JAZZYな生活

プレミアムエイジ ジョインブログ

記憶の中の月(3) ~ 美化された異国の月 ~ 

Tags: , ,

silkload01
20151118234434

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイへの出張は定年間近な2005年8月であった。ドバイはアラビア半島からペルシャ湾に角のように突き出たところに位置している砂漠と石油の国UAEの第2の中心都市。出張に行く前は近代的な開発が急ピッチで進んでいるとは聞いていたし、そこへの商談、プレゼンが出張の目的でもあったのだが、私の頭の中は、広大な砂漠、そこにかかる月、幻想的なモスク、キャラバン ・・・といった写真(すべてNETより拝借)のような異国情緒たっぷりの美化されたイメージで占められていた。

しかし、行って驚いたのは二つ。一つは、摂氏50度にもなろうかという気温。外はまるでドライヤーを四六時中当てられているような感じ。もう一つは街の景観。世界一の高層ビル(2012年当時)である「ブルジュ・ハリファ」は建設予定で、まだなかったが、道の両側には高層ビルが林立し、ペルシャ湾に面するリゾートエリアには、高級ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」や海の中のリゾート別荘地、「パーム・アイランド」や「ザ・ワールド」、「ジュメイラ・アイランズ」といった人工島群が建設されていた。街中には、東京ドームが23個入ってしまう世界最大級の広さの「ドバイモール」や人工スキー場、海水を淡水化して芝を養生している砂漠の中のゴルフ場。まるで、最新技術を駆使したアーティフィシャルな巨大都市、SF小説や映画を見ているような未来都市、という印象であった。

p1020032
dubai-marina-yacht-club
palmisland

日中は暑くて、ちょっとの距離でも車以外では戸外に出ることはできない。気温が30度台に下がる夜9時頃になると、やっとキャナル(運河)沿いを散策する人々がでてくる。巨大な高層ビルの間の僅かな空間に見える月。イメージしていた幻想的な月とは全く違ったが、アラブ風の衣装に包まれて周りを行き交う人々の中に身を置くと、遠い異国へきたという実感がひしと湧いたことを覚えている。

さて、ドバイに、なんと三日月の形をした「クレセント・ムーン・タワー」が建設予定という情報があります。現在どこまで建築計画が進んでいるのかはわかりませんが、もし完成すれば、まさに「砂漠の月」。(写真は完成予想図、NETより)

crescent-moon-tower-dubai-pic

ドバイ市内では「砂漠の月」は見ることができませんでしたが、帰りのフライトはドバイ発が夜の便。離陸するとすぐに窓の外には砂漠の上にかかる大きな月が ・・・。やっとイメージに近い月を見ることができたので、大満足して眠りについた。

そんな「記憶の中の月」、今宵はまず、「ムーン・アンド・サンド/Moon & Sand」。おなじみの曲ですね。「チェット・ベイカー/Chet Baker」の亡くなる直前のドキュメンタリー映画、「レッツ・ゲット・ロスト/Let’s Get Lost」のオリジナル・サウンドトラック・アルバムから。

レッツ・ゲット・ロスト〜オリジナル・サウンドトラック

チェット・ベイカー / SMJ

「Chet Baker – moon & sand」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

2曲目は、日本の歌曲をジャズアレンジした「月の砂漠/Moonlit Desert」。「ケニー・ドリュー・トリオ/Kenny Drew Trio」のアルバム、「クレオパトラの夢/Cleopatra’s Dream」から ・・・。ストリングスをバックに演奏された、ズバリ、アルバム・タイトルのものもリリースされています。

クレオパトラの夢

ケニー・ドリュー・トリオ / M&I

ムーンリット・デザート(月の砂漠)(紙ジャケット仕様)

ケニー・ドリュー・トリオ / BMGインターナショナル

「Moonlit Desert - Kenny Drew Trio」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

  

山口百恵的秋の花

Tags: , ,

b0102572_226628
dsc_0048

久しぶりの上天気。あすはまた雨の予報。それならばとスーパーへの買い物がてら、ちょっと寄り道して、宝塚北部へと車を走らせる。田んぼの畦や農家の庭に、今を盛りに咲いているのは、「コスモス」と「ヒガンバナ(彼岸花)」。コスモスといえば、一般的には、「オオハルシャギク(大春車菊、大波斯菊)」を指し、「秋桜」という表記は、「さだまさし」が作詞・作曲した楽曲「秋桜_(山口百恵の曲)」で初めて用いられ、以後文学的表現として使われることも多くなったという。

一方、「ヒガンバナ」は、「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」とも呼ばれ、この時期、近郊の田んぼの畦にはいっぱい咲いているが、根っこに毒が有り、ネズミやモグラをふせぐために農家によって植えられたとも言われている。「曼珠沙華」という歌が、「秋桜」と同じく「山口百恵」によって歌われている。作詞「阿木燿子」、作曲「宇崎竜童」。

dsc_0050

そんな花々を見ながら、車を走らせてやってきたのは、宝塚市北部の山合いの上佐曽利(かみさそり)地区。ここは、ダリア球根の全国生産量の約4割を占めることで知られている。しかしこの地域も過疎化の例に漏れず、ダリアの栽培農家が減っているという。最盛期は年間300万球の生産を誇っていたが、栽培農家も最盛期の2割になり、生産量も80万球に減ってしまった。

もともと1930年に村の有志7人が、ダリアの球根栽培を始め、戦争中の大変な時期も乗り越えて、今に至っているという。街おこし、村おこしのため、夏と秋にはダリア園も開園され、300種のダリアが美しさを競う。そんなダリア見たさに車を走らせてきた。  

地方活性化への奮闘、懸命な街おこし、村おこしの懸命の活動の一方、地方議員の後を絶たない政務活動費のごまかし、税金への意識の低さを見ると、地方自治や再生なんて程遠い話だし、極端な話、地方議会や議員なんて必要なのとさえ思ってしまう。

さて、山口百恵的秋の花。「秋桜」を妻の好きなアルバム、「德永英明」のカバー・シリーズ第1作、「VOCALIST」から。

VOCALIST (通常盤)

徳永英明 / ユニバーサル・シグマ

「德永英明 – 秋桜」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

こちらは英語版のカバー。人気ジャズボーカルの「ケイコ・リー/Keiko Lee」によるまた一味違ったカバー。

アナザー・サイド・オブ・ケイコ・リー

ケイコ・リー / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

「Keiko Lee – 秋桜 (Autumn Cherry “Cosmos”)」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
  

  

記憶の中の月(2) ~ ジャズ聖地の月 ~

Tags: , ,

img03a4a0c8zik7zj
bourbon-street-22938
b0102572_23381380

「ニューオリンズ」を訪れたのは、2003年9月。ジャズの聖地。フランス風の建物が建並ぶ「フレンチ・クオーター」。そこが繁華街であり、そこのメイン・ストリート「バーボン・ストリート」には、何十というJAZZのライブハウスが軒を連ねる。いくつかのライブハウスをはしごしてみたが、観光客、酔客相手のハウスであり、JAZZとしてのクオリティは言わずともと知れたものであったが、割り切ってしまえば、それはそれで十分に楽しめる。もうひとつの楽しみは、料理。「オイスター」とケイジャン料理である「ガンボ/Gumbo」、「ジャンバラヤ」を食べさせる店が多くある。

mqdefault

ご当地出身の「サッチモ」こと「ルイ・アームストロング/Louis Armstrong」を記念する「ルイ・アームストロング公園」やニューオリンズで苦難に満ちた生涯を終えた、アフリカ系アメリカ人たちの豪華で巨大な墓地を見ると、やはり「ここがジャズの聖地だ」という感を強くした。

ニューオリンズにまつわる月の曲といえば、やはり「バーボン・ストリートの月/Moon Over Bourbon Street」であろうか。「スティング/Sting」のヒット曲である。この歌を聴くと、南部特有のまとわりつくようなヒートウェイヴ(熱波)のなか、バーボン・ストリートのライブハウスの片隅で、JAZZと酔っ払いの喧騒に身を委ね、バーボンを飲んでいたことを思い出す。「月?」。その時出ていたかどうかはちょっと覚えていませんが ・・・。(写真はNETより拝借)

オリジナルは、「スティング」がJAZZ的アプローチを試みたアルバム「ブルー・タートルの夢」(1985)に収録されているが、2001年9月11日、NY同時多発テロの当日イタリアのトスカーナ地方の自宅でのライブの収録盤「・・・オール・ディス・タイム」にも収録されている。

ブルー・タートルの夢

スティング / ユニバーサル ミュージック

・・・オール・ディス・タイム

スティング / ユニバーサル インターナショナル

「Sting – Moon Over Bourbon Street 」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

酒飲みと月の歌と言えば、だみ声のシンガー・ソングライター、「トム・ウェイツ/Tom Waits」の歌に、こんな歌があります。「Drunk on the moon」。2nd アルバム、「土曜日の夜/The Heart of Saturday Night 」(1974年)に収録されています。

土曜日の夜

トム・ウェイツ / ダブリューイーエー・ジャパン


「Tom Waits – Drunk on the moon」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

  

スウィングしなけりゃあとがない! ~ 今、最も観たい映画「ソング・オブ・ラホール」 ~

Tags: , ,

musicman_artist56740_1

今、話題を集めているジャズ楽団とそれをドキュメントした映画があるという9月18日の朝日新聞記事。

パキスタン伝統音楽のベテラン音楽家たちで結成されたバンド、「サッチャル・ジャズ・アンサンブル/The Sachal Jazz Ensemble」と、彼らがニューヨーク・ジャズに挑戦する姿を追った音楽ドキュメンタリー映画、「ソング・オブ・ラホール/Song of Lahore」である。

楽団が生まれたのは、かつて芸術の都だったパキスタン・イスラム共和国の街、ラホール。軍事政権下でも歌や映画への活動が相当に制限されていたが、さらに「音楽はイスラムに反する」と、タリバンにより音楽を禁じられた。2000年以降の約10年間で国内のCDショップ約90店が襲撃され、歌手ら14人が殺されたという。今年6月にも「神への冒涜」を理由に国民的歌手がイスラム過激派に射殺された。

芸術が脅かされる現実に屈せず、ベテラン音楽家たちが、自分たちの音楽と聴衆を取り戻すため、立ち上がった。拠点はラホールの車修理工場の脇のスタジオ。最初の頃は国内で民族音楽を発表したが手応えはなく、2008年ころから畑違いのジャズに取り組みだし、海外のジャズ・ファンに映像発信を始めたという。やがてそれが話題に広がっていった。

221938

彼らが伝統楽器を用いてカバーし、YouTubeに投稿されたサッチャル版「テイク・ファイヴ/Take Five」のプロモーション映像は、その独創的な解釈と圧倒的な演奏力が受け、瞬く間に世界中に知れ渡った。その噂を聞きつけた、トランペット奏者の「ウィントン・マルサリス/Wynton Marsalis」の招待で、彼が率いる本場NYのビッグバンド、「ウィントン・マルサリス & ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ/Wynton Marsalis and The Jazz At Lincoln Center Orchestra」と共演することになる。

staff_img01

居場所を失った芸術と観客を取り戻すため立ち上がった「サッチャル・ジャズ・アンサンブル」の超絶演奏が世界中を虜にするまでの紆余曲折を追うドキュメンタリーが、「ソング・オブ・ラホール」。監督は、本年2度目のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したパキスタン人女性、「シャルミーン・ウベード=チナーイ/Sharmeen Obaid-Chinoy」。2013年11月、ニューヨーク、「リンカーン・センター」で再起をかけた音楽家たちの、奇跡の一夜が幕を開ける。(朝日新聞、公式サイトより)

「ソング・オブ・ラホール」。今一番観たい映画となった。

「映画『ソング・オブ・ラホール』予告編」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

調べたら3枚ほどのアルバムがリリースされていたが、入手困難な様である。

サッチャル・ジャズ

サッチャル・ステューディオズ・オーケストラ / エル・スール・レコーズ・インポート

ライヴ・イン・コンサー ト(2CD)

サッチャル・ジャズ・アンサンブル / エル・スール・レコーズ・インポート

Song of Lahore

Sachal Ensemble / Wrasse

「The Sachal Jazz Ensemble – Limbo Jazz, Take 5, Blues Walk, Besame Mucho, Imagine and more 」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 

記憶の中の月(1) ~ モニュメント・バレーの月 ~

Tags: , ,

o0800053313467905867

子供の頃、月に情緒的な関心を抱いたことはなかった。月ロケット、月食など科学的な関心しか抱かなかったように思う。長じてから、次第に文学や旅、音楽的な嗜好と月がだんだん結びつくようになっていったと思う。深まる秋。先日の「中秋の名月」の日、そんな月と私の音楽的な嗜好とのかかわりを思い出していた。

1997年、1998年ころだったでしょうか、アメリカのある会社と業務提携の話があり、アリゾナ州の州都フェニックスを訪れたときである。たまたま休日を挟んでいたので、北へと車を走らせた。

まず、フェニックスから車で2時間ほどの場所にある、ネイティブ・アメリカンの聖地で、最近超パワースポットとして人気があるという「セドナ/Sedona」を訪れた。そして、かつて国道66号線(ルート66)が通っていて、歌の歌詞にも出てくる「フラッグスタッフ/Flagstaff」を経由し、さらにその北にある「モニュメント・バレー(Monument Valley)」をめざした。

lgf01a201409230200

「モニュメント・バレー」は、ユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯の名称であるり、「メサ」と呼ばれるテーブル形の台地や、浸食が進んだ岩山「ビュート」が点在し、あたかも記念碑(モニュメント)が並んでいるような景観を示していることからこの名がついたという。

林立する様々な奇岩。日本ではまったく目にすることができない、宇宙的といってもいいくらいの圧倒されるスケールの景観。そしてそこから昇る月。今でも忘れることができない絶景であった。(Wikipedia参照、写真はNETから拝借)

「ウィンダムヒル・レーベル」のヒット・アルバム、「ジョージ・ウィンストン/George Winston」のピアノ・ソロ・アルバム、「オータム/Autumn」から「Moon」。

Autumn

George Winston / Windham Hill Records


「George – Winston Moon」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
  

  

ちょっと早いようですが

Tags: , ,

dscn2080

ウォーキング途中、ちょっと早いようですが見かけたのは、「ハロウィン」のデコレーション。スパーなどの売り場も、「敬老の日」が終われば、ハロウィン一色。

「ハロウィン」は、ヨーロッパを起源とする2500年以上の歴史のあるケルト人の民族行事で、毎年10月31日の晩に行われる。ケルト人の行っていた収穫感謝祭が、他民族の間にも行事として浸透していったらしい。アメリカでは子供たちが魔女、ドラキュラ、幽霊、狼男など悪霊の仮装をし、「トリック・オア・トリート/Trick or Treat(ごちそうをくれないと、いたずらしちゃうぞ)」と言って近所の家を周り、お菓子を貰う習慣へと変わったという。日本では、1983年に「キディランド原宿店」でイベントが行われたことが始まりで、その後、1997年に「東京ディズニーランド」で「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」などが行われたが、大々的に広まることはなかった。しかし2011年からは「ハロウィン」の市場規模が拡大し、バレンタインデーを抜き、クリスマスに次ぐ一大イベントとなったという。「ハロウィン」は世界中で行われているが、日本ほど仮装がメインで、盛大に行われている国はないという。(NETより)

私が子供の頃は、「ハロウィン」はおろか、「クリスマス」もした記憶はないので、近頃の海外からのイベントにはどうも馴染みが持てない。日本古来からの「二十四節気」に親しみを感じ、またその意味や意義の方が理解しやすい。業界主導の横文字のイベントにはやはり馴染めない。とはいえ、孫娘のも持ってくるバレンタインのチョコレートには目を細めてしまうのだが ・・・。

tierney-sutton

海外映画などを見ていると、夜、子供たちが仮装して近所の家を周り、お菓子を貰って喜んでいるシーンを目にしますよね。そんなシーンには月がつきものだったような気がします。

「月の歌」、「ハロウィン」から連想して、「Old Devil Moon」。歌姫は、ジャズ・ボーカルの正統派という感じの、「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」。アルバムは、「Blue In Green」(2001)から。

ティアニーは、1963年、米東海岸出身、バークリー音楽院を出た後西海岸に移り、現在はL.A.を拠点にアーティストとして活動する一方、大学などで学生の指導も行う。透明感あふれる歌声とずば抜けた歌唱力で、3度のグラミー賞ノミネートを誇る正統派ジャズ・ヴォーカリスト、「ティアニー・サットン」。

Blue in Green

Tierney SuttonTelarc

「Tierney Sutton – Old Devil Moon」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 

秋のかたち、秋のうた(4) ~ この街が一番 ~

Tags: , ,

%e3%83%a4%e3%83%9e%e3%83%9c%e3%82%a6%e3%82%b7%e3%81%ae%e5%ae%9f
dscn2127

遊びの山の「ヤマボウシ(山帽子、山法師)」の実が大きく色付いてきた。マンゴーに似た味が楽しめる。我が家の庭の「ムラサキシキブ(紫式部)」、あるいは「コムラサキ(小紫)」も ・・・。この地に引っ越してきてから20数年。生まれてから高校までは松本、大学生活を送った仙台、就職し結婚して大阪と何箇所か過ごしてきたが、この地が一番長くなってしまった。

都会と田舎、両方の良さを併せ持つこの地が気に入っている。このまま終の棲家となればいいが ・・・。誰しもがだろうが、住めば都。この街が一番。

秋の歌。今宵は、Autumn In New York(ニューヨークの秋)」。「そこで生まれて育ったわけでなないが、NYは私を受け容れてくれる。やっぱり大好き。この街が一番。」 そんな想いにあふれた曲。

随分昔に、ニューヨークを訪れたとき、ちょうど「ニューヨーク・シティ・マラソン」に出くわした。タイムなどは関係なく、夕暮れ近くなっても、ゴールの「セントラルパーク」に笑顔で帰ってくる参加者たち。そんな光景を見て、この街を走ることがすきなんだと感じたことを思い出した。

Vernon Duke Playing Piano

作詞・作曲は、「ヴァーノン・デューク/Vernon Duke(1903 – 1969)」。「パリの四月/April In Paris」や「言い出しかねて/I Can’t Get Started」などのスタンダードで知られている音楽家。本名を、「ヴラジーミル・アレクサンドロヴィチ・ドゥケーリスキー(ロシア語:Владимир Александрович Дукельский」といい、ロシア貴族の御曹司だったが、ロシア革命を逃れ、合衆国に家族で亡命、ガーシュインの勧めでポピュラー音楽の世界に入っったという。

そんな彼が、1934年、ミュージカル・ショー「Thumbs Up!」のために作曲した曲の中の1曲で、13年後、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」のレコーディングによりヒットした。

【 Autumn in New York(ニューヨークの秋) 】

「♪ Autumn in New York         ニューヨークの秋
   Why does it seem so inviting    どうしてこんなに魅力的なんだ
   Autumn in New York        ニューヨークの秋
   It spells the thrill of first-nighting  まるで初日の幕が開くようにワクワクする

   Glittering crowds and shimmering clouds きらびやかな人びと、キラキラ光る雲
   In canyons of steel          峡谷のような摩天楼に漂うそれらを見ると
   They’re making me feel – I’m home  ああ、我が家に帰ってきたんだと実感する

   ・・・・・・・・・・・・・・・・

   Lovers that bless the dark      夜の闇に感謝し     
   On benches in Central Park     セントラルパークのベンチに座る恋人たち
   It’s autumn in New York       それこそがニューヨークの秋
   It’s good to live it again        やっぱりこの街が一番 ♪」

carolyn-leonhart-hi-res

さて、「ニューヨークの秋」。歌う歌姫は、「キャロリン・レンハート/Carolyn Leonhart」。1971年、ニューヨーク生まれのジャズ・ボーカリスト。父は、ベーシストとして名高い「ジェイ・レンハート/Jay Leonhart」。音楽一家に育ったため、早くからその音楽的才能の開花を期待されていたという。高校で音楽教育を受け、ゴスペル・コーラス・グループで歌い、ジャズへの傾倒を深めていった。やがて、「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet(MJQ)」の「デヴィッド・マシューズ/David Matthews」に見出され、2002年、日本のレコード会社、「キングレコード」から自信名義のアルバム、「Autumn in New York」でデビューを果たした。

ニューヨークの秋

キャロリン・レンハート、 デヴィッド・マシューズ・トリオキングレコード

「Carolyn Lenhart – Autumn in New York」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

続いてはかなり古くなりますが、「モダン・ジャズ・クインテット/Modern Jazz Quartet」の演奏で ・・・。アルバムは名盤の評価が高い「ジャンゴ/Django」から。

ジャンゴ

モダン・ジャズ・クァルテット / ユニバーサル ミュージック クラシック

「Modern Jazz Quartet – Autumn In New York」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 

秋のかたち、秋のうた(3) ~ セレナーデとノクターン ~

Tags: , ,

%e3%83%8e%e3%82%bb%e3%82%b0%e3%83%aa
dscn2119
%e3%82%b7%e3%83%90%e3%82%b0%e3%83%aa%ef%bc%92

北摂地域は栗が特産品である。古来から北摂地域の名産品を「三白三黒」と呼んだ。「三白」とは、「米・寒天・高野(凍み)豆腐」、そして「三黒」とは、「栗・黒牛・(池田)炭」のことである。「能勢栗」は「銀寄せ」(お金を集めるの意味)とよばれ、大玉で今でも「丹波栗」と並んで人気が高い。団地の庭先にこの「能勢栗」を植えてある家も多い。

遊びの山でも、自生する「シバグリ(柴栗)(ヤマグリ/山栗とも)」も実をいっぱい付け、里の栗も山の栗も今年も豊作のようである。

b0102572_22351271

さて、秋の歌。ロマンチックに「セレナーデとノクターン」と参りましょう。まずは、「セレナーデ」。「オータム・セレナーデ/Autumn Serenade」は、作曲「ピーター・デ・ロウズ/Peter de Rose 」、作詞「サミー・ギャロップ/Sammy Gallop」になる曲で、比較的ジャズメンが多く採り上げられているスタンダード。「メル・トーメ/Mel Torme」や「ジューン・クリスティ/June Christy」の歌唱が知られているが、やはり最も知られているのは、歌心溢れるテナー・サックスの「ジョーン・コルトレーン/John Coltrane」と情緒豊かな「ビロードの声」と呼ばれたバリトン・ヴォイスを持つボーカルの「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」の共演した傑作アルバム、「John Coltrane & Johnny Hartman」でしょう。

【 Autumn Serenade 】
               作詞: サミー・ギャロップ Sammy Gallop
               作曲:ピーター・デ・ロウズ Peter DeRose (1945)

「♪ Through the trees comes autumn with her serenade.
              木々の間を通り抜け、秋が彼女のセレナーデに乗ってやってきた。
   Melodies the sweetest music ever played.
              そのメロディが甘さは初めて聴くほど
   Autumn kisses we knew are beautiful souvenirs.
              僕達が知っている秋のくちづけは、季節の美しい記念品。
    As I pause to recall the leaves seem to fall like tears.
              歩みを止めて思い出すのは、涙のようにとめどもなく散ってゆく枯葉

   Silver stars were clining to an autumn sky.  
                    秋の夜空には星々が銀色に輝いていた
   Love was ours until October wandered by.   
                    でも、二人の愛は十月がやってくるまでだった
   Let the years come and go,               
                     新しい年がやってきて、やがて去っても
   I’ll still feel the glow that time can not fade   
                     時はいまでも僕からは消し去ることができないでいる
   When I hear that lovely autumn serenade   
              あの可愛らしい秋のセレナーデを初めて聴いた時の熱い想いを ♪」

John Coltrane & Johnny Hartman

John Coltrane / Impulse

「John Coltrane and Johnny Hartman – Autumn Serenade」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

そして、「オータム・ノクターン/Autumn Nocturne」。このスタンダードもスウィング時代にヒットした失恋の歌。作詞は、「キム・ギャノン/Gannon」、作曲は「ジョゼフ・マイロー/Josef Myrow」。

【 Autumn Nocturne 】

「 ♪ When autumn sings her lullaby   秋が子守歌を歌い
    And green leaves turn to gold   緑の葉が黄金色に変わるとき
    Then I remember last September  去年の九月を思い出す
    You and I said goodbye       互いに別れたあの九月を
    Whispering that we would be returning また九月が来たら
    When autumn comes again       逢おうと囁いたあの九月を

    Now autumn roams the hills once more いま、秋がまた山々にやってきたのに
    But you forgot your vow    君はあの約束を忘れてしまったの
    Now here am I with, alone with only memories  僕は今ここにたったひとりぼっち
    Only lonely memories, autumn memories of you  あの秋の思い出を抱いて

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

最近ではニッキ・パロットNicki Parrott も録音しているが、今宵は、私がご贔屓とする大姉御、「カッサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」の独特の世界を聴いてみましょう。全曲スタンダードのアルバム、「ブルー・スカイ/Blue Skies」(1988)から。

Blue Skies

Cassandra Wilson / Polygram Records


「Autumn Nocturne – Cassandra Wilson」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

この美しいバラード、演奏で聴くのも味があります。「ルー・ドナルドソン/Lou Donaldson」の演奏が知られていますが、今宵泣かせのテナー、「スコット・ハミルトン/Scott Hamilton」の演奏で ・・・。アルバムは、「ノクターン・アンド・セレナーデ/Nocturnes And Serenades」。

Nocturnes & Serenades

Scott Hamilton / Concord Records

「Autumn Nocturne – Scott Hamilton」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
 

 

秋のかたち、秋のうた(2)  ~ どんぐりの歌が聞こえる ~

Tags: , ,

%e3%82%af%e3%83%8c%e3%82%ae%e3%81%ae%e5%9b%a3%e6%a0%97
%e3%82%b3%e3%83%8a%e3%83%a9%e3%81%ae%e5%9b%a3%e6%a0%97%ef%bc%92
%e3%82%a2%e3%83%a9%e3%82%ab%e3%82%b7%e3%81%ae%e5%9b%a3%e6%a0%97%ef%bc%92

今年は、遊びの山の「ドングリ(団栗)」が豊作のようである。こんな光景を見ると、秋が来たなと感じるのである。上から、「クヌギ(椚、櫟)」のドングリ、「コナラ(小楢)」のドングリ、そして「アラカシ(粗樫)」のドングリである。

さて、先だってのブログで取り上げた、「リオ・パラリンピック/Rio 2016 Paralympic Games」のドイツの義足の走り幅跳びの選手、「マルクス・レーム/Markus Rehm」であるが、8m21cmを跳んで、金メダルに輝いた(障がいクラス:T44)。この記録は、健常者の「リオ五輪」、第4位のアメリカの「ジャリオン・ローソン」の記録、8m25cmに次ぐ記録である。ニュースのコメンテイターの言葉にちょっとうなずけた。「眼鏡やコンタクト・レンズを着けても健常者の競技会に出場できるのなら、義足などでの出場についても、もう少し優しくあってもいい。」 (参照拙ブログ「スポーツ・スペクタキュラー・パラリンピック」

marielle_koeman_jos_van_beest_fro_2

秋の歌。「アーリー・オータム/Early Autumn」を選んでみた。オランダのおしどり夫婦アーティスト、「マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/Marielle Koeman & Jos Van Beest Trio」。アルバム、「From The Heart」から。

1948年、「ラルフ・バーンズ/Ralph Burns」が「ウディー・ハーマン楽団/Woody Herman」に書き下ろした曲で、歌詞は1952年に、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」が後付けで書いたもので、「次の秋は君と迎えることはないだろう」というせつない歌。

【 Early Autumn 】 
           作曲:Ralph Burns, Woody Herman 作詩;Johnny Mercer

「♪ When an early autumn walks the land and chills the breeze
   And touches with her hand the summer trees,
   Perhaps you’ll understand what memories I own.
     初秋が大地を覆い、風を冷たくし、夏の木々にタッチする頃
     君はぼくが抱いていた思い出がなんだったかわかってくれるだろう   

   There’s a dance pavilion in the rain all shuttered down,
   A winding country lane all russet brown,
   A frosty window pane shows me a town grown lonely.
     雨の中、公園のダンス場は閉鎖され、曲がりくねった田舎道は茶色になる
     霜の降りた窓ガラスを見ていると、街には人気がなくなっていることに気がつく

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   Darling if you care, please, let me know,
   I’ll meet you anywhere, I miss you so.
   Let’s never have to share another early autumn. 
     愛する人よ、もしまだ僕の気にかけているなら、どうぞ教えて
     僕は君に会いにどこへでも行くよ とても寂しいから 
     でも、きっと次の秋は君と迎えることはないだろう  ♪」

FROM THE HEART

マリエル・コーマン & ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ / 澤野工房

「Jos van Beest Trio featuring Marielle Koeman – Early Autumn」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
  

  

秋のかたち、秋のうた(1)

Tags: , ,

%e3%82%ad%e3%83%90%e3%83%8a%e3%82%b3%e3%82%b9%e3%83%a2%e3%82%b9

日本で広く園芸品種のひとつとして栽培されている、「キバナコスモス(黄花コスモス)」。この時期、私の団地にもいたるところに咲いている花。原産地はメキシコで、日本には大正時代の初めに輸入された記録が残っているという。

stacykent800x480

さて、秋の歌です。「枯葉/Autumn Leaves」、「ニューヨークの秋/Autumn In New York」などはあまりにも有名ですので、ちょっと趣向を変えて、マイナーな秋の詩を特集してみます。まず、「ティズ・オータム/’Tis Autumn」。1941年に「ヘンリー・ニモ/が作詞・作曲した美しい歌。“’Tis” は、古語あるいは詩的な表現で、“It is” の略。

【 ’Tis Autumn 】        作詞・作曲:Henry Nemo

「♪ Old Father Time checked, so there’d be no doubt, 
                 時の爺さんは、もう疑いを挟む余地がないほど確かめてから
  Called on the north wind to come on out,
                 北風さんに、来てくれるよう呼ぶんだよ              
  Then cupped his hands, so proudly to shout,
                 両手でメガホンを作り、誇らしげに叫ぶんだとさ
  ”La-de-da, de-da-de-da, ’tis Autumn!”.
                 「ラ・ディ・ダ、ディ・ダ・ディ・ダ、もう秋になったよぉ!」とね
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

歌うのは我がミューズ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent 」。寓話的なこの歌を、子供に語り聞かすような優しく愛らしい歌唱。サックスは、彼女のパートナーの「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」。アルバム、「The Boy Next door」から。

The Boy Next Door

Stacey Kent / Candid

「Stacey Kent – ‘Tis Autumn」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

そして、雰囲気ががらりと変わり、「チェット・ベイカー/Chet Baker」のトランペットで。アルバムは、「Chet」から。都会的な気だるさが伝わってきます。

チェット+1

チェット・ベイカー / ユニバーサル ミュージック

「Chet Baker – ‘Tis Autumn」

        You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
  

  



© 2009 JAZZYな生活. All Rights Reserved.

This blog is powered by the Wordpress platform and to just Go Beach Rental.