「ナス(茄子)」に「キュウリ(胡瓜)」。猫の額ほどもない我が家の庭で、勢力拡大中の妻の野菜、次々と花が咲き始めました。これからの時期、野菜に最も大事なことは、水遣りを欠かさないことと、せっせと水遣りをしている。そして、以前はそんなことを言ったことはなかったと記憶している妻の一言は、「雨、降らないかなあ~~」。
さて、今宵は妻の願いを汲んで、雨乞いの歌にしましょうか。出だしが雨乞いの呪文にも聞こえる「コンスタント・レイン/Constant Rain(原題;Chove Chuva)」。
この歌は、「セルジオ・メンデスとブラジル’66/Sergio Mendes & Brasil’66」のアルバム「分岐点~コンスタント・レイン/Equinox」(1966)で有名になった感がありますが、元歌は、ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ出身の歌手でギタリストの「ジョルジ・ベン/Jorge Ben」の「Chove Chuva(ショヴィ・シューヴァ)」、「雨が降る」という意味のポルトガル語の歌。デビュー・アルバム、「サンバ・エスキーマ・ノーヴォ/Samba Esquema Novo」(1963)に「マシュ・ケ・ナダ/Mas Que Nada」とともに収録されている。英詩は、「ノーマン・ギンベル/Norman Gimbel」。
このアルバムには、個人的にいささかの思い出がある。もう40年以上も昔、結婚前の話であるが 、妻がブラジル帰りの会社の上司からお土産にと言ってもらったといって私にプレゼントしてくれたカセットテープが、このアルバムであった。もっとも、歌手もこの歌も、私にプレゼントしたことすら妻は全く覚えていないという。結構気に入っていたテープであったが、そこはまあ、ブラジル品質。何回か聴くうち、すぐにテープは切れてしまった。
【 Chove Chuva(Constant Rain) 】 by Jorge Ben,Norman Gimbel
「♪ Chove Chuva 雨が降る
Constant is the Rain 降り止まぬ雨
Chove-Chove-Chove Chuva 雨が降る
Endless is the Pain 終わりのない苦しみ
As I stand here ここに立つとき
I remember 思い出すのは
That once our hearts were one 一つだった僕たちのこころと
And everyday あの日々
Was spring to me 毎日が春のようだったあの日々
(Un)til you left and took away the sun. 君が去り 太陽が消えてしまうまでは
Now the days are lonely いま僕の毎日は孤独で
And the song of love is still 愛の歌は沈黙を守っている
They say that I’ll forget you そのうち忘れるさと人は言うけど
But I say I never will 僕は決して忘れない
And it hurts with such a pain こんなにも傷ついてる
To be alone 孤独と雨の中
And lonely in the rain たった一人ぼっちでいる苦しさで
And it hurts with such a pain こんなにも傷ついてる
To be alone 孤独と雨の中
And lonely in the rain. たった一人ぼっちでいる心の痛みで
・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
ブラジル色の強い「ジョルジュ・ベン」のオリジナルと、ボサノヴァの雄として、当時、一躍世界の寵児となった「セルジオ・メンデス&ブラジル’66」のソフィスティケイテッドされたおしゃれな歌唱とを聴き比べてみましょうか。
サンバ・エスキーマ・ノーヴォ
ジョルジ・ベンジョール / ユニバーサル ミュージック
分岐点~コンスタント・レイン
セルジオ・メンデス&ブラジル’66 / ユニバーサル ミュージック
「Sergio Mendes & Brasil ’66 – Chove Chuva」
効果てきめん、明日はにわか雨の予報が ・・・。
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