのもピッタリくるのだ。

マナクーラの月

ジャネット・サイデル / MUZAK

「THE MOON OF MANAKOORA - Janet Seidel」

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「Janet Seidel – Twilight Time」

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「Janet Seidel – No Moon At All」

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急に寒くなってきたが、クヌギの伐採は順調に進む

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順調に「クヌギ(櫟、椚)」の伐採が進んでいる。昨日の小雨とはうって変わって、本日は久しぶりの快晴。気象予報通り寒冷前線の通過で、気温は急激に冷え込んだ。兵庫県の日本海側では初雪も降ったという。本格的な冬支度に身を固め、遊びの山へと向かう。すっかり色づいたクヌギの葉が青空に映えて美しいが、残念なことに愛でている暇はなく、すぐに伐採に取り掛かる。風は相当寒いが、作業をはじめるとすぐに、コートを脱がなければならないほど温もってくる。今年の炭焼き分を賄うクヌギの伐採の予定は24株。この日までの作業で、21株の伐採を終えた。あと1、2回伐採と窯木づくりで材料の準備は完了する。

先月、公園の紅葉の名所をよく見えるようにと手入れをしたが、その後、暖かい日が続いたので、色付きが遅れていた。ここ数日の寒さで、やっと色づき始めた。来週あたりが見頃のようだ。

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さて、今宵のお久しぶり歌姫は、「ローリー・ウィーラー/Laurie Wheeler」。「ダウンビート」誌の読者人気投票、世界の女性ジャズ・ボーカル部門で、2年連続トップ10入りをし、もう20年以上もテネシー州、ナッシュビルを拠点に活動している大ベテラン。その割には、知名度もほとんどなく、リリースされたCDも4枚ほどといたって寡作である。あの「ラリー・カールトン/Larry Carlton」が全面参加、プロデュースのアルバムと知ったことも後押しをし、ジャケ買いしたアルバムが、「トワイライト/Twilight」だった。

「Killer! This girl sings jazz. (いやあ参ったね!彼女まさにジャズっているね)」とは、彼女を評した「ラリー・カールトン」の言葉。たしかに大人の雰囲気。そして、声をまるで楽器のようにコントロールしている。高速スキャットになると、それがさらに際立ってくる。しかし機械的でなく、伸びやかで暖かい声なのだ。いろいろな温度の声を持っている大人の歌手ようだ。

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Laurie Wheeler / 335 Records

細切れのアップしかYOUTUBEにはないようで、音質が悪くてすみませんが、収録されている曲のさわりをいくつか。アイスランドのジャズ・フェスでの「ラリー・カールトン」とのコラボから。

「Laurie Wheeler – Iceland Jazz Fest 」

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ノコギリは少し難しかったかな

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台場クヌギと伐採した炭焼きの窯木を見ている子供達。里山自然体験学習のウォーク・ラリーで学んでいる小学校3年生たちである。春に、秋にと、年間何校もの小学生たちが体験学習に訪れるが、今年はこの子達が最後の組である。近隣の街I市から、なんと178名もの子供たち。今年最多。I市は阪神間にあって、大型のマンションの建設が急速に進んだベッドタウン。どこもかしこも少子化の昨今にあって、この学校だけはびっくりするほど子供が多い。

今日のメニューは、ウォーク・ラリー、木のコースター作り、ノコギリ体験であったが、一番難しかったのが、のこぎり体験のようである。とにかくノコギリを使った経験のある子は皆無。まず挽く姿勢が悪いのは言うまでもないが、力も握力もない。直径4、5cmほどの枝を伐るのに5分以上もかかる。私の子供時代には、勝手に親父ののこぎりを持ち出し、自分の遊び道具を作っていたのだが ・・・。こんなところにも、体力低下、遊びへの適応力のなさが垣間見られる。178名の鋸体験。時間がなく多分全員はできなかったが、サポートしてあげただけで、爺さんたちはもうぐったり疲れてしまった。

ウォーク・ラリー、今日の花の名前を探す問題は、「サザンカ(山茶花)」。椿に劣らない美しい大輪の山茶花が、今豪華に咲いている。

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さて今宵の哀愁の男唄、癒しの男唄とくれば、それはもう私の大好きな嗄れ声、だみ声である。スペインは、フラメンコの歌い手、「フラメンコ・カンタオール/flamenco cantador」と呼ばれる「ディエゴ・エル・シガーラ/Diego el Cigala」と、キューバ・ジャズの「ゴッドファーザー」とも呼ばれる、キューバ音楽界の伝説的ピアニスト、「ベボ・バルデス/Bebo Valdés」、ふたりの共演による「Lágrimas negras(黒い涙)」。

「ディエゴ・エル・シガーラ」。1968年生まれ、マドリッド出身。私はフラメンコの世界はよく知りませんが、この世界で絶大なる人気を持っているそうだ。「ベボ・バルデス/Bebo Valdés」。1918年、キューバ、ハバナ出身で、現在も活動していれば94歳である。1950年代のハバナのナイトクラブでピアニストとしてキャリアをスタートさせ、キューバ音楽の黄金期に活躍したが、1960年に「フィデル・カストロ/Fidel Castro」率いる革命政権後のキューバを去り、どのような政治信条であろうとも、独裁的な政権のある場所には二度と戻らないという本人の意思から、妻の故郷のストックホルムに住み、その後一度もキューバを訪れていないという硬骨の音楽家だという。

そのふたりが組んで、2003年に発表したのが、「ラグリマス・ネグラス/Lágrimas negras(黒い涙)」。このアルバムは、世界的大ヒットとなり、2004年のラテン・グラミー賞の最優秀トラディショナル・トロピカル・アルバム賞を受賞した。「ベボ・バルデス」はこの時なんと85歳。普通のミュージシャンならとっくに引退している歳になって、初めて世界的な評価を獲得した。お見事!

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「Lágrimas negras(黒い涙)」は、失恋した心の痛みを唄ったキューバの名曲。そしてこのアルバムは、キューバ音楽とフラメンコというジャンルを越えた哀愁のアルバムである。

Lagrimas Negras

Bebo Valdes & Diego El Cigala / Bmg

「♪ あなたが去ってしまったので深く傷ついてしまったわ
    あなたの知ら ない所で私は涙にくれる
      私の命のような黒い涙をながして 
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

フラメンコ独特の絞り出すようなしゃがれ声、キューバのリズムに乗って哀愁ほとばしるピアノ、胸の奥深いところに、深々と沁みてくるような嘆き節 ・・・・。スペインを旅し、こんな声を聴いたフラメンコ酒場を思い出す。

「Bebo Valdés y Diego “El Cigala” - Lagrimas Negras (Black Tears)」

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「Bebo Valdes & Diego El Cigala – Veinte Anos」

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手入れをすれば森は確実によみがえる

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今年も植生調査を行った。平成24年、続いて25年から森の中に、10m×10mの調査区域、2区域を設定し、その中にどのくらい種があるのかを調べるという、毎年続けている植生調査である。我々は遊びの山を、主に「ヒサカキ(姫榊、非榊)」、「アセビ(馬酔木)」、「ソヨゴ(冬青)」など常緑広葉樹を伐採する、いわゆる「兵庫方式」で、森の手入れを行っている。森を明るくしたら、どのくらいの種が増えてくるのか、どれだけ森の多様性が回復したのか、その効果をデータで実証するための植生調査、追跡調査である。

さて、その結果であるが、H24年調査区域については、伐採時(調査開始時)は23種出会ったものが、27種(H25)、32種(H26)、38種(H27)と着実に増加し、H25年調査区域に至っては、22種(H25年開始時)⇒35種(H26)⇒47種(H27)と飛躍的に増加している。手入れをすれば森は確実によみがえるのである。

下段の写真は、萌芽した「コバノガマズミ(小葉莢迷)」 、「クロモジ(黒文字)」のベイビーである。順調に育ってほしいと願うが、最大の問題は鹿の食害である。クヌギの再生林のようにスポット的にはネットなどで対策は打てるが、山全体となるととても不可能である。いまのところ打つ手はないのが実情である。

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さて、今宵の美メロ・ピアノは、「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」。1947年、米国ニューヨーク生まれのピアニスト、作曲家。もともとクラシックとジャズの両方のピアノを学んだという。「バークリー音楽院」に入学したが一年後には、「マンハッタン音楽学校」へ再入学し、音楽理論と作曲のマスター課程を卒業した。1970年代初頭から、「スタン・ゲッツ/Stan Getz」や「チェット・ベイカー/Chet Baker」、「デイヴ・リーブマン/David Liebman」など、いわゆるウェスト・コースト派と共演、独自のリリシズムを打ち出した。

入手困難なレア・アルバムで、長らく再発を望まれていた彼のECMからの2アルバムが、嬉しいことに低価格で一挙再発となった。「ビル・エヴァンス/Bill Evans」以降に登場した最も詩的なジャズ・ピアニストのひとりと言われ、ECMレーベルから彗星のごとく登場したピアニスト、「リッチー・バイラーク」がソロ・ピアノで吹き込んだバラード集、「Ballads」、「BalladsⅡ」。このうえなく美しいハーモニーとリリシズムの極致と言っていいタッチで聴かせてくれる。

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リッチー・バイラーク / SMJ

バラッドII(期間生産限定盤)

リッチー・バイラーク / SMJ

「バラッド」から美メロ2曲。 「エルム/Elm」、「サンディ・ソング/Sunday Song」は、もうスタンダードになっているといっていい。

「Richie Beirach - Elm」

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「Sunday Song – Richie Beirach」

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路傍の花、樹々の鳥(100) ~ 山茶花には寒さが似合う ~

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ウォーキングの道筋のあちこちに、「サザンカ(山茶花)」の花が目立つようになってきた。「たき火」というこんな唱歌を思い出します。

「♪  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   さざんか さざんか さいたみち
   たきびだ たきびだ おちばたき
   あたろうか あたろうよ
   しもやけおててが もうかゆい
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」  (作詞:巽 聖歌 作曲:渡辺 茂)

「山茶花」は、子供の頃の思い出からか、木枯らしが吹くような冬の寒い季節がよく似合うと思う。今を盛りと咲いてはいるが、愛でるにはまだ寒さが足りないような気がする。そういえば、子供の頃は、「たき火」をあちこちで普通に見ましたね。今は炭焼きをするにも消防署へ予め連絡を入れておかなければいけない時代。「たき火」など死語に近くなっている。やはり、我々世代は、薪ストーブの火が恋しくなるのも無理からぬことか。

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さて今宵のJAZZディーバ。棚を漁っていたら目に付いた「バーボラ・ミンドリーヌ/Barbora Mindrinu」。東欧チェコの新人だという。たしかジャケ買いしたアルバム。その妖艶さは、ジャケ買いも納得の、モデルと見間違えるほどの美貌。

2012年には、「チェコの最も美しいジャズ・ディーバ」にも選出されているという「バーボラ・ミンドリーヌ」。キャリアなどは、よくわからないのですが、「HP」(英語版があります)をちょと見てみた。

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それによると、6歳の時にバイオリンを習い始め、やがて音楽学校に入学、歌の勉強もするようになり、チェコ民族音楽楽団で歌と踊りを担当、ヨーロッパ各国を回る。ローカルのオーケストラでバイオリストとして経歴を積んだあと、2000年「チェコ国立シンフォニック・オーケストラ」に加わる。一方でこの頃からJAZZを歌い始め、次第にJAZZシンガーとしての適性を自覚していったという。チェコや国外のジャズメンたちとのセッションを重ね、2008~2011年はギリシャに住み、「Barbora Mindrinu」の名前で音楽活動をした。この時の名前が、その後の芸名となっているという。

デビュー・アルバムは、ジャケ買いした「CLOSE TO YOU」。そのウィスパー・ヴォイスでバカラック、ジョビン、ガーシュイン、マーサーなどの音楽史に残る名曲を歌う。

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Close To You

Barbora Mindrinu /



「Barbora Mindrinu - Here Comes The Sun / Bewitched / Close To You」

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今年もクヌギ伐採を始める

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来年1月から始まる炭焼きに向けて、炭材となる「クヌギ(椚、櫟)」の伐採を始めた。なぜこの時期にクヌギを伐採するのか? それは、葉が枯れ、もう水分を上げなくなったこの時期が一番伐採に適しているからである。今回伐採を計画している区域は、平成18年に伐採した区域である。その後萌芽した枝が育ち、7年経つと炭材として使えるくらいの太さに育つ。台場クヌギを伐る位置は、古来より台場の株から「一寸」と言われており、其の位置にチェーンソーを入れて伐採する。伐採した幹は、枝を払い、我々の窯の大きさに合わせた約80cmの長さに玉切り(輪切り)する。これが、「窯木(かまぎ)」とよばれる炭の材料となる。我々の窯で、太さにもよるが、だいたい窯木が1回の炭焼きで400本ぐらい入るのである。今年は2囘の炭焼きを予定しているので、800本近くの窯木を準備しなくてはならない。

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払った枝はさらに細かく切り、50cmほどの長さにして束ね、柴木にする。これは「バイタ」と呼ばれ、窯木の炭焼きの初期の段階で、窯内の温度を上げ、熱の廻りをよくするために窯木の上に詰め込むものである。1回の炭焼きで80~100束ほど必要とする。

この伐採、窯木作りが、炭焼きの工程の中で、もっともキツイ作業である。我々は定年をとうに過ぎた爺さん婆さんのボランティア・グループ、体力的にも相当落ちてきているため、急斜面での伐採作、窯木降ろしは安全第一が最優先、そして長時間の作業はきつくなってきているため、どうしても小刻みで日数を要するようになってきている。去年から炭を焼く窯数も3窯から2窯に減らしたが、それでも伐採に4日間、窯木作り、窯木降ろしに6日間ほどを考えている。森の中で窯木を作る作業はたちまち汗ビッショリであるが、この上なく爽快で達成感もあるからやめられない。(参照拙ブログ「クヌギ伐採、炭の原木づくり始まる」「いよいよ台場クヌギの伐採を始める」 など)

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クヌギの伐採を始めると、いつも聴きたくなる曲がある。ここ数年は毎年決まってこの時期に聴いているような気もする。風に舞うクヌギの葉が心を浮き立たせるのであろうか。「デイヴ・グルーシン/Dave Grusin」の「マウンテン・ダンス/Mountain Dance」(1980)。「ロバート・デ・ニーロ/Robert De Niro」、「メリル・ストリープ/Meryl Streep」主演の映画、「恋に落ちて/Falling in Love」(1984)のテーマ曲ともなった曲である。

「デイヴ・グルーシン」。1934年、コロラド州出身、アメリカのジャズ、フュージョン、映画音楽を代表するピアニスト、編曲家、作曲家、プロデューサーである。米国グラミー賞受賞10回、ノミネーション1回、アカデミー賞受賞1回、ノミネーション7回、ゴールデン・グローブ賞ノミネーション4回という輝かしい経歴を持つ強者。音楽一家に育ち、幼い頃から音楽を学んだという。1956年に、コロラド大学音楽科を卒業後、兵役を務めたが、除隊、再びニューヨークで音楽の勉強に勤しむ。1960年代に入ると、「アンディ・ウィリアムズ・ショウ」の音楽監督を務め、以後様々なドラマや映画に楽曲を提供していくこととなる。この頃よりジャズを演奏するようになったというが、1970年代に入るとクロス・オーバーの流行にのり、「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」や「セルジオ・メンデス/Sergio Mendes」などと共に活動の幅を広げ、フュージョン、クロス・オーバーの代表的音楽家として今に至っている。

「マウンテン・ダンス」がリリースされた1980年当時、その新鮮に響きに、なんて才能あるミュージシャンが現れたものかと思ったこともある。そんな懐かしの一枚で、クロス・オーバーの名盤が、「マウンテン・ダンス」。

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デイヴ・グルーシン マーカス・ミラー ジェフ・ミロノフ イアン・アンダーウッド エドワード・ウォルシュ ハービー・メイソン ルーベンス・バッシーニビクターエンタテインメント


「Dave Grusin – Mountain Dance」

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You’d Be So Nice By The Fire  ~薪ストーブのある家~

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ウォーキングをしていると、この季節、家の前や庭に沢山の薪を積んである家を見かける。例外なく煙突を突き出しているので、薪ストーブのある家とわかる。ひと冬過ごすための薪の量は結構な量になるので、炭焼きのためのしっかり乾燥させた大量の薪の確保の大変さを知っている私としては、薪割りをしたのだろうか、それとも買ったのだろうかと、人ごとながら気になってしまう。そして、住宅街の中で薪ストーブを設置する場合、どうしても、煙、臭いが問題となり、煙突を相当高く上げないと、ご近所とのトラブルの原因となってしまうケースも多いと聞く。

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しかし、あたたかいストーブの炉辺で冬の夜を過ごすことに憧れる人も多い。あのゆったりレトロ感に加え、遠赤外線が、体の心まで暖めてくれそうなその魅力に憧れる気持ちもよくわかる。私もそんなひとりであったが、家の広さ、予算などで、もちろんとうに設置は諦めているが、薪ストーブが設置してある家の前をなんとなく羨ましい思いで通り過ぎる。かわりにこの時期ちょうど火が入る公園の薪ストーブを楽しむことにしよう ・・・。

「炉辺」と聴いて、さっと頭に浮かぶ曲は、「♪ You’d be so nice to come home to/You’d be so nice by the fire/While the breeze on high sang a lullaby/You’d be all that I could desire ・・・ ♪」。そうあの有名なスタンダード、「コール・ポーター/Cole Porter」作詞・作曲の「You’d Be So Nice To Come Home To」です。それこそ山ほどのカバーがあるが、「ヘレン・メリル/Helen Merrill」の歌唱が最も有名ですね。薪ストーブのある家の人は、「You’d be so nice by the fire.」なんて囁いているんですかね ・・・。

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ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン / ユニバーサル ミュージック



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あれだけ有名になってしまうと、選ぶのが難しいのですが、今宵は、メリル以外の歌唱でいいなとおもうものを聴いてみましょうか。

まず、「サラ・マッケンジー/Sarah Mckenzie」。最近、パリに移ったようであるが、元々オーストラリア、メルボルンを拠点に活躍するピアノ弾き語りの若手女性歌手である。25歳のデビュー作、「Don’t Tempt Me」(2010)、そして第2作、「Close Your Eyes」(2012)は、アメリカのグラミー賞と同じほどの影響力を持つといわれるオーストラリアのARIAミュージック・アウォーズを受賞したという。ことし3作目、「We Could Be Lovers」をリリース。

弾力的でよく弾む声、やや高めの声ながら、明るくクリアーで冷たさを感じさせない。スキャットやハミングなどのワザも中々で、飽きさせない。注目のシンガーの一人。

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Sarah Mckenzie / ABC Music Oz

「Sarah McKenzie – You’d Be So Nice To Come Home To」

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続くもうひとりは、大姉御、「ジョー・スタッフォード/Jo Stafford」の懐かしいアルバム、「Jo + Jazz」(1960)から。この時代のジャズ・フィーリングが存分に感じられ、好きな歌手の一人。

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ジョー・スタッフォード / SMJ

「Jo Stafford – You’d Be So Nice To Come Home To」

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愛でる人なき秋の庭

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半日かかってどうにか実家の草刈を終える。小春日和のため、草刈り機も使ったが、汗だくである。しかし雑草を刈ると、今まで見えにくかった紅葉の赤や、花の黄色が鮮やかに目立つようになった。といっても、愛でる人はもういない庭。少し哀しい。

実家近くをウォーキングしていてその鮮やかな青に目を奪われる。「ヤマブドウ(山葡萄)」に似ているが、我が遊びの山でも見かける「アオツヅラフジ(青葛藤)」でしょうか。

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それにもまして、鮮やかに目に飛びこんで来るのは、どこを歩いていても一望できる北アルプスの峰々。私に登山の趣味はないが、それでも、燕岳、八方尾根、上高地、乗鞍岳 ・・・、数少ないが訪れた山を思い出す。両親が亡くなり、妹も去年他界し、近しい親戚もほとんどいなくなってしまったこの故郷に、後どのくらい訪れるだろうか ・・・。

真っ赤な林檎が鈴生りの林檎畑、その脇に野菊にうもれて道祖神や観音菩薩が微笑んでいた。いつもながらの風景であるが、先祖代々この地に暮らしてきた人たちの心の証でもある。

さて、今宵の故郷ソング、「坂田明」の「家路」。ドボルザークの有名なシンフォニ­ー「新世界」から。メンバーは、坂田明(Alt Saxl)、黒田京子(Piano)、バカボン鈴木(Wood Base)。 どちらかというと 前衛ジャズ的なイメージのある「坂田明」ですが、何の何のこんな叙情的なサックスも吹くのです。

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坂田明 mii / インディペンデントレーベル

「坂田明 - 家路」

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やはり故郷の空気は澄んでいた

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夏以来の晩秋の帰省。例年のように、冬を迎えるにあたって、実家の冬じまいと庭に生い茂る雑草の草刈のための弾丸帰省である。前日は雨、多分草刈はできないだろうと思っていたが、翌日は晴れ。北アルプスの稜線がはっきりと見渡せる。今年は秋の深まりが早く、一気に冬へと移っていくと思ってたが、ここしばらくは小春日和。歩みも止まってようである。真ん中に聳える三角形をした特徴的な山、「常念岳」。その奥の穂高連峰は雪に覆われているが、常念岳は、冠雪はまだのようである。例年より遅い。とはいえ、遠くまで見通せるこの澄んだ空気は、やはり気持ちがいい。

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冬への歩みがすこし止まっているようだが、やはり朝夕の寒暖差は大きいようで、実家周辺は、夕日を浴びて、真っ赤に染まっている。こんな鮮烈な赤い風景は、今住んでいるところで見たことがない。これも空気が澄んでいるからであろう。

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さて、今宵のピアノ。4ヶ月ぶりの帰省に触発されて、「ヘルゲ・リエン・トリオ/Helge Lien Trio」。アルバムは、日本語のタイトル、「Natsukashii(なつかしい)」。

「ヘルゲ・リエン」。ノルウェーを代表するピアニスト。1975年、ノルウェイ生まれの弱冠40歳。最初に音楽的影響を受けたのが、「ピンク・フロイド/Pink Floyd」だという。16歳でクラシックを志したが、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」を聴いて、JAZZの世界に。スタンダードの中にも、野心的なインプロヴィゼーションを展開し、伝統と革新との微妙なバランスにチャレンジするといった試みも好ましく感じられる。

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Helge Lien / Ozella Music

日本の田舎を紹介する映像のバックに流れていたとしても、全く違和感はないタイトル曲、「Natsukashii」。

「Helge Lien Trio – Natsukashii」

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夜更けに哀愁の男唄を聴く

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11月になると咲くご近所の花。孤高の花、「皇帝ダリア」である。別名、「木立ダリア」とも呼ばれるが、木ではなく草である。成長すると3~4mにもなり、直径約20センチメートルの ピンクの大輪の花が茎の頂上につけ、あたりを睥睨するように、空にそびえて立つことから、「皇帝ダリア」と名付けられたという。草ながら樹にもすこしも負けていないその堂々たる姿に、いつも見惚れてしまう。

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さて、孤高の「皇帝ダリア」に見惚れた今宵は、その「皇帝」にちなんだ哀愁の男唄。ちょっと前にその眼力がただものではない女性シンガー、「シルヴァーナ・デルイージ/Silvana Deluigi」を取り上げた。そこで流れていた、私がご贔屓とするアルゼンチンのフォルクローレの吟遊詩人、「アタウアルパ・ユパンキ/Atahualpa Yupanqui」を聴いて、彼のアルバムを聴きたくなった。(参照拙ブログ「色づき始めた紅葉、そしてちょっと気になる哀愁」

「アタウアルパ・ユパンキ/Atahualpa Yupanqui」。「遠くから来た物語る人」という意味らしいインカ帝国の皇帝の名を、自らなずけたユパンキを知ったのは高校生のときであった。それ以来のご贔屓である。

1908年1月、アルゼンチン、ブエノス・アイレス州の田舎町生まれ。子供の頃家にあった一本のギターにとりこになった彼を、父親はブエノス・アイレスに先生を見つけ、ギターを習わせてくれたという。しかし、父を早くに亡くした彼は独力で歩み始め、農夫、肉体労働者から新聞記者、学校の先生、時にはギタリスト、旅芸人といういろいろな仕事を経験したという。そして、アルゼンチン全土をくまなく放浪した彼の体なかに、各地の人と暮らした生活に根ざすフォルクローレが、音楽地図として蓄えられていった。

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やがて1929年「インディオの小路/Caminito Del Indio」を発表してから、次第にギタリスト兼歌手として頭角を現していくが、広く認められるまでには相当な苦労をしたという。一時期、作品が反政府的と目され、フランスに亡命したこともある。南アメリカの音楽を代表する最高の巨匠と讃えられ、「歩く大地」と呼ばれたが、1992年5月、84歳でこの世を去った。

牛車、月、こうろぎ、雨、種蒔き、子守唄、風、祈り、夜、光、雪、太陽・・・・・。広大な草原に生きるインディオの生活、祈り、愛、心の内面をギターにのせて弾き語る。スペインの文化、音楽がやがて、スペインに侵略され、殺された、この地のインディオたちに同化し、独自の文化に育てられていったインディオの音楽「フォルクローレ」が、哀愁のギターの調べに乗せて語られる。この一枚のCDに凝縮された哀愁。アルゼンチンの草原に吹きわたる風や、牛を追うインディオの姿が脳裏に鮮やかに浮かぶ、インディオの魂が聴こえる。(拙ブログ「男唄に男が惚れて(2)  ~アタウアルパ・ユパンキ インディオの魂を聴く ~」 より再録)

ベスト・ナウ

アクワルパ・ユパンキ / EMIミュージック・ジャパン

代表曲のひとつ、「私は光になりたい/Quiero Ser Luz」。若くして世を去った音楽家の遺作のサンバをユパンキが世に出したという。

「 ♪ 午後の半ばを過ぎると   私には死がやってくる
      私は影になりたくない   私は光になりたい
        そして、そのままとどまりたい  ・・・・・・・・ ♪」

           (「私は光になりたい」 ダニエル・レゲーラ作詞作曲 訳者不詳)

「Atahualpa Yupanqui – Quiero Ser Luz(私は光になりたい)」

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もうひとつの代表曲、「牛車に揺られて/Los ejes de mi carreta」。

「♪ 心棒に油をささぬから
     おいらは碌でなしだとさ
        音の立つのが好きなのに
           どうして油をさすものか
         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   静かさなんぞほしくはない
     思うこととてないものを ・・・
        あるにゃあったが今はもう
           古い昔の思いぐさ

   おいらの牛車の心棒よ ・・・
      けっして油はさすものか   ♪」  (濱田滋郎 訳)

「Atahualpa Yupanqui – Los ejes de mi carreta(牛車に揺られて)」

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